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派遣設定記録と参加標準記録について

ベースボール・マガジン社WEB  『潰滝が世界選手権参加標準突破!』という記事に、大迫選手が世界選手権10000m参加標準記録を逃したと掲載されていたので、Facebookページでシェアしたところ、短時間でリーチ数が伸びました。

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今回さすがベースボール・マガジン社だと思ったのは、アクセスを増やそうと思ったら、タイトルは『潰滝が世界選手権参加標準突破!』ではなく『大迫 世界選手権日本代表逃す!!』だったと思います。

主要新聞社やTVニュースでは、陸上に限らず、知名度のある選手が負けた場合、優勝した選手や勝った選手について書かずに、負けた選手のことを主題にした記事を目にすることが多いです。

私自身勉強不足ですが、今回参加標準記録を2秒95上回る8分29秒05で走った潰滝大記(富士通)選手のことはほとんど知りませんでした。

種目別選考基準には、各種目とも派遣設定記録(SおよびA)と参加標準記録があります。派遣設定記録Sは世界ランク6位相当の記録でメダル獲得が期待できる記録水準です。男子100mの場合は9.89です。また派遣設定記録Aは世界ランク12位相当で8位入賞が期待できる記録水準です。

そして参加標準はIAAFが定めた参加標準記録でこれをクリアしないと原則世界選手権に参加することができません。

男子3000mSCの場合は以下の通りです。

派遣設定記録 8.17.46

参加標準記録 8.32.00

潰滝大記選手はこの参加標準記録を更新したのです。

そして、大迫選手が今回クリアできなかった10000mの派遣設定記録と参加標準記録は以下の通りです。

派遣設定記録 27.28.59

参加標準記録 27.45.00

3000SCと10000mの種目は違いますが、どちらも派遣設定記録は世界選手権で入賞が期待できる記録で、参加標準記録は出場資格を得るための記録です。

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第 16 回世界陸上競技選手権大会(2017/ロンドン) トラック&フィールド種目 日本代表選手選考要項 には日本代表の選考方法や派遣設定記録などが掲載されているので一度読んでください。

各種目の派遣設定記録A(以下 派遣設定)と参加標準記録(以下 参加標準)を見ると種目間の世界との距離が見えてきます。

また( )内は現時点の突破者です。

男子100m

派遣設定 9.98 参加標準 10.12(6人突破)

→日本記録 10.00  を更新すれば派遣設定に近づき入賞が狙えるレベル

男子200m

派遣設定 20.12  参加標準 20.44(2人突破)

→日本記録 20秒03  を更新すれば派遣設定をクリアして入賞が狙えるレベル

男子400m

派遣設定 44.71  参加標準 45.50(1人突破)

→日本記録 44秒78  を更新すれば派遣設定に近づき入賞が狙えるレベル

男子800m

派遣設定 1.43.93 参加標準 1.45.90(なし)

→日本記録 1.45.75 を更新しても参加標準をギリギリクリアするレベル

男子1500m

派遣設定 設定なし 参加標準 3.36.00(なし)

→日本記録 3.37.42 を更新しても参加標準をクリアできない。

男子110mH

派遣設定 13.24 参加標準 49.35(3人突破)

→日本記録 13秒39  を更新すれば派遣設定に近づき入賞が狙えるレベル

男子400mH

派遣設定 48.70  参加標準 49.35(5人突破)

→日本記録 47秒89  を更新すれば派遣設定をクリアして入賞が狙えるレベル

男子3000mSC

派遣設定 8.17.46 参加標準 8.32.00(1人突破)

→日本記録 8.18.93 を更新すれば派遣設定に近づき入賞が狙えるレベル

男子5000m

派遣設定 13.05.95 参加標準 13.22.60(なし)

→日本記録 13.08.40 を更新すれば派遣設定に近づき入賞が狙えるレベル

男子10000m

派遣設定 27.28.59 参加標準 27.45.00(1人突破)

→日本記録 27.29.69 を更新すれば派遣設定に近づき入賞が狙えるレベル

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今回のレースは気温が高く厳しい条件の中開催されましたが、設楽 悠太、服部 勇馬、山本 浩之、市田 孝、鎧坂 哲哉、大石 港与、早川 翼、村山 謙太、上野 裕一郎、横手 健ら強豪選手が28分台、29分台に終わる中で、大迫選手は日本記録更新および派遣設定記録クリアを視野に入れたであろう5000mを13分45秒で通過する積極的なレース展開をするも後半失速し、27分46秒46でフィニッシュしまし、参加標準記録に1秒46届きませんでした。

ただ日本選手権で優勝しても世界選手権を走れないのは少し寂しい。大迫選手が世界の強豪に一歩も引かずにチャレンジする走りをみたかったです。

日本一になったのになぜ日本代表に選出されないか?と疑問を持っている方もいると思うので簡単に触れます。

大迫選手の場合は日本選手権で優勝しているが、上で書いた参加標準記録に届いていなかったため、第 16 回世界陸上競技選手権大会(2017/ロンドン) トラック&フィールド種目 日本代表選手選考要項 【9.選考方法ー(3)第 2 次代表選手発表時の追加】に掲載されている

日本選手権終了時点で、選考基準の優先順位上位の項で 3 名を満たさなかった場合、追加条件を満たす 競技者を、編成方針及び選考基準に則り、代表選手として追加することができる。 ただし、2017 年 6 月 26 日以降の参加標準記録の突破は、指定競技会のみを対象とする。指定競技会は、 強化委員会が別途定める。

この指定競技会が今回の大会です。

そこで参加標準記録を出せば、『日本選手権3位以内+参加標準記録突破』となり選考されますが、1秒46足りなかったのです。

しかし、第16回世界陸上競技選手権大会(2017/ロンドン)カテゴリー・種目別選考基準に記載の第2次代表選手発表を見ると、10000mは、『①日本選手権3位以内+参加標準記録突破』とともに、②強化委員会推薦競技者と言う記載もあります。①は分かりやすいのですが、②に関しても参加標準記録突破は前提だと思います。

また今回は男子トラックのみ掲載しましたが、女子トラックや、フィールド種目でも参加標準記録突破者はたくさんいます。特に女子長距離の層の厚さには驚きです。

なんと男子は0の5000mの突破者が5人、男子が1人の10000mの突破者が16人もいるのです。

 

