50代でも自己ベストを出すために⑦〜50歳で初めてsub3したウルプロメンバー バランスを崩さないこと〜

50代でも自己ベストを出すために⑥〜他人の常識は自分の非常識かもしれません〜

50代でも自己ベストを出すためにシリーズは当初6-10話くらいにまとめようと思っていましたが、結構長くなりそうです。

今回は50歳で初めてsub3を達成したウルプロメンバーの渡辺さんについて紹介します。

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渡辺さんは48歳の時に100kmでsub10したいとウルトラセミナーに参加し、2016年5月にウルプロ入会しました。

その時のベストタイムはフルマラソンが3時間12分55秒(2016.3板橋シティ)で、100kmは11時間30分(2015.6東京柴又100k)でした。

その後、100kmでは9時間43分27秒とsub10を達成し、フルマラソンでも3時間8分05秒、3時間4分14秒と自己ベストを更新し、今年の東京マラソンで2時間58分03秒と遂にsub3を達成したのです。

ウルトラプロジェクト入会後に初めてsub3を達成したのは渡辺さんで5人目です。ウルトラプロジェクトはスタートしてまだ2年少しでメンバー数も決して多くないランニングクラブですから、新たに5人のsub3ランナーが誕生したというのは多いと思います。

渡辺さんにsub3した時の気持ちを聞くとこう答えてくれました。

最後はエネルギー切れスレスレで、疲れ切ってのゴールだったのですけど、自分のやりたいことをやらせてくれている家族や、色々お世話になってきた人たちへの感謝の気持ちが大きかったです。あとは素直に嬉しい!やったぞ!という気持ちが半分、ほっとしたという気持ちが半分だったと思います。

11月のつくばでPBが出て、サブスリーまであと4分、その後12月・1月の練習は順調に積むことが出来、多少甘い見立てでサブスリーギリギリで狙えるところまできているかな?と思っていたところでの足の痛み。これが思った以上に治りが悪く、マッサージや鍼、ストレッチなど施しても中々良くならずに、それまでのワクワク感がヒヤヒヤ、ドキドキに変化していきました。年齢的なこと、家族のこと、仕事のこと等々考えると、ランニングへの比重が若干大きくなりすぎているかなと思うところもあり、この東京マラソンで結果を出して、バランスを整え直したいという思いがプレッシャーになっていたことも事実です。また、周りからもいけるんじゃないか、という期待を持ってもらうことができていたので、こちらは良い意味でのプレッシャーとなっていました。この辺りの感情が、嬉しいというより、ほっとしたという感情になって出て来ていたと思います。

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渡辺さんのコメントを読んでいろいろと自分ごとに感じた40代、50代のランナーは多いのでないでしょうか?

あまり突っ込みすぎると仕事や家庭、友人などとの関係だけではなく、自分自身のバランスも崩しかねません。それは家族と過ごす時間が減るなど時間の観点だけではなく、金銭面や体力面など多岐にわたることです。

今回渡辺さんのコメントを読んで、ふと思い出したことがあります。渡辺さんは『自分のやりたいことをやらせてくれている家族や、色々お世話になってきた人たちへの感謝の気持ちが大きかったです。』と書いてますが、やりたいことをするために家族に我慢をしてもらうのではなく、家族から応援してもらえるような行動をとっていたのです。

ランニングを長く楽しみたい。と考えるなら故障や体調不良を防ぐだけではなく、仕事や家庭、友人関係など良好に保っていく必要があると思います。傾きそうなら倒れる前にバランスを整える。

いろいろ無理をしてランニングで自己ベストを出したとして、振り返ったら誰もいなくなっていた。大事なモノをたくさん失っていた。なんてことになったらどう思うでしょう。

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昨日渡辺さんとこんな話をしました。それは、一気に高みを狙わずに少しづつ目標に近づいて行こうとしたのが結果的に近道だった。ということです。

サブ4したら次はサブ3.5。サブ3.5をしたら次は3時間15分。3時間15分切ったら次はサブ3。的に考える男性は少なくありません。

ランニング歴が短いうちはそんな感じに一気に伸びていくランナーもいますが、自分自身が出せる限界のタイムは絶対にあります。それは、限界を自分で決めてはダメだよ。という話ではありません。

例えば、現在50歳でランニング歴10年、マラソンタイムが3時間15分のランナーに、サブ2(2時間切り)は100%できないでしょう。では設楽悠太選手が出した日本記録を破ることはできるか?と言えばそれも100%無理でしょう。2時間30分以内の資格タイムのびわ湖毎日マラソンにでることもほぼ無理と思います。そうやって考えて行くと何かが抜本的に変わればという前提で出せるかもしれないタイムや、今の環境の中でもギリギリ出せるかもしれないタイムはだいたい見えてきます。もちろん限界タイムはその先にあるかもしれませんが、大半の方はそのタイムにも届きません。

ここで言いたいのは、自己ベストを出すと言うことは、その限界タイムとの差を詰めていくということです。その差は無限にあるのではなく有限です。限界タイムに近づいたら伸び率は鈍化するのは当たり前です。

それなのに、3時間15分を切ったから、次はサブ3しなくちゃダメだと考えることで壁にぶち当たるランナーは少なくありません。8、9年前の私もそうでした。

3時間15分で走るには平均4’37/kmですが、3時間で走るには4’15/kmと、1kmで22秒も短縮せねばなりません。また3時間15分ペースで走るランナーが3時間経過時にいる場所は38.9km地点と、まだゴールまで3km以上あるのです。

その差を詰めるための練習内容は全く変わってきます。当然ながら練習負荷は高くなり、練習のたびに挫折感を感じるかもしれないし、故障リスクが増大するかもしれません。

その点、渡辺さんは3時間12分から10分切り、5分切り、サブ3と目標を少しづつ上げて達成したのです。

これは昔出した自己ベストをもう一度破りたい。と考えている50代のランナーにも言えることです。今の力と自己ベスト出した時の力に大きな差があるのに、毎回自己ベスト狙いで走って目標達成できるわけがありません。過去走ったことがあるタイムより遅いタイムを狙うなんて全く意味がない。と考える方は少なくないと思いますが、今の力を高めていく過程ですからとても意味があることです。

数年前に出した自己ベストは無理でもまずは昨シーズンのタイムより速く走れるように努力すればいずれ自己ベストに到着するでしょう。

渡辺さんがやってきた準備や、40代、50代ランナーがやった方が良いと思うことなど次回以降紹介します。

50代でも自己ベストを出すために⑧〜50歳で初めてSUB3したウルプロメンバー 目標に向けて準備したこと〜 へ続く

50代でも自己ベストを出すために⑧〜50歳で初めてSUB3したウルプロメンバー 目標に向けて準備したこと〜

ウルプロメンバーの大会での活躍や気づきなどはこちらにまとめています。

またウルプロ練習会の様子についてはこちらをご参照ください。



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