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自己ベスト出た!嬉しい!!で終わらない〜ウルプロ®️メンバー サロマ湖で自己ベスト続出〜⑦

今月は参加者数の多い100kmマラソンは開催されませんが、9月からは白山白川郷ウルトラや、四万十川ウルトラなど開催されます。

100kmマラソンを走る目的は様々でしょうが、初めてチャレンジする方や、自己ベスト更新などの目標のある方に知って欲しいことはたくさんあります。

レースマネジメントなど過去に書いた記事はありますが、今年のサロマ湖100kmウルトラマラソンにチャレンジしたウルプロ®️メンバーの振り返りを紹介します。

コースが違えば異なる準備が必要なこともありますが、基本的な準備は変わりません。

10人走って9人は初100km含めて自己ベスト更新。もう1人は60代後半のメンバーが故障を乗り越えてPBにあと僅かなタイムで完走という素晴らしい結果を出すには理由があるのです。

これまで6人の振り返りを紹介してます。

自己ベスト出た!嬉しい!!で終わらない〜ウルプロ®️メンバー サロマ湖で自己ベスト続出〜⑥

 

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前回紹介した平野さんに続き、今回は水澤さんの気づきを紹介します。

水澤さんは2017年8月にサロマ湖100km完走したいと入会しました。当時のフルマラソンベストタイムは5時間24分でした。

そして昨年のサロマ湖でその目標を達成しました。またフルマラソンのタイムも上がり現在ではsub4ランナーになりました。こちらは昨年の記事です。

フルマラソン5時間24分からのサロマ湖100kmウルトラへの挑戦

水澤さん

タイム 11時間46分05秒(従来 12時間44分22秒)

ラップタイム(ロスタイム 0:53– 60:27 – 58:29 – 57:59 – 60:02 – 66:55 – 85:13 – 76:14 – 78:13 – 80:26 – 81:14)

 

【自己ベストでゴールした時の気持ち】

やっと終わったー!という気持ちと、しばらくウルトラはいいやという気持ち、目標が11時間30分だったのでまだ頑張れたかなという気持ちなど複雑でした。

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【自分を褒めたいと思うこと】

レース前に胃腸の調子を整えることが出来て、去年のような気持ち悪さや腹痛がなく完走出来たことです。R1とエビオス錠を継続してます。あとは、腕振りの意識と肩の力を抜いて走る事が出来ました。

【こうしたら良かったと思うこと】

キロ6分30分のイーブンで走るつもりでしたが、前半キロ5分台で走っておりました。周りのペースに流されたと思います。

【ウルトラセミナーや練習会で掴んだこと】

肩に力が入りやすいので、練習会で指導頂いた肩の力を抜き、胸を張って走る事を意識する事が出来ました。そうする事で後半の大失速は避ける事が出来たと思います。

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私からのアドバイス

昨年の記事に書いていますが、水澤さんは後半胃腸の不良に悩まされ、トイレに何度も駆け込みました。本人はエイドで水分とレモンを摂取しすぎたことが原因だと当時振り返っていますが、レース前から胃腸の調子があまりよくなかったようです。今年は胃腸障害に悩まされることなく走りきりましたが、それは昨年の反省を生かして準備できたことが大きいです。

原因が分からないケースもありますが、気持ち悪くなったり、下痢になった時のことを振り返ると、多くは胃腸に負担のかかることをしています。私自身2016年大会で序盤から下痢になり厳しいレースになりましたが、振り返ると前夜に少し食べ過ぎたことが原因です。

普段の生活と大きくリズムが変わるウルトラマラソン前日と当日の朝は、胃腸へ負担をかけない観点で食事の内容や量・時間を考えてください。エネルギーをたくさん貯め込みたいとたくさん食べる方は多いですが、これは胃腸が強いと自覚している方は大丈夫でも、胃腸の弱い方はしてはいけません。

また、序盤速かったと話していますが、仮に序盤6分半ペースで走ったとしても、後半の落ち込みを防げたかと言うと、そうでもないと思います。それは無理にペースアップしたのではなく、効率よいフォームで楽に走ったところ今回のペースになったのなら、そのペースを無理に6分半に落とした場合フォームが崩れる可能性が大きいからです。

目標タイムには届かなかったとはいえ、昨年より約1時間タイムを短縮したのは素晴らしいことです。

またウルプロには水澤さんのように、フルマラソン5時間台で入会しsub4達成したメンバーや、100km完走したいと入会し目標達成したメンバーは少なくありません。

ウルプロ®︎練習会日程はこちらです。参加ご希望の方はFacebookページのメッセージにてお問い合わせください。

野辺山100kmは10人が走って全員完走です。

野辺山ウルトラ100km完走率100%〜ウルプロメンバーが意識したこと〜その1



大塚良軌の100km世界記録更新への第一歩〜フル2時間11分ランナーの挑戦〜

今年のサロマ湖100kmウルトラマラソンは前半世界記録を上回るハイペースの展開になったことは、こちらの記事に書きました。

板垣辰矢フルマラソン通過2時間29分の高速レースを制す!〜サロマ湖100kmウルトラマラソン〜

こちらは有力選手がどのような位置を走っていたかをラップタイムを元に作った一覧です。

後半50kmは暑さとの戦いになり上位選手のペースも落ちましたが、昨年、一昨年のような寒さなら世界記録が出せたかもしれないと言うくらい安定した速いペースで前半は進みました。

50kmは2時間58分台というとんでもないタイムで、後半50kmを3時間10分で走れば世界記録だったのです。

その50km付近を優勝した板垣選手、2位に入った中村選手と前後して走っていたのが、今回紹介する大塚良軌選手(愛知製鋼)です。

今回の参加選手中フルマラソンの持ちタイムが最速のランナーです。

(画像提供:デッカーズジャパン山崎さん)

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今回初100kmの大塚選手と縁があり、5月初旬から、補給や昨年の上位選手のレース展開などアドバイスさせていただきました。また大会前には同じ宿に泊まり寝食を共にしました。

大塚選手との縁について書いておくと、5月10日、阿蘇ラウンドトレイルに向かうために最寄駅から電車に乗った直後に、スカイランナーの星野和昭さんから自分の教え子にウルトラマラソンについてアドバイスして欲しいとメッセージが届いたことから始まりました。

星野さんとは、たまたま同じ高校出身で、数年前からお付き合いさせていただいています。そして大塚さんと星野さんは上武大が箱根駅伝常連校になった時のコーチと主力メンバーです。

そのメッセージをいただいてから、大塚さんのプロフィールを見ると、出身地は南阿蘇村で、なんと私が今向かっている場所だったのです。阿蘇には2005年頃当時の会社後輩の結婚式で熊本市に行ったついでに観光しましたが、それ以来縁もゆかりもない場所でした。それがその地に向かう瞬間に、その地に縁のある方と接点を持ったことに驚きました。

箱根駅伝、ニューイヤー駅伝を走り、フルマラソン2時間11分台の記録を持つ選手だと聞いたので、アドバイスにならないこともあるとは思いましたが、そこは気にせず、初めて100km走るにあたり知っておくべきことを伝え、それを本人が取捨選択したら良いと考えていました。

アスリチューンやモルテンドリンクを補給食に使い、アグレッシブデザイン ファイターで日差し対策をしてレースに挑みました。

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大塚さんにいくつか質問をしました。

レース前に100km走ることについて想像していたこと。

70kmまでは練習で走っていたので、そこまでは余裕をもっていけるだろうとイメージできていましたが、70km以降は想像がつかず、まずどこが限界を迎えるのか、自分自身に非常に興味をもっていました。体力か?気力か?脚か?

予想では、体力(エネルキー切れ)が先にきつくなり、気持ちが折れて、最後に脚にくるだろうと考えていました。

(画像提供:デッカーズジャパン山崎さん)

100km走ってそれは、どう変わったか?

