箱根駅伝5区でヴェイパーフライがゼロだった理由を考える

 

今日アップしたこちらの記事に続きます。

箱根駅伝でヴェイパーフライは強烈な結果を残したのか?

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もう一つ私が着目したのは、5区でヴェイパーフライを履いてる選手が一人もいなかったことです。

東洋大5区の田中選手もヴェイパーフライを履いていたと私は思い込んでいましたが、さすが藤原商会さんのシューズを見る目は違うと思いました。

NIKE社のプロモーションを考えれば東洋大の全ての選手に履いて欲しいでしょうが、5区と6区の選手がヴェイパーフライではなくNIKEストリーク6を履いていた理由はこの区間に合わないと大学側が判断したのでしょう。ただ6区では他の4大学が履いているので、6区に関しては単に東洋大学の今西選手が合わなかったのかもしれません。

全区間で40人が履いていたにも関わらず5区は誰も履いていないのはヴェイパーフライが登り区間には向かないシューズだったのでしょうか?

この点に関して私は2つの点からヴェイパーフライは5区に向かないと5区に入る前の区間から感じていました。

そう思っていたので、東洋大の田中選手が後続から差を詰められるのを見てやはりヴェイパーフライは向かないと思いました。(上で書いたようにそもそもヴェイパーフライを履いていませんでした。)

1つ目の理由は、ヴェイパーフライに限定しませんが、緩い傾斜ならまだしも急な上り傾斜の場合、厚いソールは走りにくいと感じています。上りは平地に比べて地面が近くなるので、そもそも詰まりやすくなりますが、ソールが厚いと更に詰まりやすくなります。まだヴェイパーフライは2回しか履いていませんが、接地までにある程度のストロークを持って真上から地面を踏みつけるような走りでないとシューズ特性を活かせないように感じてます。5区のようなきつい登りであればソールが薄めのシューズの方が走りやすいです。

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2つ目の理由は、そもそも5区を走るランナーにヴェイパーフライは合わないということです。

まだヴェイパーフライを入手前のことですが、このシューズ発売後にメディアで書かれた記事を読むと、このシューズは足首の固いケニア・エチオピアのランナー向きであり、足首の柔らかい人が圧倒的に多い日本人には合わないと書かれていました。

そして、日本を代表するスカイランナー・トレイルランナーなど上りに強いランナーの足首は非常に柔らかいことを昨年調べました。(その話は別に書きます。)5区を走る選手は上りの特性がある選手ですが、その上りの特性の一つに足首の柔らかさがあると私は思っています。簡単に書くと足首の柔軟性が高ければ登り傾斜がキツくても上体を楽に前傾できるので、上体の真下で接地しやすくなるのです。

これらを並べてみると

・ヴェイパーフライ=足首の柔らかい選手には合わない。

・5区の選手=上りの強い選手(が多い。)

・上りの強い選手=足首が柔らかい選手(が多い。)

これら3つから

ヴェイパーフライ=5区の選手には合わない。

結果として、誰も履いてなかったのだから多分正解でしょう。

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6区に関しては、登りメインの5区と違ってヴェイパーフライの特性を生かしやすいコースだと思いますが、東洋大6区の選手が履かなかったのは、単に走りにシューズが合わなかったのか、Facebookページでコメントをいただきましたが、路面凍結している箇所があり、濡れた路面でのグリップを期待できないヴェイパーフライ(ズームフライも同様です。)では転倒リスクが高まるので回避したのかもしれません。

(*濡れた路面では滑りそうなソールです。)

前回の記事で書きましたが6区の成績は、ヴェイパーフライを履くことができる環境にありながら履かなかった今西選手が5位で、ヴェイパーフライを履いた4選手の順位は以下の通りです。1人に負けて3人に勝ちました。

6区

東海大   2位
東京国際大 8位 シード落ち
順天堂大  10位 シード落ち
駒沢大   14位 シード落ち

出走者 4人 平均区間順位 8.5位

 

前話でも書きましたが、6区2位の東海大 中島選手はヴェイパーフライを履いたから速かったのではなく、力のあるランナーであり、またヴェイパーフライに適したランニングフォームを持っているのでしょう。

そして、繰り返しになりますが、今までエリートランナーはソールがぺらぺらの薄いシューズを履くのが当たり前であり、市民ランナーの中にも、いずれ薄いシューズが履けるような走力になりたいという意識を持っていた人が少なからずいるでしょう。

それがヴェイパーフライの登場により『薄いソール=速いランナー』という固定観念が崩れ。厚いソールのシューズを履くのは初心者ランナーというイメージも変わってくるでしょう。

箱根駅伝の中継を見て感じたことを2回に分けて書きましたが、ヴェイパーフライを試し履きもしないで購入して感じたのは、たまたま足型やサイズ感など大きく狂わないで購入できましたが、やはり足を入れることも出来ない状況で購入するのはおかしいということです。

普段履きのシューズであったりコレクションとして購入するのであれば多少のサイズ違いは問題ないでしょうが、ランニングで使うのですから、ランニングフォームや走力がシューズ特性に合う合わない以前に、足型やサイズが合わないリスクを購入者に負わせる状況は早々に解消して欲しいと思います。そもそも入荷数が少ないのですから、量販店で試し履きは難しいでしょうが、NIKEショップでなら可能だと思います。

本来シューズを購入するときは、普段履いてるソックスを履き、インソールを変えている方なら、インソールを持参して実際に走る状態でフィッティングしないと納得のいくシューズを手に入れることは難しいと思います。

しばらくこの状況は続くと思いますので、可能な限りこのページで履いた感想など情報発信していきます。

こちらはヴェイパーフライの重さなど書いた記事です。

ナイキ ヴェイパーフライ 4%(NIKE ZOOM VAPORFLY 4% )の重量など



「箱根駅伝5区でヴェイパーフライがゼロだった理由を考える」への1件のフィードバック

  1. いきなりの質問すいません。なぜヴェイパーフライは足首の硬い人には合い、柔らかい人だと合いにくいのですか?足首が硬いと着地時にシューズにかかる力が柔らかい人より増すということですか?

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