カテゴリー別アーカイブ: レースマネジメント

オーバーナイトランの提案 〜なぜするのか?  10の理由〜



ゴールが茅ヶ崎海岸のウルプロオーバーナイトラン

で紹介しましたが、土曜日の夜から日曜日の朝にかけて新宿駅から茅ヶ崎海岸までの67kmを走ってきました。

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7/31-8/1には、山手線一周+αのオーバーナイトランをしました。

なぜ普段なら寝ているはずの夜中に走る必要があるかを紹介します。

提案と書いていますが、リスクもあるので、その2以降で注意すべきことなどを記事にしますので、自分の体調などを含めて総合的に判断しコースなど決めてください。

その1    昼間より涼しい

夜間でも走るのが辛い熱帯夜もありますが、直射日光に身体を焦がされながら走るよりは、夜間の気温は下がるし走りやすくなります。

その2    暗闇に慣れる

明るい時間帯に開催される大会だけ走るなら暗闇に走る練習は必要ないかもしれませんが、オーバーナイト区間のある大会に出る予定があるなら、ライトを使って走る練習も必要です。普段なら足元をさほど気にしないで走ることが出来ますが、暗闇により道路の凹凸など隠されてしまいます。様々なことに注意して走ると疲労度は増しますので、注意をしつつも無意識に近い状態で走るには暗闇に慣れるのが一番です。

その3    睡魔など経験する

普段なら寝ている時間を走るわけですから、多少なりとも睡魔に襲われます。その睡魔がランニングにどのような影響を与えるのか、どのような対処(事前、走行中、休憩中)で睡魔に勝てるか、などオーバーナイト区間のある大会に出るなら経験しておくことは大事です。

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その4    止めるか先に行くかの決断に迫られる

例えば、30km地点で止めれば終電で自宅に帰れるけど、それを超えたら先に行くしかありません。その時の心の葛藤なども経験になります。

その5    距離だけではなく時間との戦い

例えば今回のオーバーナイトランは67kmの距離ですから、100kmレースなら6時間もかからずに通過する距離です。今回は信号待ちや休憩などしながらゆっくり走ったので10時間くらいかけました。100kmの強いランナーが必ずしも24時間走で結果が出ないのは、長い時間動き続ける練習をしていないからです。例えば100kmなら7時間程度で走れてしまう方が24時間走るということは、3.5倍近い時間を走らねばならないのです。目的によりますが、今回も前回も速いペースを保つことを目的にすることではなく、とにかく歩いても良いから長時間動き続けることを目的にしました。

その6    アイテムの確認などが出来る

短い距離、短い時間では分からないシューズやウェアなどアイテムの擦れなど確認が出来ます。またどのような補給をすると調子が良くなるとか、お腹が痛くなるとか自分にあった補給などの気づきもあります。

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その7    仲間との一体感

長い時間一緒に走る仲間と普段は話すことがないような様々な話を延々とすることが出来ます。

その8    非日常体験を楽しめる

茅ヶ崎の海に飛び込むために、新宿から走っていくなんて、周りから見たら呆れるようなことですが、そんな非日常の体験もまた楽しいです。

その9    行き当たりばったりを楽しむ

大会は決まったコースを、決まった時間内に走りますが、オーバーナイトランは自由に走ったら良いのです。まるっきりゴールを決めないとグダグダになりますが、ゴールだけ決めて後は時間があるなら多少遠回りをしたりなど自由気ままに走るのも楽しいです。道を間違えたってそもそも練習ですから、たくさん走れてラッキーと思えるのも魅力です。

その10    必要なモノを厳選する力がつく

自分で荷物を担いで走るオーバーナイトランは、ザッグに着替えなど詰めて走りますが、持てば持つだけ荷物の重さが肩に食い込みます。絶対に必要なモノは何なのか?など見極める力になります。

持参して欲しいモノ、リスク管理、コース選びなど順次掲載していきます。

まずはこちらをお読みください。

 

また、今月の練習会日程にはもうオーバーナイトランの予定はありませんが、もう1回開催する予定です。

ウルトラプロジェクト練習日程など

体験参加も可能ですので、ご興味のある方はFacebookページのメッセージにてご連絡ください。



日本の競歩はなぜ強いのか?の裏返しに感じたマラソン

日本の競歩はなぜ強いのか?
とキーワード検索したらこの記事が出てきました。
Wメダル&トリプル入賞 日本の男子50km競歩はなぜ強いのか

スポーツライターの酒井政人さんがコーチや選手にインタビューした内容をもとに組み立てられた記事です。

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今回の男女マラソンに関しては、多くの視聴者がガッカリしたと思います。もちろん川内選手の懸命なスパートに目頭が熱くなった人も多いでしょう。私もその一人です。

ただ、その場面以外は非常に退屈なレース展開で、映像に引き込まれるようなことはありませんでした。日本人選手の出ていなかった男子5000mや10000mとは対照的でした。

多くの視聴者がガッカリしたということは、それだけ期待していたからです。期待をしなければガッカリしません。

選手は一生懸命頑張ったけど、結果に結びつかなかったのはもちろん分かりますが、マラソン選手が語ったインタビュー記事と、今回3人全員入賞した50km競歩のインタビュー記事の内容を読み比べると余りにも差があり過ぎて驚きでした。

私が今まで何回もなぜ◯◯ができないのかな。。と書いたことはマラソンでは出来ていませんが、競歩では出来ているのです。

同じエンデューロ系の陸上競技であり、同じ日本人が世界の舞台で活躍している競歩の取り組みを分析し、陸上界で共有をすることで、その先にマラソンの復活はあると思います。