 



サロマ湖100km翌週に日光ウルトラ優勝!!〜楠瀬選手の補給と日焼け対策〜

今年が第一回目の開催となった日光ウルトラマラソンはかなり人気を集めました。観光名所である日光を走れることから旅ラン的な楽しみが味わえるとエントリーした知人が結構います。

私自身も非常に興味ある大会でしたが、さすがにサロマ湖翌週ではまともに走れないと思いやめました。

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私が知る限りでも、両方エントリーしているランナーは何人もいますが、2週連続フルマラソンもキツイのに、2週連続100km走れる人は、かなり身体も強く、また疲労が抜けやすいランナーです。

日光の二日前に65km走りましたが、私の感覚だとタイムを考えずにゆっくり走るなら故障しないでフィニッシュ出来そうですが、その後、疲労が中々抜けないと思います。

そんな2週連続100kmを走り、サロマ湖で自己ベストを大きく更新して4位入賞した楠瀬選手が、日光ウルトラも走ると聞いた時は驚きましたが、ランナーズアップデートを追いかけてたら、悠々サブ9で優勝したのにはさらに驚きました。タイムは以下の通りです。

6月25日(日)

サロマ湖100kmウルトラマラソン

登録の部  女子4位入賞    8時間08分59秒  PB

7月2日(日)

日光100kmウルトラマラソン

女子総合優勝    8時間54分50秒

 

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今回は楠瀬選手にどのような補給をしたのか、暑さが予想された日光ウルトラ対策でどのような日差し対策をしたか質問しました。

サロマ湖ウルトラの補給

サロマではアスリチューンオルガニックジェルを交互に飲みました。

昨年まではエイドの食べ物(そうめん、おしるこ等)を必ず食べていましたが、今回はジェルを序盤から定期的に摂取していたからか、アスリチューンオルガニックジェルと、スペシャルドリンクに置いていた甘酒だけで100㎞しっかりもちました。


エイドでのタイムロスが減ったことで、直接的にタイム短縮に繫がっただけでなく、非常に寒かったレースなので立ち止まることで身体が固まってしまうことも予防できました。

日光ウルトラの補給


サロマ湖から一週間後の日光ウルトラはエイドにいろいろな食べ物があり、楽しみながら走りたいと思っていたので、アスリチューンを3個だけ持って走りました。そのアスリチューンは少しでも空腹感を感じたらすぐに摂取しました。

ジェルが苦手な私が水無しでも飲めるアスリチューンは、不安を感じた時にすぐに摂取できる強い味方です。

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日焼け対策


6月開催のサロマと、7月開催の日光は暑さや強い日差しが予想されたので、春からサポートいただいているアグレッシブデザインの日焼け止めを使っています。

アグレッシブデザインのサポートランナー等の使用感はこちらをご参照ください。

サロマと日光どちらのレースも脚に不安があったため、テーピングをして臨みました。

いままではテーピング焼けを気にして避けてきたけれど、アグレッシブデザインさえあれば日焼けは大丈夫!と、テーピングできたのは、私にとって大きな安心となりました。


結果的に、サロマ湖は終始雨天で、日光は曇りの日焼け止めの効果を最大限実感できる天気ではなかったものの、紫外線はあったはずです。でもテーピング跡は全く付きませんでした。

アスリチューン同様、心強い味方を手に入れました。 



東京マラソンの当選確率を高める方法 

以前書いた、東京マラソン参加費は驚くほど安いという記事は、東京マラソンのエントリー日や大会当日になると未だに多くのアクセスをいただいております。

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趣旨は東京マラソンの財務諸表から大会運営にかかる費用を参加者が払うエントリー費で賄うならばざっくり54000円かかる。54000円の価値がある大会に10800円の参加費で走れるのだから安いというものです。差額の43200円は誰が払ってくれてるかといえば、大半は企業スポンサーの協賛金でカバーしています。その意味では感謝ですね。

この財務諸表は平成26年の大会のものなので多少は変わっているかもしれませんが大きな変動はないでしょう。

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ただし、その東京マラソンの倍率は今年2月の大会で12.2倍だったと公表されるくらい当選しにくい大会です。

また、この12.2倍は実際の当選倍率ではありません。

この12.2倍はどのような根拠に基づいているかといえば、このような数値からです。(10kmは除外しています。)

一般募集マラソン申込者数 321,459人

抽選対象枠 26,370人

東京マラソン2017の募集定員は35,500人ですがこれが26,370人になるのはこのような理由からです。

募集定員 35,500人 ー ONE TOKYOプレミアムメンバー先行受付【定員3,000人】 ー チャリティランナー【定員3,000人】 ー RUN as ONE -Tokyo Marathon (準エリート国内・国外、一般)【定員3,000人】 ー エリート【150人程度】=26,350人≒26,370人となるのでしょう。

この数値から算出すると、当選倍率は、321,459人÷26,370人≒12.2倍 となり公表数値となります。

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しかし、この数値には多くの方が知っているスポンサー枠(以下協賛枠)や国外枠について計算されていないのです。

実際協賛枠や国外枠がどれほどあるのかの正確な情報は関係者ではないので分かりませんが、私が知る限りにおいても、メインスポンサーではないいくつかの企業関係者から100人を超える枠があるという話は聞いたことがあります。協賛枠に関しては協賛金により変わるようです。

これらの総数は分かりませんが仮に3000人とします。これらの枠を使った参加者も一般の方と同じくエントリーをします。その上で協賛企業が提出した名簿とマッチングさせるのでしょう。したがって仮に3000人とした協賛枠のランナーは全員当選するわけですから、協賛枠以外の一般ランナーの実際の当選倍率は以下のようになります。

(321,459人−3,000人)÷(26,370人−3,000人)≒13.6倍

実際どのくらいの協賛枠があるか分かりませんが、500人であっても、1,000人であっても倍率に影響は与えます。

また、国外居住者枠については国外から東京マラソン参加ツアーに参加するランナーには出走権がついているのだからあるのでしょう。これは日本人がニューヨークシティマラソンに参加しようと旅行会社のパックツアーで申し込めば走れるのと同じことです。

