サロマ湖100KMウルトラマラソン7回目の完走 その2〜序盤は調子を把握する〜

サロマ湖100kmウルトラマラソン7回目の完走 その1〜平均サブ9に戻した〜

サロマ湖100KMウルトラマラソン7回目の完走 その1〜平均サブ9に戻した〜から続きます。

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レース前にどのようなタイムで走りたいか?そのためにはどのようなペースで走る必要があるか?などレース計画を立てることは大事なことです。

漠然と走るより、計画を立てて走ることで、当該レースだけではなく、それ以降のレースにも繋がります。

仮に計画通り走れなかったにしても、出来たこと、出来なかったこと、タイムを短縮できるポイント、次回に向けて力を付けねばならないこと。など明確になります。

漠然と走ったランナーと比較すると気付きの差は大きく、そのようなレースが2回、3回と積み重なっていくと、同レベルだったランナーが、ウルトラマラソンでは、1ランク、2ランクと徐々に差が付いてきます。

ただ、気を付けねばならないのは、計画を完全に実行しようと思わないことです。気象条件により目標タイムや設定ペースを変えるだけではなく、自分自身の調子によってもフレキシブルに計画を修正しないと厳しいレースになります。最悪リタイアの憂き目にあいます。

自分が出したいタイムと、出せるタイムは違います。

また、気象条件や調子の良い時に出せるタイムは、そうでない時には出せるタイムではありません。

私はsub8を出したいと思ってますが、今の自分の走力では届かない目標です。出せるタイムではありません。

8時間26分台の自己ベストはギリギリ出せるタイムだとレース前に考えていました。

自己ベストを狙うためにはスタートからしばらくは5km23分前半をキープし、少なくともフルマラソンを3時間20分、50kmを4時間切って通過するのが(私の場合は)必須ペースだと考えています。

しかし、今回はスタート直後から身体が重くスピードに全く乗れません。

余裕を持ってキロ4分36秒前後を刻む予定が、意識しないで走れたのは3kmまでで、気を抜くと4分40秒を数秒超えてしまいます。

序盤から意識して保てるようなペースで100kmは走りきれません。調子の良い時は気付くと設定より速くなっていてペースを落としています。PB出した時は気付くとサブ3ペースになっていましたから今回とはだいぶ違います。

そこで調子を見極めるために時計を気にせず走ることにしました。

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10km通過は46分53秒

この通過タイム自体は許容範囲ですが、序盤意識してペースを上げて走ってこのタイムですから、やはり身体の動きがよくありません。

また、この時点では暑くはありませんが、例年より気温が高いことは明らかでした。

その後、トイレが空いたのをみて入りました。ロスタイムはだいたい40秒程度ですが、それを織り込んでも10-20kmラップの48分56秒はかかり過ぎでした。


□主催者から私のFacebookアルバムに配信された画像です。

何が悪いのか考えたり、少し身体が起きてしまっているのを修正したりと模索し続けた序盤でした。

調子の良い時は気付くと10kmごとの計測地点になっているという感じで、ある意味ボーッと走って気付いたら40kmまできていた。なんてこともあります。

ちょっと今日はPB厳しいと感じました。

ただ後半は気温が下がる予報であるため、ここは無理せずこの時点のペースである10km49分を維持して走ればPBの可能性は残ると信じました。

これはSuunto Sports HR BAROで計測した温度ですが、コース上はスタートから2時間後の午前7時くらいでも20℃前後を推移しています。

もしこの序盤に4’40/km弱のペースにこだわり粘っていたら多分潰れていました。

今回PBには全く届かなかったけど、sub9を守れたのは序盤に自分の調子などを見極めて無理しないで走ったからです。

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参考までに書くと序盤遅すぎるのもよくありません。例えばsub3ランナーがサロマの序盤キロ5分半を超えたら遅いと思います。何が良くないかというと、遅すぎるペースは効率悪いフォームを作ってしまうのです。

普通に走ればキロ5になる方が、30秒以上遅く走るには、ピッチを落とすか、ストライドを落とすしかありません。ピッチを落とせばリズムが崩れます。またストライドを落とすには、沈み込みや後傾などが出てきます。そのフォームで走ると、最初は楽な5分半であっても30kmも走るとキツくなってきます。

そのような序盤でしたが、30km過ぎのスペシャルドリンクを受け取るあたりからまたキツくなり、35km過ぎには気持ち悪くなってきました。

その理由についてはこちらをご覧ください。

サロマ湖100KMウルトラマラソン7回目の完走 その3〜トラブルは初期対応が大事〜



サロマ湖100kmウルトラマラソン7回目の完走 その1〜平均サブ9に戻した〜

□主催者から私のFacebookアルバムに配信された画像です。

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2012年から今年で7回目のサロマ湖でしたが、毎年クリック競争に神経をすり減らしながら連続出場してます。

今回は走ってみないと分からない状態でしたが、気象条件が良ければ自己ベストを狙いたいと考えていました。

しかし、結果は30分遅い8時間56分22秒でした。実力以上の走りは出来ないということです。

長い完走記を書いていたのですが、焦点がボケるのでポイントを絞って順次掲載していきます。

まずは結果です。

ランナーズアップデートより

後ほどレース展開など書きますが、自己ベストを出すために必要と考えていた中間点のタイムより10分以上遅く、これ以降はsub9はなんとか出そうと切り替えました。

50km以降の走行スピードはほぼ5’30/km前後のペースで、水かぶりやエイドでのロスを加えて実質10km57分台で走りました。実質と書いたのは80-90km区間は向かい風で、90-100kmは追い風だからです。

また今回7回目のサロマ湖ですが、5回目のsub9となりました。この9時間は絶対にクリアしたかったので、ホッとしました。
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過去のタイム推移です。

  • 2012年 8:56:17
  • 2013年 8:53:20
  • 2014年 9:25:55
  • 2015年 8:26:45
  • 2016年 9:22:56
  • 2017年 8:54:38
  • 2018年 8:56:22

平均タイムは8:59:27です。

2016年のタイムにより平均9時間を超えていた平均タイムを再びsub9に戻しました。

7回の大会の天候は様々で、暑い時もあれば、極寒の時もありました。また体調の悪い時もありました。

それでも大きく崩れることなく走れているのは、様々な状況を考え準備をしてスタートラインにつき、レース中は状況を判断し、無理するポイント、無理しないポイントを使い分けていたからだと思います。

