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東京マラソン基準タイム導入は中高年ランナーのモチベーションアップに繋がる素晴らしい取り組み

今日の日経新聞にこのような記事が掲載されていました。

東京マラソン、23年から「連続落選者枠」
参加料値上げ 都内在住者枠も導入へ

一部引用して紹介します。

新たに設けるのは「連続落選者枠」で、23年大会から導入。会員制度の登録者のうち、20年大会以降の参加抽選で3回以上続けて落選した人を対象に抽選する。定員は千人から3千人程度。都内在住者向けの「地元先行枠」は定員を千人とし、20年から始める。年代別の基準記録に応じた優先枠も設ける。導入時期などの詳細は検討する。

 

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記事の中の主たる内容ではないが、年代別の基準タイムに応じた優先枠導入は待ち望んでいた制度です。

ニューヨークシティマラソンやボストンマラソンなどワールドマラソンメジャーズ(World Marathon Majors 以下 WMM)で導入している制度で、市民ランナーのモチベーションアップに繋げている制度です。

現在、大阪マラソンでも、年齢・性別の基準タイムを設けた市民アスリート枠はありますが、参加枠と基準タイムのバランスが悪く、先着順であることから、中々繋がらないなど不満の声が上がっています。

これは昨年エントリーしようとした際のものですが、久々にありえない酷さでした。

大阪マラソン 市民アスリート枠 エントリーは久々の酷さでした。

今回、東京マラソンの年齢別基準タイムによる優先枠がどのようなモノになるかは、まだ公表されていませんが、大阪マラソンのような緩い基準タイムにすると、結局は先着順や抽選になり、基準タイムが上のAさんが走れずBさんが走れるといった仕組みにはしないで欲しいと願っています。

基準タイムは厳しくなったとしても、基準タイムをクリアしている人は全員走れるような仕組みにするのか、ボストンマラソンのように自分のタイムが基準タイム(BQ)を大きく上回っている人からエントリーが開始して、定員になったら終了という仕組みのどちらかを希望します。東京マラソンもWMM大会であるからそのような仕組みを検討していると思われます。

参考までにニューヨークシティマラソンやボストンマラソンの基準タイムを掲載します。また対象大会などの規定などいろいろあるようですので、そのタイムを出していれば、これらの大会を走れるわけではありません。このような目安があるくらいに考えてください。

ニューヨークシティマラソン

男子

18-34 2:53:00
35-39 2:55:00
40-44 2:58:00
45-49 3:05:00
50-54 3:14:00
55-60 3:23:00
60-64 3:34:00
65-69 3:45:00
70-74 4:10:00
75-79 4:30:00
80+  4:55:00

女子

18-34 3:13:00
35-39 3:15:00
40-44 3:26:00
45-49 3:38:00
50-54 3:51:00
55-60 4:10:00
60-64 4:27:00
65-69 4:50:00
70-74 5:30:00
75-79 6:00:00
80+  6:35:00

*ハーフマラソンによる資格もあり

ボストンマラソン

男子

18-34 3:00:00
35-39 3:05:00
40-44 3:10:00
45-49 3:20:00
50-54 3:25:00
55-60 3:35:00
60-64 3:50:00
65-69 4:05:00
70-74 4:20:00
75-79 4:35:00
80+  4:50:00

女子

18-34 3:30:00
35-39 3:35:00
40-44 3:40:00
45-49 3:50:00
50-54 3:55:00
55-60 4:05:00
60-64 4:20:00
65-69 4:35:00
70-74 4:50:00
75-79 5:05:00
80+  5:20:00

ボストンマラソンに関しては、このタイムをBQと呼び、BQより20分以上余裕のあるランナーからエントリーが始まります。定員に達したらBQをクリアしても参加できません。

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東京マラソンがどのくらいの基準タイムを設定するかを考えるときに重要な要素になるのは、どのくらいの人数を想定しているかです。

2018年東京マラソン参加者の内訳はおおよそこのような感じでした。

  • 一般抽選 26,370人
  • プレミアムメンバー先行 3,000人
  • チャリティランナー 4,000人
  • 準エリート 2,000人
  • エリート 100人

合わせて35,500人前後です。定員を増やせないなら、この内訳を変える以外方法はありません。私の勝手な思いですが、イメージするために書いてみました。

  • エリート 100人
  • 準エリート→縮小して各県陸協からの推薦500人
  • チャリティー 5,000人
  • プレミアムメンバー 3,000人
  • 参加標準(東京マラソンクオリファイ→以下TQ) 7,000人
  • 一般抽選(都内枠、落選者枠含む)20,000人

現実的には、TQ枠はこのくらいが限度のように感じます。

するとTQをどのくらいに設定するか?

ニューヨークやボストンを参考にしても良いのですが、アメリカと日本のランナー人口分布は同じではないのだから、例えばランナーズの年齢別ランキングの数値を利用して決めたら良いです。

まず、完走者数は37万人だとして、TQ枠を7,000人にするなら、上位2%程度です。

しかし上位2%の方が全員東京マラソンに出るわけではないので3%に設定します。

次に、年齢区分はニューヨーク、ボストンと同じにするとしたなら、34歳までと80歳以上を除いて5歳刻みになるので、例えば私の年齢区分であれば、50-54歳の5歳分の完走者数を計算して、その上位3%のタイムを仮TQとします。

その上で、逆転現象が発生していないかなど確認し、年齢が上がるごとに緩やかにTQが下がるように調整しTQを決めたら良いと思います。

例えば30歳男子5367人の上位3%は161位です。100位が2:43:25ですから多分2:45:00くらいでしょう。

40歳男子の完走者は8,598人。この上位3%は257位。100位が2:49:12なので2:55:00くらいか?

50歳男子の完走者数は9,176人。この上位3%は275位。100位は2:56:13なので3:05:00くらいか?