念のために書いておきますが、協賛枠がいけないと言っているのではありません。そもそも一人当たりの費用が54,000円かかる東京マラソンにおいて、10,800円で走れるのは協賛企業のおかげです。

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そのような中で、スポンサー企業にコネのないランナーが東京マラソンを走る確率を高める方法がないわけではありません。

参加確率を高める方法として都市伝説的に、以前は2時間40分くらいの実力以上のタイムを書いたら良いとか、言われた時期がありますが、そのくらいのタイムで走る友人は第1回大会から連続して落選しています。そもそも安全面の観点から東京マラソンに限らず目標タイムは実現可能なタイムを書きましょう。

またエントリー開始初日に申し込んだら絶対に走りたいという気持ちが伝わり当選しやすいという話を聞いたことがありますが、どうなのか分かりません。ただエントリー忘れを防止する意味での効果はあると思います。エントリー期間が長いとつい忘れてしまうことあります。エントリーしなければ絶対に当選しません。

その他いろいろ聞いたことはありますが多分あると思うのは、大会を安全に進めるためにどうしたら良いかの視点です。

極端な例になりますが、まだ東京マラソンが始まった頃であれば、当選したらランニングを始めようというランナーが今よりたくさんいました。仮の話ですが、その辺を考慮せず単純な抽選を行えば、ビギナーの比率が非常に高くなり、リタイアが増えたり、無理して倒れたり、そもそも6時間以上でゴールするあたりのペースで通過するエイドが非常に混雑したり、荷物受け取りが混雑したりと運営にとってネガティブな材料となります。そのためスムーズな運営の視点で考えると、トップランナーから制限時間ギリギリまで均一にランナーがフィニッシュする状況が好ましいでしょう。そのため当選しやすい目標タイムはあったのかもしれません。

また以前は当たってから出るかどうかというより、走る気もないのにエントリーするいわゆる冷やかしのランナーは今よりたくさんいたと思います。当たるはずがないとエントリーして当選通知にあたふたした方も少なからずいたでしょう。それをきっかけにランニングを始めたら良いことですが、結局エントリー代金を支払わないランナーも少なからずいたと思います。そのことを考えるとエントリー開始直後に申込をするランナーは絶対に走りたいランナーだから、当選後にきちんとエントリー費を払ってくれる。という視点にたつと主催者にとって好ましいランナーなのかもしれません。

そのような都市伝説的な話ではなく現実的に当選確率を高める方法は以下の通りです。

1.エリート、準エリートで走る走力を付ける。

→準エリートはそもそも選考レースのない都道府県があります。また東京都など大都市圏は非常にハイレベルであり、男子だと福岡国際マラソンに参加できる程度の走力が必要な反面、女性であればフルマラソンはsab3.5程度でも選考される都道府県もありますが、そのために引越しをする人はいないでしょう。ただ推薦する都道府県陸協により異なるように聞いていますが、その都道府県に居住していなくても、その都道府県陸協で陸連登録をしていれば推薦対象になると聞いたことがあります。

RUN as ONE ‒ Tokyo Marathon 「準エリート」実施概要

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2.抽選回数を増やす

→年会費4,320円払って ONE TOKYO プレミアムメンバーになれば、先行エントリー(前回の当選確率は9.6倍)そして、一般当選者が期限内にエントリー費の払い込みをしなかったり、国外居住者枠が余ったりして、定員に達しない場合の2次抽選もONE TOKYO プレミアムメンバーだけの特典です。こちらはどれだけの枠があるかは払込状況などにより大きく左右しますが、いつだったか私の周りで不自然なくらい多くのランナーが2次当選したことがありましたが、この時はかなりの円高だったと記憶しています。円高だと外国人旅行者が減るのと同じ理由です。仮に今年の選考エントリーと1次抽選はほぼ同様の倍率で、2次抽選はプレミアムメンバー20人につき1人が当選したとしたら当選倍率はこうなります。

1/9.6+1/12.2+1/20≒23.6%

なんとプレミアムメンバーなら4人に1人が当選することができるのです。

現在先行エントリー募集中です。

個人的には、当選してるかどうかドキドキするチャンスが3回あるこの制度はオススメです。しかしガッカリするのもその分増えるので2次当選を落選した途端に退会したランナーも少なからずいると思います。

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3.クラウドファウンディングで寄付を集めて社会貢献する。

クラウドファンディングを使って期限内に10万円以上の寄付を集めた方は、チャリティランナーとして東京マラソン2018の参加が可能です。私は2016年にこの制度を利用して走りましたが、結構パワーを使います。今回もしくは次回以降この制度を使うにしても自ら10万円払って確定させた上でクラウドファンディングをすると思います。

募集要項:チャリティランナー(クラウドファンディングを利用)

定員に近づいており、既に銀行振込は終了しカード決済のみとなりました。(以下の4も同様)

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4.チャリティランナーとして寄付をして社会貢献する。

いわゆるチャリティー枠です。

出走権を得るには、10万円以上の寄付をし、参加費10,800円を7月31日の期限内かつ4,000人の定員になる前に支払う必要があります。

詳細はこちらです

寄付をする団体により異なりますが、所得控除又は税額控除の対象となります。詳しくは下記リンク先をお読みください。

詳細はこちらです。

「税額控除」(寄付金控特別控除)を選択した場合は以下の通りです。

「(寄付金合計額-2千円)×40%」が税額から控除できます。ただし、年間所得の40%の寄付が控除の限度です。所得税額の25%を限度として控除が認められます。

10万円の寄付なら

(10万円-2000円)×40%=39,200円 が税額控除されます。

「所得控除」(寄付金控除)を選択した場合は以下の通りです。

寄付金が10万円の場合は

10万円-2000円が所得金額から控除されます。その分税額が低くなります。

寄付金合計額-2000円=所得金額から控除される額

ただし控除対象となる寄付金合計額は、所得金額の40%が上限となります。

寄付先によってはこれらの控除は適用されませんので、『詳しくは各寄付先団体のホームページをご参照いただき、各団体にお問い合わせください。』と東京マラソンのページに記載されておりました。