今年のサロマ湖ウルトラマラソンに向けて開催した対策セミナー参加者の完走率は95.8%(23/24人)でした。特に初100kmの参加者9人全員が完走したことは嬉しかったです。

参加者はみんなしっかり準備をしてスタートラインにつき、レース中は状況判断してゴールを目指しました。今回は、熱中症と低体温症の両方のリスクのあるレースでしたが、素晴らしい走りだったと思います。

結果には理由がある〜サロマ湖対策セミナー参加者の完走率95.8%〜


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あと3回でサロマンブルーですが、足形とかブルーゼッケンとかは、現時点あまり興味はないです。それより納得のレースを10回にこだわらず積み上げていきたいと思っています。

平均タイムsub9については、1回大失速してしまうと戻すことは非常に困難になりますが、この点も意識して走ります。そうすることで状態の悪い時でも最低限の走りをするよう気持ちを切らさず頑張れます。

その2からはサロマ湖ウルトラに限らず、ウルトラマラソンを走る方の参考になりそうなレース中の気づきについて書いていきます。

サロマ湖100KMウルトラマラソン7回目の完走 その2〜序盤は調子を把握する〜



結果には理由がある〜サロマ湖対策セミナー参加者の完走率95.8%〜

サロマ湖100kmウルトラマラソンの完走率はまだ大会ページにアップされていませんが、北海道新聞に、3,310人が出場し完走者は2,420人で完走率は73.1%と掲載されていました。

昨年は71.4%だったので少し上がりましたが、過去20年では平均的な完走率です。

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今回は2014年のような猛暑ではありませんでしたが、レース終盤の強い風雨と気温の低下がランナーを苦しめ、低体温症でのリタイア者が続出しました。

私がゴールした時は雨が降っていませんでしたが、着替えて体育館を出ると気温が一気に下がり、雨が降っていました。その雨も時折強くなり、長袖長ズボンに着替えた私ですさえブルブル震えている状況でした。

これは外池兄弟とテントで話していた時の画像ですが、この黄色のウインドブレーカーの下には、長袖シャツと、薄いレインジャケットを着ています。

走ってるランナーは大変だと外池さんと話していました。

そのような過酷なレースになりましたが、しっかり準備をしたランナーは良い走りをしています。

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こちらの表は3回開催したサロマ湖ウルトラ対策のウルトラセミナー参加者で、今回スタートしたランナーの記録一覧です。パーソナルアドバイスも同じ資料を使ってます。

なんと24人中23人完走です!

完走率 95.8%

しかも初めて100kmにチャレンジした方、9人は全員完走です。

またPB(初100km完走含む)は20人です。つまりほとんどのセミナー参加者が過去の自分を超えたわけです。

ウルトラマラソンは経験がモノを言うと話す方は多いです。もちろんその通りだと思います。ただ、経験がなくても、そのレースではどのようなトラブルが発生する可能性があり、そのトラブル回避のためにどのような準備をし、また対応するかを具体的にイメージする力があれば、それらのトラブルを経験しながらも、その後生かしていないランナーより、トラブル発生時に対処できると思います。

今回リタイアしたランナーは890人います。リタイアした理由は様々でしょうが、事前準備やレース中の対処によってはリタイアしないで完走できた方も多いと思います。

リタイア理由は様々でしょうが多くはこちらに収斂できるのではないかと思います。

・走力不足・・・そもそも13時間で完走する力がなかった。(レース前からの故障・体調不良など含みます。)

・ペース設定ミス・・・適正ペースより速いもしくは遅いペースで走ってしまった。

・天候への対応不足・・・暑さ・日差し・寒さ・雨などに備えた準備ができていなかった。

・補給ミス・・・低ナトリウム血症、ガス欠など

・アイテム選択ミス・・・靴擦れや股擦れが発生するなど、アイテムの選択ミスがあった。

もちろん根性がなかったという方もいるでしょうが、このようなトラブルがなければ辞めてはいないと思います。

根性が足りなかったのではなく、準備が足りなかった方が大半でしょう。

コースの終盤のワッカにレインウエアなど持たずに入り、低体温症になりリタイアした方は非常に多いと聞いています。

この状態になってリタイアを決めたことは根性がないとは言いません。辞めなかったら重大事故に結びついたかもしれません。

その方々のリタイアの原因は何でしょうか?

低体温症だと話す方もいるでしょうが、それは結果です。原因はなぜ低体温症になったかです。一言で言ってしまうと寒さに備えるウエアリングを準備していなかったことです。もともとレインウエアやグローブを用意していなかった方、スタート時は持っていたけど暑いからドロップバッグに預けてしまった方。ドロップバッグで受け取るつもりが要らないだろうと判断してしまった方。など様々でしょうし、さらに細分化できます。でもなぜ準備しなかったかを考えると天気予報を十分に見ていなかったり、自分は寒さに強いなどの過信、冷静な判断力ができない状況下での判断に頼った。など

リタイアの原因は準備不足、もしくは甘く見ていたに変わってきます。

さらに掘り下げればまた違う原因が見えてくるかもしれませんが、今回リタイアした方で、自分は根性がなかった。低体温症になったから仕方がない。で終わらせている方より、ここまで考えた方では来年以降のサロマ湖だけではなく、様々なレースで使える経験値は間違いなく上昇します。

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ウルトラセミナー参加後に、ウルプロに入会したNさんのゴール直前の画像です。レインジャケットにしっかりしたグローブを着用しています。フルマラソン4時間20分以上のランナーですが今回11時間49分台でゴールしました。Nさんは自分に出来ることだけをして、起こりうるリスクに対する準備をしたから完走できたのです。

また、寒くてリタイアしたランナーの中には摂取エネルギーが不足していた方も少なからずいると思います。寒い時はエネルギーをしっかり補給して体内から温めていく必要があります。

ウルトラセミナー参加者の多くがアスリチューンは非常に飲みやすいと話していますが、心身ともにキツくなった時には飲みやすいというのは非常に重要です。

また終盤こそ低体温症になるほどの寒いレースになりましたが、それまでは日差しも強く、蒸し暑く水を被らないと体温上昇を抑えることができないレースでした。そのようなレースでは汗や水を被っても落ちにくい日焼け止めが必要です。ウルトラセミナーでアグレッシブデザイン・ファイターを推奨しましたが多くの参加者が使用しました。