60歳男子の完走者数は3353人。この上位3%は100位。このタイムは3:23:22です。

70歳男子の完走者数は932人。この上位3%は27位。このタイムは3:43:01です。

同様に女子は以下の通りです。

30歳 1,543人→46位 3:23:04
40歳 2,256人→67位 3:26:20
50歳 2,501人→75位 3:35:01
60歳 694人→20位 3:38:52
70歳 129人→3位 3:53:44

女子の60歳以降は母数も少なくなっているので1歳刻みだと、速いランナーがたまたま固まっている年齢だと凄い記録になってしまいますが5歳でくくればもう少し現実的な数値になると思います。

また日本のレースでは39歳までをあまり区分することはないので、ここは一本化して多少厳しめのタイムにして、男女とも60歳を超えると完走者数は急激に減ってくるので、この年代以降の資格タイムは上位3%ではなく少しゆるくするなどしていけばある程度納得感のある基準は作れると思います。

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今回はイメージなので5歳ごとで計算はしませんが、上記の数値を元にするとこのような感じになります。

男子

18-39 2:50:00
40-44 2:55:00
45-49 3:00:00
50-54 3:05:00
55-60 3:15:00
60-64 3:25:00
65-69 3:40:00
70-74 3:55:00
75-79 4:15:00
80+  4:30:00

女子

18-39 3:15:00
40-44 3:25:00
45-49 3:35:00
50-54 3:40:00
55-60 3:50:00
60-64 4:00:00
65-69 4:15:00
70-74 4:30:00
75-79 4:45:00
80+  5:00:00

ニューヨークやボストンに比べ厳しい基準タイムになりますが、これは7,000人ほどの枠をイメージしたからです。もう少し枠が拡大できるのであれば、もっと緩くなるし、枠がもっと小さいのであれば、もっと厳しい基準タイムになるでしょう。

仮に3,000人程度になるなら、上記タイムより10分ほど厳しくするようなタイムになると思われます。

また、基準タイムは多少緩めにしておいて、その基準をクリアした方が申し込みをして、その方のタイムと基準タイムとの差が大きい順に一覧表にして、仮に枠が+7,000人であるなら7,000人まで参加通知を出したら良いと思います。

事務処理的には難しいことではありません。

実際、どのような仕組みになるか分かりませんが、現在は、50代以上のランナーが実力でエリート、準エリートを取るのは現実的にはかなり厳しく、抽選という運に任せるか、チャリティーで走るしかありません。

それが頑張れば実力で参加できるかもしれないという基準になれば、モチベーションがまるで変わってきます。

特に、自己ベストを更新するのが厳しくなってきたランナーであっても、TQを取り続けるのをモチベーションにすることもできますし、世代を超えて年代別表彰ではなくTQで競い合う大会ができてくるかもしれません。

新聞に1行程度書かれただけですが、今日のウルプロ練習会でもメンバーの多くが関心を寄せていました。

年齢に関わらず頑張ろうと思えるような仕組み作りは大事なことだと思います。

それが、日本陸連などが現在構想を発表したランナー人口を増やすために必要だと思います。

*その他の計算などした結果や、追加情報などはこちらに追記していきます。



調子が上がらない時どう戦うか。〜24時間走チャンピオン石川佳彦の言葉にヒントあり〜

IAU24時間走アジア・オセアニア選手権で石川佳彦が2017IAU24時間走世界選手権に続き優勝した。

画像提供:松島美紀さん

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大会前に何度か連絡をとったが「調子がイマイチなのですが、あと一週間しっかり調整してアジアチャンピオン目指します!」「台湾暑いです。記録は狙えないと思いますがしっかり勝負にこだわって頑張ります!」とそれぞれ話していた。

スパルタスロン以降調子を崩してそれが戻っていないようだった。

それでも、アジア・オセアニア選手権を制したのだからホント勝負強い。

今回、調子が上がらない中で本番を迎え不安な気持ちが湧き上がる中で、それをどう乗り越えたのか聞いた。

質問の意図はいろいろあるが、さまざまなレベルのランナーにとっても参考になることがあると思ったからだ。

今回暑いのは想定していましたが、あれだけ暑くなるのは予想外だったので記録は話になりませんが、スパルタスロン以降の状態を考えれば上出来の走りでした。

もっと練習の段階で仕上げられていれば、後半伸ばせたと思いますし、レース後に意識が飛んでしまい、表彰式に出れないといった失態を犯す事もなかったと思います。

【スパルタスロン~アジア-オセアニア選手権までの不調】

スパルタスロンを狙い通り勝つ事ができ、次のターゲットレースはアジア-オセアニア選手権でした。毎回毎回ピークを合わせるのは体の負担になるのは分かっていたので、アジア-オセアニア選手権での記録はそれほど意識せずトレーニングを再開しました。抑え気味でやっていたと思っていましたが、体の状態は自分で思っている以上に悪く、レース2週間前のポイント練習も走り切るのがやっとという不安な状態で本番を迎えました。

レース当日、気温が上がる事は事前に分かっていましたが、スパルタスロンに向けて、暑い夏に誰よりも走った練習から暑さへの耐性には自信がありました。むしろ暑さで記録が全体的に低調に終われば、不調な状態でもチャンスがあると思えました。

【暑さ対策】

日差しが強い中でもアグレッシブデザインの日焼け止めはかなり役立ちました。帽子とネッククーラーを着けていたのは参加選手の中でもかなり少なかった(男子は自分だけ?)ので、この辺りも準備の差かなと思っています。

画像提供:松島美紀さん

逆に普段なら積極的に摂るアスリチューンも日が出ているスタート6時間までは出来るだけ摂らないよう意識しました。内臓トラブルを防ぐためです。給水を積極的に摂り、アスリチューンは6時間で3個程度に抑え、涼しくなる夜間帯に数を増やしました。最終的には40個以上摂取しましたが、最後まで補給物はアスリチューンでした。

 

思った通り、石川の言葉の中にいろいろヒントがあった。

  • 全てのレースを最高の状態に仕上げようとしない。
  • 自分の体調把握をしっかり行い、出せるパフォーマンスを客観的に認識する。
  • 暑いという走る上ではネガティブな状況を自分にとって有利だ。とポジティブな方向に気持ちを変えていく。
  • 日差し対策などその時出来る準備を全部する。
  • レース中もトラブルの未然防止に取り組んだ。

