カテゴリー別アーカイブ: トレイルランニング

第三回 阿蘇ラウンドトレイル ART Aso Round Trail 完走記

阿蘇ラウンドトレイルについて書いた記事をまとめておきます。

大会ページはこちらです。

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阿蘇ラウンドトレイル 走ってきます。

阿蘇ラウンドトレイル①〜素晴らしい景観だった〜

阿蘇ラウンドトレイル②〜公開データと実際のデータ〜

阿蘇ラウンドトレイル③〜100km残して脚が終わっても出来ることはある〜

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阿蘇ラウンドトレイル④〜暑さとの戦いには負けなかった〜

阿蘇ラウンドトレイル⑤〜先々のキツさを想像しないで一歩一歩進んだ〜

阿蘇ラウンドトレイル⑥〜睡魔との戦いにも競り勝った〜

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阿蘇ラウンドトレイル⑦〜2日連続の強い日差し〜

阿蘇ラウンドトレイル⑧〜マーキングテープとコースロスト〜

阿蘇ラウンドトレイル⑨〜フィニッシュ〜

 



阿蘇ラウンドトレイル⑨〜フィニッシュ〜

阿蘇ラウンドトレイル⑧〜マーキングテープとコースロスト〜

阿蘇ラウンドトレイル⑧〜マーキングテープとコースロスト〜 から続く

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AS7出ノ口で少し休んでから最後のピークを目指して一歩踏み出した。いまはこの辺り。

大会ページ掲載のAS7(出ノ口)は標高700m辺りを記しているが、実際は600mほどで、また登り返しの距離は2kmほどだったので、矢印の辺りだった。

 

大会の高低図だとAS7からピークまでは400mくらいだが、実際は500m少し登ることになる。

AS7前後はこんな感じの舗装路で日差しを遮る木々がないので非常に暑かった。

また先が見えるだけに結構キツい。ここからフィニッシュにかけて見通しの良い箇所が多く、肉眼で見えるギリギリのところに、ランナーが見えると、あそこまで行くのか。。と精神的にキツくなった。

舗装路からトレイルに入ると前話で書いたマーキングテープの分かりにくいところがあるが、森林の中であれば日差しを遮ってくれるが、大半はこのような場所で遮るものはない。

この画像では分からないが、遠くの道に豆粒ほどのランナーが登っているのが見えていた。

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そしてピークと思われる最後の急登は、足首の可動域が狭い私が踵をつけて登るとふくらはぎへの負担が大きいので、50mほど踵を付かずに一気に走って登ったが、歩くより楽だった。

登り切るとスタッフがいて、ピークだと教えてくれたので、ここから一気に下るのか?と聞くとまだ下りは先とのこと。

ここから下りに入るまでは長く、何度も登り返しがあり、かなり時間を要した。

高低図を見ても、SUUNTO9のデータを見ても尖ったピークになっているのが不思議だ。

下りに入ると800mほど一気に下るので、脚が完全に終わっていたらかなりキツイが、今回はAS6でのセルフマッサージによりある程度戻っていたのでなんとかなると思っていた。

ようやく本格的な下りに入ると、最初は多少スリッピーな路面になったがズルズル滑り落ちるほどではない。それよりこの辺りもマーキングテープが見つけられず、路面のランナーが滑った跡を頼りに進む。

制限時間に余裕があると言っても、激しくロストしたら間に合わなくなる。

後方からランナーの足音が聞こえるとホッとした。

終盤はこのような景色を見ながら遥か遠くに見える麓を目指す。

AS7の関門まで関門閉鎖時間ギリギリと思って、下り傾斜で痛みを無視して走ったことから、ここからフィニッシュまでの下りは前腿が痛かった。

1分1秒を削らねばならない展開でもないので、景色を見ながら、そしてここまでの道のりを思い出しながら、ダメージが大きくならないように早歩きで下った。この下りにも高低図に現れない登り返しがあったが、もう気にならない。

草原の中に道はあるが、時折、岩場などあるので、ここまできたらとにかく安全・確実にゴールすることだけを考えた。

最後の200mほどは走ってゴール。

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特に大きな感動はなかったが、 スタートから20kmくらいで思うように走れなくなりながらも、よくここまで辿り着いた。という大きな安堵感はあった。

そして厳しい状態に陥った中でどうすればゴールできるかを常に考え、刻々と変わる状況に応じて前に進み続けたことは経験にもなった。

しかし、序盤のいくつかのトラブルはそもそもの準備不足が原因。十分に試してないアイテムを使うなどロードではやらない。そこは反省だが、逆にこのようなことをすると、どのような結果になるかがよく分かった。

また、通常はエイドでの滞在時間は極めて短く、手早く水を補給したら、先に進むが、今回はゆっくりさせていただいた。エイドスタッフの親切さにも何度も救われた。

走っている時、そしてゴール後は、もう阿蘇はいいかな。って思ったが、今は、しっかり準備をして自分自身納得できる走りをしたい。と気持ちは変わってきている。

これが今回走ってきたルートだが、フィニッシュ地点からスタート地点に戻ればほぼ100マイルになるように見える。実際は地権者からの同意などさまざまな課題があるだろうが、グルリ1周を期待してます。



阿蘇ラウンドトレイル⑧〜マーキングテープとコースロスト〜

阿蘇ラウンドトレイル⑦〜2日連続の強い日差し〜

阿蘇ラウンドトレイル⑦〜2日連続の強い日差し〜 から続く

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前話で最終エイドに到着したことまで書き、今回で最後まで書こうと思ったが、大事なことを忘れていた。それは先頭集団を走る選手だけではなく、多くの選手が経験したコースロストについてだ。

私は2回ロストしたが、両方合わせても20分ほどのロスで正しいコースに戻れた。

まず、初日のまだ明るい時間帯にロストしたのはこの赤で囲んだところ。

ルートは上から下に向かう。

マーキングテープを見落として道なりに進んだと思うが、だんだんコースが獣道のようになりおかしいと思い始めたら、後ろからついてきた選手がロストだと声をあげた。私もその方も進む方向は間違っていないが、入る箇所を間違えて平行に進んだのだと思い、あたりを少しウロついたが、間違えたコースを戻ることで復帰出来た。

