危険と感じるかは個人差があるが今回のはマズイと感じた。

最近トレイルランニングに関して、いくつか嫌なニュースや出来事がありました。それらは大きく報じられていないのにも関わらず多くのトレイルランナーに伝わり、私と同じく嫌な気持ちになった方は少なくないでしょう。

これらはモヤモヤ感が残る出来事です。

(画像は本文とは無関係です。)

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□トレラン大会妨害行為多発

最近トレラン大会で案内看板の向きを変えられたり、外されたりの妨害行為があったことをSNSで何回か目にします。

ウルプロメンバーが3位で走っていたけど、多くの上位陣が集団ロストでメンバーの総合入賞が消えたなんて残念なレースもありました。

自分に置き換えたらかなり悔しい。

最近目にしたのは埼玉県の大会ですが、六甲などでもあったようですし、結構目にします。

どのような考え、立場の方がしているかは分かりませんし、想像で書くべきではありませんが、“当該大会”か、“トレラン大会”、もしくは“トレイルランニング自体”に反対しているかのいずれかであることはほぼ間違いないでしょう。

考え方や価値観は様々ですが、場合により重大事故に繋がることなので絶対にやめて欲しいです。

□なぜ妨害行為をするのか?

しかし、なぜ妨害行為をするほど反対しているのかを考えると、その方にとって何かしら腹に据えかねることがあったのでしょう。

自分、家族、友人などに危険を与えかねない行為、自然を大事にしている方からすれば自然破壊に繋がる行動などあったのかもしれません。もしかすると逆恨み的なことかもしれませんがそれは分かりません。

よく聞く話は、大学生か同世代の陸上競技者らしきウエアのランナーが練習の一環として、トレイルを走りハイカーなどの近くを猛烈なスピードで駆け下りたりするという話です。彼らはそもそも山のルールを覚える気もなく、見かねた方が注意しても聞く耳を持たないなどの投稿を見たことあります。

ただ本当にそのような学生だけでしょうか?

私は違うと思います。いわゆるトレイルランナーが混雑した東京近郊の山の下りをスピード上げて走っているのを見たこともあります。

□トレランのマナーアップ啓蒙活動

(画像は本文とは無関係です。)

この問題が中々うまく行かないのは、危ない走りをしているランナーに、注意をしたとしても、法的な強制力など大半の場合はなく、相手が聞く耳を持たなければ手の打ちようがありません。

競技場やランニングクラブであれば、ルールを守らない人を出入り禁止にすれば良いのですが、そういうわけには行きません。

そして危険な走りをした本人がケガをしたのなら自業自得ですが、他人にケガをさせる可能性もあります。その場合は加害者として罪を背負うことになりますが、トレイルランナーが気になるのはそのような事故が多発すると、トレランが規制されるリスクがあるからです。

そのような状況に危機感を感じたプロトレイルランナーやトレラン業界に関わる方々が団体を立ち上げ、トレイルランナーへのマナーアップなど呼びかけているのが今の現状です。この活動は徐々に浸透しているのではないかと思っていましたが、そうでもなかったのです。

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□某山でのショッキングな動画

最近、あるショッキングな動画を見ました。

一人の男性ランナーが、狭い登山道を、登山者にぶつかるのではないかという至近距離をハイスピードで駆け下りているのです。もちろんそれを撮影した仲間もいるわけです。その方はその動画をアップして色々解説をしているのです。

登山道を走ることは、禁止されていませんから、登山者などがケガをしなければ法的な罪に問われることはないでしょう。

ただ、私たちの日常生活は法律のみで動いているわけではありません。山においても登山者のルールはあります。そのルールは山でケガをすることは死に直結することから、それを防止するために作られたお互いの命を守るための共通認識です。

そのルールを知らなくても、狭い急斜面をたくさんの登山者が登ってくる中を、止まることができないようなスピードで下れば危ないと通常の感覚の持ち主であれば分かります。

登山者が近くにいるのなら安全に通過することはマナー面だけではなく、お互いの生命を守るためにも必要なことですが、この方は登山者が驚くような行動をしてしまったのです。

その登山者が驚いたのか怒ったのか、振り返っている姿も動画に写っていますが、この登山者の方々はトレイルランナーのことをどう思い、周りにどう話すでしょう?

決してトレイルランナーは凄いスピードで私の近くを通り過ぎてカッコよかった!!惚れ惚れした!!とは思わないでしょう。

□減速すると転ぶ?