これらは24時間走に限らず、さまざまなレース、さまざまなレベルのランナーにやってほしいことだ。

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また、日本代表として戦うという事についてこう話した。

今回二度目の日本代表戦という事でプレッシャーはありました。ただ、一番最年少の自分は個人のレースのように自由に走らせていただき、チーム全体の事を考える余裕はなかったですし、今後もその余裕が生まれる事はないと思います。

画像提供:松島美紀さん

そんな中で井上監督はレース中の声かけを最小限に抑えてくださり、サポート組も走りやすいように淡々とサポートしていただきました。誰にでも出来る事ではありません。

チームキャプテンの楢木さんは常にチーム全体の事を考えてくださり、良い雰囲気で戦う事ができました。

画像提供:松島美紀さん

神宮から3週間での参戦となった高橋さんは自分の事より団体戦の事を一番に考え、走られていました。同じ事をしろ、と言われても絶対に出来ません。

女子選手3人も誰一人として万全ではない中、チームの事を考え、止まる事なく走り続けていました。

画像提供:松島美紀さん

普段一人でずっと走り続けている環境だからこそ、今回のチームに対する選手の熱い気持ちを強く感じられたのかもしれません。

ですが、あくまで自分の気持ちとして個人での世界タイトル獲得が最大の目標になります。色々な考えがあると思いますし、色々な意見を見聞きしますが、団体戦を見据えた走りがどんなものなのか自分には分かりません。頑なにトップを狙い続けた結果が最終的にチームの力になれば、これ以上嬉しい事はないと思っています。

画像提供:松島美紀さん

今回の厳しい戦いを糧に来年10月フランスでの世界選手権に向け、さらに強い自分を作っていこうと思います。

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24時間走 全記録

2016.12
神宮外苑24時間チャレンジ 優勝
263.127km(2016世界ランキング1位)

2017.7
IAU24時間走世界選手権 優勝
270.870km(2017世界ランキング1位)

2017.12
東呉24時間ウルトラマラソン 優勝
266.938km

2018.12
IAU24時間走アジア・オセアニア選手権 優勝
253.420km

4戦4勝、そしてアベレージ263.599kmという記録が意味することはたくさんあるが、ただ強いというだけではなく、様々な気象条件や体調に応じて、その時のベストな走りができるよう準備しているからこそできることだろう。

 

今回の大会結果についてはこちらにまとめました。

日本が個人・団体とも金メダル〜IAU24時間走アジア・オセアニア選手権〜



日本が個人・団体とも金メダル〜IAU24時間走アジア・オセアニア選手権〜

日本時間の12月1日午前10時から2日午前10時にかけて台北で開催されたIAU24時間走アジア・オセアニア選手権で、男女個人・男女団体とも日本が優勝しました。

男子優勝の石川佳彦選手(画像提供:松島美紀さん)

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【個人】

男子

1位 石川佳彦(日本)253.420km
2位 高橋伸幸(日本)252.301km
3位  HOSAHALLI NARAYANA, Ullas(インド)250.371km

女子

1位 松本ゆり(日本)219.112km
2位 JONES, Tia (オーストラリア)218.177km
3位 兼松藍子(日本)212.700km

女子優勝の松本ゆり選手(画像提供:松島美紀さん)

【団体】

男子

1位 日本 752.474km

石川佳彦 253.420km
高橋伸幸 252.301km
楢木十士郎 246.753km

2位 オーストラリア 675.354km
3位 インド 645.936km

女子

1位 日本 620.818km

松本ゆり 219.112km
兼松藍子 212.700km
青谷瑞紀 189.006km

2位 オーストラリア 599.654km
3位 ニュージーランド 563.443km

男子4位の楢木十士郎選手は今回のチームキャプテン(画像提供:松島美紀さん)

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優勝したアスリチューン・サポートランナー石川選手のレース直前のメッセージには「台湾暑いです。記録は狙えないと思いますがしっかり勝負にこだわって頑張ります!」とありましたが、最後は高橋選手とノーマークだったインド人選手と僅差の争いになりましたが、昨年の世界選手権(隔年開催)に続き優勝を飾りました。

2位の高橋選手は11月10-11日開催の神宮外苑24時間チャレンジで、現時点世界ランキング2位の268.783km走り優勝した3週間後にこれだけの走りをしたのだから素晴らしいです。

男子2位の高橋伸幸選手(画像提供:松島美紀さん)

高橋選手は神宮外苑24時間チャレンジ前にこの2大会をこのように考えていました。

「ハンドラーののりさんや周りの支えがあってですが、神宮は個人の挑戦、アジアは団体戦に貢献する走りと思っています。アジアも個人の記録が出ることが最終的に団体戦の貢献に繋がりますが、チームを意識して走るアジアは神宮とは違うと思っています。

神宮はもちろん今できる自分の力をだしきります!周りにでる選手と一緒に頑張りたいし、応援してくれる人にも恥ずかしくないように。肉体的な面や直前の調整を考えれば絞った方がいいのかもしれないですが、精神的な面で神宮をきちんと走れることがアジアにも繋がる、プラスになることはあると思っています。」

 

まさにメッセージ通りの2レースになりました。

また団体戦は各国上位3人の記録の合計のため、3人しか派遣されていない日本は全員の力が必要になります。個人4位に入った楢木選手の走りもすごく2位のオーストラリアを77kmも引き離しました。

青谷瑞紀選手の団体金メダルを支える走り(画像提供:松島美紀さん)

女子は松本選手が終盤にトップに立ちオーストラリア人選手と僅差の戦いになるも競り勝ちました。途中トラブルで走れなくなった兼松選手、青谷選手も距離を伸ばし2位のオーストラリアに20km以上の差をつけて団体優勝を果たしました。

今年のIAU100km世界選手権も男女共団体優勝していますが、兼松選手はこの時のメンバーでもあります。

100km世界選手権に続き団体金メダルを支えた兼松藍子は女子3位(画像提供:松島美紀さん)