やはり、迷った時は、来た道を戻るのが鉄則かつ最短ルートだ。

また、SUUNTO9にルートをインポートしていたので、間違えたと思ったらすぐに確認すべきだった。

二箇所目は、WS2を出た直後

エイドステーションを出て舗装路が二股に分かれる箇所で、右に下る方に何組かのランナーが向かっているのでマーキングを確認しないで下っていくと、マーキングが全くないことで気づき、みんなで登り返した。

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どちらも時間的なロスが小さいだけではなく、危険な箇所に迷い込むことがなかったから良かったけど、夜間にトレイル区間でロストしたら滑落リスクなどが高まるため非常に危険だ。

この2回目のロストで慎重になり、前のランナーをあてにするのではなく、自分自身でマーキングテープを探しながら先に進んだ。

しかし、マーキングテープを探しても発見できない箇所が頻繁にあり、その時はSUUNTO9で方向を確認するだけではなく、路面状況をチェックしながら進んだ。

コーステープは約150mおきに設置し、分かりづらい箇所や分岐には複数設置してると大会案内に書かれているが、終盤に行くほど分かりにくくなった。

大会前に熊本県のランナーからマーキングが少なく間違えやすいから気をつけてとアドバイスをいただいていたが、特に最終エイドを出て林道からトレイルに入る箇所は分かりにくかった。

この箇所ではハーフの部のランナーが大勢ロストしたようだ。

私がインポートした地図データは昨年大会のデータであり、終盤のコースが変わっており参考に出来ないので、マーキングを見つけられない時は、路面をチェックして足跡を頼りに進んだ。

私が通過する前にはたくさんのランナーが通過しているので、路面状況である程度分かったが、先に通過したミドルのトップ集団は足跡もなく、夜間だとちょっと分からないと感じた。

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今回、このマーキング以外に、木に赤だかピンクのテープが巻きつけたのがあったが、この道であっているのだろうか?と思い始めた時にこのマーキングテープを見つけるとホッとした。

私は今までUTMF、信越五岳(短縮100マイル含む)、ONTAKE、上州武尊、ハセツネなど走ったが、今回の阿蘇が一番分かりにくかった。

しかし、それは地図をしっかり見て進みなさい。という主催者からのメッセージなのかもしれない。

こちらは以前書いた記事だがSUUNTO9のナビゲーションは大きな武器になった。

うつくしま、ふくしま。ジャーニーラン122KM完走④〜 SUUNTO9のルート機能の精度とバッテリー稼働時間〜

 

阿蘇ラウンドトレイル⑨ に続く

阿蘇ラウンドトレイル⑨〜フィニッシュ〜



阿蘇ラウンドトレイル⑦〜2日連続の強い日差し〜

阿蘇ラウンドトレイル⑥〜睡魔との戦いにも競り勝った〜

阿蘇ラウンドトレイル⑥〜睡魔との戦いにも競り勝った〜 から続く

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小刻みなジャブのようなアップダウンの後に、長く神経を擦り減らす急坂を下りきって辿り着いたAS6 アスペクタはここで、フィニッシュまでに、いわゆるラスボスが二つ待ち構えている。

この区間は16.1kmで、1,098m登って、918m下る。

アスペクタをスタートしてしばらく経つと24時間が経過した。長い上り坂を一歩一歩進んでいると再び日差しが強くなってきた。

ドロップバッグ地点で半袖Tシャツを脱いで、ファイントラックのアンダーシャツと、長袖Tシャツを着たので、日差しが出ると暑い。

再び日中を走ることになると思わず、長袖を着たのはミスだが仕方がない。まずアンダーシャツは熱がこもるので早々に脱いで、長袖の袖を捲ったりもしたが、捲った箇所が暑いのでそのままにした。日差しを遮ってくれると思えばいい。

水を被ってウェアを濡らせば身体を冷やせるが、ピークまでにどれだけ飲み水が必要になるか分からないので、安易に被り水には使えない。

景色はどこに行っても素晴らしい。見渡しの良い場所に出ると少し立ち止まって画像を撮った。

実はアスペクタをスタートしてから暑さ以外に、身体に変化が生じていた。

それはネガティブなことではなくポジティブなこと。歓迎すべきこと。

レース序盤からエイドごとに強く張ってしまった前腿を中心にセルフマッサージをしていたが、アスペクタでは行ったマッサージがツボにハマったのか奇跡的に脚の状態が良くなってきたのだ。

ただ一時的なモノかもしれないので、無理してスピードを上げることなく余裕度が高まったくらいに思うことにした。

この区間は標高500mから一気に1,100mまで600m登るが、予想より余裕をもって登りきれた。この辺りでは同じような位置のランナーと話をしながら登ったので気持ちが紛れたのかもしれない。

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SUUNTO9が示す標高を見ながら登り、ピークに辿り着いた時には、これであとは下って、登って、下ればお終いだと思った。

次のエイドまでの関門時間も頭に入っていたが、あと下るだけだから全く問題がないと思い、もう完走した気分になりかけていた。

しかし、この時大きな勘違いをしていた。それも2つも・・・。

一つ目はピークに達したらあとは尾根を走ったら一気に下るのみ。と思っていたが、この尾根の小刻みなアップダウンが非常に厳しく中々標高を下げることができなかったこと。

もう一つは、AS7出の口は下りきった場所にあると思い込んでいたが、高低図をよく見ると下りきってから300mほど登った箇所にある。一気下りで脚に大きな負担をかけてからの300mの登りはどのくらい時間がかかるのか考えるとさほど余裕はない。

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そして、下り傾斜に入ると脚に負担がかかるのでゆっくり下りていたが、下りぱなしと思っていたら中々キツイ登り返しが現れた。