所得税を39,200円以上支払っている方なら、実質東京マラソンに参加するために必要な金額は以下の通りです。

100,000円+10,800円ー39,200円=71,600円

このように考えることが正しいのかどうかは別にして社会貢献をしつつ71,600円の経済的負担で東京マラソンを走ることが可能です。

都内近郊にお住いの方が、北海道や九州などの大会に参加するために航空券や宿泊費を支払うことを考えれば、安いと考える方も少なくありません。実際土日のみを使って遠方の大会に出る方は、観光などほとんどせずマラソン大会を走るためだけに行きますから心身の疲労や時間的コストを考えるとランナーによってはメリットは大きいのでしょう。

そのため今年からチャリティー枠を3,000人から4,000人に拡大しましたが、それでも既に定員に近づいているようです。

特にランナー一人当たり54,000円にコストがかかっている大会ですから。

私は、今回はワクワク感を得たいので、2で書いたプレミアムメンバーに再登録しようと思います。はい3回目の登録になります。



出来ることはなんでもする。〜雨や汗で落ちなかったアグレッシブデザイン日焼け止め〜


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前話で、石川選手は、『何より走る以外で余計な心配をしないで済むように・・』と話していますが、それは出来る準備はすべてしていくことでもあります。

勢いで走れてしまう距離ではないウルトラマラソンは準備次第で結果はまるで変わります。

それは石川選手や板垣選手のような世界トップランナーだけではなく、完走ギリギリのランナーでも同じです。

準備には練習だけではなく、レースプランを考えたり、補給の準備や、ストレスを極小化するためのアイテムの用意、身体のケアなどたくさんあります。

多忙な中で練習時間を作り出しているランナーは、自信満々で走れるくらい練習が出来てるランナーは少ないと思います。これは仕方がないことです。

ただ、冷たい雨に降られたサロマ湖での雨対策や、大会史上最悪の完走率になった強い日差しに晒された野辺山での暑さ・日差し対策はたいした時間をかけなくても出来ます。

するかしないかなのです。

単なる知識不足もありますが、対策した方が良いとは思いながらも、自分自身への過信や油断が大きなトラブルになることもあります。

女性ランナーは日焼け止めは常識ですが、男性ランナーは面倒だとしない方も多くいます。トップランナーも同様です。またウルトラマラソンに関しては塗っても汗や雨、もしくは水かぶりをしたら落ちてしまうので意味がないと使うのをやめちゃう方もいます。

石川選手が使用している日焼け止めは、汗や雨で落ちにくいアグレッシブデザインのモノです。


アグレッシブデザインは、今年の過酷な野辺山ウルトラを制した望月選手や、やはり日差しの強かった日光ウルトラで優勝した楠瀬選手、そして石川選手をメーカーにサポートアスリートの推薦をしましたが、みな結果に繋げるのだから素晴らしいです。

今月から板垣選手も加わります。

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画像の白いボトルはメーカー推奨のクレンジングオイルです。このクレンジングオイルを使わないと綺麗に落ちないくらいの日焼け止めというわけです。

日焼け止め効果の高い製品は塗りにくいケースがありますが、アグレッシブデザインはサラッとしていてよく伸びるし使いやすい製品です。

さて、石川選手の報告です。

北アイルランドの日の入り時刻は22:00前後。そして、日の出は4時前後。日中の時間帯が長くなる24時間走では日焼け止めは重要だと考えていました。

しかし、スタート直後から雨。せっかく塗り込んだアグレッシブデザインも汗と雨で落ちてしまっていたと思い込んでいました。

夜を挟み、18時間経過からの残り6時間は日差しが強くなり、ジリジリと焼けました。しかし、レース後に肌を見ると焼けていませんでした。

24時間走でもしっかりと肌をカードしてくれるアグレッシブデザインの効果を感じました。

もちろん、その日の日焼けによる火照りもありません。

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私はサポートアスリートや、アグレッシブデザインを使っているウルトラプロジェクトメンバーに、日焼け止めは地肌が出ている場所だけではなく、背中や肩などウェアの下にも塗るように薦めています。

やはりアグレッシブデザインを愛用しているスカイランナーの岩楯さんに教えていただいたのですが、ウェアの下でも肩や背中は日焼けする。日焼けは疲労に繋がるので日焼け止めは効果があるとのこと。それ以来私も大会時にはしっかり塗ります。

みなさんも経験あると思いますが、海水浴などで日焼けした後は、火照りだけではなく、疲労困ぱいになったと思います。またウェアを着ていても生地が薄いと日焼けすることを分かっていると思います。

だから塗るのです。

レース前にたった数分で塗ることができます。それだけでレース中のストレスなダメージを軽減出来るなら塗らない理由が見当たりません。

後悔しないようできる準備は全てしましょう。



24時間走世界一の補給 〜アスリチューンなければウルトラは走れない〜


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石川選手のレース展開につづき、レース中の補給について教えてもらいました。

スタートして2時間で世界選手権のプレッシャーが原因なのか気持ち悪くなったと前話で書きましたが、ウルトラマラソンは補給が生命線です。補給に失敗したらどんな素晴らしいランナーでも本来の走りができません。


補給は基本的に神宮でもサポートしてくれた松島さんに任せていましたが、イメージ的には5kmに1回給水、10~13kmに1回給水にアスリチューンを混ぜる、という繰り返し。(アスリチューンをよく揉んで水に溶かしたらアロエドリンクみたいな感じで美味しいそうです。)
1.6kmに1回JAPANチームのエイドステーションがあったので、それ以外で欲しいものが出てくれば、伝えて、次の周で受けとる、といったイメージでした。

しかし、レース開始から2時間で吐き気の症状が出て、少しは取ると思っていたパンなどの固形物は見ただけで気持ち悪くなる状態。

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そこで役立ったのがアスリチューンでした、

24時間でポケットエナジーを30個、エナゲインを10個を摂取しました。

ポケットエナジーだけは24時間中、ずっと気持ち悪くならず摂取し続けられました。


チョコは気分転換程度に食べましたが、それ以外の固形物は必要ないと感じました。消化の負担もそうですし、何より走る以外で余計な心配をしないで済むように普段から自分に合ったエネルギー源を見つけておく事は重要です。