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来年フランスで開催される世界選手権への派遣選手はまだ決まっていませんが、現時点の選考ポイントから考えると、この6人が軸になり、そこに男女とも強力な選手が加わるものと思われます。

2019年24時間走世界選手権開催決定と代表選考について①

昨年の24時間走世界選手権は石川選手が優勝し、男子は今回同様、高橋選手、楢木選手の活躍により団体優勝しましたが、ヨーロッパ選手だけではなく、今回のアジア・オセアニア大会には参加していない中国にも強い選手がいます。

また女子はヨーロッパ・アメリカ選手が強く、世界選手権では250kmオーバーの争いになっています。

世界選手権まであと10ヶ月

IAU24時間走世界選手権で石川佳彦選手が優勝  さらに男子団体金メダル獲得   〜世界一の意味〜



2018 IAU24時間走アジア選手権は明日台北(台湾)で開催

2018 IAU 24時間走アジア選手権が121-2日に台北(台湾)で開催されます。

日本からは男女それぞれ3人の選手が日本代表として走ります。

6人の選手は以前、このページで紹介しているので、そのページをお知らせします。過去の記録やどのような思いを持っているか読んで見てください。アップデートしてないので、その後記録を更新している選手もいます。

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高橋 伸幸

過去のインタビュー記事

自己ベスト 268.783km(2018神宮外苑24時間チャレンジ)
2017年世界ランキング 6位
2018年世界ランキング 暫定2位

石川 佳彦

過去のインタビュー記事

自己ベスト 270.870km(2017 IAU24時間走世界選手権)
2017年世界ランキング 1位(世界選手権優勝)

楢木 十士郎

過去のインタビュー記事

自己ベスト 261.605km(2017 東吳國際超級馬拉松)
2017年世界ランキング 7位

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兼松 藍子

過去のインタビュー記事

自己ベスト 225.792km(2017 神宮外苑24時間チャレンジ)
2017年世界ランキング 24位
2018年100km世界ランキング 暫定7位

松本 ゆり

過去のインタビュー記事

自己ベスト 234.618 km(2017 IAU24時間走世界選手権)
2017年世界ランキング 13位
2018年世界ランキング 暫定17位

青谷 瑞紀

過去のインタビュー記事

自己ベスト 230.609  km(2016 神宮外苑24時間チャレンジ)
2017年世界ランキング 19位
2018年世界ランキング 暫定13位

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DUVウルトラマラソン統計によると現時点の世界ランキングは以下の通りです。

男子

  1. 273.674km Penalba Lopez, Ivan(ESP)
  2. 268.783km Takahashi, Nobuyuki(JPN)
  3. 265.419km Radzikowski, Andrzej(POL)
  4. 263.540km Ruel, Stephane(FRA)
  5. 260.991km Sorokin, Aleksandr(LTU)
  6. 260.043km Inoue, Shingo(JPN)
  7. 260.016km Weber, Felix(GER)
  8. 259.201km Leblond, Olivier(USA)
  9. 257.745km de las Heras Monforte, Nicolas(ESP)
  10. 255.279km Odani, Shuhei(JPN)

女子

  1. 243.355km Bereznowska, Patrycja(POL)
  2. 241.921km Rex, Stine(DEN)
  3. 240.697km Pazda-Pozorska, Malgorzata(POL)
  4. 236.401km Biegasiewicz, Monika(POL)
  5. 236.364km Alvarado, Megan(USA)
  6. 232.702km Libuda, Anke(GER)
  7. 228.643km Grundahl, Anna(SWE)
  8. 228.399km Rajda, Aneta(POL)
  9. 225.428km Zetenyi, Szvetlana(HUN)
  10. 224.619km Dean, Tracy Michelle(GBR)

IAU24時間走アジア選手権は東吳國際超級馬拉松との同時開催になりますが、大会公式facebookページはこちらです。



ヴェイパーフライ4%を履くランナーの接地をみてみた。

先週末、上尾ハーフマラソンに行ってきました。

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この大会は箱根駅伝出場各大学が、エントリーメンバー16人を選考する大事な場にしていると聞いたことがありますが、学生の本気度が伝わってきます。

スタート順は、箱根駅伝出場校の選手が先頭で、その他大学の選手、陸連登録者、一般ランナーが続きます。競技場スタートなので狭く最初のカーブや競技場から出るあたりなど接触が怖かったと参加したエリート選手が話していました。

スタートラインに並ぶ選手をみて、まず目に付いたのが鮮やかなオレンジ色のヴェイパーフライ4%フライニット(VF4%Fと略すこともあり)です。フライニットでない4%も含めたらかなり多くのランナーが履いていました。

競技場を出て少し先で18秒間動画撮影をしました。先頭には間に合わなかったのですが、画面上にヴェイパーフライ4%が1足も映っていない場面はないのではないかというくらいたくさんいました。

こちらは複数のVF4%が写っていた画面です。

今年の箱根駅伝ではまだ供給が追いつかず限られた選手のみ提供された。と聞きましたが9月に発売したVF4%Fは発売数も多く、また今月追加販売されたことで受給がかなり安定してきました。もはや転売屋もシューズコレクターも購入しなくなったのではないでしょうか?

ナイキ ヴェイパーフライ4%フライニットの重量など

フィニッシュに向かう上位選手にもヴェイパーフライ4%は多数いました。

1位 国士舘大のライモイ・ヴィンセント選手 1:01’19”

 

2位 中大の中山選手 1:01’32”

 

3位 拓殖大のワークナーデレセ選手 1:01’50”

 

4位 HONDAの設楽 悠選手(招待) 1:01’59”

 

6位 城西大の金子 元気選手 1:02’16”

 

ニューバランスのシューズを履いた神野 大地選手は7位でフィニッシュしました。

スロー動画や通常動画で撮影したフォームを確認すると、ヴェイパーフライ4%を履く上位選手の接地も様々だということです。

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ゴール後にヴェイパーフライ4%フライニットを履くトップ市民ランナーとお会いできたので、レースについて話を聞きました。