この高低図を見ると2つの険しい登り返しがあるのは分かるが、実際持っていた紙はこの画像より小さいのでほとんど分からないような登り返しだった。

何とかクリアすると、先にまたキツそうな登りが見えてきたので、まさかこれも登るのか?と先を見るとランナーが登っているのが見えた。これを見た瞬間にこれはのんびりなんてしていられない。下りきってからの登りも厳しいコースかもしれない。ここまできて関門アウトにはなりたくないとスイッチが入り、そこから痛みを気にせず一気にペースアップした。激痛が走ると思いきやアドレナリンが出ているのか、さほど痛みを感じない。

歩いていると中々標高は落ちないが、走ると一気に標高は落ちる。おそらく底と思われる450m付近について時計を見ると関門までかなり余裕があった。誘導スタッフに残り距離を聞くと、1.8kmとのこと。高低図を見ると下りきってから3kmほどあったので、間違いではないかと思い聞き返すと1.8kmで間違いないようだ。

非常に日差しが強くなってきたが、残り距離が見えてきたので、残った水を頭からかけて冷やしながらAS7を目指し到着した。標高を確認すると600mほどだったので、エイドステーションの位置が変更になったのかもしれない。

ようやく最終エイドまで来た。

フィニッシュまで残り8.4km

阿蘇ラウンドトレイル⑧ に続く

阿蘇ラウンドトレイル⑧〜マーキングテープとコースロスト〜



阿蘇ラウンドトレイル⑥〜睡魔との戦いにも競り勝った〜

阿蘇ラウンドトレイル⑤〜先々のキツさを想像しないで一歩一歩進んだ〜

阿蘇ラウンドトレイル⑤〜先々のキツさを想像しないで一歩一歩進んだ〜 から続く

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トレランレースの夜間パートで危惧することはいろいろあるが、ほぼ確実に訪れるのが「睡魔」だ。

「痛み」や「苦しみ」はある程度の我慢はできても激しい「睡魔」はヤル気なども全て奪いとってしまう。

朝7時スタートのため3時に起きた。スタート地点の近くやバス乗り場の近くならもう少し寝ていられるが、そこまで2kmほどの温泉街に宿泊したため仕方がない。

仮に1時間余計に眠ることが出来たとしても大半のランナーは睡魔に襲われる。

今回は睡魔への対策として、アスリチューン・ポケットエナジーカフェイン入り(試作品)を用意する以外に、CNC(Catalyst Natural Caffeine)をゼッケン裏に貼り付けた。また前日購入したカフェイン入りフリスクもバックに忍ばせた。

前話で書いたが、暗闇は睡魔を誘うので、明るいライトを準備してAS4をスタートした。

次のWS2の高森峠に到着したのはスタートから16時間後の23時すぎ(起床後20時間)。ここまではまだ平気だったが、この辺りから徐々に眠くなった。

内臓の調子も酷くないというギリギリの状態なので、カフェインの刺激が強すぎると一気に気持ち悪くなる。過去に何度も経験しているから危ないのは分かる。

急な上り坂を歩いて登っていると、呼吸が乱れ、心拍数がかなり上がっていると感じるほどキツイが、SUUNTO9を見ると120と決してキツくなるような数値ではなかった。ガス欠の症状を疑いエネルギー補給を兼ねてアスリチューンのカフェイン入りを飲むと、しばらくして呼吸の乱れは落ち着いた。

急登の途中やピークに大の字で眠る選手が増えてきた。大の字に寝たい気持ちは分かるが、体調が悪く倒れているのか分からず大丈夫だろうかと不安になった。せめて体育座りで休んで欲しいと、他のランナーに意識をまわす余裕はあった。

アスリチューンのカフェイン入りには、コーヒー由来のカフェイン50mg含まれているから私にはしっかり効いた。もっとカフェイン量が多いエナジージェルもあるがちょっと怖い。

後半パート用に、このアスリチューンを6、7個用意していたから飲み続ければ睡魔を追い払うことは出来るが、今回は内臓の調子が万全ではないので、カフェイン過多で内臓の調子を崩さないように可能な限り使用を抑えることにした。かなり眠くなった時以外はカフェインなしのアスリチューンを飲んだ。

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また、CNC(Catalyst Natural Caffeine)を使ってカフェイン量の調整をした。これは1粒13.9mg前後のカフェインが入っているから、眠くなった時にはカフェインなしのアスリチューンと一緒に2粒飲んだ。カフェイン量を半分程度に抑えたわけだ。

またカフェインだけを飲むことは極力避け、エネルギー補給した後に飲むようにした。

それでも何度も睡魔は襲ってきた。走れていればここまで眠くならないが、今回は歩き続けているのだから仕方がない。

自分のほっぺを叩いたり、近くを通るランナーと話したりして睡魔を誤魔化していた。

AS6のアスペクタに向かう急なガレた下りは緊張感から睡魔は吹き飛んだが、その反動から舗装路に出た時には何回も意識が飛んでいた。

こんなフラフラした状態では危険をともなうので、カフェインをとろうと思ったが、AS6で少し寝ることにした。

アスペクタはこの矢印の辺りで、ここからまだ2つのピークが待ち構えている。

アスペクタのエイドステーションで補給してから、身体を冷やさないようにレインジャケットを着てバックパックを枕にして短時間寝た。

スマホのアラームを5分後にセットして目を瞑るとすぐに夢の世界に入り、いろいろ夢をみて目が覚めてスマホを見るとアラームがなる直前だった。そこでもう3分後にアラームをセットし直して眠ると、またアラームがなる直前に目が覚めた。合わせて8分だがかなりスッキリした。トイレに行き顔を洗い、エイドの固形物とスープを飲んでから、CNC(Catalyst Natural Caffeine)を飲んでからAS7出ノ口を目指す。

神宮外苑24時間走でもこのように数分寝ることはあるが、それまで意識が飛ぶような睡魔がかなりおさまるので試してほしい。

その際、注意して欲しいのは、身体の活動低下により汗冷えするので暖かくすることと、アラームをしっかりかけること。

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今回、胃腸障害を防ぐために、カフェインの使用量を抑えたため、レースを通して使ったのは、アスリチューン試作品2個と、CNCを6粒ほどだ。フリスクは1粒舐めたが胃腸をおかしくしそうでやめた。またエイドステーションで2回ほどコーラ300ccをソフトフラスクに入れてもらった。これらを合わせてもカフェインの摂取量としては多くはないが、アスリチューンやCNCの覚醒感に助けられた。

