結果には理由がある〜サロマ湖対策セミナー参加者の完走率95.8%〜

サロマ湖100kmウルトラマラソンの完走率はまだ大会ページにアップされていませんが、北海道新聞に、3,310人が出場し完走者は2,420人で完走率は73.1%と掲載されていました。

昨年は71.4%だったので少し上がりましたが、過去20年では平均的な完走率です。

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今回は2014年のような猛暑ではありませんでしたが、レース終盤の強い風雨と気温の低下がランナーを苦しめ、低体温症でのリタイア者が続出しました。

私がゴールした時は雨が降っていませんでしたが、着替えて体育館を出ると気温が一気に下がり、雨が降っていました。その雨も時折強くなり、長袖長ズボンに着替えた私ですさえブルブル震えている状況でした。

これは外池兄弟とテントで話していた時の画像ですが、この黄色のウインドブレーカーの下には、長袖シャツと、薄いレインジャケットを着ています。

走ってるランナーは大変だと外池さんと話していました。

そのような過酷なレースになりましたが、しっかり準備をしたランナーは良い走りをしています。

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こちらの表は3回開催したサロマ湖ウルトラ対策のウルトラセミナー参加者で、今回スタートしたランナーの記録一覧です。パーソナルアドバイスも同じ資料を使ってます。

なんと24人中23人完走です!

完走率 95.8%

しかも初めて100kmにチャレンジした方、9人は全員完走です。

またPB(初100km完走含む)は20人です。つまりほとんどのセミナー参加者が過去の自分を超えたわけです。

ウルトラマラソンは経験がモノを言うと話す方は多いです。もちろんその通りだと思います。ただ、経験がなくても、そのレースではどのようなトラブルが発生する可能性があり、そのトラブル回避のためにどのような準備をし、また対応するかを具体的にイメージする力があれば、それらのトラブルを経験しながらも、その後生かしていないランナーより、トラブル発生時に対処できると思います。

今回リタイアしたランナーは890人います。リタイアした理由は様々でしょうが、事前準備やレース中の対処によってはリタイアしないで完走できた方も多いと思います。

リタイア理由は様々でしょうが多くはこちらに収斂できるのではないかと思います。

・走力不足・・・そもそも13時間で完走する力がなかった。(レース前からの故障・体調不良など含みます。)

・ペース設定ミス・・・適正ペースより速いもしくは遅いペースで走ってしまった。

・天候への対応不足・・・暑さ・日差し・寒さ・雨などに備えた準備ができていなかった。

・補給ミス・・・低ナトリウム血症、ガス欠など

・アイテム選択ミス・・・靴擦れや股擦れが発生するなど、アイテムの選択ミスがあった。

もちろん根性がなかったという方もいるでしょうが、このようなトラブルがなければ辞めてはいないと思います。

根性が足りなかったのではなく、準備が足りなかった方が大半でしょう。

コースの終盤のワッカにレインウエアなど持たずに入り、低体温症になりリタイアした方は非常に多いと聞いています。

この状態になってリタイアを決めたことは根性がないとは言いません。辞めなかったら重大事故に結びついたかもしれません。

その方々のリタイアの原因は何でしょうか?

低体温症だと話す方もいるでしょうが、それは結果です。原因はなぜ低体温症になったかです。一言で言ってしまうと寒さに備えるウエアリングを準備していなかったことです。もともとレインウエアやグローブを用意していなかった方、スタート時は持っていたけど暑いからドロップバッグに預けてしまった方。ドロップバッグで受け取るつもりが要らないだろうと判断してしまった方。など様々でしょうし、さらに細分化できます。でもなぜ準備しなかったかを考えると天気予報を十分に見ていなかったり、自分は寒さに強いなどの過信、冷静な判断力ができない状況下での判断に頼った。など

リタイアの原因は準備不足、もしくは甘く見ていたに変わってきます。

さらに掘り下げればまた違う原因が見えてくるかもしれませんが、今回リタイアした方で、自分は根性がなかった。低体温症になったから仕方がない。で終わらせている方より、ここまで考えた方では来年以降のサロマ湖だけではなく、様々なレースで使える経験値は間違いなく上昇します。

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ウルトラセミナー参加後に、ウルプロに入会したNさんのゴール直前の画像です。レインジャケットにしっかりしたグローブを着用しています。フルマラソン4時間20分以上のランナーですが今回11時間49分台でゴールしました。Nさんは自分に出来ることだけをして、起こりうるリスクに対する準備をしたから完走できたのです。

また、寒くてリタイアしたランナーの中には摂取エネルギーが不足していた方も少なからずいると思います。寒い時はエネルギーをしっかり補給して体内から温めていく必要があります。

ウルトラセミナー参加者の多くがアスリチューンは非常に飲みやすいと話していますが、心身ともにキツくなった時には飲みやすいというのは非常に重要です。

また終盤こそ低体温症になるほどの寒いレースになりましたが、それまでは日差しも強く、蒸し暑く水を被らないと体温上昇を抑えることができないレースでした。そのようなレースでは汗や水を被っても落ちにくい日焼け止めが必要です。ウルトラセミナーでアグレッシブデザイン・ファイターを推奨しましたが多くの参加者が使用しました。

今回セミナー参加者で完走した23人のランナーには、新たにsub8したランナーが1人、sub9したランナーが2人など速いランナーから制限時間ギリギリでゴールしたランナーまでレベルはかなり広く、ウルトラマラソン経験が豊富なランナーもいれば初めてチャレンジしたランナーもいます。

なぜ95.8%という高い完走率となったかと言えば、どのようなことが起こるかイメージし準備したからです。またどのように走れば効率的にストレスを小さくして走ることが出来るかを自分ごとにすることができたからです。

レベルに関係なくこれらはすごく大事なことです。

今回思うような走りができなかった方は、この辺り振り返ってみると色々見えてくるかもしれません。

当面、特定の大会に向けたウルトラセミナーを開催する予定はありませんが、ウルトラマラソンを走る上で、押さえておきたいことを伝える基礎編的なセミナーや、過去の失速・リタイアをした本当の理由を考えていくワークショップなど開催する予定です。



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