50kmはかなり余裕を持って通過(2時間58分)できたので、後半50kmは前半+10分で良いのだから絶対(世界記録)いけるだろうと考えていました。

しかし、予想に反して、60kmすぎたあたりで脚にきました。70キロまではいけると考えていたので、予想より早く来てしまったなと感じました。

振り返ると、50-60kmのアップダウンの下りで前ももにだいぶ負担がかかったようで、前ももが固まってしまい、それ以降はペースダウンを最小限に抑える走りしかできなかった。

体力(スタミナ)については、対策もとっていたしアスリチューンも前半から摂っていたので、有り余るほどで、気力についてもまだまだいける感じがありました。

今回自分を褒めるなら

思い切って、前半のハイペース(フル通過2時間29分台)の展開についていったこと。そして、後半、気持ちを切らさず走り続け、ゴールしたことです。

(画像提供:デッカーズジャパン山崎さん)

足りなかった事・今後の課題

一番は練習不足。脚にきたのはやはり走りこみが不足していて脚が作れていなかったことが大きいと思います。

また、コースを把握していなかった事、特に50-60kmにアップダウンがあることは知っていましたが、あそこまで起伏があるとは想像しておらず、世界記録を目指していたので休んじゃいけないと考えてしまいペースを落とさなかった。そこを頑張らずにもう少し抑えていれば、後半の展開も変わっていたかもしれません。

それと、今回は50キロ以降、日が出て暑さを感じ始め、給水をしっかり取りたくなりました。板垣選手が止まって給水しているのを見て、後半を考えれば止まってでもしっかり摂った方がいいなと判断し後半は止まって摂りましたが、振り返ると学生時代にフルマラソンを走ったときに、脚に痛みを感じ、止まってストレッチしたところ、そこで脚が固まってしまい動かなくなった事がありました。私の場合は止まってしまうとそういう傾向があるので、脚が固まった原因の一つだと思います。

来年に向けては、なかなか練習だけでは追い込めない部分があるので、トレイル、フル、ハーフなど幅広くレースを使って体を作っていき、タフな走りができるようにしていきたい。

武器になったアイテム

□アスリチューン

今回、エネルギー切れによりキツくなることを想像していましたが、エネルギー切れの感覚は一度もありませんでした。ポケットエナジーをスタート前に1本、そしてエネルギー補給は早めにとアドバイスがあったので最初の10キロから10キロおきに取りましたが、まず美味しいのが気に入りました。ただ甘さが口に残る感じがあったので、給水地点の2、300メートル手前からゆっくり取って、給水で口をさっぱりさせていました。あと、飲み口は取りやすく、量もちょうどよかったです。

□アグレッシブデザイン・ファイター

後半は日差しが強く暑くなりましたが、日焼けはしていなかったので、やはり保護してくれたんだなと思いました。

□HOKA OneOne カーボンX

カーボンXは、スピードへの余裕を持たせてくれ、厚底でダメージ軽減してくれたので、ウルトラには最高の一足だと思います。今回は、私の脚が100キロに耐えられなかったということです。

 

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(画像提供:デッカーズジャパン山崎さん)

大塚さんの答えの中で、まず50km2時間58分をかなり余裕を持って通過したとありますが、これは予定通りの展開でした。

スタート前にペースについて聞くと、3’30/kmペースはかなり余裕があるといい、むしろレースを4’00/kmで走ると言う感覚が分からないと話していました。

それはこのように考えると容易に理解できます。

フルマラソン2時間11分は平均でも3’06/kmペースで走るのだから、3’30/kmペースはその1.13倍です。

このペースを3時間(ave.4’15/km)のランナーに置き換えると4’48/kmペース、4時間(ave.5’41/km)のランナーに置き換えると6’25/kmペースです。これは決して速いペースではありません。

逆に2時間20分のランナーが3’30/kmペースで走ると、それは1.055倍となり、3時間のランナーが4’29/kmペース、4時間のランナーが5’59/kmペースで走るようなモノですから行けないことはないけど、かなり突っ込んだレース展開になってしまいます。

また、宿を出る前に大塚さんに、未知の距離になればどんな状態になるか分からないけど、キツくなったら粘らずに緩やかにペースダウンをして、まずは100km完走してください。と伝えました。その理由はゴールすることで目標達成に向けて何が足りないか見えてくるからです。そして、できたことも見えてきます。

途中で終えるとヤメ癖がつくだけではなく、できたこと、できなかったことが分からなくなってしまい次に繋がりません。

今回、恐れずに世界記録ペースで走ったこと。そして苦しみながらも完走したことで、世界記録を出すには何を足したら良いのか明確になったでしょう。

来年のサロマは、凄いレースになりそうです。

リザルト 大塚良軌 5位 6時間42分03秒

 

こちらのランナー応援企画は7月31日までです。

読者限定〜アスリチューン ランナー応援企画〜



「競走」ではなくて「共走」、それを強く感じた3回目のサロマ。(後編)

「競走」ではなくて「共走」、それを強く感じた3回目のサロマ。(前編)

「競走」ではなくて「共走」、それを強く感じた3回目のサロマ。 前編 より続く

前編はこのように終わりました。

(画像提供 ミカティ)

ゴール直前で、今回現地に来てDNSを決めた友達が待っていてくれたので、彼女と手をつないでゴール。笑ってゴールしたかったのに、いろいろな思いがこみ上げてきて、やっぱり号泣してしまいました。

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苦しい場面では何を思い何をしたか?

スタートから、音楽をずっと聴いていました。事前に作った12時間のプレイリスト、その数161曲!もちろん、沿道の声援や仲間とのエール、車の音が聞こえるように、常に片耳にして、音は最小にして、好きな音楽からパワーをもらいながら走っていました。苦しい時こそ、その歌の歌詞に助けられていたなあと思います。

あとは、サロマに向けて一緒に練習してくれた友達の顔が浮かびました。4月に111km、5月に216km、そして6月に155km走りましたが一人で走った距離はないんです。いつも周りの友達に助けられて走ってきたので、皆のことを思いながら感謝の気持ちだけで走れました。

最初に出たときは「絶対に走れないといっていた彼らを見返したい!」という悔しい気持ちをパワーにしていたのですが、なぜか今回はハッピーな気持ちだけで走り切れました。大人になったんでしょうか?

心を落ち着かせても、痛いもんは痛い、何が痛いって脚が痛い。そこで、ちょうどよい高さの手すりがあると、腿をあげ、股関節を伸ばし、ストレッチをするということを後半は度々行いました。

それと、苦しい時は、前向きな言葉を発しました。「いくよー」「うごくよー」と、声に出して言いました。自分に言ったのに、前のおじさんに「はい!」と返事をされてしまい噴出しそうになりながらも「がんばりましょう」と笑顔になりました。苦しいのはみんな一緒。皆同志。皆でゴールに行きたいね、と強く思いました。

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完走した時の気持ち

数日前には出走できないと思っていたので、本当に嬉しかったです。そして、ああ、もう走らないんでいいんだ、と安堵しました。声に出して「もう走りたくない」と泣きながら言っていました。。そしてすぐに仲間の状況確認をしました。

自分を褒めたいこと

60-80km地点では怠けてしまい、「このタイムなら完走できるから歩いても良いよ!」という悪魔の声に囁きに負けていたのですが、ワッカ前に計算してペースアップすれば当初の目標だった12時間をきれるということに気が付き、がんばって走ろう!と思い直してペースアップができたことです。思えば昨年も、「前回の記録を抜くにはワッカで頑張るしかない」と思ってペースアップしていました。最後の「火事場の馬鹿力」が発揮できたことは褒めたいと思います。また、早起きの練習を1週間前から行い、いつもより1時間早く起きていきました。

課題

準備がバタバタしてしまったこと。前日にブースのお手伝いがあるのを分かっていたのだから、もっと東京で荷造りをしている時から、準備をしておけばよかったと思いました。スペシャルドリンクを会場に向かう車で作ったり、シューズにつけるチップを整列しながらつけたり、いつもながらのバタバタでした。

あと、いつも思うけれどもう少し前から走行距離をふむ練習をしておけばよかった。3月に目標レースがあったのに、1月90km、2月134km、3月75km、4月111km、5月216km、6月155kmというのは、100kmを走る人からみたら少ない練習だと思います。これでも、今年は周りがびっくりするくらい走っているのですけど。来年は3月ぐらいから走りこむ予定です。