長江隆行さん 1時間8分55秒

長江さんは筋持久力強化を模索し、サロマ湖100kmウルトラマラソンにチャレンジしたが、その点について聞くと、「今回終盤ペースアップすることができ2回目の1時間8分台で走れました。福岡国際マラソンに向けて良い流れを作ることができたと思います。」と答えてくれた。またヴェイパーフライ4%については「脚を置く感覚で走ると、流れに乗れる感じでした。 さすがに脚の疲労度は少ないです。」とのこと。

マラソン後半の失速対策としての100kmチャレンジ

宮原武也さん 1時間11分29秒 (40歳代 1位)

宮原さんは自己ベストを更新し40歳代1位となった。ヴェイパーフライ4%について質問するとこのように答えてくれました。「元々前傾フォームで、蹴らずに足を置けば進む靴を探していたらいい具合にフィットした。レースにおいても15km過ぎまでは上半身でリズムを取り、足を温存できたのが終盤のビルドアップに繋がった気がする。 他方、30km走の終盤でフォームが崩れ始めてから足を使った走りをすると、これまで履いていたシューズよりも疲労が残る印象もあるため、市民ランナーがこの靴を履いてフルマラソンで結果を出すには、同じフォームで走り続ける練習が特に必要だと思う。」

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誰が履いても速く走れるシューズではないが、履きこなすことができれば武器になるシューズでしょう。

ただ購入した方に気をつけて欲しいのは、無理に接地だけ変えようとしないことです。またこのシューズを履いた後に他のシューズを履くと裸足で走っているかのように固く、そして反発を全く感じない経験をしました。練習は他のシューズを履くなどしないと脚が弱くなるかもしれません。

ヴェイパーフライ4%フライニットはいろんな意味でヤバい!?

 



2018神宮外苑24時間チャレンジの感想や気づき③〜足底や指周りを痛めないためにしたこと〜

2018神宮外苑24時間チャレンジの感想や気づき②〜最後なぜ走れたのか〜

前話で、一種のゾーンに入りそこまでの走りからは信じられない走りが出来たのは自分でも驚きでした。

今回は普段はしないことを結果的に試すことになりましたが、そのことを少し紹介します。

以前、この記事を書きました。

靴擦れする方、これらに心当たりありませんか?

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この記事にも書いていますが、靴擦れなど起こすとレース中に痛い思いをするだけではなく、レース後の回復を遅らせるという内容です。

今回は自己ワーストではあるけど170km以上走り、序盤は暑くかなり汗をかいていたので靴擦れリスクは結構ありました。

これはレース翌日ホテルで撮影した足です。

多少爪が黒くなっている部分がありますが、これはかなり前に痛めたものです。

身体がいつもより固くなってるので、足底の撮影は難しかったけど、左右とも撮影しました。

ケッズトレーナーの担当者も驚いていましたが、とても長い距離を走った足には見えないと話していました。

この足に血肉刺などできてしまうと、それを庇って身体のバランスを崩してしまいます。そうなるとさまざまな箇所が痛くなってきます。そうならないように私は早め早めに対策するようにしています。

靴擦れし始めたら悪化するだけで良くはなりません。我慢してたらドンドン痛くなります。

今回したことは、レース前の準備としてアールエル五本指メリノウールソックスを履く際に、擦れ防止クリームを全体にしっかり塗りこみました。ここまでは多くの方がしていることだと思います。

(レースで履いたのはこのタイプのアールエルソックスです。)

大事なのレース中も注意深くなることです。6時間経過ごとに脹脛や足底が張り始めたらマッサージをしつつ、ソックスをまくって擦れ防止クリームを塗り直しました。ソックスを替えても良いのですが、微妙な当たりが変わってくるので、濡れていない限りは私は替えません。もしソックスが濡れているなら長時間のレースだとほぼ靴擦れしますので、交換できる状態にあるなら交換することをオススメします。

一般のレースの場合は中々ソックスを持って走ることはないでしょうが、周回コースならこれも容易にできます。ジャーニーラン系レースの場合は下着やソックスをジップロックなどに圧縮していれて置くと擦れを感じたらすぐに対応できます。

今回は同じタイミングで、股ずれを起こさないように、太もも周辺にも塗り直しました。

これらにより今回は全身に擦れによる痛みは出ませんでした。

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火曜日はサロモン・スントを扱うアメアスポーツ主催のメディア関係者を集めた月一のランニングに参加し竹橋から東京タワーまでゆっくり走ってきましたが、ゆっくりなら痛みなく走れました。靴擦れがあったらまず走りたくありません。ゆっくりでも走れば筋肉はほぐれてきますからリカバリーもスムーズになります。

また水曜日はウルプロの午後練と定期練習会がありましたが、短い距離であれば無理なくキロ4で走れました。尻周りと太ももの張りは結構強いので刺激を入れつつ休養していきます。

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話は少し変わりますが、今回はレース1週間前から足底や脹脛など含めて全身の張りが酷く、スタートから何時間もつのか不安で仕方なかったです。

そのためシューズは迷いました。当初はナイキペガサスターボで走ろうと思っていたのですが、水曜日に履いたところ良いイメージが湧きません。そこで少しソールが固めのナイキズームフライSPでスタートすることにしました。

ナイキ ズームフライ SP(NIKE ZOOM FLY SP)の重量など

この選択は良かったと思いますが、6時間ほどで少し足首の前側が張ってきたので、足にクリームを塗るタイミングでシューズを履き替えました。

私は基本的にレース中にシューズは履き替えませんが、今回は実験的に家から履いて行ったシューズを合わせてレース中に4足使えるようにしました。

2016年は小指外側の血肉刺が気づかずうちに成長していて潰れ痛みから歩くのも困難になりましたが、その時は古いシューズをハサミで切って当たらないようにして走りました。

履き替えたシューズはアディゼロジャパンブースト3です。みちのく津軽ジャーニーランの後半とうつくしま、ふくしま。ジャーニーランで履くなどかなり消耗しているシューズですが、昔から履き慣れているシューズです。