今回時間に余裕があれば、もう少し寝ても良いと思ったが、あまりゆっくりしてると関門通過が危なくなる。

アスペクタ到着はスタートから22時間41分の日曜日の朝5時41分。レース前のざっくりした甘い見込みの予定ではもうフィニッシュ地点直前にいるはずだった。。

ただ、WS2の高森峠を出る時にフィニッシュするまでに、AS5の清水峠、AS6のアスペクタ、AS7の出ノ口、そしてフィニッシュ地点まで厳しい区間が続くことから、ゴールできないのではないかという不安はあった。そこで諦めず、ガッカリせず、次のエイドを目指したことから、その半分のアスペクタまで辿り着くことができた。

脚も厳しい状態は続いているが、エイドごとに携行したマッサージオイルを使ってセルフマッサージをしたので歩くのであれば支障ないレベルを保っていた。

明るくなってきたことから、これ以降睡魔に襲われることはなかった。

さあ、あとは大きく登って、大きく下れば最終エイドだ。ようやく完走できるかもしれないと先が見えてきた。

阿蘇ラウンドトレイル⑦ に続く

阿蘇ラウンドトレイル⑦〜2日連続の強い日差し〜



阿蘇ラウンドトレイル⑤〜先々のキツさを想像しないで一歩一歩進んだ〜

阿蘇ラウンドトレイル④〜暑さとの戦いには負けなかった〜

阿蘇ラウンドトレイル④〜暑さとの戦いには負けなかった〜 から続く

夜間はかなりの冷え込みが予想されたが、結果的にそれほど気温は下がらなかった。

AS4 高森町町民体育館はミドルのスタート地点であり、またドロップバッグを受け取れるエイドステーションだ。

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距離は半分を超えているが、高低図を見るとよく分かるけどノコギリの刃のようなアップダウンが続いてから大きく下り、登り、下り、登り、下り、と厳しいコースが待ち構えている。しかも夜間トレイルになる。

また、ここからは蛭が結構いるらしい。。

暑さからは解放されるが、細々と延命させている脚でこれまで以上に厳しくなる地形を安全に進むことが出来るのか考えると不安しかない。

そこで、私は先々のことを考えたり、次のエイドステーションより先の高低図は見ずに、とにかく次のエイドステーションに辿り着くことだけを考えた。

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ドロップバッグを受け取り、シューズを履き替え、Tシャツを脱ぎ、ファイントラックのインナーと長袖Tシャツを着た。そして濡れた帽子を脱いでネックウォーマーを頭に巻いてヘッドライトを装着。また腰にもライトを巻いて、1000ルーメンのハンドライトはnakedランニングバンドに入れた。足下を明るく照らすことは夜間トレイルにおいての安全対策として非常に有効だ。また睡魔予防にも繋がる。

日中ほど水分は要らなくなるので軽量化のためにハイドレーションは外してソフトフラスク2個と予備1個で後半は走る。

夜間どれだけ冷えるか分からないので、メリノウールのシャツを持つか迷ったが、これはやめて軽いレインパンツをバックパックにしまった。またホッカイロを2個しのばせた。

アスリチューンも少し多めに入れたので、バックパックからライトなどを取り出したが、AS4に入る時と総重量はさほど変わらない。

セルフマッサージをしたり、蛭対策としてシューズやソックスに塩を塗ったり、スープを飲んだりしてるとあっという間に時間は経過する。

でも今回は焦らない。

完走するためにじっくり行く。

まずは次のエイドにどう辿り着くかだけ考えながら進む。

そして、次のエイドまでをさらに細分化し、次のピークまであと何メートル登るのかを考え、SUUNTO9の高度計の数値がピークに近づいていくのを楽しみながら登った。

しかし、ピークまであと100mという箇所から頑張って登り、残り40m、30m・・・と減っていき、もう一息と思うと、下りになり再びピークまで100m地点になるなどの偽ピークが後半は非常に多い。それは掲載した高低図の小さなギザギザにもあらわれないような箇所にもあるので来年参加する方は、そのようなコース設計だと思ってガッカリしないで欲しい。

また、階段も多かったが、中には徐々に傾斜がきつくなり、最後はハシゴのように両手を使わないと登れないような階段もあった。下を見ても暗くてよく分からなかったが、明るかったら足が竦むレベルだったと思う。

普段は出来るだけ止まらないようにしているが、どうにもキツくて止まりたくなったり、木の切り株に腰を下ろしたくなった時は、短時間休むことにした。キツくても我慢して動き続けるとその反動から全く動けなくなることもあるから時間を考えながらも過度にストレスを感じないように進んだ。

路面状況に関しては、今回は大会前にもさほど雨が降っていないが、それでも非常にスリッピーな箇所もあった。もしレース数日前にそれなりの雨が降っていたら難易度は一気に上がるだろう。

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峠を登りきると街の灯りが綺麗に見える箇所もあった。

また、前後にランナーがいない時に、ライトの光を両手でふさぐと真っ暗闇になる。視界が奪われると聴覚などが研ぎ澄まされてくる。無数の動物や虫の存在を感じる。

私がオーバーナイト区間のあるトレランではよくこのようなことをするが、一人で山に入るスキルや経験はなくとも大会だったら出来る非日常だ。

そのように過度にレースのことばかりを考えないようにした。なぜなら肉体的に厳しい時に、残り距離や時間など考えはじめると精神的にもキツくなるからだ。

今回、ゴールできないかもしれないと考えたことはあるが、自らやめようとも思わなかった。順調ではなく考えていたレース展開とはだいぶ変わってしまったが、そのようなレースだからこそ完走することに意味がある。

そして、ゴールしたいと続けることに意味がある。

阿蘇ラウンドトレイル⑥ に続く

 