チャレンジする理由

進化した自分に会えること。でしょうか。
できないことができるようになる、自分で掲げた目標に向かって前進する、新しい自分に会えるような気がするんです。なので、これからも色々なことにチャレンジしていきたいと思います。

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最後に

ウルトラって、心が広くなるスポーツな気がするんです。
マラソンって、前にゆっくり走ってる人がいると、自分の設定ペースを維持したいために「わーんどいて~」と思う時もあるんですが、ウルトラだと「ここは飛ばすなっていってくれてるのね」と前向きに捉えられるところとか・・・。

まあ100kmが長いので、「ちっさいことは気にするな」といった感じなのでしょうか。今回、私が所属しているJaybirdからは、所属選手、社員、チャレンジャー、仲間、合わせて17人が出走し、4人のサポーターを合わせると21人のファミリーがいました。数か月前に知り合い、練習会やSNS等で彼らの頑張りをみて、私もものすごくパワーをもらいました。一緒に頑張りたい、と強く思い、彼らとスライドで会えた時は鳥肌が立つほど嬉しく、エールを送りました。

また、チャレンジャーと所属選手を除いたメンバーは、ほぼ初100kmの方が多く、事前に情報を共有しあったり、一緒に練習をしたりしていくうちに、絆がさらに深まっていったと思います。前半のスライドで、彼らの名前を叫ぶ度に自分がパワーをもらい、勇気づけられました。そして彼らの力走を心から祈り続けました。

また、サポートメンバーも、飲まず食わずで応援してくれて、涙が出るほど嬉しかったです。心強くなりますよね、沿道に身内がいるというのは。マラソンは自分の足で走るけれど、決して1人で走っているわけではなくて。支えてくれる仲間や家族、共に走っている仲間たちと、一緒に走っているんだなと。

「競走」ではなくて「共走」、それを強く感じた、3回目のサロマでした。



「競走」ではなくて「共走」、それを強く感じた3回目のサロマ。(前編)

以前からの知り合いの通称ミカティと、大会前日にエキスポ会場で会いましたが、脚の状態が悪いと話していました。でも完走しちゃうんだろうな。と思ったらなんと38分もPB更新しました。

(画像提供 ミカティ)

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以前、サロマ湖の目標タイム別にペース設定の記事を書きましたが、それを初出場の時から参考にし、今回も同様に区間タイムを計算し、イメージして走ったところ自己ベストが出た。とメッセージが届きました。

今回、記事で紹介するのは、自己ベストを出したからではなく、自分の状態を把握し、その中でどう走ったら最も合理的かを考え実践できていると思ったからです。

いくつか質問に答えてもらいました。

レース前の状態とスタート前の気持ち

水曜日の朝、起きたら謎の痛みが右足のふくらはぎを襲っていました。リカバリーのために先週から走っておらず、前日もカーボローディングのためにビュッフェでたくさん食べただけだったので、原因が全く分からず、(足を攣ったことがないが)攣ったのかな?肉離れかな?シンスプリントかな?こむら返りかな?と、訳の分からない不安な1日を過ごしました。

木曜日の夜、神保町のあしラボを訪ね、右足を中心にほぐしてもらい、膝裏のシコリなどとってもらい、大丈夫かと思ったが帰宅してからも違和感がとれない。

金曜日に現地に移動し、会場でブース設営をし、土曜日はブースで接客をしているうちに、徐々に痛みが違和感へと軽くなってきたので、夕方に「明日走ってみよう」と決意しました。

大会当日の朝起きてテーピングを張り、ゲーターをつけると戦闘モードに入りました。

会場では Jaybird Familyと円陣を組み士気を高めてから、陸連登録のところに並び、レース中に自分を助けてくれるJaybird Tarah Pro(タラプロ 14時間バッテリー稼働するイヤフォン)、音源、garminなどギアの最終確認をしました。

スタートラインにたてたのだから、完走したい!仲間が待っているゴールへ帰りたい、という強い思いでスタートラインに立ちました。

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ペース設定について

計画は、以前教えていただいた数値をそのまま目標タイムの11時間59分に合わせてレースペースを定めイメージしました。とにかく前半は6分30秒を超えないペースでいけば良いとだけ記憶し、後半50kmは「次の10km」はこの1kmごとのペースを超えないように走ろう!と決めました。

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レース展開

前半は、やはりテンションがあがってしまい、ペースが速くなりました。出場3回目にして、やっと最初の5kmはぐるっと回ってまたスタート会場に戻っているんだ、ということに気が付きました。前回も、わー多くの人が応援してくれているんだなあとは思っていましたが・・・

仲間がトップ集団で折り返してくるので、だいぶ手前から名前を大声で叫んでいたら、前の人が数人振り返っていましたが、ここからがこのレースの一番楽しいところのはじまりです。多くの仲間を見つけ、名前を叫びあい、お互いを鼓舞しあう、この前半のスライドが本当に嬉しいのです。興奮して、やはりペースは上がってしまいました。

折り返してからも仲間とのハイタッチが続き、また皆でワッカで会いたい、と強く思いました。

そこからフルマラソンまでは、淡々と走りました。特に困ったこともなく、時計もあまりみていなかったような気がします。

42.195km通過タイムが4時間30分を切っていて、あれ?速いのかも?調子良いのかな、と思ったのもつかの間で、50kmを超えるとやっぱり脚が重くなってきました。

55km手前のレストステーションでは、手早く、おにぎりやフルーツを食べ、ジェル等をポケットに詰め替えて4分以内には出発したと思います。

エイドを出たところにある大きな坂は歩くことを決めていたので、もたもたしていられないという気持ちがありました。私は歩幅が広いのか、歩くスピードが割と速く、これも武器だと思い、坂はひたすら腕を振ってぐいぐい進み、坂の頂上が見えてきたら走り出す、を繰り返していました。

私にとって一番辛いところは60-80km地点。毎回ここで、歩く時間が長くなってしまいます。魔女の森は、今回は久しぶりに暑いサロマになったことから、涼しい中で「稼ごう」と皆走っていたように感じます。多くの私設エイドに助けられ、凍ったゼリーをいただいたり、ブルーベリーをがっさり取って手がすごい色になったり、お汁粉とそうめんで癒されたり、きついところでの応援のありがたみをしみじみと感じました。

昨年はこのあたりで睡魔に襲われ、眠りながら歩いてしまったことを考えると、ここで歩きつつも走れたことが良かったのだと思います。この20kmは昨年より15分速く走れました。

ワッカは、昨年よりも早く入れたからか、多くの仲間に会うことができました。そうすると、彼らから応援のパワーをもらうことができて、やっぱり「走らなきゃ」となりペースはそれまでより上がりました。途中で計算しだして、あれ、去年より30分ぐらい早くゴールできるのでは?と狙いながら、一歩一歩、脚を進めました。

折り返しの坂は、やっぱり巨大。昨年はウィンドブレーカーがムササビのようになるくらいの強風でしたが、今年は晴天。ただ無理はしたくなかったので、歩きで上り下りを繰り返しました。苦手な下りや急な坂などは無理せず、走れるところを走る。というのをただひたすら繰り返しました。

往復だから距離は同じはずなのに、帰りのワッカのほうがやっぱり長く感じました。

ワッカを出てから残り2kmの98k地点には応援団が待っていてくれて、もうそこがゴールかと思うほどで涙がでてしまいましたが、あと15分、と思って走り出しました。しかし、ここから向かい風が強くて、へこたれて歩いてしまいました。

ゴール直前で、今回現地に来てDNSを決めた友達が待っていてくれたので、彼女と手をつないでゴール。笑ってゴールしたかったのに、いろいろな思いがこみ上げてきて、やっぱり号泣してしまいました。

 

「競走」ではなくて「共走」、それを強く感じた3回目のサロマ。(後編) に続く

「競走」ではなくて「共走」、それを強く感じた3回目のサロマ。



サロマ湖100KMウルトラマラソン⑤〜ヴェイパーフライ4%と身体のダメージ〜

サロマ湖100KMウルトラマラソン④〜後半の振り返り〜

前回はレース展開について書きました。

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既にサロマ湖が終わって10日が経ち、数日後には昨年も走ったみちのく津軽ジャーニーラン(177km)の舞台に立ちます。