アディゼロジャパンブースト3 を履いてみました。〜ブースト2と重量など比較〜

もともと匠シリーズに比べるとクッション性のあるシューズですが、ズームフライSPから履き替えて感じたことは、かなり固いということです。

ズームフライSPは接地感が固いと思っていましたが、やはりソールが厚いことで衝撃を吸収していることを改めて感じました。(もちろんアディゼロジャパンブースト3が新品に近い状態であれば感じ方も変わってくるかもしれません。)

また反発が落ちたからか前に進まないように感じ、履き替えた途端にペースが落ちました。

ただ、上体の位置を少し前気味に持っていくだけでペースは戻りましたし、固さも心地よく足底の張りが収まってきたように感じます。

短時間履いただけでは気づかないことが、同じコースを周回するレースでは気付かせてくれます。

そして12時間くらいでソールの柔らかいナイキペガサスターボに履き替えました。

ナイキ ズーム ペガサス ターボ購入〜800m×5本走ってみた〜

履き替えた理由は、内臓含めて調子が落ちてきたのと、少し硬さを感じてきたので、リセットするためでしたが、これは不発に終わりました。

ただラストの走りはこのシューズがもたらしてくれましたが、スピードが乗ると力を使わなくてもペースを保ってくれるように感じました。

もう1足持って行ったシューズはこちらです。

2年前の神宮外苑で血肉刺が出来たアディゼロボストンブーストです。右小指辺りに薄っすらと血が残っています。。

前日に足入れしたところ、結構良い感じだったのとソールなどもまだ良い状態なのが画像からも分かると思います。

このシューズはホテルからケッズトレーナー経由自宅まで履きましたが、ベーシックな良いシューズだと感じました。

一般のレースでは、途中でのシューズ履き替えはオススメしませんが、周回コースなら違和感あればいつでも戻せるのだから、単調になりがちなレースでのちょっとしたスパイスになるとも感じました。もちろん絶対的な信頼を置けるシューズを練習により作っていくことが結果を残すためには大事なことです。

私は以前は練習とレースも、距離に関係なく同じシューズを履くようにしていました。ブースト化される前のアディゼロジャパンや、初代アディゼロ匠ren、3代目のアディゼロジャパンブースト3などがそうでした。

最近は記事を書くためもあり、いろいろ購入していますが、自分にとってのベストな一足はなんなのか改めて考えてみたいと思います。

今回は二つのことを書きましたが、前段部分は特に大事なことですから、もしされていない方は試してみてください。



2018神宮外苑24時間チャレンジの感想や気づき②〜最後なぜ走れたのか〜

2018神宮外苑24時間チャレンジの感想や気づき①〜記録は悪いが記憶に残るレース〜

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この時は何キロ走りたいとか、誰に負けたくないとかそんな気持ちは全くなく、ただ気持ちよく走りたかったのです。走ることがこんなにも気持ち良いって久々に感じました。

と、前話で書きましたが、その直前まで全く走れなかったことを考えると、まさにスイッチが入った走りでした。

記憶が曖昧になってきていますが、その直前は逆にスイッチを切っていたのでしょう。スイッチを切っていた理由は内臓の調子を崩した時点で走り続けるデメリットやリスクを上回るメリット、精神的報酬が見つからなかったのです。前年はスイッチを切らずに走れたのは自己ベストを絶対に達成したいという強い気持ちがあったからです。そのため目標達成が見えた時点からは、自己ベスト超えれば良いとスイッチが切れ始めました。

今回もさまざまな原因によってスイッチが切れた、もしくは切った選手は私だけではないと思いますが、スイッチを切ることは決して悪いことではないと思っています。

なぜなら24時間走はやめ時の判断がとても難しいレースで体調を大きく崩すリスクがあるからです。

私が中盤以降スイッチを切った理由・切れた理由を振り返り一言で表現するなら、「何を目標に走れば良いのか分からなくなった。」からです。

日本代表になり世界の舞台で走りたい。優勝したいなど順位へのモチベーション、この人には負けたくないというライバルへの闘争心、自己ベスト更新したい、200km超えたいといった過去の自分への挑戦、会場内外で自分を応援してくれてる人の期待に応えたい。負けそうな自分にどれだけ打ち勝てるか試してみたい。など選手一人一人さまざまな理由があり、またそれは刻一刻と変わっていきます。

1周(1,325m)ごとのラップを取りましたがこのような感じでした。ラップを見ると埋もれていた記憶が少しづつ蘇ってきます。(*一部ラップ押し忘れによる推測あり)

スタート〜6時間

周回数 45周(7-8-8-8-7-7 )(59.6km)

7’53-7’11-7’26-8’10-7’34-7’34-7’30

7’36-7’36-7’31-7’37-7’44-8’27-7’58-7’37

7’34-7’33-7’31-8’13-7’53-7’39-6’57-7’33

8’36-7’44-8’06-7’57-8’12-7’26-6’58-6’50

8’13-7’59-7’56-8’14-9’03-7’47-8’35

8’01-7’56-8’24-8’02-9’00-8’11-9’37

6時間〜12時間

周回数 42周(6-8-7-7-7-7 )累計87周(115.2km)

8’48-8’59-8’34-9’03-8’25-8’18

7’29-7’40-7’47-7’46-8’26-9’08-7’05-6’57

8’19-8’47-7’07-8’45-8’38-8’50-7’58

9’16-11’15-9’01-8’30-8’09-6’52-7’10

7’05-8’48-9’01-8’07-7’41-7’40-8’09

8’17-8’49-7’58-8’56-9’30-9’30-10’30

12時間〜18時間

周回数 23周(5-7-5-1-0-5 )累計110周(145.7km)

15’30-9’11-10’31-9’14-10’07

11’07-10’19-9’32-8’26-6’57-8’40-8’40

14’10-11’49-12’05-13’40-10’07

119’37

なし

9’03-10’58-12’48-12’52-14’02

18時間〜23時間22分

周回数 13周(4-1-3-4-1-0)累計123周(162.9km)

9’56-13’52-15’55-15’03

94’09

13’40-12’02-07’47

9’24-11’55-14’36-14’11

47’24

44’50

ここまで23時間22分13秒

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ただ、最後くらいは、ゆっくりでも良いから走ってコース上で24時間を終えたい。という気持ちでスタートした時は終了まで3747秒でした。