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記事に書かれたことを一部要約すると

明確な目標タイム設定

・目標タイムを定めた中で試合の流れに応じてレースを進めた。
→周りに流されずに自分の力を出すことに注力

組織力、チーム力

・キャリアのある荒井が引っ張るなどジャパンのチーム力で後続を寄せ付けなかった。
→先輩が後輩の力を引き出し、後輩は先輩の背中を追いかける。このようなことで伝統は出来ていくのだと思う。

共通言語化、伝える技術

・長期合宿を経て、今大会に臨んでいるので、簡単な言葉で、本人のなかで動きが修正できた。合宿を通して、言語の共通理解ができていた。
→レース中にコーチはどう伝えれば本人は理解できるか相互理解ができている。

科学サポート

・2020年東京五輪に向けた暑さ対策のなかで、個別の発汗量、体重の減少に応じた給水量に対応するなど、最先端の科学サポートもしっかり取り入れた。
→根性論も大事だが、科学的根拠があってのこと。

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女子マラソンについて考えると、なぜ後半のスピードに絶対の自信をもつアフリカ勢が仕掛けた序盤の遅いレース展開についていく必要があるのか?

を考えた時に、ふと、そもそも今回の3選手の目標は何だったのだろうか?設定タイムはあったのだろうか?などいろいろ聞きたいことが次から次へと浮かんできました。

序盤遅いペースで入りつつ、小刻みな揺さぶりをかけて、中盤以降ペースアップをして振り落とすのはアフリカ勢の得意な展開なのになぜ乗るのか?現役時代の野口選手や高橋選手ならそのような横綱相撲でも勝てたかもしれないけど、格上の相手の土俵では戦えません。

一人で先頭を引っ張るのが難しければ、チームJAPAN3人で交替で引っ張れば良いのになぜ出来なかったのか?

今回は思うような走りが出来なかった重友選手は経験豊富な実力あるランナーです。仮に彼女が、若手二人に自分の背中を見せて引っ張るような走りをしたら、彼女自身ももっと良い走りになったように私は思います。3人とも力があるのですから。。

科学トレーニングはマラソンも当然ながらしているでしょうが、競歩はレース中に本人がどう修正すれば良いか簡単な共通言語で伝わったとありますが、マラソンはどうだったのでしょうか?

そもそも、マラソンは所属チーム任せなのか、チームJAPANとして強化合宿をしていたのか知りませんが、この辺も鍵のように思えます。

競歩はまさにしっかり準備をして、本番は相手に惑わされることなく自分にできることを最後まで愚直に行うことで結果に結びついた。マラソンだって同じでしょう。



ゴールが茅ヶ崎海岸のウルプロオーバーナイトラン

土曜日20時15分に新宿駅東南口をスタートした、今年の夏2回目のオーバーナイトランは、茅ヶ崎海岸を目指しました。

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少し疲労が溜めた状態での夜間走にしたかったので、その前日は20km程度のトレイルランと、深夜から早朝にかけて20kmウォークをしました。

 

今回、Googleマップでコースを作ったところ、だいたい70kmくらいのコースになりました。

スタート時に全員が、スマッシュウォーターSHOTONEを脱水予防のために飲み、持久力を高める目的でアスリチューン・エナゲインを飲みました。

暑い時期に長い距離を走ること自体がリスクなので、出来る対策はしました。

まず川崎を目指しました。

新宿駅から渋谷駅に出てそこから五反田に出てから国道1号線に出れば分かりやすいのですが、あえて東横線から行こうとしたら少し走りにくいので、国道1号線に出ました。

多摩川の手前で一人合流。

川崎駅近くで、朝から仕事のメンバーが一人離脱し、次は横浜を目指しました。

今回気温は30度前後を推移しましたが、風がないところは蒸し暑く走りにくかったです。

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ペースは走行中もキロ6より遅く走り、信号待ちを含めるとキロ8くらいでした。

また、5-6kmに一回はコンビニ休憩をしました。暗いので走りながらではメンバーの体調悪化など把握出来ませんが、コンビニで休むことでメンバーの疲労度など分かります。

コンビニで休んだあと、身体が固まっていそうなら、数100mは早歩きで移動したりもしました。

横浜で二人が離脱しました。そこから8人で茅ヶ崎海岸を目指しました。

途中、信越五岳100マイルを走るMさんと設定ペースなど話しながら進みましたが、100kmを超えてからの林道区間もこのくらいのペースで走れたらいいね。なんてことも話していました。

私自身、トレランイベントを走ってから深夜ウォークしたことで疲労がある状態でしたが、疲労がある状態だからこそ、楽に効率よく走れるフォームを模索することができました。

ペース的には前半も後半も大差なく走りました。戸塚を過ぎてからは少しペースが上がったようにも感じましたが大差ありませんでした。

そして江ノ島に到着。

海岸沿いを走っていると日が昇ってきました。

海岸沿いに出たのは早朝5時過ぎですが、海にはたくさんのサーファーが浮かんでいて、遊歩道にはランナーが結構いました。

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早く海にドボンしたいとずっと話していたAさんが茅ヶ崎海岸で念願のドボン。


おのぴコーチは上半身裸でダッシュ。


Mさんは急ブレーキ  笑


くにさんはヘッドスライディング。

熱をもった身体を海水が冷やしてくれました。海に浸かったのはいつぶりだろう??