阿蘇ラウンドトレイル⑥〜睡魔との戦いにも競り勝った〜



阿蘇ラウンドトレイル④〜暑さとの戦いには負けなかった〜

阿蘇ラウンドトレイル③〜100km残して脚が終わっても出来ることはある〜

阿蘇ラウンドトレイル③〜100KM残して脚が終わっても出来ることはある〜 から続く

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前話ではレース準備が足りなかったことで生じたことを書いたが、今回は多くのランナーが苦しんだ暑さについて記憶を辿ろうと思う。

これから気温が高くなる時期に開催されるトレランだけではなく、今週末開催される野辺山ウルトラマラソン参加者も参考にして欲しい。

今回の暑さは想定外ではなく、予報通りなので想定どおりだった。

結論から書くと私も苦しんだが、事前準備や、都度対応が出来たので動けなくなるような事態は回避できた。

前話で書いたトラブルに、暑さによるトラブルが重なったらまずゴールは出来なかっただろう。

こちらは熊本の大会当日の天気です。

南阿蘇村のデータは確認出来なかったが、最高気温は土曜日28.5℃、日曜日29.6℃だった。気温は日陰で測定するため、直射日光を浴びる位置での体感温度は凄まじく高くなる。

また、今回は紫外線が非常に強かったので、日差し対策をしなかったランナーは激しく体力を奪われただろう。

私は宿を出る前にいつもよりアグレッシブデザインの日焼け止めを顔や首、腕、脚などに二度塗りした。ウルトラマラソンではウェアで隠れる背中にも塗るが今回はバックパックがあるからそこには塗っていない。レース中に激しく汗をかいたり、水を被ることが想定されるが、アグレッシブデザインの日焼けはほぼ落ちないので絶大な信頼を寄せている。

今回は土曜日7時スタートで、当初予定では日曜日の暑くなる前にフィニッシュ出来ると思っていたので、二日間に渡って凄まじい日差しに曝されることになるとは思ってもいなかった。

日差し対策の効果から、レース中だけではなく、レース後にヒリヒリするような状態にはなっていない。また同メーカーのリップクリームは朝塗っただけで塗り直しはしてないが、カサカサにはなっていない。

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スタート時はヒンヤリした気温であったが、走りはじめたらすぐに熱いと感じはじめた。熱いからと水分を摂り過ぎると低ナトリウム血症になるので、水分は摂り過ぎずに、経口補水パウダーを飲んで、またスマッシュウォーターを少しづつ飲んだ。

途中、身体から嫌な匂いを感じた。過去脱水になるタイミングで感じたことがある甘酸っぱい匂いだ。喉が渇かないようなペースで走り、水分補給・エネルギー補給も定期的にしていった。また途中に水場を見つけたら頭や身体に水をかけて体温上昇を抑える努力をした。

暑い時には、スポーツドリンクだけでは塩分が足りなくなるから、経口補水パウダーを定期的に飲むが、今回誤算だったのは、暑い時間帯に到着したエイドステーションにスポーツドリンクがなく、水とクエン酸飲料しかなかったことだ。

念のためスポーツドリンクの粉末もバックパックに用意していたが、それほどあるわけでもなく、水を飲まざるを得なかった。もちろんコンビニはないし、自販機も滅多にない。

この暑い中、スポーツドリンクを用意しないとは何を考えてるのか!とイラっとしたが、途中でランナーと話すと、最初はスポーツドリンクもコーラもあったが、前半のランナーが通過する頃には底をついたようだ。と話していた。

熱中症防止のために、特に暑い時間帯に通過するエイドステーションでは最終ランナーまでスポーツドリンクが十分に行き渡るよう次回大会での改善を望む。オモテナシ感ある食べ物なども有難いが、とにかくスポーツドリンクを切らしてはダメだと思う。

ないものは仕方がないから、エイドにある塩分量の多いポテトチップスを食べ、エイドを出てからは水を飲んだら塩分を含んだサプリメントなど取るようにした。

さらにバックパックに用意した空のソフトフラスクを取り出して、飲料用以外に水を入れて、頭や首筋にかけながら先に進んだ。

暑い→体温が上がる→喉が乾く→水分過多・塩分不足→低ナトリウム血症→気持ち悪くなり食べれない→ガス欠→動けない→リタイア

という流れにならないようにした。

くどいが、スポーツドリンクだけで必要な塩分すべてが賄えるわけではないがある程度賄える。

(参考)
『喉が乾く前に水を飲め』は危ない 〜運動関連低ナトリウム血症にご注意を〜

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エネルギー補給に関して、スポーツドリンクはカロリーが高いので比較的取れるが、今回のようにスポーツドリンクがないと、普段以上にエナジージェルをとらないと足りなくなる。そこで、アスリチューン・ポケットエナジーをいつもより短い間隔で摂取したが、それでも足りなかったように感じる。

例えば、ポカリスエット500ccのエネルギー量は125kcalだが、これはエナジージェル1本以上だ。通常1時間でポカリスエット500ccとエナジージェル1本で足りる方が、ポカリスエットを水500ccに置き換えるならエナジージェルを2本でも足りなくなる。

エイドステーションでの固形物も摂取していたが、キツイ上り坂になるとかなり心拍数が高くなったように感じるが心拍数は120とか低い数値を保っていた。これもガス欠のアラームと思い、そのような時はとにかく胃に入れた。

これだけ暑いと胃腸に何がしらの不調は出てくるが、我慢できなくなるくらい気持ち悪くなる前に対処した。

夕方になるとエイドで温かいコンソメスープが用意されたら飲むようにした。また持参したお吸い物をいただいたお湯に溶かして飲むなど胃の働きを保つよう気を使った。

直接の暑さ対策ではないが、今回はエイドでの滞在時間を少し長くした。いつもは水分を補充してエイドにあるフルーツなど食べたらすぐにスタートするが、今回は身体に水をかけて冷やしたり、終わりかけの脚をマッサージして少しでも動くようにした。1分1秒でも速くゴールしようという気持ちを捨て、とにかくエイドに到着した時より、回復してから次のエイドに向かうようにした。

想像すると苦しくなるほど遠く険しい道のりを考えるのではなく、10数キロ先のエイドを目指し、到着したら、また10数キロのエイドを目指す。その道のりも一歩一歩積み重ねていった。