練習の段階で、朝食なしの朝6時スタート、水とアスリチューンのみで100km走(8時間程度)をこなしてきた事も本番でも生かされました。

また、給水に混ぜたことについては、胃への吸収を考えれば単体で取った方が効率が良いという考えもあるようですが、いずれにせよ、どんな状況でも美味しく飲めるアスリチューンは偉大です。

アスリチューンがなければウルトラ走れません。

今後も練習、本番においてアスリチューンでしっかりエネルギー摂取を続け、クオリティの高い走りをしたいです。

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石川選手が報告している

走る以外で余計な心配をしないで済むように
はウルトラマラソンにおいては凄く大事なことです。これは補給に限らずウェアやソックスなども同様です。石川選手はアールエルソックスにこだわっていますが、これは余計な心配をしないようにするためです。私はウルトラセミナーで、ストレスを極小化するという言葉を使っていますが、同じことです。

心配はネガテイブな感情だから、次から次へと不安という風船が膨らんでいきますし、あれこれ考えると脳が無駄なエネルギーを使います。

その意味で、石川選手はアスリチューンを飲み続ければ24時間走り続けることができる。というくらい信頼しているエナジージェルがあることは大きな武器です。

またストレスなく飲めるということはアスリチューンの特徴であり、大きなアドバンテージです。

さらにポケットエナジーには、体脂肪を燃やす効果があると言われている中鎖脂肪酸を配合したり、脚攣りを防ぐためにマグネシウムを配合したりと味だけではなく、いろいろ工夫をしているジェルです。

アスリチューンと一緒に強くなれ。

と1年くらい前にこの画像を作りましたが、サロマ湖ウルトラでの板垣選手の世界記録に迫る驚愕の走りや、サロマ湖で自己ベストを出した翌週の日光ウルトラで優勝した楠瀬選手同様、石川選手もアスリチューンと一緒に強くなっています。

アスリチューンは強くなりたいアスリートを応援してます。



24時間時間とケンカしても絶対勝てない〜IAU24時間走世界選手権優勝の石川選手の走り〜


IAU24時間走世界選手権で優勝した石川佳彦選手の記録については、このような記事でご紹介しました。

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今回は石川選手にインタビューしたことを3回に分けてご紹介します。

まずはレース展開について本人のコメントです。

IAU24時間走世界選手権に向けて、しっかりトレーニングはこなせていました。自信を持って挑んだレースでした。

ただ、2度目の24時間走。前回の神宮から半年以上のブランク、怖さを忘れてしまっている部分があり、慎重に走り始めました。


世界選手権の目標は24時間走の自己記録更新(263.127km)。相手の事をいくら考えても未知数な部分があり過ぎて、疲れるだけなので順位は考えていませんでした。

自己記録を出して265km前後を走れば、おのずと結果は付いてくると信じていました。265kmは、今回のコース、ヴィクトリアパーク1周1.652kmを160周する距離です。

24時間時間とケンカしても絶対勝てないので、周回数とラップだけに集中して、何時間経過などの時間情報も教えないで下さい、とスタッフの方にお願いをしていました。1周8分半~9分で160周余裕を持って刻めるか。24時間走なのではなく、ヴィクトリアパーク1.652kmを160周するレースなんだと自己暗示をかけていました。

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しかし、スタートしてから2時間で気持ち悪さと軽い吐き気のような症状が出てきて、不安になりました。気付かないうちに世界選手権のプレッシャーを感じてしまっていたのかもしれません。

そこからは我慢の走りでした。ラストまで終始余裕を持って走れていた神宮とは対照的な24時間でした。それでも少しずつ順位を上げていき、残り6時間で一桁順位に。残り3時間で2位に。残り1時間半でトップに立ち、逆転優勝することができました。

我慢、我慢の連続の簡単なレースではなかったですが、どんな状況でも一番トレーニングをして、一番準備ができた選手が、最後は勝つんだ、と実感する事ができた24時間でした。

世界一という経験を武器に今後も一番強い自分を目指して走り続けます。

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石川選手のラップなどは後日お知らせします。昨年の神宮外苑の走ると比較する予定です。



キリアンがUTMBに出るためにハードロックがカネを払うことはない

ハードロックは「キリアンがUTMBに出るためにハードロックがカネを払うことはない」と回答したことについてdogsorcaravanで前後関係を含めて説明してます。順にお読みください。

UTMBのポイントのためにカネは払わない」、アメリカの名レース・ハードロック100が表明、しかし事実関係には誤解も

ITRAが回答を公表、「UTMBのポイントのためにカネは払わない」というハードロック100などの見解に対して

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この件に関しては、私自身が、このdogsorcaravanの記事を読んで知ったくらいなので、部外者の私が付け加えることはありませんが、いろいろ感じたことがあります。

それは、以前からだんだんと感じるようになったことで、同様に感じている方も少なからずいるのではないかと思います。


それは、信越五岳トレイルランニングレースなどを走るという会話になると、『信越は◯ポイントだね。』というコメントが返ってくることがいつの頃からか増えてきたことです。
昨年の信越五岳の大会中にも、エイドを同時に出たランナーと会話した際に出てきたのは、『ここ完走したら◯ポイントだから、エントリーした。コース短縮は困る。』でした。

純粋に信越五岳を走りたい。コースを楽しみたい。と感じている私には違和感ある言葉でした。

トレランをしていない方のために補足すると、UTMFや海外レースのUTMBにエントリーするには、指定されたレースを完走して得られるポイントが規定に達している必要があります。そのポイントは距離や累積標高により細かく決められています。

例えば同じ距離の大会でも累積標高によりポイントは変わります。

余談ですが、大会の難易度には距離や累積標高だけでは測れない、路面状況や開催時期などにより大きく変わりますので、このポイントだけみて、難易度の絶対的な基準にはしないでください。獲得ポイントが少なくても非常に難易度の高いレースはありますので、実力にあってないレースにエントリーするとケガをするリスクは高まります。

また、ここでいうポイントも、以前はポイントを得られる大会をUTMBやUTMFが決めていたので、トレイルランナーの中ではUTMBポイントなどと呼んでいました。2015年大会からITRA(国際トレイルランニング協会)のポイントを使うようになった後は、ITRAポイントになったわけですが、今でもUTMBポイントという言葉を使うトレイルランナーは少なからずいます。