都内からの長い道のりを一緒に走ってきた仲間とこうして海に浸かっているのは幸せなことです。


裸足で砂浜歩くのも気持ちよいです。


みんな楽しそう。

ここまで67kmでした。

海岸に設置されたシャワーで砂や塩水を落としてから温泉施設に向かいました。

既にビーチサンダルのメンバーもいるので、3km弱は歩きですが、走るとあっと言う間の距離も、歩くと遠いです。

朝風呂500円というリーズナブルな価格と気持ちの良い炭酸泉や、水風呂に浸かりながらリフレッシュしました。


モーニングカレーは450円でこのボリューム。美味しかったです。生ビールは550円とカレーより高いけど合わせて1000円。

送迎バスで茅ヶ崎駅に向かい、乗り継ぎなしで最寄り駅まで帰りました。


Suunto Movescountによる今回の足取りですが、動き続けたら結構いけちゃうのです。

また、今回も体調不良者も出ず良い練習ができました。もう無理と思いながらも最後まで走れたメンバーもいましたし、睡魔に襲われた後の対処法など気付きのあったメンバーもいました。

みなさんお疲れ様でした。

ウルトラプロジェクトについてはこちらです。

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ドクターランナー佐藤恵里選手みちのく津軽ジャーニーラン200km優勝 〜初200kmで学んだこと〜

2017年7月15-17日に開催された第2回みちのく津軽ジャーニーラン250k/200kは非常に人気のあるレースとなりました。

当初250kの定員は80名でしたが、183名がエントリーしたため150名に増員し、200kも180名の定員は早々に埋まってしまったようです。

走ったランナーのFacebook投稿など見ると非常に楽しそうでした。

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ルートラボによると250kmはこのような場所を走るようです。リンク先の地図を拡大して見てみてください。私は青森県に行ったことがないので、このような地図をみるとますます行きたくなります。

来年はONTAKE100ではなく、こちらに気持ちが動いています。

今回は、本サイトにて記事を監修していただいているドクターランナーの佐藤恵里さんが200kmの部を走り男子を含めて5番目にゴール(女子トップ)しました。

その佐藤さんにとって今回は初めての100km超レースでしたので、どのような準備をし、レース中にどのようなことが起こり、どう対応したのかを教えてもらいましたので紹介します。

睡魔対策

疲労のある状態での夜間走練習のため、奥武蔵ウルトラマラソンを走った6日後、ゆめのしまで12時間走に参加し、睡魔に襲われる経験ができました。 先日のおんたけの記事に新澤さんが書いていらしたように、走る気もなくなり、復活までに時間もかかり…眠気対策の重要性を知りました。

私はエナジードリンクを全く飲んだ事がありませんでしたが、当日のために数回買って試していました。

スタート早々のトラブル

この大会の2週間前に日光ウルトラマラソン100kmを走り、その時に右ふくらはぎの腱を痛めてしまいました。 津軽のスタート後2kmくらいで痛みが強くなり、20km過ぎから走れなくなり、40kmで一度リタイアを決意しました。ただずっと楽しみにしてきたレースなのでこんな序盤でやめるのが残念だったので、関門にかかるまではゆっくり歩き続けることにしました。

ウルトラには復活がある


昼過ぎから雨が止み、急に暑くなりました。 暑さでふくらはぎの筋肉が温まり緩んだようで、腱の痛みがマシになってきました。 ゆっくり歩いていたために眠気に襲われたのでエナジードリンクを買って飲みました。

実はカフェインには覚醒作用の他に鎮痛作用もあります。その結果目が覚めただけではなく痛みも楽になり、走れるようになりました。

前半歩いていたために体力が温存されており、60km過ぎからペースアップをする事ができました。

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補給について

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この大会はエイドが20〜30kmおきのため、エイドだけでは足りません。基本的にはジェルを中心にしましたが、水分含め全部を背負って走ると重過ぎます。 ロングレース経験のある友人がコンビニの位置を事前に全て確認して教えてくれたため、水分の補給は自動販売機とコンビニに頼ることにしました。

ジェルはアスリチューンの赤を中心に黒、青、試作品のオレンジの4種類全てを持ちました。疲れていた時に摂取した試作品のオレンジは後味が良く、とても美味しく感じました。 発売が待ち遠しいです。

夜間は眠気対策にエナジードリンクを活用しましたが、カフェインには利尿作用もあるため飲むとトイレが近くなってしまいます。そのため先にコンビニなどトイレの位置を確認し、トイレがない区間では飲まないように気をつけました。

またカフェインは胃腸障害を起こすためあらかじめ胃薬を飲んでおきました。飲む時は空腹状態で飲まずにコンビニでチーズや豆乳を一緒に購入、先に蛋白と脂質を摂取してからエナジードリンクを飲みました。

チェックポイントでは果物やおにぎり、カレーなどもいただけましたが、食べたのは前半のみ。夜間は食べすぎると眠くなるかもしれないと、ジェルとドリンクで乗り切りました。 ドリンクにはクエン酸飲料のJUCOLAとスマッシュウォーターを混ぜたものを使用。 暑さと寒さが交互に来る厳しい気候状況でしたが、脱水にもならず、寒いときもカフェインを摂らない時間帯は殆どトイレに行かずにすみました。

未知の距離へのチャレンジ

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昨年から100kmレースを合計4回走ったのですが、もっとゆっくりのペースならこの先まで走れるのではないか?

自分はどこまで走れるのだろう?