今回セミナー参加者で完走した23人のランナーには、新たにsub8したランナーが1人、sub9したランナーが2人など速いランナーから制限時間ギリギリでゴールしたランナーまでレベルはかなり広く、ウルトラマラソン経験が豊富なランナーもいれば初めてチャレンジしたランナーもいます。

なぜ95.8%という高い完走率となったかと言えば、どのようなことが起こるかイメージし準備したからです。またどのように走れば効率的にストレスを小さくして走ることが出来るかを自分ごとにすることができたからです。

レベルに関係なくこれらはすごく大事なことです。

今回思うような走りができなかった方は、この辺り振り返ってみると色々見えてくるかもしれません。

当面、特定の大会に向けたウルトラセミナーを開催する予定はありませんが、ウルトラマラソンを走る上で、押さえておきたいことを伝える基礎編的なセミナーや、過去の失速・リタイアをした本当の理由を考えていくワークショップなど開催する予定です。



レース直後からのケアにより今回は回復早そうです。

まだ自分自身のサロマ湖ウルトラのレースについて書いてませんが、昨日は錦糸町近くのハイアルチリカバリーで疲労抜きをしてきました。

今回はウルトラマラソン走った後にしてはダメージが小さく早めに回復しそうです。

毎週水曜日は練習会が2回あるので、ある程度走れるようにしとかないといけないので、レース直後からリカバリーをしっかりしました。

その内容を簡単に書くとこんな感じです。

・レース直後は配布された氷で膝まわりをアイシング

アスリチューン・スピードキュアをすぐ飲む(寝る前にも飲んだ)

・宿に戻ってから無理に伸ばしすぎない程度にストレッチ

・朝晩毎日4粒づつ飲んでいるCC(Catalyst Conditioning)を5粒に増量

CCP(Catalyst Cardio Performance)は通常通り朝6粒

・微弱電流(マイクロカレント)を発生する機器を使用

・宿の近くの温泉に浸かる。

・月曜日に自宅に戻ってからも痛くない範囲でセルフストレッチ

そして、昨日は恵比寿のケッズで身体のケアをするとともに、錦糸町のハイアルチリカバリーで低酸素トレーニングしてきました。

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ダメージにはいろいろ種類がありますが、指先や足裏など靴擦れしちゃうと歩くたびに痛みが出ることでバランスを崩していろいろおかしくなってしまいます。

今回のレースは体温を下げるために水かぶりをしたり、雨に降られたことからソックスやシューズは濡れましたが靴擦れはありません。

それは擦れ防止クリームを塗るだけではなく、愛用しているアールエルのメリノウール五本指ソックスのおかげです。

足底もこんな感じで、靴擦れなどありません。

昨日のトレーニングはアールエルの紙素材を織り込んだソックスを履きました。少しザラザラ感があり固めですが気持ちよく感じました。

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低酸素トレーニングルーム内では負荷をかけすぎないように基本ウォーキングをしました。前回と同様骨盤を左右に動かすだけではなく、上下に動かすようにしましたが、股関節周りの張りが強くうまく動きません。

今回は接地時間を短くするなど試してみましたが、そもそも身体の動きが良くないから、前回のようにスムーズにスピードは上がりませんでした。

動画はこちら

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その後、ゆっくりジョクしてから少しだけスピードを上げてみました。

股関節などが、まだまだ固いので、無理しないようスピードを抑えて走りました。

動画はこちら

意識したのは腹回りに力をいれることです。最近この辺りはだいぶ定着してきました。

今週1週間は負荷の高い練習はしないで身体の様子をみますが、100km走った2日後にここまで動けることは嬉しいです。

41歳直前にチャレンジしたフルマラソンは4時間56分かかり制限時間直前にゴールしましたが、1週間は日常生活も不自由だったことを考えたら変われるものです。

次のみちのく津軽ジャーニーラン188kmまで3週間を切りました。しっかりリカバリーしてチャレンジします。

また、昨夜は、急遽、サロマ湖など走ったウルプロメンバーに声をかけて大会の振り返りなどしながら飲みました。メンバーの走りについては別に書きますが、サロマ湖は大半のメンバーがPBでした。このようなメンバーとの懇親は心のリカバリーになっています。

ウルトラプロジェクト練習会日程はこちらです。今月はあと4回あります。



100km8時間以内で走る女性ランナー 〜8時間以内の日本の女性ウルトラランナー一覧〜 2018年6月28日現在

(2018年6月26日)2017年にアップした下記記事に2018年のサロマ湖ウルトラマラソンの結果を追加しました。

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先ほど、男女問わず6時間40分以内で走るランナーについて以下のように投稿しました。

キロ4より速く100km走るランナー 〜6時間40分以内の日本のウルトラランナー一覧〜2018年6月26日現在

続いて、女性ランナーについて100kmの日本歴代ランキングをまとめてみました。

昨年作成時、男子同様20人程度にしようと調べたところ、8時間以内で走ったランナーが22人いたのと、男子同様、世界選手権の日本代表に選出されるタイムの目安が近年は8時間のためこの基準で一覧表を作成しました。

8時間以内というタイムはかなり速く、平均4’48/km(5km24分)で走り続けることで達成できるペースです。参考までに女性でサブ8を達成するランナーのフルマラソンタイムは2時間55分前後です。

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今回の集計も前回までと同様、100kmマラソンの公認記録についてDUVウルトラマラソン統計(通称 DUVサイト)の歴代ランキングと年度別ランキングに掲載されている公認記録のみ掲載させていただきました。

ウルトラマラソンをしている方は、DUVサイトで自分の記録を調べてみてください。サロマ湖など走った方であれば、自分は世界ランキング何位なのか分かりモチベーションが高まります。