この時の気持ちは前話で書きましたが、何キロ走りたいとか、誰に負けたくないとか、順位を1つでもあげたいとかは全くなく、とにかく最後くらいは走りたいというシンプルなものでした。

16時間から23時間22分までの8時間22分で19周(約25km)しか進まず、平均すると1時間に3kmの過去にないレースになりました。

この状態からのスタートでしたが、残り時間で3周(約4km)しようと決めて走り始めました。ここまでの状況を考えると決して簡単な距離ではないです。

走り始めた時に何を考えていたのか記憶は曖昧になっていますが、ほとんど「無」だったと思います。いつも走っているフォームで力むことなく、筋肉に大きな負担をかけることなく、淡々と走ると何だか気持ちよくスピードが乗ってくるのを感じました。

1周終わって時計を見ると、6’53(5’11/km)と今回の最速ラップで走っていたことに驚き、気持ちはさらに上がって行きました。頑張らなくても上体の位置を整えるだけで勝手に前に進む。接地で少し地面を押したら身体はグイッと前に出てさらにペースは上がる。

2周目もタイムは上がり6’50の最速ラップ。当初3周だけと考えていたのに24分残して2周してしまいました。たくさんの方の応援が前から私を引っ張り、そして背中を押してくれました。

最後だけ頑張るのはカッコ悪いと思っていましたが、出せる力があるのに、それを出さないのはもっとカッコ悪い。少しペースを上げればあと3周走れる。もう行くしかない。と考えペースを上げると苦しくなるどころか、どんどん集中力は高まっていきました。

3周目のラップはなんと6’00(4’31/km)まで上がりました。そして4周目は6’16と少し落ちるもあと2周行けるのではないかと思えてきました。その頃、優勝した高橋さんの激しい息遣いが背後から聞こえてきました。私より約100km余計に走っているのだから通常のレースでは高橋さんがどれほど自分を追い込んでいるのかは分からない。それも24時間走の魅力だと私は思ってます。

その時、感じたことは、最後だけ頑張ってる自分はカッコ悪いけど、それはそれで構わない。ってことでした。

途中頑張りが足りなかったかもしれないけど、頑張れる時に頑張ればいい。今は頑張れるのだから自分の走りをしよう。

残り12分ないので2周は厳しいと思うも、胸と腹で体の前の空気を押しつぶしていくイメージで走ると少し落ちたペースがまた戻り、6’06(4’36/km)で5周目を通過。もう何の競技だか自分でもよく分からなくなってきました。

残りは5分40秒しかないが、もう行くしかない。無理やり地面を蹴ったり腕をがむしゃらに振るのではなく、最良の接地のタイミングをはかり押していく。ウルプロメンバーの声が聞こえる。応援にきてくれたたくさんの友人の姿も見える。間に合うか間に合わないかは分からないけど、その時は絶対に間に合わせるという思いしかなかった。

その思いに身体は応えてくれて最後は5’18(4’00/km)の最速ラップで計測地点を駆け抜けました。まだこの状態で周回できる不思議な感覚がありました。

残り20秒ありましたが、残り数10m歩いて札を自分の後ろにそっと置きました。

その後、忘れていた気持ち悪さが一気に来たけど立ってられない程ではなく無事レースを終えることが出来ました。

最後6周のラップタイムは、6’53-6’50-6’00-6’16-6’06-5’18

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過去に復活したことはあるけど、ここまで走れるようになったことはありません。また、過去の復活は全て自己ベスト更新など精神的報酬に向かっての走りだったのに、今回は記録的には何もない中での復活だったのです。

なぜ走れるようになったのか考えるとシンプルで、それまで走れなくしていた阻害要因を潰したことで走れるようになった。そして色々考えずに、ただ気持ちよく走ろうという気持ちが身体を加速させたのだと思っています。

阻害要因はなんだったのか?といえば吐き気など気持ち悪さですが、これは休んだことと昼に近づき気温が上昇したことで身体が温まり和らいできたのです。

体の張りはもちろんありましたが、尻や太もも周りなど大きな筋肉が主体で、爪や指などの靴擦れや、足首、膝、股関節など関節部の痛みがほとんどなかったのも走れた理由です。

最後あれだけ走れるなら、もっと前から走れ!と恥ずかしい思いはありますが、100マイル以上走った後に、あれほど楽に身体が進むフォームを体現できたことは大きな収穫でした。

来年も24時間走に出るかと言えば、今は考える気にもなりません。

ただ、出るならしっかりと準備をして出ます。今回は中国の100kmレースに出ることで、神宮外苑のことは一旦は頭から消し去ったこともあり、心身共に準備不足のままスタートラインにつきました。

そんな準備で自己ベスト更新できるわけがありません。

今回の自己ワーストは当然の結果というより、むしろ出来過ぎだと思ってます。また脚は100km走ったことで強くなったようにも感じているので、悔しさはありません。何よりレース翌日に普通に歩けている自分には驚いています。

その3に続く

2018神宮外苑24時間チャレンジの感想や気づき③〜足底や指周りを痛めないためにしたこと〜



2018神宮外苑24時間チャレンジの感想や気づき①〜記録は悪いが記憶に残るレース〜

土曜日11時にスタートし、日曜日11時に終わった神宮外苑24時間チャレンジから、今年は新宿のホテルに宿泊しました。

昨年ゴール後、精根尽き果て立っているのも厳しい状態になったことから予約したのですが、今年はその必要がないレース展開になりました。

ただ、ホテル滞在した19時間のうち18時間くらいはベットに横たわり、16時間寝ました。そのくらい疲れていたのです。疲労回復には栄養と睡眠が大事なことをあらためて実感しました。

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レースについてはFacebookページに投稿しましたが、2010年から実質6回目の神宮外苑24時間チャレンジでワースト記録になる170.868km+αでした。