という好奇心が生まれました。

きっと最後は限界を超えて新しい自分を見つけられるのではないか…などと期待し200kmにチャレンジしました。

ところが100kmを超えて未知の距離に突入した時間帯は夜間対策に気を取られ、目まぐるしく変わる天気への対応、車に轢かれないように気をつけたり、美しい景色を見て楽しんだり… やる事が多すぎて、自分が未知の距離を走っているという事を実感する事を忘れていました。 いつもは自分自身と対話しながら走るのですが、今回は自然や環境と対話して走れたと思います。

初200kmで学んだこと

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①100km以上は準備と覚悟がものを言う
②最初に決めたことにこだわりすぎず、その時々で起こる事に対し臨機応変に対応する能力が必要
③タイムより自分の身を守る事がずっと大切

 

嬉しくて幸せな記憶しかない

今までのランニング人生で一番、幸せなレースでした。 最後の数十kmは疲れていたはずなのに、嬉しくて幸せな記憶しかないのです。 初めて自分に向いている競技を見つけられた気がしました。 これに満足せず、来年は250kmにチャレンジしたいと考えています。

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ONTAKE100 その6  〜目標に届かなくても出来ることを諦めずに〜 

 

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第二関門(計測値 65.49km)通過が昨年より30分遅く、昨年は冷たい雨のおかげで絶好調になりましたが、今年はこれから暑さとの戦いになるので、正直なところ14時間切りも厳しいと思いましたが、どんな状況だったとしても14時間は切りたかった。

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ちょっとタイムの感覚は違うかもしれないけど、例えばサロマ湖で8時間を切りたいとスタートしたのに、9時間も切れそうもなく、10時間もかなり怪しくなったけど、いきなり制限時間でいいや。となるともうグダグダになります。そんな時、どんな調子が悪くてもサブ10はしたいと気持ちを切り替えると走りも変わります。

実際、睡魔は追い払ったのに、ここでグダグダになるとまた睡魔に襲われてしまいます。

また、毎回ベストなレースが出来たら最高ですが、そうじゃない時も頑張ることは大事だと私は思ってます。

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スント・スパルタンウルトラのログですが、第二関門から第三関門までは途中から長い下りとなります。

脚が終わってしまった方は、この下りがキツイと話してます。私は14時間以内でフィニッシュするのはここを頑張らないと厳しいので切り替えました。ただかなり暑くなってきたので、天然エイドで水を被ったりして体温を下げました。

今回もアグレッシブデザインの日焼け止めを使っているので、汗でも水をかぶっても日焼け効果は落ちません。また序盤から塩分補給も計画的に行ったので暑さ対策、日差し対策はうまく行ったと思ってます。

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第3関門(78km地点 計測値79.7km)の予定到着時間は9時間28分で、前年は10時間47分でしたが、今年は11時間12分と遅れを少し戻しました。

そして80km地点(計測値81.62km)通過は 11時間34分であり、残り20kmを2時間25分で走れば13時間台です。

キロ7少しで良いのですからウルトラマラソンの感覚では多少潰れていても走れるペースですが、ここまでの80kmを11時間34分かかっているので平均8分40秒近くかかっているのです。

高低図を見ながらあとは200m登って100m下り、100m登ったらあとは基本下り基調になる。下りが走れれば何とか間に合うと登りはポールを利用してリズミカルに早歩きをし、傾斜が緩くなったら走りを混ぜるという感じで進みましたが、この辺りではコース脇に暑さからか睡魔からかうずくまっている人がたくさんいました。

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(おんたけのコースはこのようなガレた岩がゴロゴロしてます。)

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私もいつ睡魔に引き戻されるか分からないので、この辺りは同じようなスピードで進むランナーと会話をしながら進みました。

男性ランナーにあと『200m登って・・・』と話したら、これウルトラプロジェクトのページからいただきました。と私が掲示した昨年の高低図を小さく印刷した紙を見せていただきました。多少なりともお役に立てて嬉しいです。

また違うランナーから『頑張れば14時間台でいけます』と声をかけられたので、『14時間台ではなく、13時間台で行けるから頑張りましょう。』と返しました。

何とか最後の100mも登りきり、あとは下りですが走っている際のペースを確認するとキロ6でしか走れていないのです。足場が悪く浮いてるガレた石がゴロゴロしているので、足の置き場に注意深く進んでも、踏んだ石が跳ねて反対側のくるぶしなどに当たると非常に痛いし、つま先が石を蹴ったりすると蹲りたくなるくらい痛いです。そんなことを繰り返しているとペースは遅くなってきます。

ただこのままキロ6.5で走ればギリギリ間に合うはずと走り続けるも、スントの表示は91kmを超えているのに90km地点にあるウオーターエイドに到着しない。距離が長いなら間に合わないかもしれないと不安になりさらにペースアップ。

そしてウォータエイドに12時間47分で到着し、水を補充しつつ、エイドスタッフに残り10kmですか?と聞くと『7kmくらいしかないよ。』と教えてもらった。そんなことはないと思うも、スントの計測が100kmになったらフィニッシュ地点付近だと考えることにして下っていく。なぜかウオーターエイドを過ぎて1kmくらい先に90km地点の看板があり『?』と思ったが、この表示は無視しました。

標高が低くなると暑さが厳しくなってきましたが、スタート20kmで睡魔に襲われ、残り80kmの距離が途方もなく遠い道のりに感じましたが、1歩1歩進むことでフィニッシュは近づいてきました。また第二関門通過時は厳しいと思えた13時間台もほぼ見えてきました。

舗装路に入った辺りで、踏んで跳ねた石が勢いよくぶつかったくるぶしの痛みが出てきたので、そこからは無理をせず歩きを交えて先に進みました。

これが14時間ギリギリだったら痛みなんて考えないで走ったでしょうが、ここまできたら無理する必要はないと判断しました。

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最後はゆっくり無理せず走って長いレースを終えました。

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フィニッシュタイムは13時間46分04秒と納得いくレベルではありませんが、序盤の状態を考えれば諦めずによく走ったと思います。

反省点はたくさんありますし、気づいた点もたくさんあります。

昨年ゴールした時は、もう砂利道はいいかな。おんたけはもういいかな。って思ったけど、今年の反省を元にもう1回くらい走っても良いかな。とレース直後にも考えていました。