昨年は188kmでしたが、コース変更により少し短くなりましたが、ほぼ同じコースなので、昨年見た光景や自分自身の心の葛藤など思い出しながら、素晴らしいコースを楽しんできます。

第3回 みちのく津軽ジャーニーラン 記事一覧

今年のサロマではヴェイパーフライ4%を履きました。

フルマラソンでは、ヴェイパーフライ4%フライニットを履きましたが、フルマラソンを超える距離でヴェイパーフライ4%を履いたのは練習含めて初めてです。

以前は、短い距離から長い距離までアディゼロジャパンブーストを履いていたので、レースで何を履くか?という迷いはほとんどなかったのですが、最近は結構迷います。迷うことも楽しみの一つと思っていますが、最終的には身体の状態と、シューズに足を入れてピンときたモノを選んでいます。

昨年からはズームフライやズームフライSPを選ぶことが多かったのですが、今年はヴェイパーフライ4%を使ってみようと考えていました。

その理由としては、カーボンプレートによる反発ではなく、軽さとクッション性、そしてフィット感です。

カーボンプレートの反発に関しては、私の100kmを走るスピードだと、ほぼメリットはないように感じてます。

ヴェイパーフライ4%を履いてキロ5前後のイージーペースで走ることもないので、そのペースで走るだけではなく、打越さん・吉田香織さんの主催する30km走イベントをお手伝いした時に、ペースダウンした時の5’30/kmペースで走ってみました。その結果、遅いペースでは反発など期待出来ないが、ストレスはなく、これなら100kmでも十分使えると思いました。

ただ、ヴェイパーフライ4%か、ヴェイパーフライ4%フライニットかは迷い、両方とも現地に持参し、前日にヴェイパーフライ4%で軽く流しをしたら良い感じだったので、こちらに決めました。

ソックスはアールエルのメリノウール五本指を履きました。

中盤から暑くなり5kmごとに水かぶりをしましたが、気をつけてもシューズに水がかかることがあります。直撃した時は濡れたことで靴擦れしないかな?と心配になりましたが、100km走ってトラブルはありません。メリノウールソックスは汗や雨、水かぶりで多少濡れても擦れにくいので靴擦れリスクを軽減してくれます。もちろん足には丁寧に擦れ防止クリームを塗るのを忘れてはいけません。

今回のレースでは序盤も終盤も極力脚の筋肉を使わない走りを心掛けました。重心を前に持って行き、脚はその場に下ろすを繰り返しただけです。

上体より前に接地してしまうとブレーキがかかった走りになってしまうので、気温が上がりキツくなった後半も、ひたすら同じ動作を続け、少しペースが落ちたと感じたら上体の位置を修正することだけを意識しました。

1年半前に買って、今回100km走った直後に撮影したヴェイパーフライ4%のソールです。

レース前には、ヴェイパーフライ4%のアウトソールは柔らかいので、踵の外側を中心に相当削れるかもしれないと考えていましたが、全体的に磨耗は少なかったです。

それは擦るような動作がなく、同じようなフォームを保って最後まで走れたということです。

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フィニッシュ後に着替えてから、フィニッシュ地点に戻りマッサージをしていただきました。

177kmレースのスタートまで2週間を切っているので、出来るだけ早くリカバリーしたいという気持ちと、身体の状態を客観的に把握するためです。

走った直後のマッサージですから、もちろん痛いけど、自分では中々出来ないので有難いサービスでした。

状態としては、尻や太ももの張りは強いが、ふくらはぎの張りはほとんどなかったようで、脚の筋肉を極力使わないフォームを意識して走った主観と客観が一致したわけです。

また、靴擦れや股擦れなどを起こすと、そこを庇った走りになりバランスが悪くなり特定箇所に負担がかかりますが、今回はそのようなトラブルもなく走れました。

記憶から消えているだけかもしれませんが、レース中に感じた痛み・違和感は、ワッカに入ってペースアップしようとした時の右膝の違和感だけです。

大腿四頭筋の張りが強いと膝下に違和感が出ることがあり、その痛み・違和感を無視して走るとレース後の回復が遅れると聞きましたが、今回は即ペースを戻したので違和感はすぐに消えました。

もちろん、自己ベストが狙える展開なら、無理してでもペースアップしましたが、今回はsub9がギリギリの展開で、ペースアップしなくてもこのままいけばsub9で、ペースアップしても失速したらsub9出来ない状況だったので、迷わずリスクの芽を摘み取ることを選択しました。

大腿四頭筋など太もも周りの張りが強いということは、まだまだそこを鍛えて行けば良いということです。

今日、ケッズスポーツマッサージの担当トレーナーにそんなことを伝えたら、新澤さんの場合は鍛えるより、大腿二頭筋の柔軟性を高めた方がよいとアドバイスをいただいたので、ケアをしてもらいながら、自分が普段から感じていることとの擦り合わせの質問をしました。

少し話は逸れるけど、備忘録としても残しておきます。

私のハムストリングは以前と比べるとかなり発達してきましたが、特に右側が硬く仰向けに寝ている状態でも、左は膝裏がベッドに着くのに、右は浮いてしまっているとのこと。

この状態だと接地で力が伝わりにくく、膝裏が左のように伸ばすことが出来れば、もっと楽に力を伝えることができる。

その言葉を聞いて、浮かんだことは、懇意にさせて頂いている長江さんのアドバイスです。

柴又100K(登録の部)で長江隆行が総合2位〜アスリチューンの使用感〜

長江さんの動体視力は凄く、私が自分のページにアップしたトレッドミルで走るフォーム動画をみて、「接地後の足の上がりが左に比べて右が低い。」とメッセージでアドバイスしてくれました。足の上り方は意識して高く上げるものではなく動作の結果です。それは背中の使い方や骨盤の動きの左右差などにより発生しますが、だいぶ改善してきたと思って、先日ヴェイパーフライ ネクスト%を買った日にトレッドミルで走った動画を見ると、まだ右の方が低いことに気付きました。

サロマ湖4日後動画です。

その動きにも関係していると思い、担当トレーナーに、私の場合は接地後に後ろに流れた足は左右どちらが高くなりますか?と聞いたら少し考えてから、左が高くなります。そして右の大腿二頭筋の張りが抜ければ接地でしっかり地面を押せるようになるとアドバイスいただきました。

その後、どのようにセルフストレッチしたら良いかを教わりました。

これは普段からどう改善していこうか考えていなければ、その部位が硬いからストレッチした方が良いです。と言われても、そのストレッチをしたら、具体的に走りがどう変わるのか?イメージ出来ず、今回のような質問はしなかったでしょう。そしてそのストレッチのアドバイスはケアが終わり着替えて会計をする頃には忘れていたかもしれません。

問題意識を持っていれば、その問題を解決するためのヒントに気付きやすくなります。

ケッズに行く前に大腿四頭筋を鍛えねば・・と、この記事に書いていたからこそ、そんな質問が出て、今回の気づきになったのです。

また、担当トレーナーに身体の状態を確認する時には、いつも10段階評価で答えてもらいます。PBなど狙えるような最高の状態を10にし故障を0として、今はいくつくらいかと。

また、故障するようなリスクがある部位はないか?も聞くようにしてます。

スポーツマッサージでは自覚していない部位の張りが強いことを教えてもらうこともあります。

自分自身の身体の状態を注視することはもちろん大事ですが、客観的にその状態を伝えてくれる存在は大事です。

それはランニングフォームも一緒です。コーチでも友人でも家族でも良いので自分の調子が良かった時のフォームを知ってる身近な人を作ってください。

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昨日は、ウルプロ午後練、定期練習会がありました。

午後練はほとんど走らずにアドバイスや動画撮影をしましたが、定期練習会は7つのグループにペーサーをつけて走りましたが、私は5’20-5’30/kmペースでアップダウンのあるコースを10km走りました。まだ疲れてると感じましたが、身体の動きは良くなってきました。

