ランニングシューズの高反発化について思うこと   その1

2017年5月6日にF1イタリアグランプリの会場として使われてきたモンツァ・サーキットで、2時間の壁を破るためのプロジェクト「Breaking2」が行われエリウド・キプチョゲが2時間00分25秒と、2時間切りにあと一歩と迫り、2014年にベルリンマラソンでデニス・キメットが出した世界記録 2時間2分57秒を超えた。ただし国際陸連ルールに適合していないから非公認世界最高記録だとするニュースが飛び交いました。

 

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このプロジェクトについて、フラットな目線で書かれていると感じるのはWIREDのこちらの記事です。

 

先に書いておきますが、この「Breaking2」プロジェクトは人間の可能性を知るための素晴らしい試みであり、否定的な考えは1%もありません。その上でこの記録を非公認とは付けたとしても世界最高記録と報道されるのには違和感を感じました。

そもそも世界最高記録より約3分速いタイムに焦点を当てたプロジェクトであり、世界最高記録を狙ったものではなく、人間はどこまで速く走れるのだろうか?という問いに対しての答えをだすための試みです。

そのために、

・最高のランナー

・最高の気象コンディション

・最高のペース配分

・最高の補給

・最高のアイテム

を揃えて人間の限界に挑んだのです。その中でランナーが受ける風の抵抗を抑え込むために常時6人のペースメーカーが自転車競技のようなフォーメーションを組んで走り、通常のレースではスペシャルドリンクを取るために、コース脇に寄るので距離のロスは出るし、ペースも落ちるが、今回はそのロスをなくすために、サポートが走りながら渡すシステムをとったのです。

このようにタイムロスに繋がる事象をまさしく1秒づつ削りとっていく地道な作業を詰めていったのです。

仮に世界最高記録を狙うプロジェクトであればこの辺りについてもルールに沿って進めなければなりませんが、そのようなプロジェクトを組まなくても2時間02分57秒の世界最高記録が破られる日はそう遠くないと思います。

もし2時間02分57秒を日本人選手が破ったなら驚愕の出来事ですが、エリウド・キプチョゲらが出したなら驚愕の出来事とは誰も思わないでしょう。

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そのプロジェクト後に予約がスタートした一般ランナー向けのランニングシューズが凄い人気を集めていますが、サブ2を狙うトップランナーと同じくらいサブ3、サブ4など狙う市民ランナーの気持ちは熱いということです。

予約完売らしいですが、シューズ詳細はこちらです。

こちらにはこのような内容のPRがされています。

・ナイキズーム ヴェイパーフライ4%はメンズ28cmで189gですから、私が履く25.5cmなら170-180g程度でしょうからかなり軽量です。

・ZoomXミッドソールが、クッション二ングの効いた抜群に軽い履き心地を提供し、NIKE史上最高のエネルギーリターン率を実現

・フルレングスのカーボンファイバープレートが、足を前に押し出す感覚を提供。

ようは、『非常に軽いけど、抜群のクッション性があり、エネルギーリターンが高く、そのリターンを前方に進む推進力を備えている。』ということです。

多くのランナーがこのシューズを予約した理由は分かります。私自身、今書いていて履きたくなります。

予約をしたランナーは、私が感じたように最先端の技術を試してみたいという気持ちと、今より速く走れそうだと感じたことでしょう。

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しかし、実際どれほど速く走れるシューズかは分かりません。

今回の2時間00分25秒にしても、今回のプロジェクトで、シューズだけを変更し、アスリートは従来から履き慣れたNIKEのシューズで走ったとしたらどんな結果になったでしょう?

もしかしたらサブ2出来たかもしれませんし、それは分かりませんから、ここでは、トップアスリートにも、市民ランナーにも非常に効果のある構造だとして話を進めます。

その前提で危惧すべきことがあります。

それは・・・





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