話を戻して、UTMFやUTMBが、ポイントを設定している理由は、大会を安全に完走する走力や経験が最低ラインに達しているかを客観的に判断するためでしょう。

もちろん、UTMFやUTMBを走りたい。それが一番の目標だ!ということは全く否定しませんし、私自身もUTMFの第一回大会を完走しているし、UTMBも走りたいと思ってます。

ただ、トレラン大会の大半は地域密着の個性豊かな大会です。その大会を走ることを楽しみにしているランナーも多いし、そのランナーの期待に応えようと一生懸命準備などする主催者や、応援、サポートしてくれる地元の方がいるのです。

そんな受け入れ態勢の中で、素晴らしい自然を満喫しながら走れるのだから、私はポイントについてはあまり考えません。

自分が走りたいロングトレイルを完走しているうちに、結果的にUTMFなどにエントリーできるポイントに達しているのが理想だと私は思います。

考え方は様々ですが、私が主催者なら他の大会に出るために出る。言い方を変えると他の大会の予選会みたいになったら嫌だな。って感じると思います。もちろん参加者を集めるために対象大会であることをPRしている大会もあります。

歴史ある名門レースである、ハードロック100がこのような発言をした背景には、このようなことがあるのではないかと私は感じました。

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私は昨年、おんたけ100kmと信越五岳110kmを走り、今年もONTAKE100kmと信越五岳100mileを走ります。この大会に出る理由はシンプルで、走りたいからです。ポイントを取るためではありません。

昨年、おんたけ100km走り、同じような景色が何十回と現れるコースに嫌気がさし、もうおんたけはいいかな。とレース後に思っていましたが、またエントリーしちゃいました。それは魅力があるからです。またテクニカルなコースではないので、年代別なら入賞できるかも?なんて思ったからです。

また、昨年の信越五岳は悪天候が続いたことで路面が非常にスリッピーで、序盤に痛めていた肩を強打したり股関節を痛めたりで、早々に歩き倒すことに決めて、場所により膝上まである濁流の中、真っ暗な山中を先に進みましたが、そんな非日常が楽しかったです。もちろん今年は気持ちよく走れるトレイルを楽しみたいです。

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もちろん、大半のトレイルランナーは、ポイントをとることよりも、そのレースを満喫することを目的に走っていると思いますが、参考までに今年は開催されないUTMFの来年の参加資格は以下の通りです。

UTMF 最大3レースで12ポイント以上

STY  最大2レースで5ポイント以上

ウルトラトレイル・マウントフジ2018大会国内資格レース(2017年6月30日現在)

私は漠然とあるだろうと思っていましたが、今確認して見ました。

2015年7月19日  スカイビュー・ウルトラトレイル第2回みなかみまちスカイビュートレイル60 4ポイント

2015年10月31日  第23回 ハセツネCUP 4ポイント

2016年7月16日  OSJおんたけ100k(100km) 5ポイント

2016年9月17日  信越五岳トレイルランニングレース2016 4ポイント(コース短縮)

3レースで13ポイントなのでクリアです。

ただしUTMBは3レース15ポイントのため現在はありません。クリアするのは100km前後のレースを3回完走して5+5+5=15で良いわけですが、コース短縮などもあるので、実際は6ポイントが獲得できる100マイルレースを1回は完走しないと厳しいと思います。

 



小さな発信もいずれは大きな広がりになると信じて

今回のIAU24時間走世界選手権について、記事をいくつかアップしたり、他の記事をシェアしたりしましたが、この4投稿だけでもFacebookページで約7万人(70000リーチ)に届き、他の投稿を合わせると8万人に届きました。




元世界王者の井上真悟さんのアップした記事のリーチ数もかなり伸びているとるので、重複はありますが、主要メディアでなくても短期間にこれほど多くの方に知ってもらうことができるのです。
努力を積み上げ、凄いことをした選手のことを多くの方に知ってもらえるよう努力することは、私の仕事の中で大きなウェイトを占めています。

日本のキー局や新聞社など主要メディアが全く反応もしない中で、英BBCが取り上げたとするニュースを個人ページでシェアした時にこんな言葉を付け加えました。

凄いと感じたことを伝える

涙が溢れる悲しい出来事を伝える

感動したことを文字や映像で伝える

そのようなことを発信することが、本来のマスメディアの役割の一つだと思います。

また、日本人って凄いなーって、元気が出るような発信のニュースって少ない気がします。

 

私の率直な気持ちでした。

オリンピック種目じゃなくても、日本人が世界一になったのです。それも1日で267km走るってランニングしている人でも驚愕の距離を走ったのです。さらに高橋さんと、楢木さんも頑張り団体戦も制したのです。

このことを知ったら、多くの日本人は凄い日本人がいたものだ。私も頑張ろうってポジティブな気持ちになれると思います。

よく、100kmなどウルトラマラソンで日本代表になったり、世界で活躍しても、競技人口が少ないマイナー競技だからとか、実業団トップ選手や、ケニア人選手とかやらないからでしょ。的な言葉をよく聞きますが、どんなマイナー競技であれ日本一、世界一になるのは大変なことです。

当サイトの発信力はまだまだ小さいですが、これからも、トップウルトラランナーやトレイルランナーなどエリート選手の活躍だけではなく、初めて100kmを完走したり、フルマラソンでサブ4したなど努力したランナーのことをお伝えしていきます。

そんな中で今日少し変化の兆しが出てきました。

14時からのウルプロ練習会の準備をしていると、私が個人ページに書いたことが現実になるかなーなんて動きが出てきたのです。その対応や連絡などしてたら昼飯を食べる時間がなくなってしまいましたがワクワク感がありました。実際どうなるのかは分かりませんが、少しづつ山が動いてきたのを感じています。一人では何も変わらないものが、同じ気持ちを持つものが集まれば力になります。その力が集まれば変わることがないと思っていたことが変わってくると思います。

こちらは、石川選手の優勝について書いた記事です。お読みでない方は読んで見てください。

IAU24時間走世界選手権で石川佳彦選手が優勝 さらに男子団体金メダル獲得 〜世界一の意味〜

 