ただ、昨年のようにおんたけがサロマの4週間後であればほぼ回復しているのですが、私の場合は3週間ではちょっと厳しいので、日程次第だと思います。もし走るのなら前日から王滝村に泊まり地元経済にも貢献したいと思います。

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こんな装備で走りましたが、ゼッケン横にある白い物についてなどアイテムについてその7以降で触れていきます。

しかし、このあと、一人で300km運転して帰ったのです・・・。



失速・リタイアの理由に気づき次に繋げるウルトラセミナー

4月以降様々なウルトラマラソンが開催されましたが、思うようなレースが出来た方もいれば、出来なかった方もいるでしょう。

あまりにも辛い体験になり、もうウルトラマラソンは走らない。と決めた方もいるでしょうし、次は頑張りたいと思っている方もいるでしょう。

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ウルトラマラソンは準備した以上には絶対に走れません。いきおいで走れる距離や時間ではないのです。

まさしく、準備100%です。

また、タイムは気にせず完走出来れば満足と考えて走った方もいれば、サブ10など目標タイムを定めて走った方もいるでしょう。

ウルトラセミナーに参加した方の多くが目標達成している一番の理由は、準備は大事だという意識を持っているからです。そして客観的に自分の力を認識する場になったからです。

そのようにウルトラセミナーは準備のためのセミナーでしたが、今回は新たな試みのセミナーを開催します。

振り返りのためのセミナーです。

思うような走りが出来なかった直接的な原因も大半の方は分かっていると思います。

中には『まだ走れたのに関門に捕まった。』という方もいますが、それは原因ではなく結果です。関門に捕まった原因があるのです。

直接的原因としては

・低体温症で命の危険を感じた。

・熱中症でフラフラになった。

・気持ち悪くなり補給ができなくなった。

・下痢になり続行不能になった。

・脚が痛くなり走ることができなくなった。

その他、いろいろあるでしょう。

でも、これは直接的な原因かもしれませんが、なぜそうなったのかを理解しないと同じことを繰り返します。

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さらにそれぞれに本質的な原因があるのに、それに気づいていない人もたくさんいます。


以前記事にしたことがありますが、ハーフマラソンは80分切って走れるのに、フルマラソンではほぼ毎回30km以降に失速している知り合いがいました。

本人は陸上経験がある若いランナーで、大会前に30km走を何回もするなど月間走行距離も多く、一生懸命走っていましたので、2時間50分は余裕できれる力はあるのに不思議に思っていました。

たまたまロッカールームで一緒になり話すと、いつも終盤に失速するのは30km走など練習が足りなかったのと、根性がないから最後頑張れないのです。

と分析していたので、彼にこんな質問をしました。

失速し始める時はどんな感じでしたか?

すると、視界が狭くなってきたり、フラフラしてきたり、ペースをキープする意欲がなくなったり、ホント根性がないのです。

と返ってきたので、失速の原因はガス欠と思ったので、彼に補給はしてるの?と聞いたら

補給はしっかりしてます。給水はしてるし、エイドにあるレーズンも何粒か食べました。

レーズン何粒か・・・。

ジェルなどはとらないの?

と聞くと学生時代は走っている時は給水もとらなかったし、仲間もジェルなどとってません。練習と根性が足りないのです。次のレースに向けて根性付けるために30km走を前より増やします。

と、答えて会話は終わった。

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それからしばらくして、またロッカールームで彼に会うと、『しんざわさん  風邪をひいてしまい、京都マラソンダメそうです。。ファンランにします。』と話しかけられた。

京都マラソン1週間前くらいのことで、今は治ったがしばらく寝込んだので調子が上がらないようです。

そこで彼にこう伝えた。

『どうせファンランにするなら、私に騙されたと思って20kmと30kmでエナジージェルをとってみてください。』

そして結果はアップダウンのある京都マラソンで、自己ベスト大幅更新の2時間40分台で走ったのです。

レース終盤も全く不安なく走れたようです。

本人もようやく理解しましたが、終盤の失速は練習不足や根性がなかったからではなく、単なるガス欠だったのです。

それに気づかなかったら失速するたびに、根性がない、練習が足りないと練習量を増やして、多分故障していたか、つまらなくなってマラソンをやめたでしょう。


ウルトラマラソンでも同様です。トラブルの原因を突き詰めることが目標達成に向けての第一歩なのです。

ウルトラマラソンで大事なことは準備と書きましたが、次のレースに向けた準備として、長時間走ったレースでの実体験を生かさないのはもったいないことです。

それをセミナーで教わるのではなく、自ら気づくためのセミナーにします。

そのためにセミナー前に参加者向けの事前アンケートにレースの振り返りなど書いてもらいます。

終わったことは忘れて次頑張ろう!とか、出来なかった言い訳なんか考えても仕方がない。という方は同じ失敗を繰り返します。

通常のウルトラセミナーとは違い、ワークショップ形式、討論形式なので少人数での開催になります。

開催日

2017年7月27日(木)  19-21時

開催場所

   
月島駅近くのカフェ

参加費

3500円

過去のウルトラセミナー参加者   3000円

ウルプロメンバー   ビジター  1チケット+1000円

ウルプロメンバー   レギュラー  2000円

サンプルなど

1ドリンク無料、アスリチューンなどのサンプル提供

ウルトラマラソンで武器になるアイテムなどセミナー会場価格で販売します。

オススメしたい方

・リタイアした方

・レース結果に納得していない方

・自分よりフルの遅いランナーに負けて悔しかった方

・どんな準備をしたらよいのか分からない方

・自分の可能性を信じている方

参加希望の方はFacebookページのメッセージにてご連絡ください。



ONTAKE100 その5  〜睡魔との戦い〜

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20kmまでは多少の睡魔はありましたが、20kmを過ぎると一気に睡魔が激しくなってきました。