ちなみに私は2015年は386位で、今年は現時点369位です。また2016年の24時間走では175位でした。

*以下出典はDUVウルトラマラソン統計(通称 DUVサイト)やサロマ湖100kmウルトラマラソン公式ページです。

歴代順位-記録-名前-開催年-(8時間以内の回数)敬称略

  1. 6:33:11 安部 友恵 2000
  2. 7:00:28 櫻井 教美 2007(5)
  3. 7:11:42 川口 紀子 1996
  4. 7:23:56 翔 ひろ子 2007(7)
  5. 7:30:23 堀田 麻樹子 2002(3)
  6. 7:33:36 片山 志保 2012(4)
  7. 7:36:39 望月 千幸 2015(4)
  8. 7:37:21 加納 由理 2017
  9. 7:37:56 藤澤 舞 2018(9)
  10. 7:38:03 関谷 彰子  2002(3)
  11. 7:39:51 松本 久昌 2016(2)
  12. 7:44:01 太田 美紀子 2018(6)
  13. 7:46:04 兼松 藍子 2017(4)
  14. 7:47:07 安曇 樹香 2018
  15. 7:48:05 工藤 真美  2012(2)
  16. 7:48:08 松下 栄美 2006(3)
  17. 7:49:53 井筒 一穂 2004(3)
  18. 7:54:08 落合 尚美 2011
  19. 7:54:24 小田 有希子 2012
  20. 7:55:02 野口 寛子  2000
  21. 7:55:19 楠瀬 祐子 2018
  22. 7:57:19 伊藤 夕子 2012(2)
  23. 7:58:08 山澤 洋子 2008
  24. 7:59:14 太田 尚子 2008

男子を含めて11位にランクされた安部友恵選手の6:33:11は世界最高記録で群を抜いていますが、櫻井教美選手の7:00:28も世界歴代2位の素晴らしい記録です。

また7時間30分以内の記録を持つランナーは過去4人のみであり、2007年を最後に10年間現れていません。

ただ男子も昨年から急激にタイムが伸びたように、女子もきっかけ一つでタイムはまた伸びて行くでしょう。

最近でも上位に入っている片山選手、望月選手、加納選手、松本選手、藤澤選手、兼松選手、太田選手、楠瀬選手、そして新たにウルトラマラソンにチャレンジするランナーが一気にサブ7.5を切るレベルで競い合う時代がくると思います。

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11番目にランクされている藤澤選手は私が調べた公認大会だけでも8時間以内を9回達成していますが、ベストタイムが7時間37分であることを考えると極めて安定したランナーです。

また、14位にランクされている工藤選手は日本で唯一24時間走で250kmを超えている女子ランナーで、男子含め歴代15位で世界最高記録(24時間走トラック)保持者です。

24時間走 250KMオーバーの日本のウルトラランナー一覧

近年は、ウルトラマラソンを走るランナーが増えてきました。また昨年のサロマ湖で板垣選手が世界記録に迫る走りをして、今年のサロマ湖では風見選手がついに世界記録更新しました。

また24時間走世界選手権で石川選手が優勝した際は、マスメディアに取り上げられました。そのような時だからこそ、その礎を作ったランナーのことをもっと知って欲しいと思います。

ちょうど昨年この記事を書いていたところ、某主要メディアからある選手のことを紹介してほしいとの連絡が入りました。本人に連絡をとり繋ぎましたが、ウルトラマラソンが徐々に認知されているのを感じます。

世界で戦いたい。日本代表になりたい。という夢はオリンピック種目を目指すアスリートだけのものではなく、ウルトラマラソンやトレイルランニングで頂点を目指すアスリートにとっても同じです。

そのような夢に向かって一生懸命頑張っているアスリートのことを多くの方々に知ってもらうことも、一つの応援の方法だと思っています。

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話は変わって、昨年投稿したキロ4より速く100KM走るランナー 〜6時間40分以内の日本のウルトラランナー一覧〜をFacebookページに掲載したところ、ベストタイムが6:36:34の小島成久選手からこのようなコメントをいただきました。

「ウルトラやってフルが遅くなるは間違い。遅くなる練習しかしなくなるから(遅くなる)ボクらは100kmの直前のトラックレースでもガンガン走ってましたし、短い距離でも自己ベスト出せるくらいの練習をしていた。要はウルトラに対する考え方と練習のやり方次第。」

小島成久選手は1991年から2000年にかけて8回100kmを完走し全て6時間台という伝説のランナーですから嬉しかったです。

そして小島選手も、ウルトラマラソン走るとフルマラソンが遅くなる??は間違っていると話しているのです。

小島選手が最後に6時間台で走った2000年のサロマ湖は男子3位総合4位でしたが、その時は女子の安部選手が男性含めて総合2位に入りました。そしてその時に初めて100kmにチャレンジし7時間15分で6位に入ったのが能城選手で、能城選手はその翌年2001年に初めて6時間台で走り、今年2017年にも6時間台で走ったのです。

小島選手も能城選手も長い間、第一線での活躍は凄いことだと思います。

 



キロ4より速く100km走るランナー 〜6時間40分以内の日本のウルトラランナー一覧〜2018年6月26日現在

(2018年6月26日)2017年にアップした下記記事に2018年のサロマ湖ウルトラマラソンの結果を追加しました。

キロ4より速く100km走るランナー 〜6時間40分以内の日本のウルトラランナー一覧〜

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サロマ湖100kmウルトラマラソンの参加定員は3,550人と決して少なくはありませんが、それがエントリー開始とともに30分も経たずに定員になるほど100kmを中心としたウルトラマラソンの人気は高まっています。

ウルトラマラソンはゆっくり長く走るイメージが定着しています。実際、制限時間内の完走を目指すランナーの大半は歩きを交えてゆっくり走りますが、トップランナーは驚くようなスピードで100kmを駆け抜けます。

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日本のウルトラマラソンは世界的にもレベルが高く、今回紹介する100kmマラソンの世界記録は男女とも日本人が保持しています。今年のサロマ湖ウルトラでは板垣選手が歴代2位の好タイムを出し優勝(2017年世界ランキング1位)し、昨年のIAU世界選手権では山内選手が優勝(2016年世界ランキング1位)しました。

これら最近の活躍は様々なウェブページやSNSに掲載されているので、活躍した選手の知名度は高まっていますが、富士登山競走の佐々木和子選手のように、SNSなどがまだ普及していない時代に活躍したレジェンドがウルトラマラソンの世界にも多数存在しています。

ウルトラマラソンと言っても様々な距離がありますが、まず最初に24時間走について調べてみました。

24時間走 250KMオーバーの日本のウルトラランナー一覧

今回は、100kmマラソンの公認記録についてDUVウルトラマラソン統計(通称 DUVサイト)の歴代ランキングと年度別ランキングに掲載されている公認記録のみ掲載させていただきました。