阿蘇ラウンドトレイル⑤ に続く

阿蘇ラウンドトレイル⑤〜先々のキツさを想像しないで一歩一歩進んだ〜



阿蘇ラウンドトレイル③〜100km残して脚が終わっても出来ることはある〜

阿蘇ラウンドトレイル②〜公開データと実際のデータ〜

阿蘇ラウンドトレイル②〜公開データと実際のデータ〜 に続く

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阿蘇ラウンドトレイルの存在を知ったのは昨年大会に参加したウルプロメンバーの投稿で、終盤のコースがツルッツルで大変だったけど素晴らしい大会だと教えてくれた。

私はツルッツルの下りを走るスキルはないし、ケガをしないことが大前提なので、私が出る大会ではないと当時思っていた。

しかし、今回のエントリー前に前回非常に滑った下りを通らないコースにするという情報があり、それなら久々に阿蘇に行きたいとエントリーした。

私はロードと比較してトレランは遅いのでタイムや順位にこだわらずに、阿蘇の自然を感じながら脚作りをして、安全にゴール出来たら良いと思っていた。その過程で、さまざまな気づきはきっとあるはず。

1年8ヶ月ぶりのトレランレースなので、山に入って練習したいと思うも、フルマラソン連戦に続き、茨城100Kやチャレンジ富士五湖があり、それらの大会に備えた練習や身体のリカバリーを優先していたので、山に入る時間を作れず、結局1回も山に入ることなく本番を迎えた。

それでも完走出来ないかも?という不安は全くなかった。

トレランを舐めてるわけではなく、無理をしてタイム短縮を狙わなければ、ゴールに辿り着ける身体やメンタルは持っている。もちろん長い距離、長い時間のレースだから何がしらのトラブルは起きるし、絶対に完走できるなんて有り得ないが、大トラブルがなければ完走する自信はあった。

そうは言っても完走を目標にしてしまうと、あまりにも漠然としてしまうので、レース直前に時間を見つけてコースは少し違うが、昨年の大会結果を分析して、タイムシュミレーションを作り、レース展開をイメージした。

阿蘇ラウンドトレイル 走ってきます。

区間ごとのタイムの積み重ねで24時間としたが、上記記事にも書いたが24時間にこだわりがあるわけではなく、走った感覚でもっと速くなることも遅くなることもある緩い目安であった。

参加する大会の制限時間や関門時間を気にすることは滅多になく、今回も参考程度に記載したが、作った時はまさか関門時間を気にする展開になるとは夢にも思わなかった。

ただ、レース直前の天気予報で真夏日になることを知り、24時間以内というタイムは厳しいと思い、出来る対策をしてスタートラインに並んだから、身体の状態に合わせて走ることにした。

今回、暑さに苦しめられたランナーは多かったが、私も苦しめられた一人だ。

ただ、事前準備とレース中の対処で大きなトラブルは回避できた。それなのに、なぜ関門時間が気になるような展開になったかというと、「山を走る脚が出来てなかった。」に尽きる。そもそも山に入ってないのだから当然の結果と受け止めている。

また、当初考えていた通り、ケガなく完走できたことは嬉しい。

そもそも絶対に達成したい目標タイムなどはなく、その時々の身体の状態に合わせてゴールに辿り着いたことにホッとしている。

その上で今後のために何が起こったかを記憶が明確なうちに書いておく。

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今回予想外だったのは暑さではなく、後半戦に入るくらいまでは十分にもつと思っていた脚が、スタートしてWS1に行かない時点で終わりに近づき、AS1を過ぎた頃にはほとんど売り切れていたこと。まさかこんなに早くとは想定もしてなかった。

原因はシューズの選択ミスにあったが、その選択ミスの原因は山に入って試していないことだから、起こるべきして起こったトラブルだったので後悔はしていない。

シューズ以外にも山に入っていないことから準備が不十分だったことがあった。それは必携品以外にも安全マージンを高めるための装備や十分な水分、そしてアスリチューンなど行動食を詰めたバックパックはスタート前から重いと感じていた。ペースが遅ければ大丈夫と思っていたが、重さからランニングフォームが崩れ、特に腰が落ちた。また、下りの衝撃は普段よりかなり強く感じた。安全マージンを保った上でも500gは減らせたので、準備不足だった。例えば3.5kgなら軽く感じるが、4kgになると重く感じるなど、人それぞれ重さを感じる境界線のようなモノがあるが、今回はそこへの配慮が希薄であった。

今回、シューズ選択のミスから草原エリアで何度か足首を捻ってしまった。スピードが出てないのでダメージは小さいが、過去100km以上のトレイルを何度も走っているが、こんなことは初めてだったのでショックを受けた。

読んだ方の参考になるので、その時の状況を書くと、草原エリアの斜面を巻くように走るコースの大半は前後だけではなく左右にも傾斜(バンク)がついている。その傾斜をソールが厚いHOKAチャレンジャーATR3で走ったことから少し滑ったり重心がズレると足首に大きな負担がかかり、嫌な痛みを感じた。

何回かそれをしてしまった後は怖さから下半身に力を入れてしまったり、重心を過度に落とすようになってしまった。また後半パートほどではないが前半パートにも滑りやすい路面があり、その場所ではシューズがグリップするような走りにもなっていた。またシューズが多少緩かったのか、下りではシューズ内で足が動き指が当たり痛みが出るので、そうならないように指を縮めたり、アーチを作るような動きをしたり、前にいかないように踵から接地をした。

また、バックパックで重たくなった身体で、下り斜面を走るのだから落下エネルギーは平地とは比べようもないくらい大きくなる。そして足の指を庇い踵接地をしたものだから、接地の衝撃を上手に逃がすことが出来ずに、前ももでまともに受けてしまった。

それらの繰り返しをしたのだから、20kmで脚がほぼ終わったのも当然だ。

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シューズに関しては、AS4のドロップバッグに履き慣れたサロモンS/LAB SENSE ULTRAを入れていたのでここで履き替えた。もし用意してなく、そのまま後半のスリッピーな箇所に向かったら安全に通過できたか分からない。