また、24時間走自体に馴染みがない方が大半だと思いますが、昨年12月の神宮外苑24時間チャレンジ開催前に多くの参加ランナーになぜウルトラを始めたのか?などインタビューした記事を掲載しています。合わせてお読みください。

2016神宮外苑24時間チャレンジ参加ランナー紹介

サロマ湖ウルトラの補給  〜寒さは体内から温めよう〜

今回のサロマ湖ウルトラは低温&雨&風の低体温症リスクが高まる三拍子が揃ってしまった大会となりました。

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今回の最高気温は14℃ほどであり、過去のデータと重ね合わせてみると80%以上の完走率になってもおかしくない気温ですが、終始、冷たい雨が降る状況で強い風に吹かれたのだから、厳しい状況になりました。

その辺りについては、2017年サロマ湖100KMウルトラ結果に書いたので合わせてお読みください。

今回は補給について紹介します。

レース中の補給というよりレース前からの補給についてポイントを書きます。

前日から当日朝

以前はエネルギーを貯めこまなくてはと、前日は夕飯も無理してたくさん食べて、その後も寝る寸前まで間食をとり、胃腸が疲れた状態で朝起きて寝起きからまた食事をしていました。

結果、朝起きたら下痢になっていたり、スタート前に嘔吐したり、スタート後も胃の働きが悪いなんてことがありました。

ここ数年は、前日も普段と同じくらいしか食べません。そもそも100km走るにはレース前に蓄えてもレース中に補給しないとエネルギーは足りません。であれば、胃腸の状態をよくして、序盤から胃腸がエネルギー摂取をスムーズに出来る状態を作った方が得策です。

また、朝飯に関しても、寝起きには食べないようにしてます。なぜなら普段は寝ている時間に起きることだけでもストレスなのに、そこに食べ物が入って来たら胃はびっくりしちゃいます。

全く食べないわけではなく、少し目がさえてきてから、ゆっくり食べます。量はたくさん食べません。

そこからスタートまでに消化の良いゼリー飲料などでエネルギーを貯めていきました。

また、前日朝から、暑くないことは分かっていましたが、保水効果を狙ってスマッシュウォーターをゆっくり時間をかけて飲んで行きました。途中でトイレに行きたくなったら飲み過ぎですから、飲むのをやめます。朝も飲みました。

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スタート40分前に、アスリチューン・ポケットエナジーを摂取

20分前にアスリチューン・エナゲインを摂取しました。

そこまではいつもと同じですが、今回は冷たい雨に身体を冷やされるのが分かっているから衣類などで雨対策をするだけではなく、いつもより補給を多めにしました。

ようは体内にエネルギー源になるエナジージェルをガンガン補給したのです。

ポケットエナジーには、体脂肪を燃やす効果のある中鎖脂肪酸が配合され、エナゲインには身体を温める効果のある生姜エキスなどが配合されています。

今回は粉末のアミノ酸サプリメントを含めて5kmに1個以上何かを摂取しました。

寒いのと前日のウォーターローディングの効果で、水分補給は普段より少なくすみました。特に45km辺りのコースからかなり引っ込んでるエイドはパスするなど普段では考えられない水分補給ですみました。

エイドでの固形物補給はほとんどしないで、70km過ぎにソーメンとお汁粉を少し食べた他は、非常に冷たい風に吹かれたワッカでエネルギーを貯めようと俵むすび1個を食べただけです。

54kmのドロップバックに、レトルトのコーンスープをおき、一気に飲み干した他、ウィダーの新しいカフェインなども配合されたゼリー飲料を歩きながら飲みましたが、これは私には合わずに吐いてしまいました。

今回、ポケットエナジーは合計10個くらい。エナゲインも7つくらいとりましたが、それ以外にオルガニックジェルも5つとりました。



オルガニックジェル
はエネルギー量は少ないので、8kmごとにポケットエナジーをとり、その間にエナゲインかオルガニックジェルをとるという感じでした。

オルガニックジェルにはカフェインが入っていますが、配合量は少なく、胃への負担が小さいと私は感じています。ただオルガニックジェルは後半からとるようにしました。

79kmスペシャルドリンクには、オルガニックドリンクをおき半分飲んで残りは捨てました。もったいないと全部飲み干すことで、もったいないレースになることもあります。

アスリチューンはいつも通り安定の効果を私は感じましたが、オルガニックジェルはいつもより効果を感じました。

特に身体が冷えていく時に飲んだところ、かなり早いタイミングで身体が温かくなるのを感じました。

オルガニックジェルの販売に携わっている小谷さんいわく、マカを配合しているからと話していましたが、身体が温かくなり意識が冴え、ヤル気が出てきました。アスリチューン・ポケットエナジーやエナゲインとの相性は抜群に良いので、試してみてください。

また、身体が冷えてきたと感じたらエイドで温かいお茶など飲みましたが、多少温くても効果ありました。

エナジージェルなどしっかりとることは、エネルギーを燃やしやすくし身体の内側から温める他、ガス欠防止になります。ガス欠になると思考力が低下して、冷静な判断が出来なくなり、本来ならレインウェアをドロップバックで取り出して着る場面でも、面倒になりやめちゃうなどしてしまいます。

レース中にいろいろ面倒になったり、言い訳を考えはじめたりするのもガス欠のサインのことが多いです。

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フィニッシュ後は、アスリチューン・スピードキュアをすぐ飲み、しばらくしてもう1つ飲みました。素早い補給はリカバリーを早めます。また大会会場の無料チケットを使い炭水化物やタンパク質が豊富な食事をしました。内臓疲労が激しいのでアルコールは少し時間を置いてからが良いと思います。

ポケットエナジー・エナゲイン・スマッシュウオーター・オルガニックジェルの4種類のサプリメントにプラスして、今回は使わなかった、スマッシュウォーターの携行型サプリメントのSHOT-ONE(未発売)を加えた5種類のサンプル提供と、特別価格での購入ができる、ウルトラセミナーは7月も開催します。

現在の予定

7/11    ウルトラランナー向けおんたけウルトラ対策セミナー

また、7月中下旬   ウルトラマラソンの失敗の根本原因を掴むためのセミナーを開催します。

例えば低体温症の症状が出たことが直接的なリタイアの原因だったとしても、なぜ低体温症になったのかを考えると原因はいろいろあります。またその原因にもまた別の原因があったりします。