ウルトラマラソンをしている方は、DUVサイトで自分の記録を調べてみてください。サロマ湖など走った方であれば、自分は世界ランキング何位なのか分かりモチベーションが高まります。

今回は、6時間40分以内にしたのは、近年の日本代表選考レースであるサロマ湖ウルトラで4位以内に入り、代表に選出される目安が6時間40分以内であるからです。また6時間40分で走るためには平均4’00/kmペースです。

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*以下出典はDUVウルトラマラソン統計(通称 DUVサイト)やサロマ湖100kmウルトラマラソン公式ページです。

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歴代順位-記録-名前-開催年-(6時間40分以内の回数)敬称略

  1. 6:09:14 風見 尚 2018
  2. 6:13:33 砂田 貴裕 1998(3)
  3. 6:14:18 板垣 辰夫 2017(2)
  4. 6:18:22 山内  英昭 2016(3)
  5. 6:20:49 早坂 光司 2018
  6. 6:22:08 三上 靖文 1999(6)
  7. 6:22:55 行場 竹彦 2018
  8. 6:23:00 佐々 勤 2004
  9. 6:23:21 渡邊 真一 2007(2)
  10. 6:26:23 近藤 公成 1995(2)
  11. 6:28:35 川内 鮮輝 2018
  12. 6:29:52 中村 泰之 2017
  13. 6:30:21 中西 健二 2007(2)
  14. 6:31:06 長谷川 清勝 2011
  15. 6:33:11 安部 友恵 2000
  16. 6:33:30 原 良和 2012(2)
  17. 6:33:38 仲川 栄二 1994
  18. 6:33:52 風見 尚 2017
  19. 6:35:49 能城 秀雄 2012(6)
  20. 6:36:34 小島 成久 1992(3)
  21. 6:36:39 永田 務 2015
  22. 6:37:15 内芝 修司 2000(2)
  23. 6:38:06 小林 義明 2003
  24. 6:39:13 吉原 稔 2017

DUVサイトによると、6時間40分以内で走った日本の選手は20人(内 女子選手1人)です。最近活躍中の選手とともにウルトラマラソンのレジェンドというべきウルトラランナーが名を連なっています。まさしく歴史を作ってきた選手です。

トップの風見選手の6時間09分14秒は1998年に砂田選手が出したロード世界記録を抜くとともに、あまり知られていませんが、トラック競技の100km世界記録である6時間10分20秒(1978年イギリス Don Ritchie選手)も抜きました。

また15位にランクされている安部選手は女子の世界記録ですが、女子選手で6時間台で走った選手は世界で安部選手ただ一人です。また女子の世界歴代2位は櫻井教美選手の7時間00分28秒です。

また砂田選手や、近年素晴らしい結果を出している選手のことはウルトラマラソンをしているランナーであれば名前は聞いたことがあると思いますが、6番目にランクされている三上選手の記録を見ると驚きです。タイムも速いけど、6回も6時間40分以内で走り、サロマ湖ウルトラマラソンでも5回優勝しています。

そして15番目にランクされている能城選手も6回 6時間40分以内で走り、サロマ湖ウルトラマラソンでも3回優勝しています。

近年は、ウルトラマラソンを走るランナーが増えてきました。また今年のサロマ湖で板垣選手が世界記録に迫る走りをしたことや、24時間走世界選手権で石川選手が優勝したことからマスメディアに取り上げられる機会も増えてきました。そのような時だからこそ、その礎を作ったランナーのことをもっと知って欲しいと思います。

能城選手は、2017年のサロマ湖ウルトラマラソンは6時間52分08秒で走り8位でしたが、2001年に初めて6時間台を出してからこれほど長期に渡って6時間台で出しているランナーは世界でもほとんどいないと思われます。日本を代表するウルトラマラソンのレジェンドの一人です。

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また能城選手はウルトラマラソンを始めてから十数年経った2014年に2時間24分46秒と初めてフルマラソンで2時間25分を切りました。よくウルトラを走るとフルが遅くなるという方はいますが、私が知る限りでも、能城選手以外に、上記一覧表掲載の砂田選手、板垣選手、山内選手、永田選手は、ウルトラを走ってからフルマラソンの自己ベストを出しています。

ウルトラマラソン走るとフルマラソンが遅くなる??

マラソン走ると5000mや10000mが遅くなる・・・という話も聞きますが、このように何かをすると何かが遅くなるとネガティブに捉えるのではなく、どうすれば相乗効果が出せるかと、考えて練習を組み立てるならいろいろ気づきはあると思います。

もちろん、記録が順調に伸びている時にあえてアプローチを変える必要はないと思いますが、記録が停滞している時に同じようなアプローチで練習しても結果は変わらないことが多いでしょう。

マラソンを速くなるためにバーチカルレースにチャレンジする効果を元上武大学コーチでスカイランナーの星野さんから教えていただきましたが、ウルトラマラソンを走ることも、フルマラソンを速くなるためのアプローチの一つです。

2018年のサロマ湖ウルトラマラソンの結果についてはこちらをご参照ください。

ついに時代は動き始めた〜サロマ湖100kmウルトラマラソンで風見選手が世界記録〜 その1



ついに時代は動き始めた〜サロマ湖100KMウルトラマラソンで風見選手が世界記録〜 その3

ついに時代は動き始めた〜サロマ湖100KMウルトラマラソンで風見選手が世界記録〜 その2

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その2では世界記録で優勝した風見選手のフルマラソンのタイムなどとの比較を書きましたが、今回は上位選手のラップタイムからレースを読み取っていきたいと思います。

個別の上位選手から話も聞きましたが、全員からは聞けていないので正確な状況は分かりませんが数値からだけでも分かることはあります。

こちらの表の数値は、今回6時間台で走った13人の選手の通過タイムをランネットランナーズアップデートから調べました。全て敬称略です。

またフルマラソンのタイムは全日本マラソンランキングの数値や本人から聞いた数値など掲載しています。2017年4月から2018年3月のタイムをベースにしていますが、その前年のタイムなどを使用している選手もいます。

10kmごとの通過タイムが黄色で塗られている箇所は、優勝した風見選手と1分以内にいたということです。途中まで先頭集団で走るも、失速したりリタイアした選手もいますが、その1で書いた通り、4つの日本代表のイスを獲得するためには先頭集団に入っていないとダメだったことが分かります。