練習後にはアスリチューンを飲んで素早いリカバリーを目指します。

週末の弘前は最高気温25℃、最低気温15℃ですから、昨年苦しんだような暑いレースにはならなそうです。

とにかく楽しんできます。



自己ベスト出た!嬉しい!!で終わらない〜ウルプロ®️メンバー サロマ湖で自己ベスト続出〜⑤

自己ベスト出た!嬉しい!!で終わらない〜ウルプロ®️メンバー サロマ湖で自己ベスト続出〜④

自己ベスト出た!嬉しい!!で終わらない〜ウルプロ®️メンバー サロマ湖で自己ベスト続出〜④  から続く

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今年のサロマ湖100kmウルトラマラソンにチャレンジした10人のウルプロ®️メンバーのうち、9人は初100km含めて自己ベスト更新。もう1人は60代後半のメンバーが故障を乗り越えてPBにあと僅かなタイムで完走と素晴らしい走りをしました。

ウルプロ®️メンバーには練習後にも振り返りをする習慣をつけるようアドバイスしてますが、今回いくつか質問して答えてもらいました。

前回紹介した麻里さんに続き、今回は井上さんの気づきを紹介します。

井上さんは昨年7月入会時のフルマラソンベストは3時間43分51秒、100kmは12時間46分18秒でしたが、今年は難易度の高いチャレンジ富士五湖118kmも完走するなど力を付けてきました。

井上さん

タイム 11時間55分57秒(従来 12時間47分02秒)

ラップタイム(ロスタイム2:01 – 58:11 – 61:20 – 58:22 – 65:41 – 71:40 – 81:04 – 79:55 – 78:16 – 83:09 – 76:08)

【自己ベストでゴールした時の気持ち】

サロマ湖ウルトラはアップダウンが少なくタイムが出やすいコースなので、故障しない限り自己ベストは出ると思っていました。

11時間半目標に走っていましたが、予報よりも暑く日差しも出てきたことから途中ペースを乱して、12時間も危ういという状況になり、残り時間を確認しながら走っていました。 12時間切りは一つ目標とした切りたいタイムだったので、嬉しいよりもホッとしたという気持ちのほうが大きかったです。

【自分を褒めたいと思うこと】

ウルトラマラソンは5回目ですが、距離が長くアップダウンもあるためペース配分が難しく、目標タイムから遅れてくるといつも守りに入ることが多かったです。 今回は前半はほぼ予定のペースで走れて、後半も恐れずペースアップを試したり自分なりに攻めた走りが出来たので、ある程度今の力を出し切れた感があり、そこは褒めたいと思います。

【こうしたら良かったと思うこと】

今回はエイドを効率良く通過していくことを考えていて、前半はほとんど想定のタイムロスでエイドを通過出来たのですが、後半日差しが強くなり、水被りの時間を増やしてから、被るたびにどこに被るか迷いや躊躇があり、タイムロスが大きくなっていました。被る場所を決めて機械的にやれば良かったと思います。 新澤さんが”エイドはルーティーンを決めて効率的に”とアドバイス頂いた意味が良く分かったので、次回以降活かしていきます。

【ウルトラセミナーや練習会で掴んだこと】

□ウルトラセミナー

ウルトラセミナーで私が重要だと思ったことは的確に目標タイムの見積もりができるということです。 フルマラソンと比べ、アップダウンや時間の長さから気候の変化が多いウルトラマラソンは完走予想タイムの見積もりが難しいと考えていましたが、気候やアップダウン、ランナー上位の平均ゴールタイムなどからある程度見積もりも可能で、結果を出すためには、ゴール目標やペース配分を決めてしっかりペースを刻むことが大事だと感じました。

□練習会

練習会ではフォームのチェック、走力アップだけでなく、ウルトラマラソンへの準備や他のメンバーなどの取り組みも間近に見ることが出来て刺激になりました。

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私からのアドバイス

今回のように日差しや気温が高くなると体温も上がりますので、水かぶりなどして下げる試みをしないと脱水や熱中症リスクが高まります。その水かぶりをする際に注意しないといけないことはシューズ・ソックスを可能な限り濡らさないようにすることです。これらが濡れると靴擦れリスクが高まります。靴擦れを起こすと、擦れないように庇ってフォームやリズムがおかしくなるばかりではなく痛みとの戦いになり大きなストレスになります。

井上さんは、そうならないよう水をかける場所を考えてしまったのでしょうが、私は足を広げて上体を前に倒して頭と首筋にかけるようにしてます。もちろん多少ソックスは濡れますが直接かかるのと濡れ方は全く変わってきます。もし膝や股関節などにかけたい場面であれば柄杓ではなく手でかけるなどしたら良いでしょう。

今回、井上さんは自己ベストですが、私から見た井上さんの走力はもっと高いので、なぜペースを乱したのかを、もっと深掘りすると来年以降の課題が明確になってきます。

その辺りが気になりメッセージでやりとりしていくと、井上さんは当初の目標設定自体が遅すぎたことに気づいてもらいました。

最終的にまとめてもらった一部を抜粋して紹介します。

レース後に、新澤さんから30km以降ペースが落ちた理由で何か思い当たることはありますかと聞かれました。 ウルトラでは毎回30km過ぎたあたりから脚に疲れがたまりペースダウンすることが多かったので、あまり違和感を感じていませんでしたが、新澤さんは私の走力を把握していて、30km以降のペースダウンに違和感を感じていたようです。

振り返って考えてみて気になったのが前半のペース配分です。 新澤さんや目標タイムを達成した他のメンバーに聞いたところ、フル42.195kmの通過タイムがフルマラソンの大体1.1倍でした。 それで計算すると私の場合、フル通過が4時間ジャストになります。 しかし私の事前の見積もり表を見返すとフル通過が4時間12分になっていて、何が間違っていたのかメッセージでやり取りする中で目標タイムの設定が遅すぎたことに気づきました。

私は今回の目標タイムをフルの3倍強(サブ11)に設定していましたが、 サロマ湖対策セミナーの資料によると2.85倍が目安とありました。この目安に気象条件など勘案して計算すると、フル通過が4時間ジャストになり、数字がピッタリ合いました。 このやり取りを経た後「(井上さんがサロマを走るなら)サブ10を狙ってもよいぐらいです。それで目標タイムを計算して、後半を緩めに設定してサブ10.5にしたら楽なレースになりますよ。」とメッセージを頂き、”速く走ったほうが楽なレースになる”という意見に目から鱗が落ちました。 目標設定を緩くして、前半ペースを落としてゆっくり走ることが必ずしも前半の疲労の軽減や後半のペースアップに繋がらない、むしろ私の場合、ゆっくり走ると後傾しやすいフォームで余計に疲れてしまいます。 適切な目標タイムやペース配分を設定していく事が、楽に早く走るために大切になってくるのだと学びました。

 

今回、井上さんは数字に囚われすぎていると感じました。囚われすぎと言うより硬直的に考えすぎでした。セミナーで使った数値は過去のデータなどによる目安であり、一人一人タイプは違うし、レース当日の気象コンディションや体調によっても計算通りには行きません。ただ目安がないと自分なりのアレンジもできないし、イメージもしにくいので、相場観を感じてもらうために紹介しています。

その辺りに気づいてもらうために、こんな質問をしました。「今回フル通過は4時間12分でしたが、4時間で通過したとして疲労度は増しますか?4時間で走っていたら、今回より後半失速しましたか?」井上さんの走力を考えると4時間で走っても呼吸が乱れることもないと思います。今までウルトラマラソンを走ると30kmで脚に疲れが溜まるのはペースが遅すぎることがそもそもの原因でしょう。

2016年にウルプロ入会後サロマでsub10したメンバーが、入会前のウルトラセミナーでした質問に答えたこと記事を合わせてお読みください。このようなランナーは少なくありません。

ゆっくり走れば必ずしも後半まで脚がもつ訳ではないのです。

フルマラソンでは痛くならないのに、ウルトラだと30キロで痛くなる理由
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表面化している課題だけではなく、本人も気づいていないことをいかに引き出すかがコーチの大きな役割だと思っています。

これらの課題は一人一人違うし、同じことを伝えても受け取り方は様々です。そのためウルプロ®︎では練習会の振り返りなどメンバー間で共有しています。練習会で実際のメンバーの動きをみている私が、その振り返りを読めば、そのメンバーの上達を促進している意識、逆に阻害している意識や動きが分かります。阻害している原因が分かれば、いかに本人に気づいてもらうかを考えアドバイスしています。