その2で書きましたが、これは睡眠不足だけではなく、慣れていない夜間トレイルで、転倒しないよう細心の注意を払いながら走ったことで、精神面での疲労も出てきたのでしょう。危険を避けながら走ることは大事なことですが、それらを無意識に行えるかどうかで疲労は全く変わります。そして無意識に行うためには慣れが必要です。舗装路であれば多少暗くても無意識に近い状態で注意を払いながら走れますが、常に路面を意識している状態なので疲れるのは当然です。また長時間の運転で目も疲れていたのでしょう。

目薬を差したり、カフェイン入りのガムを噛んだり、酸っぱいグミを食べたり、ライトを最大照度にしたりといろいろ試しましたが睡魔は徐々にヤル気を削いできました。

緩い走れる上りでも走れなくなってしまったのです。まだ30kmに到達してないのにこんな状態になったのには自分自身驚きました。

ホント、まさかこんな場所で。という感じです。

残り70km以上が絶望的な長い道のりに感じました。

30km通過は予定では3時間38分でしたが、3時間47分と10分遅れの通過となりました。

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そして、第1関門は35km弱の位置にありますが、予定では4時間02分で通過するはずが、到着したのは4時間29分と昨年と同じでエイドを出たのはその5分後と、低ナトリウム血症で苦しんだ昨年より既に遅れてしまいました。

第1関門に入る前は睡魔がひどくフラフラするので、5分でも10分でも横になろうと思いましたが、この状態で横になったら熟睡してしまうと先に進むことにしました。

まだレースの1/3なのに予定より30分遅れているのだから、11時間台どころか12時間台も難しい。なんてこれからもペースダウンする前提でタイムを考えるようになってきました。

眠気覚ましのガムやグミを噛んでもたいした効果はなく、座り込みたい衝動、コース脇で眠りたい誘惑に何度も襲われました。また噛み続けたガムのカフェインの影響で気持ち悪くなり、何度かうずくまり吐きました。

それでも一歩一歩進むしかありません。

止まっていてもゴールには近づけません。

レース中の睡魔はかなり深刻なトラブルです。睡魔はまっすぐ進めなくなるばかりか、意欲や集中力を根こそぎ奪い去ってしまうからです。

ただ、諦めなければ、あるタイミングで急に覚醒することもあります。自分自身ウルトラマラソンに復活はあると話している以上、自分を信じるしかありません。諦めないでできることを考えれば色々あります。

また、全てのトラブルには原因があります。その原因さえ取り去れば簡単に復活することもあるのです。

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まず、土曜日の早朝から300km以上の距離を渋滞に巻き込まれながら長時間運転したことによる目の疲れが睡魔に直結していると考え、目薬をさしたり、天然エイドがあると、ソフトフラスクに冷たい水を汲んで頭や顔、首筋、そして上体全体に冷やっとするくらいかけました。お腹を冷やすと腹痛など二次被害に繋がることもありますが、この時はそんなことを考えるよりまず睡魔を追い払うことが先決でした。さらに冷たい水を飲み体の内側からも冷やしました。

カフェインの入ったオルガニックジェルも予定より早く短いタイミングで摂取しました。カフェイン量は多くはないので連続してとっても、カフェイン入りのガムと違い気持ち悪くなることはありませんでした。

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また、私と同様睡魔に襲われているように見えるランナーに、こちらから声をかけて会話をしました。会話をすることで睡魔は少しおさまります。

そして、第二エイドにはカフェインがそこそこ入っているオルガニックドリンクがあり、それを飲めば目が醒めると自分自身に言い聞かせて先に進むことで徐々に真っ直ぐ進めるようになりました。

また、睡魔で上りを走る気力を失っていましたが、走れそうな傾斜であれば無理してでも走りました。

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さらにこの睡魔はガス欠から脳にエネルギーが回らずにきているのではないかと考え、アスリチューンポケットエナジーのグレープ味や、開発中のオレンジ味、そしてエナゲインなどを多めにとりました。どれも非常に飲みやすいのでストレスはありません。特にオレンジ味はさっぱりしていて美味しく飲めました。

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第二関門(計測値 65.49km)到着の予定は7時間52分で、昨年のタイムは8時間40分でしたが、今年はエイドを出たのは9時間11分と14時間を切るのも厳しい状況になりました。

ここまでかなりタイムロスはしましたが、その時自分にできることは全てして、第二関門でオルガニックドリンクを飲んだことで第二関門を出る頃には睡魔はおさまってきました。ようやく眠気を振り切ることができたのです。

ただ、今回激しい睡魔に襲われ、それに対応したことは大きな経験になりました。

また、今回は全国的な猛暑日です。スタートから朝7時くらいまでは涼しく走りやすい気温でしたが、日が昇ってくるとグングン気温が上がってきました。10時間以内でフィニッシュする上位選手は終盤少しの間だけ暑さを我慢すれば良いのですが、大半のランナーは日差しを遮るものがない岩だらけの林道で暑さと戦っていたのです。

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ドロップバッグには走れなくなった時のためにポールを入れておきましたが、今回は迷うことなくここからはポールを使いました。

第二関門通過が昨年より30分遅く、昨年は冷たい雨のおかげで終盤絶好調になりましたが、今年は過酷な暑さとの戦いになるので、正直なところ14時間切りも厳しいと思いましたが、どんな状況であっても14時間は切りたかった。

睡魔は追い払ったので行くしかないでしょう。



ONTAKE100 その4  〜そしてスタート〜 

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このレースは土曜日から日曜日に変わる瞬間にスタートする。