また風見選手がずっと先頭を走った訳ではなく、50km通過、時点では2位の早坂選手や3位の行場選手が10km36分を切って風見選手に25秒差をつける場面もありました。これは、上位選手もトイレには行っているので、その影響があったのかもしれませんし、戦略かもしれません。ただ25秒は100mを少し超える程度の差なので視界にはずっと入っていたでしょう。

風見選手が2人に追いついたのは70kmを少し超えたあたりで、80km手前からのワッカに入ると強い向かい風の中をビルドアップし2位以下をグングン突き放していき最終的に10分以上の差を付けてフィニッシュしました。

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参考までに掲載したフルマラソンのタイムは、選手によっては数年前のタイムですが、上位選手は2時間20分を切っている選手が占めています。6位の小田選手はまだ学生のようですから、今後が楽しみです。

ゼッケン番号は582ですからエントリー時の目標タイムは8時間と思われます。最初の10kmこそ先頭集団で走っていますが、その後は上手にペースメイクし終盤も大きくタイムを崩さず6時間40分台でゴールしたのは素晴らしいです。このような若い選手が、今後次から次への100km日本代表を目指してチャレンジし、切磋琢磨していくことを考えるとすごく楽しみです。

また駒澤大学出身のM高史さんのブログを読むと、優勝した風見選手はM高史さんの一つ上の先輩で、箱根駅伝で4年連続エントリーメンバーに入る実力がありながら一度も箱根駅伝を走れず、その後実業団に入り競技を引退。そこから市民ランナーとして入り続けて1500mもフルマラソンも自己ベストを出し、IAU50km世界選手権で4位入賞し、再び元の実業団チームに復帰したとあります。

私が風見選手に注目するようになったのは、神宮外苑周回路で、神宮外苑24時間チャレンジが開催された時に、50km世界選手権の選考会も合わせて開催されました。その時、50kmの選手とはスピードが全く違うので何回も抜かれるのですが、風見選手のフォームが素晴らしかったのです。ズームフライかヴェイパーフライ4%を履いていたのですが、ソールが厚いことからか他の選手が接地で左右にぶれている中で風見選手はほぼぶれることなく最後まで安定して走っていました。

今回、川内鮮輝選手とレース後に話をした際にも、風見選手のフォームは素晴らしかった。と話していました。

駅伝の強豪大学で箱根駅伝を目指しスター選手になり、その後実業団に入り、10000mやマラソンでオリンピックや世界陸上を目指す注目を浴び続けた選手が素晴らしいのは当然ですが、100kmや24時間走、トレラン、スカイレース、トライアスロンなど、自分の適正に応じた新たなフィールドで世界を目指すのも同じくらい素晴らしいことだと思います。

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日曜日に風見選手が世界記録を出しましたが、そのことを知っている日本人は極めて少ないです。今日ケッズに行ってきましたが、ランナーが多く通うスポーツマッサージのトレーナーの耳にも入っていないのです。新宿・渋谷の駅前で大新聞の号外が配られることもなく、テレビニュースで流れることもなく、翌日の全国紙のスポーツ欄に画像が乗ることもなく、現時点、Google検索で、『100km世界記録』と入力しても上位で出てきません。

オリンピック種目ではありませんが世界記録を出したのだからもう少し取り上げられても良いと思いますが、ほぼ予想通りでした。

私の発信力は微々たるものですが、このような発信をすることで、少しでも多くの方に「風見半端ないって」伝われば良いと思っています。

1000mを3分41秒5で走り続けないと今回のタイムは出ません。これって400mトラック1周88秒6です。凄いと思いませんか?

キロ4より速く100km走るランナー 〜6時間40分以内の日本のウルトラランナー一覧〜2018年6月26日現在



ついに時代は動き始めた〜サロマ湖100KMウルトラマラソンで風見選手が世界記録〜 その2

ついに時代は動き始めた〜サロマ湖100kmウルトラマラソンで風見選手が世界記録〜 その1

その1ではこのような文章で終わりました。

また、今回、一気に4分19秒世界記録を更新したことで夢の5時間台を意識する選手も出てきたでしょう。逆に今後は自分が世界記録を出してやるという強い意識を持たないとサロマ湖で優勝出来ないような時代の幕が開いたと言えるかもしれません。

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今回は大会前に紹介した注目選手のフルマラソンのタイムとの関連性など合わせて紹介します。

2018年サロマ湖ウルトラマラソン代表選考有力選手 男子

今回優勝した風見選手の過去1年のタイムは2時間17分10秒です。そして今回のタイムは6時間09分14秒ですから、フルマラソンの約2.69倍です。

過去のタイムを見ても男子の場合はこの辺りがほぼ下限になっています。もちろん自分は2.6倍だったよ!というランナーもいるにはいますが、その多くは伸び盛りの時期で、サロマ湖ウルトラのフルマラソン通過が自己ベストだったりします。この日にフルマラソンを走ったらもっと良いタイムを出すのでしょう。

過去、男女上位選手のタイムを調べたことがありますが、2.7倍で走れている選手はごく僅かで、昨年の男女上位10人を調べた平均値は2.78倍(男子2.79倍、女子2.77倍)でした。

ただ、上位選手は上手に走ったから上位に入っているわけです。そのことから、一般ランナーで2.8倍弱で走れるランナーはごく僅かです。

あえて書いておきますが、これはサロマ湖ウルトラの場合で、他のコースだと全く変わってきます。

今回書きたいのは、100kmのタイムはフルマラソンのタイムに連動するということです。

もちろんフルマラソンが速いから、100kmも速いとは言えません。ただフルマラソン3時間ジャストのランナーは6時間台では走れないのは感覚的に理解できると思います。

6時間59分59秒で走るための平均ペースは4’12/kmでフルマラソン3時間の4’15/kmより速いペースになるからです。距離が長くなると加速するなんてことはありえません。

前置きが長くなりましたが、来年以降サロマ湖の優勝タイムが6時間10分前後になったとしたなら、最低でもフルマラソンを2時間17分くらいで走るスピードが必要になります。6時間切となると2時間13分台は最低必要になります。

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もちろん猛暑などにより優勝争いが6時間40分前後に落ちれば暑さに耐性のある2時間25分前後のランナーにもチャンスは巡ってきます。

今回自己ベストを出すも5位で日本代表を逃した川内鮮輝選手は、フルマラソン2時間17分25秒の記録をもちますが、来シーズンは2時間15分を切れるよう練習を考えていくと、レース後に話していました。