課題解決のためにこのようなサイクルを回していけば上達を実感できるでしょう。

井上さんは今回PBを出しましたが、今回の気づきで次回は大幅にタイムを更新できるしょう。

ウルプロ®︎練習会日程はこちらです。

参加ご希望の方はFacebookページのメッセージにてお問い合わせください。

自己ベスト出た!嬉しい!!で終わらない〜ウルプロ®️メンバー サロマ湖で自己ベスト続出〜⑥ に続く

自己ベスト出た!嬉しい!!で終わらない〜ウルプロ®️メンバー サロマ湖で自己ベスト続出〜⑥



安曇樹香 サロマ湖100kmウルトラマラソン3位入賞〜できなかったことは伸びしろ〜

今年のサロマ湖100kmウルトラマラソン登録の部の男子優勝はアスリチューンサポートランナーの板垣選手でした。

板垣辰矢フルマラソン通過2時間29分の高速レースを制す!〜サロマ湖100kmウルトラマラソン〜

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女子は藤澤舞選手が自己ベストで優勝、太田 美紀子選手も自己ベストで2位に入りました。そしてアスリチューン&アグレッシブデザイン・サポートランナーの安曇樹香選手が3位に入りました。

実はこの順番は昨年のゴール順と同じなのです。

昨年、安曇選手は登録の部にエントリーするつもりが手違いで一般の部にエントリーしてしまいました。しかし、日本代表(登録の部4位まで)選考外ながら太田選手に続き3番目にゴール(一般の部優勝)したのです。

今年は第1回茨城100Kでは強烈な向かい風に負けない走りで優勝(タイム7時間49分24秒)するなど調子を上げていました。

安曇樹香 茨城100K優勝〜不安の波に怯むことなく前を向き走り切った〜

そのため、今年はどのような走りをするか注目を集めていましたが、いくつかミスが重なり非常に苦しいレースになるも、失速を最小限に抑えて7時間53分48秒で3位入賞を果たしました。

(中央 大林選手 右 外池選手)

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レースの振り返り

今回のレースをこのように振り返っています。

悔しい結果です。中盤失速してしまいました。スタートから身体のバランスがあまりよくありませんでしたが、崩れたまま走り続けたことで、いつもとは違う場所に負荷をかけてしまいました。

 

そのバランスがよくなかった理由を聞くと

レース数日前から右の膝が何となくぐらつく感じの違和感がありました。それで右足にあまり衝撃がかからないよう走ったことで、重心がズレてしまいました。そのため上半身も力んでしまい、アウターの筋肉を使った走りになってしまいました。

 

『言い訳がましくありませんか?』とメッセージにありましたが、安曇さんには、これからさらに強くなるために悪かったことは、なぜそのような状態になったのかを、さらに深掘りした方がよいと伝えました。

するとこのような返信が返ってきました。

おそらく要因は首、肩、背中です。上半身が力んだことで腸腰筋が上手く使えず、ハムにロックがかかってしまった。それが膝のぐらつきやヒラメ筋の突っ張りにつながったのだと考えています。 何だかなーという感じですが、バランスを崩したことで自分のバランスのベストポジションがよく分かりました。一つ一つの積み重ねが大きな怪我につながるということも。故障しなくて本当によかったです。

 

また、フィニッシュ地点で会って話した時に、30kmあたりから脱水気味になってしまったと話していたので経口補水パウダーなどで塩分補給などしたか?と聞くと全くしてなかったというので、私が使っているアイテムや摂取方法など伝えたところ、早速購入したようです。

今回足りなかったこと

そして今回足りなかった点について聞くと

レースに向けてしっかり調整すること。しっかり整えられていれば、もう少し中盤の落ち込みを抑えられたかなと思います。

それと、暑さ対策をすること。30~80kmは給水で毎回立ち止まってしまいました。このタイムロスはもったいないです。

でも、苦しくてもこのペースでならいけると分かったのはよかったです。まだまだ強くなれると信じています。

 

アスリチューンを使って感じたこと

脱水気味で、なかなか胃に食べ物を入れられないときでもスムーズに補給できると思いました。吸収もよかったです。

読者限定〜アスリチューン ランナー応援企画〜

 

アグレッシブデザイン日焼け止めについて

首や肩回りを塗っていたおかげで日焼けしませんでした。今回、曇りかと思っていたら日中とてもよい天気になりました。天候が変わることもあるので顔や腕にもしっかり塗っておいた方がよいと感じました。

 

顔や腕の塗り方は不十分だったようですが、あの強い日差しの中で、首や肩周りが日焼けしなかったことで、効果を体感できたでしょう。

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しかし、脱水気味で失速しても10kmごとラップで50分を越えたのは70-80kmの50’15のたった1回なのだから本当に強いランナーです。

また、私に伝えてくれた言葉は、言い訳になんて全く聞こえませんでした。言葉一つ一つに、飽くなき向上心を感じました。

出来なかったことは伸びしろです。

来年の世界選考レースになるサロマまでに、さらに強くなってきてください。



サロマ湖100KMウルトラマラソン④〜後半の振り返り〜

サロマ湖100KMウルトラマラソン③〜前半の振り返り〜

サロマ湖100KMウルトラマラソン③〜前半の振り返り〜 から続く

40-50kmは51’55(25:32-26:23)で、50km通過は4時間7分19秒とPB出した時より10分以上の遅れとなった。

50km通過 4時間07分19秒

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2015年は後半も走りやすい気象条件だったが、今回は日差しが強く気温が上がり、この辺りでPBは厳しいと思いはじめたが、気持ちを切らさずにその時々において、できる走りをするしかない。

54km過ぎのエイドでは、まずトイレを済ませ、ドロップバッグを受け取り、手早く後半用のアスリチューンなどをnakedランニングバンドにしまい、すぐに出ようと思ったが、脚の張りが強くなっていたので、マッサージクリームで脚を手早くマッサージした。補給は最初の登り坂を歩きながら行った。エイド滞在はトイレに入ったこともあり3~4分かかったが仕方がない。

エイドに入る前から上り坂でペースは落ちていたので、50-60kmは60’22かかった。

日差し・気温は厳しくなってきたが、約5kmごとのエイドの中間にある水かぶり用のサブエイドが必要なほどには体温は上がっていなかった。2014年はもっと厳しく、水かぶりをしてもすぐに被りたくなるほどだった。

60km通過 5時間07分42秒

60km以降はペースが多少落ちるのは仕方がないが、抜いていくランナーについて走ったり、フォームを微調整したりしながら、ペースダウンを最小限に押さた。

63kmのスペシャルドリンクは例年日差しが強く中身が温まってしまうので、今回はボトルにモルテン320の粉を250cc分いれておき、エイドの冷たい水を入れようとしたが、思った以上のタイムロスになった。容器の間口を広げるなど改善の余地があった。

今回はアスリチューンによるエネルギー補給や、経口補水パウダーによる塩分補給とともに、中盤から集中力が切れそうになったら早めにナチュラルカフェインのCNC(Catalyst Natural Caffeine)を2粒ないしは3粒飲んだ。

また、63km以降は、カフェイン入りのアスリチューン・ポケットエナジー・ブーストを使い始めた。エネルギー補給が足りない、いわゆるガス欠症状になると気持ちもネガティブになっていくが、今回はそうならないように早め早めにアスリチューンを飲んだ。

60-70kmは57’25かかったが、走行中のペースは5’25/km程度でこらえた。

70km通過 6時間05分07秒

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sub9を死守するにはこれ以上のペースダウンは出来ない。

80kmを7時間以内で通過すれば、残り20kmをキロ6まで落ちてもsub9できる。もちろんそこまで落とすつもりはないが精神的に楽になる。80km手前のスペシャルにもドリンク状にしていないモルテン320の粉を置いていたが、63kmのようなタイムロスをしたくないので、ボトルに巻いたエナジードリンクとアスリチューンだけ使った。

70-80kmは57’49(29’14-28’35)とペースを維持していれば、落ちてくるランナーを抜くことが出来た。80km通過は7時間02分58秒と7時間をこえてしまったが、大きなトラブルもない。もちろん脚には疲労感や張り感はあるが痛みはほぼない。