通常、ウルトラマラソンは早朝スタートなので、夜中の2時に起きることはあるが、そのために夕方に寝付けば、レース中に眠くなることは滅多にない。ONTAKEの難しさの一つはこのスタート時間だと思う。

そのため、スタート前にいかに睡眠をとり睡魔に襲われないようにすることが出来るかどうかで結果は大きく変わってくる。

昨年は王滝村公民館が開放される時間には到着し、仮眠をとったりしながら身体を休ませることが出来たので激しい睡魔には襲われなかったが、今回は一抹の不安を胸にスタートを待った。


スタート前に偶然横におられたドクターランナーな中村集先生と一緒に写真を撮りましたが、この画像を見る限り既に眠そうです。。

この時はそれ程でもなかったのですが。。

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また、整列が遅くなりかなり後方からのスタートになりました。

前にはこんなたくさんのランナーがいます。

ただ、ハセツネなどと違い、シングルトラックで大渋滞することはないので、スタートロスは大した問題ではありません。

スタートの合図からゲートを通過するまで53秒でした。

最初は舗装路を走りますが、無理にペースアップすることなく、心拍数が160を超えないよう走りました。ふくらはぎは大丈夫そうだし、さほど蒸し暑くなく気持ちよく走れました。

10kmまでは500m近く上りますが、予定していた1時間15分で通過しました。

ライトはペツルのヘッドライトと、ウエストに巻くルーメン600を併用しました。

今書いてて気付いたのだけど、本来は昨年買ったブラックダイヤモンドのヘッドライトを使うつもりでしたが、なぜか少し古く明るさの足りないペツルを使っていました  笑

ただ、ルーメン600の明るさは抜群で足元をしっかり照らしてくれます。

値段は高いけど、転倒など怪我をすることを考えたら、特にナイトランやトレイルに慣れていないランナーは出来るだけ明るいライトを買うことをオススメします。

ただ最大照度だと朝まで保たないので、歩きの混じる上りは消すなどオンオフを繰り返しました。

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また、昨年失敗した真水の取りすぎを防ぐために、今年はハイドレはやめて、サロモンの500ccソフトフラスクをスタート時は左右の胸と、ウエストバンドの3箇所に入れて持ち、その後は給水の間隔が近くなるので、2個でまわすことにしました。

ドリンクは塩分濃度やカロリーなどを計算して、低ナトリウム血症にならないよう万全の対策をたてました。

12kmくらいで上りは一段落してそこから小刻みなアップダウンが続きました。

コースの大半はガレだ砂利道なので、転倒すると大ケガをするリスクがあるので、極力安全な場所に足を運びます。

エネルギー補給も早い段階から1時間に1回アスリチューン・ポケットエナジーを摂取しました。

20kmの看板はスントスパルタンでは20.62kmを示しましたが、予定していた2時間25分から2分遅れる2時間27分で通過。

ここまではかなり順調でした。

しかし、この辺りから徐々に恐れていたリスクの風船が膨らみ始めていたのです。

そう、睡魔が思考力とヤル気を徐々に削ぎ落としにかかってきたのです。

ここで失敗したと気付いたのは、普段はカフェイン入りのジェルなどを摂取するのは、中盤以降なのですが、今回はスタート前にとってしまったのです。カフェインをとることでスタート時の覚醒感はありましたが、覚醒感は効果が切れ始めると一気にマイナスへと突入するのです。



ONTAKE100 その3  〜レース前に考えていた目標タイムなど〜

 

レース前にかなり雑に作ったペース表です。これを二つに折ってビニール袋に入れて、それを丸めてザッグの肩辺りのポケットに差し込んで、あと何m登るのかなどチェックしていました。

緑のラインは昨年走った際のガーミン920xtjのログですが、今年使用したSUNNTO  スパルタンウルトラが示す高度とは驚くほど一致していました。

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昨年のレースは20kmくらいから低ナトリウム血症にやられ気持ち悪くなり、制限時間を目一杯使ってもいいから完走しようと進んでいましたが、塩分補給をしつつ、追いついてきたウルプロメンバーと先に進むことで気持ちも紛れ徐々に回復してきました。さらに第2関門前後に激しい雨が降り身体をリフレッシュ出来たことで、かなり元気になりました。

昨年の関門間のタイムはこんな感じでした。

スタート〜第1関門    4時間29分

第1関門〜第2関門    4時間11分

第2関門〜第3関門    2時間07分

第3関門〜フィニッシュ    2時間26分

タイム    13時間13分

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今年は低ナトリウム血症に気をつければ、多少暑くはなっても12時間くらいでは走れると考えていました。ザックリですが関門間のタイムはこんなペース設定をしました。

スタート〜第1関門    4時間02分

第1関門〜第2関門    3時間50分

第2関門〜第3関門    1時間36分

第3関門〜フィニッシュ    2時間25分

タイム    11時間53分

また、10kmごとにペースを落とし込んでみました。スタートから実質35km近くある第1関門まで4時間02分ではザックリ過ぎますから。。

75 70 73 70 70 70 70 70 75 70

こちらもかなりザックリですが、フラットなコースならどんなペースで走れるかを考えてからアップダウンを考慮していきました。

前半も後半もあまりペース設定が変わらないのは、前半は上りが多く、後半は下りが多いので、疲労によるペースダウンを重ねるとほぼイーブンになりました。

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おんたけの累積標高は3000m以上と言われていますが、昨年から序盤20km辺りのコースが変わるなどしたこともあり、昨年のガーミン計測も、今年のスント計測も2450m程度です。

私は累積標高2000mを超える野辺山ウルトラでサブ10してるわけですから、累積標高が500m弱増えても+30分くらいで走れそうなものですが、以下の阻害要素があるのです。