なぜ信越五岳100マイルやONTAKE100を走りトラブルがなかったシューズを選択しなかったかと言えば、少しソールが摩耗していたことと、ロードではナイキ ヴェイパーフライ4%などソールの厚いシューズを履いて足首など痛めたことはなかったことから厚いソールに慣れていると過信したからだ。

旧モデルのサロモンS/LAB SENSE ULTRAは足型が合っているからフィット感がよく、またグリップが良いことから、下りで指先が痛くなることは解消し、滑るのが怖いと感じた路面も不安なく通過できた。

ただ、その時点では脚が終わっていたので、そこから巻き返すような走りにはなっていない。

参加ランナーの足もとを見るとHOKAでもスピードゴートを履いてる方は多く、履いてるランナーに聞くと「グリップがよく安心して走れる。チャレンジャーATRも持っているが、このコースでは使う気になれない。」とも話していた。

シューズを滑らしながら下るテクニックをもつトレラン上級者なら、グリップの強いスピードゴートではなく、チャレンジャーを選ぶケースはあるが、私はそのレベルにはなく、してはいけない選択をしてしまった。

脚が完全に終わったら先に進めなくなるので、そこからは残った僅かな脚を大事に使いゴールを目指す戦いが始まった。

もうトレイルランニングではなくトレッキングだった。

100km残した序盤に脚が終わることは想定していなかったが、そこからはエイド毎に脚をマッサージして少しでも動くようにしながら進んだ。歩くのも厳しくなれば危険だが歩いている分には十分に動く。しかし走れば20分もかからない走りやすい3、4kmほどの下りの舗装路が走れないと中々距離は進まない。

当初シュミレーションの区間タイムから相当遅れているが、もう一歩一歩進むしかないのだから出来ることだけを考えて前を向いた。

120km以上のレースの20kmで脚が終わるなんて超ビギナーみたいだと、なんだかおかしくなったが、考えようによっては、これこそレース前に考えていた非日常体験なんだと思った。

この状況を楽しもう。

可愛い猫にも会えたし。

20km地点とはこの辺り・・・。

阿蘇ラウンドトレイル④ に続く

阿蘇ラウンドトレイル④〜暑さとの戦いには負けなかった〜



阿蘇ラウンドトレイル②〜公開データと実際のデータ〜

阿蘇ラウンドトレイル①〜素晴らしい景観だった〜

阿蘇ラウンドトレイル①〜素晴らしい景観だった〜 から続く

前回は画像でコースを紹介しましたが、今回は大会ページに公開されていたデータと、SUUNTO9 BAROで計測したデータを比較しました。どちらが正しいという訳ではなく目安程度になればと思い作成しました。

SUUNTO9のデータだとおおよその距離はロスト分を除くと129kmで累積標高は5,700mと、大会データの距離より長く、累積標高は低いという数値になりました。

来年以降参加したいと思う方の参考になれば幸いです。(2箇所で合わせて1km程ロストしてます。)

こちらはレース中に何度もポケットから出して使った高低図とデータ表です。

ダウンロードした高低図を使えば綺麗ですが、レース中肌身離さず持っていた高低図を掲載します。

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【スタート(480m)〜WS1 田子山(610m)】

(大会データ)

距離 19.2km(区間 19.2km)

累積標高(+)1,052m(区間 1,052m)

累積標高(-)922m(区間 922m)

予想タイム 3:30(区間 3:30)

(結果 SUUNTO9データ)

距離 20.3km(区間 20.3km)

累積標高(+)885m(区間 885m)

累積標高(-)728m(区間 728m)

タイム 2:53:35(区間2:53:35)

*この区間は特にペースアップした訳ではなく、さらに途中で足首を捻るなどしてペースダウンしたのだから、当初のタイム見積もりが過大でした。

【WS1 田子山〜AS1 はな阿蘇美(500m)】

(大会データ)

距離 23.3km(区間 4.1km)

累積標高(+)1,085m(区間 33m)

累積標高(-)1,065m(区間 143m)

予想タイム 4:05(区間 0:35)

(結果 SUUNTO9データ)

距離 24.0km(区間 3.9km)

累積標高(+)888m(区間 3m)

累積標高(-)872m(区間 144m)

タイム 3:20:42(区間 26:59)

*この区間もタイム見積もりが過大でした。

【AS1 はな阿蘇美〜AS2国造神社(520m)】

(大会データ)

距離 37.9km(区間 14.6km)

累積標高(+)1,864m(区間 789m)

累積標高(-)1,834m(区間 769m)

予想タイム 6:35(区間 2:20)

(結果 SUUNTO9データ)

距離 39.5km(区間 15.6km)

累積標高(+)1,497m(区間 609m)

累積標高(-)1,416m(区間 544m)

タイム 6:12:29(区間 2:51:47 )

*この区間は暑くなり、また走れなくなり予想区間タイムを超えましたが、スタートからのタイムは予想より速く到着しています。

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【AS2国造神社〜A3すずらん公園(810m)】

(大会データ)

距離 50.8km(区間 12.9km)

累積標高(+)2,426m(区間 562m)

累積標高(-)2,106m(区間 272m)

予想タイム 8:55(区間 2:10)

(結果 SUUNTO9データ)

距離 53.2km(区間 13.7km)

累積標高(+)1,959m(区間 462m)

累積標高(-)1,635m(区間 219m)

タイム 9:06:48(区間 2:54:19)

【A3すずらん公園〜AS4高森町体育館(630m)】

(大会データ)

距離 66.6km(区間 15.8km)

累積標高(+)3,050m(区間 624m)

累積標高(-)2,910m(区間 804m)

予想タイム 11:45(区間 2:40)

(結果 SUUNTO9データ)

距離 69.6km(区間 16.4km)

累積標高(+)2,415m(区間 456m)

累積標高(-)2,226m(区間 591m)

タイム 12:04:16(区間 2:57:28)

【AS4高森町体育館〜WS2高森峠(800m)】

(大会データ)

距離 78.7km(区間 12.1km)

累積標高(+)3,947m(区間 897m)