また、今回の世界記録を受けて、今後はフルマラソンを2時間15分前後で走る選手も相次いで100kmにチャレンジしてくるように感じます。

フルマラソン2時間25分前後で走る100km元日本代表選手は、「こんな時代になる前に日本代表として世界選手権を走れて良かった。」と話しています。

また、「日本代表はダメでも自己ベストは狙い続けます。」とも話していました。

自己ベスト更新を狙うためにフルマラソンのタイムアップなどはかっていくことで、再び100km日本代表に返り咲く日もくると思います。

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大半のランナーは日本代表を狙うことはできません。しかし自分史上最高の走りを狙うことはできます。

私自身、今年は自己ベスト更新を狙うような走りが序盤から出来ませんでしたが、まだまだ狙い続けます。また自己ベストを狙うウルプロメンバーや、ウルトラセミナー参加者の後押しをしっかりやって行きたいです。

こちらは昨年のサロマ湖前に書いた記事です。合わせてお読みください。

100KMはフルの何倍か? 〜今年のサロマ湖は雨模様〜

100kmはフルの何倍か? 〜今年のサロマ湖は雨模様〜

ついに時代は動き始めた〜サロマ湖100KMウルトラマラソンで風見選手が世界記録〜 その3 に続く

ついに時代は動き始めた〜サロマ湖100KMウルトラマラソンで風見選手が世界記録〜 その3



ついに時代は動き始めた〜サロマ湖100kmウルトラマラソンで風見選手が世界記録〜 その1

昨日のFacebook投稿で、風見選手が砂田氏が1998年に樹立した100km世界記録を破ったことをお知らせしましたが、自分やウルプロメンバーの走りについて書く前に少し掘り下げて紹介します。

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今年のサロマ湖100kmウルトラマラソンは9月にクロアチアで開催されるIAU100km世界選手権の日本代表選考会であり男女とも上位4選手が日本代表に内定します。そのため昨年の板垣選手が見せた攻めの走りではなく、確実に4位以内に入るような走りをする選手が多く平凡な記録になるのではないか、という話をよく聞きましたし、有力選手の間にもそのような空気が漂っていたように感じます。

ただ大会前に私がアップした有力選手紹介の作成のために、この1年のフルマラソンのタイムを調べたところ2時間20分を切る選手も多く、100kmの実績がない選手を含めて何人かが飛び出したら速いレース展開となり世界記録に届かないまでも6時間20分前後の争いになると考えていました。

2018年サロマ湖ウルトラマラソン代表選考有力選手 男子

そしてレースは序盤から10km36分台のハイペースで走る集団が出来上がり、フルマラソン通過は2時間33分台。そのハイペースをほとんど落とさないまま風見選手が世界記録でフィニッシュしました。

今回6時間台を出しながらも13位に終わった外池快太郎選手と、レース後に話をすると、「結果的にこの先頭集団にで走らないと日本代表にはなれなかった。」と答えました。

フルマラソン2時間17-18分の選手であれば、これはフルマラソンのペースの1.1倍程度ですが、福岡国際マラソンAグループの資格タイムである2時間27分の平均ペースと比べると1.04倍とほとんど余裕がなくなります。このペースの先頭集団についていくにはこのスピードに対する余裕度と自信があるか、絶対に付いていくという強い気持ちが必要になるのでしょう。

上位選手のラップを見ると、日本代表を勝ち取るための激しいサバイバル、根比べが続いていたことが分かります。

サロマ湖ウルトラマラソンは2回折り返しがありますが、79-98km区間のワッカで優勝した風見選手や、2位の早坂選手の走りを見るためには、6時間で79km地点に到着する必要があります。これは7時間30分前後でゴールするペースで走っていた選手だけが、リアルに世界記録ペースで走る風見選手の快走を同じ土俵で見ることができたということです。

8時間56分22秒でゴールした私は6時間経過時点ではまだ70km手前であり、75km付近で50kmの部で優勝した吉田香織選手に帯同していた打越コーチから、「駒沢大OBの風見が世界記録出した!」と大きな声で伝えていただき、その快挙を知りました。

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ちなみに吉田香織選手の3時間18分34秒は、男子優勝者よりかなり速いタイムで、私を抜いていくスピード感は、その後抜いた男子上位者とはまるで違いました。その頃私は5’30/kmくらいを保つのに苦戦していましたが、少し付いて速い動きでフォームを立て直そう、なんて一瞬頭を過ぎりましたがやめました。この時は確実にsub9をすることを考えていました。もし自己ベストがギリギリ狙える状況なら付けるとこまで付いていき効率悪いフォームを、前に進むフォームに強制的に変えるようペースアップしたように思います。

話を戻します。

今回、5位で日本代表に選出されなかった川内鮮輝選手のタイムは6時間28分35秒の自己ベストで、今回の大会前の日本歴代ランキングに当てはめると8位にあたる素晴らしいタイムです。

キロ4より速く100km走るランナー 〜6時間40分以内の日本のウルトラランナー一覧〜

そのタイムより上位の記録はこちらです。カッコ内は6時間40分以内を出した回数です。

  1. 6:13:33 砂田 貴裕 1998(3)
  2. 6:14:18 板垣 辰夫 2017(2)
  3. 6:18:22 山内  英昭 2016(2)
  4. 6:22:08 三上 靖文 1999(6)
  5. 6:23:00 佐々 勤  2004
  6. 6:23:21 渡邊 真一 2007(2)
  7. 6:26:23 近藤 公成 1995(2)

また、2000年以降このタイムで優勝できなったのは3回しかない素晴らしいタイムです。

その川内選手は「今回は力不足だった。当面はフルマラソンのタイムを上げることに注力する。」と話していました。

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昨年の当時の世界記録であった6時間13分33秒にあと45秒と迫るタイムで、二連覇したアスリチューンサポートランナーの板垣選手とはゴール会場で会えませんでしたが、自身のFacebookに「6時間20分くらいで勝てるだろうと思い臨んでしまい、どうせ先頭はペースが落ちるだろうからと守りに入って、徐々に焦りが出て大崩れしてしまった。」と投稿しています。

そして、今回塗り替えられた世界記録を目指し、2年後の代表復帰を目標に頑張るとも投稿しています。今回の悔しさをバネにさらなる飛躍を遂げて欲しい選手です。

また、今回は5位までが6時間20分台のレースは世界でも例がないと有力選手も話していました。

「時代が動き始めた大会になった」と多くの方がつぶやいていますが、それは半分正解で半分誤りだと私は思っています。

その理由は、時代が動き始めたのは2016年に開催された前回のIAU100kmワールドチャンピオンシップで、山内選手(今回4位)が6時間18分台の好タイムで金メダルを獲得した時だと思っているからです。

(速報)IAU100キロ世界選手権(男子)山内選手優勝 団体女子金メダル!!