80km通過 7時間02分58秒

残り20kmであればペースを上げることが出来そうだと思った。エイドのロスを入れて10km53分ではいけば8時間50分を切れる。ここ2年間8時間50分台だったから、そこが切れるなら切りたい。と思い、ワッカの青い海が広がる下りに入るとペースを上げたが、直後膝に痛みが出てしまった。

慌てずペースを落として状態を確認すると、痛みは落ちついた。まだ20kmあるので、ここで痛みが出るとsub9に黄信号がともるので、しばらく痛みが出ないかチェックしながら走ると、ワッカに入る前のペースなら痛みは出ない。PBでもない8時間50分切りを狙いに行ってsub9を逃したくないので、ここから折り返しまでは様子を見ながら走った。

折り返しまでは向かい風だったが、気にならないレベルだった。気温は上がってきたので、気を抜かずに塩分補給などは適宜行った。

折り返しの橋の上り下りは、世界記録を狙うコースには不要だと毎回思う。橋の前を折り返しにして、その分の距離はスタート地点を下げてもいいし、第1折り返しを先にしてもいい。そんなことを考えながら淡々と上り、淡々と下りを2回繰り返したが、ここでも何人か抜いた。

この先に90km地点があり、80-90kmは57’05(27’54-29’11)とそれまでと同じようなペースで走り、90km通過はほぼ8時間だった。残りキロ6を少し切ればsub9だが、その時点で走行中はキロ5分半前後で走っていたのでトラブルがなければ大丈夫と思った。ただ、トラブルが1回あれば間に合わないギリギリのところにいる。

90km通過 8時間00分04秒

ここからは、自分のことだけではなく、ウルプロメンバーを見つけながら走った。sub10でゴールするには、私が94kmに着く前にすれ違わないと厳しいと計算したが、そこまでに3人のメンバーとすれ違い、それ以降のメンバーもPB更新しはそうだ。

私自身は、とにかくトラブルの芽を摘み、またペースが落ちないようフォームを修正しながら走った。

ワッカを抜けた辺りで、残り距離と時間からsub9を確信したが、最後まで気を抜かず、不用意にペースを上げずにとにかく淡々と走り、ラスト200mだけ気持ちよくペースアップし、サロマ湖8回中、6回目のsub9となる8時間57分27秒でゴールした。

フィニッシュ 8時間57分27秒

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ラスト10kmは57’24(29’22-28’02)と、60km以降はほぼ同じペースだった。

今回は、ほぼトラブルなく走れたので、もう少し途中で無理しても良かったのではないか?とレース後に思うこともあったが、それは結果論で、レース中はフィニッシュ地点までの残り距離を考えながら、その時できる走りをしていた。

奥武蔵ウルトラマラソン前後のどん底状態から、sub9できるレベルまで引き上げることができたのだから、PBにはカスリもしなかったが、よく頑張ったと思う。

ただ、この1年少々で1500mからフルマラソンまで5つの距離でPBを出し、250kmを超えるウルトラマラソンも完走したが、100kmに関しては2015年からタイムが止まっているのは内心悔しい。

私の場合は、100kmはフルマラソンの走力にかなりリンクする。2015年も今年もフルマラソンのタイムはほとんど変わらないので、今の走力のままだと、2015年のような気象コンディションでないとPBは厳しい。ただ今年くらいのコンディションであればPBを出せるよう、フルマラソンのタイムをこの秋冬にさらに高めていきたい。

今回、ウルプロメンバーは10人走り、9人がPB(うち初sub10は3人)と、1人は60代後半で故障を乗り越えてPBに迫る走りをした。

ウルプロメンバー全員完走〜サロマ湖100kmウルトラマラソン〜

ゴールしてくるメンバーの喜びに満ちた、安堵したような表情を見ると、ランニングコーチとしての喜びを感じることができた。



サロマ湖100KMウルトラマラソン③〜前半の振り返り〜

サロマ湖100KMウルトラマラソン②〜レース前の調整や準備で明暗が分かれる〜

サロマ湖100KMウルトラマラソン②〜レース前の調整や準備で明暗が分かれる〜 から続く

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スタート時は寒くも暑くもなく走るには最適な気温だった。

スタートして左折するまでは、周りのランナーと接触・転倒しないように流れに乗って走ったので少し速めだったが、すぐにバラけてきたので、興奮状態を落ち着け心拍数を落とし楽に走れる身体の位置など確認しながら走った。

ペースの目安は考えていたが、既に7回走っているので、このペースで走ればフィニッシュタイムはどのくらいに落ち着くかは分かっている。

今回は5km23分半前後(4’40/km程度)のペース感覚で序盤走った。2kmくらいでSUUNTO9を確認するとほぼそのくらいのペースだった。

5km通過は23’20。スタート直後速かったことを考えると体感通り。

今回、スタート前に何度もトイレにいき、出し切ったはずなのに、スタート直後からトイレに行きたくなった。仲間の何人かも同じようなことを話していたので湿度の関係など影響していたのかもしれない。

経験上、トイレに入っても大して出ないこともあるので、しばらくはそのまま走ったが、おさまらないので5-10km間のコースすぐ側にあるトイレから何人かが出てきたのを見て入った。思いの外たくさん出たので入っておいて良かった。多少の尿意なら消えることはあるが、ここまで出る状態なのに我慢して走るとよいことはない。

コースアウトからコースインまで1分少々のロスタイムがあり、それまで同じ位置を走っていたランナーはかなり先まで行ってしまった。キロ5を切ったペースで1分止まれば200m以上置いていかれるが、ここで無理に追いつこうとするとオーバーペースに陥る。

5-10kmは24’26で、最初の10kmは47’46だったので、トイレに入った時間だけ遅れたが、ほぼ予定通りにレースは進んだ。

10km通過 4746

トイレに行き、スッキリしたのでペースが上がると思いきや、そこから思うようにはペースが上がらなかった。もちろん上げようとすれば上がるが、それでは脚やエネルギーを過度に使ってしまう。

楽に走れるペースなのに、時計を見ると思ったより速いペースの時は調子が良い時で、遅い時は調子が悪い時だ。

8時間26分のPBを出した2015年は、楽に走って時計を見ると4’20/kmペースだったが、調子が悪い時は、序盤なのに気付くとキロ5になってしまう。今回は調子が良くも悪くもない。

最初の折り返しで、4人の先頭集団に板垣選手と、今回一緒に行動した大塚選手、そして川内選手を確認。五郎谷選手がいないと思ったら少し遅れて5番目に横を通過したが、かなりキツそうな表情だった。レース後に優勝した板垣選手に聞いたら五郎谷選手はトイレに入って集団から外れたようだ。トイレロスは少なくとも40秒はあるはずなのに先頭集団からさほど差がないのはペースアップしたのだろう。ちなみに先頭集団はこの辺りでは3’35/kmで走っていた。

折り返して1kmほどで20km地点になるが、10kmから20kmのラップタイムは47’43(23’57-23’46)と、トイレに入った最初の10kmとほぼ同じタイムだった。

20km通過 1時間35分30秒

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この辺りでは、キツさ(心拍数)を上げずにペースを上げるために上体の位置など微調整していた。

20kmを過ぎるとペースが数秒落ち4’50/km付近になったが無理に戻すことなくそのまま走った。そして先程トイレでかなり出たはずなのに、また尿意に襲われたので、25kmのエイド地点のトイレに入ったが、ここでもしっかり出た。これが続くと厳しいと感じたが、これ以降は発汗が増えたからかおさまった。

20-30kmはトイレによるロスタイムがあり、49’46(24:27-25:19)とほぼキロ5になってしまったがレース2週間前の酷い状態を考えると無難な走りが出来た。トラブルの予兆もなく及第点の前半戦だった。

30km通過 2時間25分17秒

今回は、前話で書いた胃腸トラブル防止の対策が功を奏し、胃腸の状態はよく、序盤からアスリチューン・ポケットエナジーのオレンジ味と、アスリチューン・エナゲインを早め早めに摂取した。また30kmのスペシャルドリンクのボトルにはモルテン320を250ccを入れて補給するとともに、ボトルにアスリチューンを巻きつけて補充した。