累積標高(-)3,637m(区間 727m)

予想タイム 14:25(区間 2:30)

(結果 SUUNTO9データ)

距離 82.7km(区間 13.0km)

累積標高(+)3,187m(区間 772m)

累積標高(-)2,850m(区間 624m)

タイム 16:02:40(区間 3:58:24)

*この区間タイムが大きく超過しているのは、AS4で長めの休憩をしたからです。

【WS2高森峠〜AS5清水峠(930m)】

(大会データ)

距離 86.9km(区間 8.2km)

累積標高(+)4,619m(区間 672m)

累積標高(-)4,179m(区間 542m)

予想タイム 16:25(区間 1:50)

(結果 SUUNTO9データ)

距離 92.7km(区間 10.0km)

累積標高(+)3,745m(区間 558m)

累積標高(-)3,285m(区間 435m)

タイム 19:17:26(区間 3:14:46)

*この区間で1km弱ロストしました。また小刻みなアップダウンが多く厳しい区間でした。

【AS5清水峠〜AS6アスペクタ(520m)】

(大会データ)

距離 96.6km(区間 9.7km)

累積標高(+)5,207m(区間 588m)

累積標高(-)5,177m(区間 998m)

予想タイム 18:15(区間 1:40)

(結果 SUUNTO9データ)

距離 103.1km(区間 10.5km)

累積標高(+)4,222m(区間 477m)

累積標高(-)4,125m(区間 840m)

タイム 22:41:07(区間 3:23:41)

*脚が残っていても私のスキルでは当初想定の1時間40分は無理です。特に下りはじめは滑りやすい岩場で転倒すると大怪我するハイリスクな区間です。

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【AS6アスペクタ〜AS7出ノ口(700m)】

(大会データ)

距離 112.7km(区間 16.1km)

累積標高(+)6,305m(区間 1,098m)

累積標高(-)6,095m(区間 918m)

予想タイム 21:55(区間 3:30)

(結果 SUUNTO9データ)

距離 120.9km(区間 17.8km)

累積標高(+)5,176m(区間 954m)

累積標高(-)5,052m(区間 927m)

タイム 27:29:14(区間 4:48:07)

*この区間さえクリアすれば完走は間違いないと感じ、ピークに辿り着くことだけ考え坂を登りました。登り切った時はホッとしてあとはほぼ下りだけと思っていたら、登り切ってから偽ピークが何度も襲ってくる精神的にもキツイ区間でした。また次のエイドが下り切った場所ではなく、一旦下ってから登り返した位置にあり、関門に間に合わないのではないかと不安になりました。

【AS7出ノ口〜フィニッシュ俵山(330m)】

(大会データ)

距離 121.1km(区間 8.4km)

累積標高(+)6,824m(区間 519m)

累積標高(-)6,984m(区間 889m)

予想タイム 24:00(区間 1:50)

(結果 SUUNTO9データ)

距離 130.3km(区間 9.4km)

累積標高(+)5,713m(区間 537m)

累積標高(-)5,862m(区間 810m)

タイム 30:55:54(区間 3:26:40)

*この区間はもう完走を確信していたので、熱中症や転倒などトラブルがないことだけ考えて安全にゴールを目指した区間です。ここもピークと思ったらさらに登りがあり疲れました。また下り勾配がきつく終わった脚でここを下るのは非常に厳しかった。

こちらがSUUNTO9のデータです。

コースの色がオレンジや黄色、緑など変わっていますが、これは心拍ゾーンを示したものです。AS1まではオレンジ色と比較的高い心拍数で走っていますが、その後は心肺機能的には楽していたようです。ただ別に書きますが、歩きであってもキツイ登り傾斜では心拍数は上がっているのでかなり疑問です。

 

阿蘇ラウンドトレイル③〜100KM残して脚が終わっても出来ることはある〜  に続く

阿蘇ラウンドトレイル③〜100km残して脚が終わっても出来ることはある〜

 



阿蘇ラウンドトレイル①〜素晴らしい景観だった〜

2019年5月11日から12日にかけて開催された阿蘇ラウンドトレイルを走ってきました。私なりに感じたことをいろいろな観点から書いて行こうと思います。

普段はレース中に写真は撮りませんが、今回はケガをしないために、写真撮るくらい余裕もって走りました。撮影する基準は綺麗だな。って感じるかどうかです。じっくり構えて撮影しないでザックからスマホを取り出し、ロック解除し、撮影して戻すまで10秒くらいなので、いまいちな画像もありましたが、このレースの舞台がイメージできる画像を何枚かアップします。

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宿からバス発着場所に向かう際にちょっと綺麗だと思って撮影しました。

スタート会場は広いのですが、屋外のため、雨天時は結構辛いと感じました。また建物内のトイレが使えず仮設トイレが10基ほどしかないのは参加人数を考えると全く足りず長蛇の列ができていました。

スタートゲートの場所取りなど全くなくのんびりしたレースです。

以下、レース中の画像です。危険をともなう箇所での撮影はしてないので、この画像だけ見て走りやすそうと思ったら大間違いです。

朝から日差しが強くてランナーを苦しめました。

WS1の田子山に向かう林道での出来事。このように前を走るランナーの後ろを黒い動物が追いかけていました。

近くによると子猫で私の方にも寄ってきました。

青い瞳の人懐こい子猫が3匹いました。どのような境遇の猫かは分かりませんが、ホント可愛かったです。

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夜間も何枚か撮影しましたが、ほとんど写っていません。かなり長く急角度の階段などあり画像撮りたかったのですが、暗かった上、急な箇所は60度くらいの階段というよりはしごのような角度で両手も使って登ったので撮影していません。下を見下ろすと暗いからさほど怖くはありませんでしたが、明るかったら脚が竦むレベルです。

夜明け

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この白い帯を見つけるとホッとしました。

画像撮影をしたということは、何かを感じたのです。

レース中辛いことは山ほどありましたが、一晩経って、それぞれ良い思い出になっています。

阿蘇ラウンドトレイル② に続く

阿蘇ラウンドトレイル②〜公開データと実際のデータ〜