砂利道・・・終始砂利道が続くので、その2で書いたように、レース中ずっと足の置き場所などを考えることで疲労感が増す。また不整地のためエネルギーロスが大きい。

装備の重さ・・・水分や必携品など2kg以上背負うためロードと比べてタイムは落ちる。

夜間走・・・深夜スタートのため6時間ほどは、ライトを付けて走るので視界が狭くなりペースは落ちる。

これらを考えると、トレイルに慣れていない私の場合は野辺山のタイム+90分以上はかかります。

で、サロマ湖の疲労が抜け切れていない私が、現在野辺山を走ったならそもそもサブ10はできないことから、12時間以内は上手に走ったとして出せるタイムです。

話は少し逸れますが、野辺山とおんたけを同一年に走ったランナーのタイムを調べたら多少バラツキはありますが、だいたい2時間くらいおんたけが遅いタイムになっていました。

またこの分析をした際に面白いと思ったのは、通常は速いランナーが1時間遅くなるなら、その2倍の時間がかかるランナーは2時間遅くなるなど比率はあまり変わらないのですが、この分析をした時に出た数値は野辺山8時間のランナーから14時間ギリギリのランナーまでほぼ2時間程度遅くなっていたのです。(もちろん例外はあります。)

考えたら理由はシンプルです。

そもそも野辺山で制限時間14時間近くかかるランナーは歩きを多用してます。歩きを多用するならロードでも砂利道でも、夜間でもさほどペースは変わりませんが、速いランナーはコースの大半を走りますから、不整地や暗さなどの影響は大きく出るのです。

そんなことから、レース前に考えていたタイムはうまく言ったら11時間台、特にトラブルなく走れば12時間前半。金曜日の地元整骨院での電気治癒で攣ったフクラハギがヤバイことになったら完走も危ういが、その後のケッズ高田馬場でのケアで不安は払拭されたので大丈夫。

と思っていましたが、こんなにも、辛く長いレースになるとはスタート前には思ってもいませんでした。



ONTAKE100 その2  〜意識と無意識〜

 

ずっと硬いガレた砂利を走ったので、もちろんソールは減っています。

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昨年はモントレールのシューズを履きましたが、その時のシューズと比べるとこんな感じです。

このシューズはそれ以来履いてませんでしたから、レース直後の状態と思ってください。柔らかい部分はかなり痛みます。

ソールが厚くて柔らかいHOKAの方がガレた尖った砂利に乗った際の痛みは軽減されると思いましたが、今回は足首を捻ってヤバイと思ったことも、転倒しそうになったことも一回もありませんでした。

足首を捻ったり、転倒したら、そこでレースが終わる可能性があるばかりか、場合によっては生命を脅かすリスクでもあります。

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ただレース中に感じたことがあります。

私の場合はロードのウルトラなら40kmくらいまでは疲労など感じることなく一気に走ってしまうけど、トレイルだとその半分くらいで疲れてきます。それはアップダウンがキツイということ以上に危険を避けるためにいろいろ考えながら走っていることが原因だと気付きました。

ロードではどこに足を着くかなんて水溜りや段差がなければ考えませんが、トレイルに慣れていない私は結構考えているのだと思います。

瞬時にたくさんの情報が入ってきて、それを瞬時に判断していくのだから脳が疲れちゃうのでしょう。

少し話は違いますが、私は18歳の時に大学に通うために東京に来て、卒業して就職した後もしばらく東京で暮らしました。初めて東京以外で暮らしたのは36歳の時に名古屋に転勤した時です。そして4年後に都内にある本社にまた転勤で戻るにあたり、マンションを探しに東京にきて驚いたのが、新宿駅の人混みに疲れてしまったことです。

名古屋に行く前より人混みが激しくなったわけではなく、私の感覚が狂ったのです。

名古屋だって中心地は人が多く、地下鉄は混んでいます。そこで働き、住み、遊んでいたのに、新宿駅の混雑はかなり違ったのでしょう。

マンションを何軒か見てから新幹線で名古屋に帰り、名古屋に降り立った時のホッとした感覚は今でも覚えています。

人の動きがゆっくりだったのでしょうか。。

その後、都内で生活するうちに、新宿駅の混雑など全く気にならなくなり、無意識に人にぶつからないように歩いています。

新宿駅構内は様々な人が様々な方向から来て、様々な方向に抜けていきます。スピードも様々で中にはカートなど引っ張ったり、歩きスマホをしてたり、おしゃべりしながら周りを見ていなかったり、様々ですが、あまりぶつかりません。

瞬時に自分の進む方向とスピードを割り出し、そしてあらゆる方向から自分と交差する人々の方向とスピードも瞬時に割り出し、自分と接触しないか判断しているのです。ぶつかりそうならスピードや方向を修正するか、相手の動きなどを見て相手が修正するかなど判断するのでしょう。

名古屋から久々に東京に来て疲れはてた時と同じように、今でも新宿駅構内を歩くときは同様の情報収集と情報分析、そして行動変更をしていますが、今は疲れません。

人間は環境に適応するのです。

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そんな観点から思ったのは、やはりトレイルレースに出るなら、トレイルにいる時間は大事だと思いました。夜間走るならやはり夜間の行動は大事です。夜間トレイルが危険と思えば、夜間の公園などやロードでも効果はあると思います。

トレイルを使って練習をすることで、新宿駅構内の混雑した人の流れを無意識ではないけど、無意識に近いリラックスした状態で歩くように、トレイルを安全にリラックスして走れるようになるのでしょう。

伝わるか分かりませんが、言葉にすると、

意識下の無意識

です。

しっかり危険を避けるように意識はあるけど、無意識に近い状態ですから、無駄なエネルギーを使いません。

今の私のトレイルは

常に意識下にある状態です。だから疲れます。