ONTAKE100 その5  〜睡魔との戦い〜

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20kmまでは多少の睡魔はありましたが、20kmを過ぎると一気に睡魔が激しくなってきました。

その2で書きましたが、これは睡眠不足だけではなく、慣れていない夜間トレイルで、転倒しないよう細心の注意を払いながら走ったことで、精神面での疲労も出てきたのでしょう。危険を避けながら走ることは大事なことですが、それらを無意識に行えるかどうかで疲労は全く変わります。そして無意識に行うためには慣れが必要です。舗装路であれば多少暗くても無意識に近い状態で注意を払いながら走れますが、常に路面を意識している状態なので疲れるのは当然です。また長時間の運転で目も疲れていたのでしょう。

目薬を差したり、カフェイン入りのガムを噛んだり、酸っぱいグミを食べたり、ライトを最大照度にしたりといろいろ試しましたが睡魔は徐々にヤル気を削いできました。

緩い走れる上りでも走れなくなってしまったのです。まだ30kmに到達してないのにこんな状態になったのには自分自身驚きました。

ホント、まさかこんな場所で。という感じです。

残り70km以上が絶望的な長い道のりに感じました。

30km通過は予定では3時間38分でしたが、3時間47分と10分遅れの通過となりました。

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そして、第1関門は35km弱の位置にありますが、予定では4時間02分で通過するはずが、到着したのは4時間29分と昨年と同じでエイドを出たのはその5分後と、低ナトリウム血症で苦しんだ昨年より既に遅れてしまいました。

第1関門に入る前は睡魔がひどくフラフラするので、5分でも10分でも横になろうと思いましたが、この状態で横になったら熟睡してしまうと先に進むことにしました。

まだレースの1/3なのに予定より30分遅れているのだから、11時間台どころか12時間台も難しい。なんてこれからもペースダウンする前提でタイムを考えるようになってきました。

眠気覚ましのガムやグミを噛んでもたいした効果はなく、座り込みたい衝動、コース脇で眠りたい誘惑に何度も襲われました。また噛み続けたガムのカフェインの影響で気持ち悪くなり、何度かうずくまり吐きました。

それでも一歩一歩進むしかありません。

止まっていてもゴールには近づけません。

レース中の睡魔はかなり深刻なトラブルです。睡魔はまっすぐ進めなくなるばかりか、意欲や集中力を根こそぎ奪い去ってしまうからです。

ただ、諦めなければ、あるタイミングで急に覚醒することもあります。自分自身ウルトラマラソンに復活はあると話している以上、自分を信じるしかありません。諦めないでできることを考えれば色々あります。

また、全てのトラブルには原因があります。その原因さえ取り去れば簡単に復活することもあるのです。

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まず、土曜日の早朝から300km以上の距離を渋滞に巻き込まれながら長時間運転したことによる目の疲れが睡魔に直結していると考え、目薬をさしたり、天然エイドがあると、ソフトフラスクに冷たい水を汲んで頭や顔、首筋、そして上体全体に冷やっとするくらいかけました。お腹を冷やすと腹痛など二次被害に繋がることもありますが、この時はそんなことを考えるよりまず睡魔を追い払うことが先決でした。さらに冷たい水を飲み体の内側からも冷やしました。

カフェインの入ったオルガニックジェルも予定より早く短いタイミングで摂取しました。カフェイン量は多くはないので連続してとっても、カフェイン入りのガムと違い気持ち悪くなることはありませんでした。

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また、私と同様睡魔に襲われているように見えるランナーに、こちらから声をかけて会話をしました。会話をすることで睡魔は少しおさまります。

そして、第二エイドにはカフェインがそこそこ入っているオルガニックドリンクがあり、それを飲めば目が醒めると自分自身に言い聞かせて先に進むことで徐々に真っ直ぐ進めるようになりました。

また、睡魔で上りを走る気力を失っていましたが、走れそうな傾斜であれば無理してでも走りました。

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さらにこの睡魔はガス欠から脳にエネルギーが回らずにきているのではないかと考え、アスリチューンポケットエナジーのグレープ味や、開発中のオレンジ味、そしてエナゲインなどを多めにとりました。どれも非常に飲みやすいのでストレスはありません。特にオレンジ味はさっぱりしていて美味しく飲めました。

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第二関門(計測値 65.49km)到着の予定は7時間52分で、昨年のタイムは8時間40分でしたが、今年はエイドを出たのは9時間11分と14時間を切るのも厳しい状況になりました。

ここまでかなりタイムロスはしましたが、その時自分にできることは全てして、第二関門でオルガニックドリンクを飲んだことで第二関門を出る頃には睡魔はおさまってきました。ようやく眠気を振り切ることができたのです。

ただ、今回激しい睡魔に襲われ、それに対応したことは大きな経験になりました。

また、今回は全国的な猛暑日です。スタートから朝7時くらいまでは涼しく走りやすい気温でしたが、日が昇ってくるとグングン気温が上がってきました。10時間以内でフィニッシュする上位選手は終盤少しの間だけ暑さを我慢すれば良いのですが、大半のランナーは日差しを遮るものがない岩だらけの林道で暑さと戦っていたのです。

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ドロップバッグには走れなくなった時のためにポールを入れておきましたが、今回は迷うことなくここからはポールを使いました。

第二関門通過が昨年より30分遅く、昨年は冷たい雨のおかげで終盤絶好調になりましたが、今年は過酷な暑さとの戦いになるので、正直なところ14時間切りも厳しいと思いましたが、どんな状況であっても14時間は切りたかった。

睡魔は追い払ったので行くしかないでしょう。



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