この動画の危険行為に対して、良識あるトレイルランナーや登山家と思われる方から、その方に向けて注意する趣旨のコメントをしたところ「減速すると転ぶから、スピード落とせない」と答えたようです。

そもそも自分でコントロール出来ないスピードで登山者にぶつかったら確実に重大事故に繋がります。

もし登山者を死亡させるような事故を起こしたら、本人が法的制裁を受けるだけではなく、トレイルランニングへの社会的な捉え方は今までにないくらいネガティブなものになるかもしれません。

○○すれば□□になるかもしれない。

□□になれば自分は△△になってしまう。

といった想像力を通常の社会生活を送っている方々は考え、行動していますが、現実にそのような想像力が欠如している方がいるの現実です。

例えば、車道を片手でスマホを操作し、見ながら、耳にはイヤホンつけて音楽聞きながら自転車に乗っている人もいます。なぜそのようなことができるのかを考えると想像力が欠如しているからです。

□経験豊かなランナー

この方とは面識ありませんが、情報によると、トレラン経験も豊富で、レースで上位に入るなど実力者のようです。また年齢的にも二十歳そこそこの社会経験の少ないランナーではありません。

本来であれば、現在のトレランが置かれた状況を考え、どうすればトレイルランナーがハイカー・登山者など山を愛する方々とうまくやっていくかを模索するべき立場の方だと思います。

□危険な行為への認識の希薄さ

よくトレイルランナーから「自分は危ない走りをしていないし、気をつけている。」という言葉がありますが、ハイカー側から見ると結構危ない走りをしている方はいます。

今回も、本人自身、周りに危害を与えるような危険な走りをしている認識を持っていないのは明白です。もしそうであれば、その証拠になる動画を全世界に発信などしないでしょう。

おそらくこの方にとっては、今回の動画に映った登山者と接するか接しないかの距離感はセーフティーゾーンなのかもしれませんし、スピードを出しても100%接触するとは思っていないのでしょう。

ですから、この動画を見て唖然としたトレイルランナーが何人も注意換気のコメントを書いても、言われなき文句を言われていると感じて、そのコメントを削除してしまっていました。

またこの方の正義・主張があるのかもしれません。

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□今回の件で分かったこと

危ない走りをしていると思わない方に対して、危ないからやめてください。と伝えても平行線でしょう。

今回の動画はトレイルランナー・登山者問わず10人見れば9人は相当危ないと思う危険レベルですが、そう思わない方もいるのです。

また今回ほどではないにしても危ないと思うスピードや距離感はほんと様々です。

少し上で書いた、自分は危ない走りをしていないと話す事例もこのような主観の食い違いが要因です。

本来は山は自己責任で無理してケガすれば本人が痛い目を見るだけですが、トレランに関しては、社会の目が厳しく、事故や苦情が相次げば、トレラン規制されてしまうという、安全やマナーに気をつけているランナーには不条理な状況なのです。

今回Facebookのトレイル関連のグループページなどへコメントした方は、トレイルランニングを続けることが出来る環境を守ろうと一生懸命だったと思います。

これはマズイと感じたのでしょう。

安全やマナーを守れないトレイルランナーもいれば、しっかり守るトレイルランナーもいます。

今回の動画を見て、これだからトレイルランナーは危険だ!とかマナーが悪い。と登山者から言われたら全く反論できません。

ただ、トレイルランナーの危機意識が低いとかマナーが悪いのではなく、そもそも危機意識の低い方、マナーの悪い方がトレランしてるだけだと私は思います。

今回、声を上げた方のおかげで、多くのトレイルランナーの目に触れ、また危険な走りをした本人の知り合いの目にも止まり、本人に反省を促しInstagramの動画は削除されました。

ただし、本人の反省有無に関わらず、動画で振り向いた登山者だけではなく、多くの登山者がトレイルランナーは非常に危ない存在と思い、家族や仲間に話していくでしょう。また規制を検討する立場の行政関係者の目に止まっているかもしれません。そのくらい大変な事態だと私は感じています。

本来、組織化されたスポーツであれば、その選手に対して厳重注意など色々な対応がとれるでしょうが、現時点ランナーレベルではほぼ組織化されていないので、まだまだ機能されていない状況です。それでも複数ある連盟・協会でできることはあります。

現時点の結論として、様々な考えをもつ個人であるトレイルランナー全てに、いわゆる山を走る上でのルール・マナーを守ってもらうことは難しいでしょう。そもそも罰金や免許取り消しなど罰則のある自動車やバイクでも違反者がたくさんいるのですから・・・。

今できることは、『大半のトレイルランナーは良識を持った山が大好きな人ばかりなんだ。』と登山者やハイカー、そして行政に認識されるよう一人一人が行動することだと思います。

今回は動画をアップした方について触れましたが、これは全てのトレイルランナーが意識すべきことだと思い記事にまとめました。

 

トレイルランニングで怖いもの〜リスクマネジメントの観点から考察〜



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