その大会で世界記録ペースで走りながら失速した板垣選手が、自分にも出せるはずと、2017年4月のチャレンジ富士五湖71kmを世界記録ペースで走るテストをし、6月のサロマ湖で世界記録に肉薄する走りをしたのです。

2016年の山内選手のタイムが出るまでは、強豪選手も、サロマ湖ウルトラマラソンで6時間40分を切ることが優勝争いに加わり日本代表に選出される目安になっていましたが、その意識の壁を叩き壊したのです。

また、今回、一気に4分19秒世界記録を更新したことで夢の5時間台を意識する選手も出てきたでしょう。逆に今後は自分が世界記録を出してやるという強い意識を持たないとサロマ湖で優勝出来ないような時代の幕が開いたと言えるかもしれません。

多くの方に知られていないことですが、従来の砂田氏の6時間13分33秒は100kmロードレースの世界記録であり、100kmトラックの世界記録はDonald Ritchie 選手が出した6時間10分20秒でした。今回の風見選手のタイムはこの記録も更新しました。

少し長くなったので、その2に続きます。

ついに時代は動き始めた〜サロマ湖100KMウルトラマラソンで風見選手が世界記録〜 その2

 



2018年サロマ湖ウルトラマラソン代表選考有力選手 女子

2018年サロマ湖ウルトラマラソン代表選考有力選手 男子

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男子に続き女子選手について少し調べてみました。

男子同様、昨年のTOP10のうち9位までの選手が本年もエントリーしています。( )内は本年ゼッケン番号

前年のタイム

1.加納 由理 7:37:21(1201)
2.兼松 藍子 7:46:04(1202)
3.太田 美紀子 7:49:21(436)
4.楠瀬 祐子 8:08:59(1203)
5.柿沼 久代 8:15:07(1204)
6.藤澤 舞 8:36:38(1205)
7.仲田 光穂 8:43:25(1206)
8.加藤 千代子 8:46:59(1207)
9.岩間 素子 9:01:35(1208)

上記選手の最近のフルマラソンのタイムをランナーズの全日本マラソンランキングで調べてみました。

すると上位7位まではsub3で、2時間50分を切っている選手は以下の3人でした。

藤澤選手 2:45:09、太田選手 2:48:50、楠瀬選手 2:49:40

女性のsub3は完走者数に対して0.3%程度ですが、2時間50分以内となるとさらに絞られます。

また、上記3選手に共通しているのは、このマラソンシーズンに自己ベストを更新し、サロマ湖に挑んでいるということです。

マラソンの速い選手が100kmも速いとは必ずしもいえませんが、マラソンのタイムが上がっているということは調子が良く走れているということです。

上位は7時間30分前後での争いになると思われますが、その場合フル通過は3時間05分前後になるでしょう。(7時間30分で走るためのイーブンペースは4’30/km)

余裕をもってこのペースでフル通過するには、少なくとも2時間55分前後の持ちタイムがないと厳しいと思います。もちろん例外的なランナーはいます。

そうなると、この3選手に、昨年優勝の加納選手、昨年2位で神宮外苑24時間チャレンジ優勝の兼松選手、そして2011年から2015年までの5年間に4回7時間台を出し優勝経験もある片山志保選手(NO.1209)の6人を軸にレースは進むでしょう。

そこに昨年8時間15分07秒の好タイムで5位入賞の柿沼選手など上位選手や、フルマラソン2時間55分前後の中島知美選手(NO.1210)、中村美香選手(NO.1211)、堀出美那選手(NO.1213)西岡真紀(NO.1214)、そして野辺山ウルトラ71km四連覇中の能勢結希選手(NO.1212)らが加わると予想しています。

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私が注目している3選手とその理由を書きます。

NO.1205 藤澤 舞 選手

ここ数年は優勝含め安定して3位以内の成績を残していた藤澤選手が、昨年まさかの6位に終わりました。序盤からペースが遅いことから体調不良だったのかもしれません。その藤澤選手は今年のフルマラソンで連戦にもかかわらず自己ベストを連発し周囲を驚かせました。スピードの底上げをはかるために練習メニューを変えたと以前話していました。実績、スピード、安定感とも素晴らしい選手です。

NO.1202 兼松 藍子 選手

昨年の神宮外苑24時間チャレンジでは、初めての24時間走ながら優勝しました。走力的には優勝しても驚くような選手ではありませんが、レース直前に39度を超える発熱があり、体調が戻らない中での優勝でした。その逆境に立ち向かい絶対に諦めない気持ちはレース終盤の競り合った局面では大きな力になります。アールエル、アグレッシブデザイン・サポートランナー

神宮外苑24時間チャレンジ参加ランナー(26) No.186 兼松 藍子(かねまつ あいこ)

NO.1203 楠瀬 祐子 選手

日本代表になると公言し、そのために必要な力を付けるために必死に練習しグングン力を付け、ついにフルマラソンでも2時間50分を切りました。チャレンジ富士五湖118km三連覇中で、昨年の神宮外苑24時間チャレンジは兼松選手に続き2位と、100kmを基準に短いレースも長いレースも力を付けています。今回どのような走りをするか非常に楽しみです。アスリチューンサポートランナー、アグレッシブデザインサポートランナー

神宮外苑24時間チャレンジ参加ランナー(25) No.166 楠瀬 祐子(くすのせ ゆうこ)

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現在、8時間以内で走ったランナーは22人です。合わせてお読みください。

100km8時間以内で走る女性ランナー 〜8時間以内の日本の女性ウルトラランナー一覧〜

男子同様、誰が勝ってもおかしくないような速く強い選手が、たった4つの代表のイスを狙っています。

現地に行けない方も、スマホがあれば優勝争いをチェックできるので、応援naviに上記注目選手を登録してください。