ついに時代は動き始めた〜サロマ湖100KMウルトラマラソンで風見選手が世界記録〜 その3

ついに時代は動き始めた〜サロマ湖100KMウルトラマラソンで風見選手が世界記録〜 その2

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その2では世界記録で優勝した風見選手のフルマラソンのタイムなどとの比較を書きましたが、今回は上位選手のラップタイムからレースを読み取っていきたいと思います。

個別の上位選手から話も聞きましたが、全員からは聞けていないので正確な状況は分かりませんが数値からだけでも分かることはあります。

こちらの表の数値は、今回6時間台で走った13人の選手の通過タイムをランネットランナーズアップデートから調べました。全て敬称略です。

またフルマラソンのタイムは全日本マラソンランキングの数値や本人から聞いた数値など掲載しています。2017年4月から2018年3月のタイムをベースにしていますが、その前年のタイムなどを使用している選手もいます。

10kmごとの通過タイムが黄色で塗られている箇所は、優勝した風見選手と1分以内にいたということです。途中まで先頭集団で走るも、失速したりリタイアした選手もいますが、その1で書いた通り、4つの日本代表のイスを獲得するためには先頭集団に入っていないとダメだったことが分かります。

また風見選手がずっと先頭を走った訳ではなく、50km通過、時点では2位の早坂選手や3位の行場選手が10km36分を切って風見選手に25秒差をつける場面もありました。これは、上位選手もトイレには行っているので、その影響があったのかもしれませんし、戦略かもしれません。ただ25秒は100mを少し超える程度の差なので視界にはずっと入っていたでしょう。

風見選手が2人に追いついたのは70kmを少し超えたあたりで、80km手前からのワッカに入ると強い向かい風の中をビルドアップし2位以下をグングン突き放していき最終的に10分以上の差を付けてフィニッシュしました。

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参考までに掲載したフルマラソンのタイムは、選手によっては数年前のタイムですが、上位選手は2時間20分を切っている選手が占めています。6位の小田選手はまだ学生のようですから、今後が楽しみです。

ゼッケン番号は582ですからエントリー時の目標タイムは8時間と思われます。最初の10kmこそ先頭集団で走っていますが、その後は上手にペースメイクし終盤も大きくタイムを崩さず6時間40分台でゴールしたのは素晴らしいです。このような若い選手が、今後次から次への100km日本代表を目指してチャレンジし、切磋琢磨していくことを考えるとすごく楽しみです。

また駒澤大学出身のM高史さんのブログを読むと、優勝した風見選手はM高史さんの一つ上の先輩で、箱根駅伝で4年連続エントリーメンバーに入る実力がありながら一度も箱根駅伝を走れず、その後実業団に入り競技を引退。そこから市民ランナーとして入り続けて1500mもフルマラソンも自己ベストを出し、IAU50km世界選手権で4位入賞し、再び元の実業団チームに復帰したとあります。

私が風見選手に注目するようになったのは、神宮外苑周回路で、神宮外苑24時間チャレンジが開催された時に、50km世界選手権の選考会も合わせて開催されました。その時、50kmの選手とはスピードが全く違うので何回も抜かれるのですが、風見選手のフォームが素晴らしかったのです。ズームフライかヴェイパーフライ4%を履いていたのですが、ソールが厚いことからか他の選手が接地で左右にぶれている中で風見選手はほぼぶれることなく最後まで安定して走っていました。

今回、川内鮮輝選手とレース後に話をした際にも、風見選手のフォームは素晴らしかった。と話していました。

駅伝の強豪大学で箱根駅伝を目指しスター選手になり、その後実業団に入り、10000mやマラソンでオリンピックや世界陸上を目指す注目を浴び続けた選手が素晴らしいのは当然ですが、100kmや24時間走、トレラン、スカイレース、トライアスロンなど、自分の適正に応じた新たなフィールドで世界を目指すのも同じくらい素晴らしいことだと思います。

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日曜日に風見選手が世界記録を出しましたが、そのことを知っている日本人は極めて少ないです。今日ケッズに行ってきましたが、ランナーが多く通うスポーツマッサージのトレーナーの耳にも入っていないのです。新宿・渋谷の駅前で大新聞の号外が配られることもなく、テレビニュースで流れることもなく、翌日の全国紙のスポーツ欄に画像が乗ることもなく、現時点、Google検索で、『100km世界記録』と入力しても上位で出てきません。

オリンピック種目ではありませんが世界記録を出したのだからもう少し取り上げられても良いと思いますが、ほぼ予想通りでした。

私の発信力は微々たるものですが、このような発信をすることで、少しでも多くの方に「風見半端ないって」伝われば良いと思っています。

1000mを3分41秒5で走り続けないと今回のタイムは出ません。これって400mトラック1周88秒6です。凄いと思いませんか?

キロ4より速く100km走るランナー 〜6時間40分以内の日本のウルトラランナー一覧〜2018年6月26日現在



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