一例ですが、

リタイアの直接原因→低体温症

低体温症の原因→雨具など対策不備

なぜ対策不備だったか?→準備不足、情報不足、過信

もしくは、準備をしたが、ドロップバックで着用しなかったなんて方もいます。

その理由は、ガス欠で冷静な判断が出来なかったかもしれません。

通常通り補給をしていればガス欠は疑いませんが、寒さからいつもよりエネルギー消費が激しいケースもあります。

そんなことを掘り起こすことで、本当の意味での経験になり、次に生かすことが出来ます。

これはセミナーだけではなく、個別レッスンでも可能です。ラップを見たりレース展開を聞いたり、その時の気持ちを聞いたら原因はいろいろ見えてきます。本人が気づいていないことも、話をしていく中で浮かび上がってきます。個別レッスンは夜間や土日は日程が限られますが、平日昼間なら比較的可能です。

ウルプロメンバー優先にしますが、空きがある日時ならメンバー以外の方も可能です。費用はパーソナルレッスンと同じです。



24時間で一番長い距離を走れるランナーを決める世界大会開催中 

世界で一番速く走れるランナーを決める場が、オリンピックや世界陸上の100m走であることに異議を唱える人はいないと思います。では一番長い距離を走れるランナーはどうやって決めるのか?これには前提条件を決めねば答えは出せません。例えば1時間に一番距離を走る選手はハーフマラソンで速いランナーでしょうし、2時間で一番距離を走るランナーならマラソンの選手です。現在のマラソン上位選手は2時間で軽く40kmを走ります。

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では1日ならどうか?

ほとんどの人間の生活リズムを作る単位は1日だと思います。起きて仕事をして寝る。その間に食事をしたり娯楽をしたりします。大人でも子どもでも男性でも女性でも1日の時間は平等です。

1日=24時間走り続ける競技なんて聞いたことがない。

と言う方が世間では大半だと思います。タレントがチャリティーの為に一生懸命走ったり、歩いたりする番組がありますが、この距離は概ね100kmくらいです。これだって実際やってみれば分かると思いますが大変な距離です。長時間動き続けるのは様々な意味で大変です。

この24時間で一番長い距離を走れる日本人ランナーを決める大会は神宮外苑24時間チャレンジです。

その大会について昨年参加した上位有望選手への質問などまとめた記事はこちらです。

2016神宮外苑24時間チャレンジ参加ランナー紹介

優勝したのは男子が石川佳彦選手(2016年世界ランキング1位)の263.127 km で、女子が青谷瑞紀選手の230.609 kmでした。こちらは世界ランキング8位です。

そしてこの大会の男女上位4人が24時間走世界選手権の日本代表として今現在イギリス・北アイルランドの首府のベルファスト(Belfast)で開催されているIAU24時間世界選手権を走っています。

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途中経過について、随時Facebookページにて更新しますが、24時間走については当ウエブサイトをお読みいただいている方の大半はご理解していると思いますが、世界記録やアジア記録など知っている方は少ないでしょう。また、24時間走公式記録にロードとトラックがそれぞれあることもほとんど知られていません。

トラックとはまさしく300mや400mの陸上トラックです。

まず記録について掲載します。

【世界最高記録】

ロード 290.221km イアニス・クーロス(Yiannis Kouros)1998年

トラック 303.306km イアニス・クーロス(Yiannis Kouros)1997年

ロード、トラックとも伝説のウルトラランナー イアニス・クーロス選手が驚きの記録で走っています。

24時間で300キロを超えると言うことは、平均して100kmを8時間以内で3回続けて走ると言うことです。100kmマラソンを走ったことがある方ならお分かりでしょうが、7時間台でゴールすればかなり上位に入れます。もちろん24時間走はフラットな場所で開催されます。

【アジア最高記録】

ロード 井上真悟 273.708km

トラック 原良和 285.366km

アジア最高記録はロード、トラックとも日本人選手が最高記録を出しています。また原選手の285.366kmはイアニス・クーロス選手に続く歴代2位の好記録なのです。

今回のIAU24時間世界選手権(通称 Belfast24)はロードレースのため290.221kmを超えれば世界新記録となります。また273.708kmを越えればアジア新記録となります。

また、24時間走の最年少世界タイトル獲得記録は井上真悟選手が世界選手権で記録した29歳ですが、いま28歳の石川選手が優勝すればその記録も更新します。

よく、ウルトラマラソンは若いうちは成功しないと言われていますが、サロマ湖100kmで世界記録に45秒と迫る6時間14分18秒で2連覇した板垣選手をはじめ20代の選手が続々とウルトラマラソンで結果を出しています。つまり「ウルトラは30代後半でなければ成功しない」と従来言われていた定説は、また新たに覆るということになります。

今回の世界選手権についても、主要新聞やテレビでは報道されていません。先週の板垣選手の好記録に対しても同様です。詳しい理由は分かりませんが、現在の日本ではオリンピック種目でない陸上種目の結果は報道もされません。

ただ、マスコミ報道はされなくても、オリンピックに出られなくれも『自分は世界一になりたい』と願う若いランナーが続々とウルトラマラソンに参入して来ていますし、また今後もその傾向は続くと思います。

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話を戻してBelfast24の参加選手、そして途中経過をおしらせします。

24-4
【男子】
石川 佳彦(29歳 日亜化学・徳島)
高橋 伸幸(34歳 千葉陸協)
小谷 修平(28歳 埼玉陸協)
楢木 十士郎(40歳 糟屋郡陸協・福岡)

【女子】
青谷 瑞紀(43歳 24時間走チームJAPAN・東京)
松本 ゆり(39歳 クラブR2東日本・東京)
岡 さゆり(46歳 Team ZERO・東京)
柿崎 美惠子(43歳 輝走倶楽部・大阪)

日本ウルトラランナーズ協会発表

途中経過 (10時間経過時点)

24-3

(男子)

24−10M

(女子)

24-10W

大会Facebookページ発表結果の上位者と日本人選手の記録を抜粋)

画像および現地レポートは、松島美紀さんのご協力をいただいております。また記載情報についてはアジアロード最高記録保持者の 井上真悟さんのご協力をいただきました。