昨年は30kmくらいから気温がぐんぐん上がり熱中症リスクを感じたが、今年はまだそれほどでもない。ただスタート直後のような爽やかさはもはやない。

脱水を防止するための経口補水パウダーを暑いと感じる前に飲みはじめた。

この辺りではペースを意識しないとキロ5より遅くなってしまったので、腰が落ちず上体が起きてしまわないようにお腹を伸ばし胸を前に出し、感覚的には身体より後ろに接地するようにした。そうするとペースが上がっていくのをSUUNTO9で確認できた。

何キロくらいから水かぶりを始めたか記憶は曖昧だが、多分35kmあたりだろう。出来るだけシューズに水がかからないよう気をつけて頭や首筋に水をかけ水分補給をしたらすぐにスタートした。それでも30秒くらいのロスになる。

30-40kmは50’05(24:51-25:14)だったが、エイドに2回寄ったことを考えれば、走行時のペースは4’50/km程度。

40km通過 3時間15分24秒

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スタートから30kmくらいまでは交通規制された走りやすい道路を走れるが、それ以降のコースは段差のある歩道や路肩となり、また細かいアップダウンが続くので、それまでと同じような体感で走るとペースは落ちる。

PB出した時の42.195km通過は3時間18分だったので、少なくとも3時間20分以内で通過したいと考えていたが、今回は3時間26分台とそこまでペースは上がらなかった。もちろん意識的に上げれば上がるが、それだと後半の落ち込みが大きくなる。

この時点で8分遅れているが、後半の落ち込みを抑えればまだPBの可能性は残るので、これ以上落とさないで50kmまで走ろうと思ったが、走行中のペースでさえキロ5が保てなくなってきた。

気温は上がり、日差しは強くなってきたが、それらの対策をしているので、まだトラブルになる予兆はない。

40-50kmは51’55(25:32-26:23)で、50km通過は4時間7分19秒とPB出した時より10分以上の遅れとなった。

50km通過 4時間07分19秒

2015年は後半も走りやすい気象条件だったが、今回は日差しが強く気温が上がり、この辺りでPBは厳しいと思いはじめたが、気持ちを切らさずにその時々において、できる走りをするしかない。

サロマ湖100KMウルトラマラソン④〜後半の振り返り〜 に続く

サロマ湖100KMウルトラマラソン④〜後半の振り返り〜



板垣辰矢フルマラソン通過2時間29分の高速レースを制す!〜サロマ湖100kmウルトラマラソン〜

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今年のサロマ湖100kmウルトラマラソンは、アスリチューンサポートランナーの板垣辰矢(時之栖 ときのすみか)が昨年の雪辱を果たし3度目の優勝を飾りました。

昨年、風見尚選手が6時間09分14秒の世界記録を更新しましたが、今年はその世界記録更新を目指して先頭集団は、昨年以上のハイペースでレースは進みました。

昨年の記事です。

ついに時代は動き始めた〜サロマ湖100kmウルトラマラソンで風見選手が世界記録〜 その1

私が、最初の折り返し地点を目指して走っていると4人の先頭集団が100kmレースとは思えないペースで向かってきました。

その時の4人は優勝した板垣選手、2位の中村選手(スズキ)、5位の初ウルトラ挑戦の大塚選手、そして川内選手(JayBird)でした。少し遅れて五郎谷選手(コモディイイダ)とすれ違いました。

その後もペースは落ちずに、フルマラソン通過タイムが2時間29分49秒というハイペースの展開になったことはレース後に知りました。

こちらは大会公式ページ応援naviのデータから上位選手の走りを整理してみました。

オレンジ色が先頭集団で、黄色が第二集団です。このように色分けすると先頭集団はどう動いたのかがよく分かります。

板垣選手は60km通過で大塚選手に先行されていますが、終盤は中村選手とのマッチレースになり競り勝ちました。

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板垣選手に何点かインタビューしたことを紹介します。

大会当日は話を聞く時間がなかったのですが、翌日の飛行機が一緒だったので、紋別空港と羽田空港で立ち話をしましたが非常に厳しいレースだったと話していました。

ハイペースな展開でキツかった時に考えていたこと

最初の5kmは3’30を切るペースでヤバいかもと思いましたが、そこからは中村選手が3’36のイーブンで行ってくれていたので、ハイペースながらも余裕は持っていました。25kmからは自分が引っ張ってペースが上がっちゃったので、それだけ余裕度はありました。3人で争いながらいけば世界記録は出ると思って走っていました。

これは保たないと思ったのはどの辺りでその時の展開は?

50kmを超えてからアップダウンを利用して単独トップに立ったのですが、手足が痺れ出して脱水症状になっていたので、追いつかれてもいいから給水をしっかり取らないとやばいなと思っていました。(その時に大塚選手が前に出ました。)

終盤キツくなった時、どう自分自身を奮い立たせたか?

余裕がないのは中村選手や大塚選手も同じなので、絶対優勝するっていう気持ちだけはずっと持っていました。そして給水所でしっかり補給するためにも、レースの主導権を握り続ける事を意識していました。

ただワッカの折り返しまでは(世界選手権2連覇の)山内選手の位置だけはずっと気になっていました。

過酷な状況でアスリチューンは武器になりましたか?

今回はアスリチューンを、20km、30km、40km、63km、71kmで使用したことでエネルギー切れになりませんでした。特に71kmで摂取したことでなんとかつぎの給水所までたどり着く事が出来ました。

アスリチューン公式ページ

 

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また、板垣選手はFacebookにこのように投稿しています。

去年7位で代表入りを逃して、その悔しさを忘れずに、今年は絶対優勝するつもりで1年間取り組んできました。3月からは自分で練習を組み立てていましたが、練習内容が間違ってなかったと証明する事が出来ました!

レースは最初から中村さんが引っ張りハイペースな展開になり、ペースが落ち着いていたのに25kmを過ぎて自分が引っ張りまたペースが上がり、3人の集団でフルの通過が2:30切り、50km通過が3時間切りと去年の世界記録を4分くらい上回るタイムで中間まで行きました。50km手前くらいのアップダウンで単独トップになり、逃げ切りに入ろうと思ったのですが…脱水で持たないと思い、給水所で止まりながら摂るようにしたら、その後は抜きつ抜かれつ、3人ともペースが落ちサバイバルレースの状態になり、後ろからのプレッシャーを感じつつ、しっかり水分は補給しつつ、なんとか逃げ切りました!

結局ゴールタイムは微妙になっちゃったけど、今まで以上に突っ込むレースだったり、終盤まで競り合った中で勝てたのは良かったです。

でもキロ4分で我慢できなかったのはまだまだ力不足…最近は実業団やプロも出ているので、去年の二の舞にならないためにも、現状維持ではなく更にレベルアップして、来年は連覇で代表入りを狙いたいです!

 

昨年は中盤以降気温が下がったので上位選手にとっては走りやすい気象条件でしたが、今年は後半に気温が上昇したことで世界記録を狙うには厳しい気象条件になりました。

2017年は板垣選手が当時の世界記録まで45秒という歴代2位(当時)のタイムで走りましたが、やはり気温の上がらないレースでした。

板垣辰矢(アスリチューンサポートランナー)100km世界記録まであと45秒に迫る

来年は世界選手権選考レースであり、記録より日本代表に入るため4位以内に残ることが重要なレースになりますが、速い選手が揃うので今年同様のハイペースな展開になるでしょう。

ウルトラマラソンはゆっくり走るというイメージを持っている方が多いと思いますが、今や優勝するには、キロ3分半ペースで前半余裕を持って走れるくらいのスピードが必要になっています。

今回、序盤先頭集団を走っていた4選手のフルマラソンのタイムは2時間10分台ですが、そのくらいの力が必要になっているのでしょう。

DUVサイトによると、2018年の世界ランキング上位10人中9人が日本人選手です。2017年も上位10人中7人でいずれの年もTOP5は日本人が独占してます。

また、IAU100km世界選手権で今回3位の山内選手が2連覇していますが、100km日本代表になるということは、今や世界チャンピオンを狙えるポジションを得ることとほぼ同義語になっています。その代表選考会の2020年サロマ湖100kmウルトラマラソンから目が離せません。