PBは昨年の214kmですからフルマラソン以上短い距離に終わったわけです。

ただ悔しさよりも満足感の方が圧倒的に大きいレースになりました。これは強がりではありません。

その理由はシンプルで、『スタートラインに着くことができ、故障なくレースを終えることが出来たからです。

簡単にレースを振り返ると、スタートからしばらくは身体が重くペースが上がらず結構頑張ってキロ6でしたが、フォームが崩れないことだけ意識して走ると徐々に走れるようになってきました。

前日まで背中や足底、右側の腸頸靭帯辺りがかなり張っていましたが、左右バランスに気をつけて走ったことで筋肉の状態は徐々にニュートラルな状態になっていったのです。

スタートからしばらくは気温や日差しは高いが、アグレッシブデザイン日焼けなど日差し対策をしていたのでほとんど気にはなりませんでした。ただ2時間経過後に首回りに大量の塩が吹き出しているのに気づき慌てて塩分の多いスープを飲みました。これに気づかないともっと早い段階でレースは終わっていたと思います。

また、淡々と走ると飽きてしまうのと、同じ筋肉を使うと張りが強くなるので、ときおり私を抜いていった上位ランナーについて走り刺激入れをする余裕もあり、徐々に順位は上がっていきました。

そのような走りを続け、12時間経過は115km超と昨年とほぼ同じ距離を走れたのは自分でも驚きでした。

もちろん身体はキツくはなっていましたし、残り時間を考えると途方もない時間だとずっと感じていましたが、靴擦れ防止対策もレース中にする余裕もあり、これは昨年の自分を超えることができるかもしれないとその頃思い始めていました。

12時間経過時点で濡れたウエアを着替え、気を取り直して再スタートした頃から内臓の調子が急激に悪くなってきました。

昨年もラスト2、3時間で気持ち悪くなりましたが、今年はかなり早くきてしまったのです。

序盤の暑さと、夕方からの急激な冷え込みに身体が驚いたのが直接の原因ですが、2週間前に海外で100km走ってから内臓の疲労が大きく中々回復しない中での24時間走ですから必然だったと思ってます。

しばらくは復活を信じて歩きを入れながら走りましたが、歩いていると単調だからか睡魔に襲われるのです。夕方集中力が落ちはじめた頃はCNCがよく効きましたが、内臓がおかしくなった状態でカフェインをとりたくないので困りました。

そんな時は、優勝した高橋さんや、井上さん、小谷さんらが私を抜いていった時に追いかけ付いて行き、場合によっては前に出て走ることで睡魔を追い払おうとしました。

不思議なことにその時は呼吸も乱れずいくらでもペースを上げられるプチランナーズハイ現象になるのだけど、しばらくすると気持ち悪さから走れなくなるのです。

コース脇に蹲ることが多くなってきたので、思い切って横になり胃を休ませることにしました。

胃腸さえよくなれば脚は元気なのでいくらでも挽回できると考えていましたが、気温が下がったことから、寝ようとしても寒さからすぐに目が覚めてしまう状態で身体がさらに冷え切ってしまい、たまにコースに出ても歩く気力しかないという厳しいレースになりました。

時間が経過し200kmに乗せるのも事実上無理になると、何を目標に頑張れば良いのか分からなくなってきました。

通常のレースなら制限時間内完走を最後のモチベーションに出来ますが、そのような状態になると時間走は難しくなってきます。

そこからも何とか走ろうと思いましたが、無理してはいけないという、休むこと、走らないことを正当化する気持ちばかりが強くなっていきました。

ただ、回復が決して早くない私が、100km走って2週間で24時間走に出ることは厳しいと自覚していたので、この内臓疲労を慢性化してはいけないという判断は間違っていないと思っています。

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最後はコース上でレースを終わりたかったので、終了45分前からゼッケン番号の書かれた札がテーブルに置かれたというアナウンスを聞き、固まった体をストレッチをしてから走ることにしました。

止まる時間が長かったことから、急に動かすと内臓ばかりか筋肉も痛めてしまうので無理なダッシュはしたくない。そして最後頑張れるなら、なんでそこまでもっと頑張らないのかという気持ちを持っているので、最後は淡々と走ることにしていました。

そんな気持ちでスタートしたのは23時間22分13秒のことで終了37分47秒前でした。3周は走りたいと思っていました。

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そこからのことは別に書きますが、予定周回の2倍の6周少し(8km)走ってしまったのです。

走りながらも最後だけ走ってカッコ悪いな。。と思いながらも身体が前にグイグイ進むのは気持ち良かったです。

この時は何キロ走りたいとか、誰に負けたくないとかそんな気持ちは全くなく、ただ気持ちよく走りたかったのです。走ることがこんなにも気持ち良いって久々に感じました。

筋肉に負担かけずに無理なくペースが上がっていく。私の理想の走りがそこにありました。

ずっと不調だった内臓もしばらく休んだこと、そして気温が上がってきたことで回復していたのでしょうが、それを後押ししてくれたのは応援の力です。

②では、最後なぜ走れたのかを自分なりに考えてみました。

2018神宮外苑24時間チャレンジの感想や気づき②〜最後なぜ走れたのか〜



2018年神宮外苑24時間チャレンジ②〜気になる有力選手(女子)〜

2018年神宮外苑24時間チャレンジ①〜気になる有力選手(男子)〜

今年の神宮外苑24時間チャレンジは男子以上に女子の戦いも熱くなりそうです。

 
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12月のIAU24時間走アジア選手権に日本代表として出場する3選手ともエントリーリストに掲載されています。

来年の世界選手権日本代表の座は4(最大6)で現時点でアジア選手権日本代表の、青谷 瑞紀29 pt、兼松 藍子27 pt、松本 ゆり24 ptがリードしています。(全て敬称略 以下同様)

この3人に続くのが、楠瀬 祐子15 pt、青木 奈和子9 pt、小川 久美子6 ptですが、小川選手は欠場です。

この上位5人のうち、青谷選手、松本選手は2017年IAU24時間走世界選手権日本代表選手で、兼松選手と楠瀬選手は2018年IAU100km世界選手権日本代表です。5番手の青木選手は最年少の24歳でグングン力を付けている有望株です。

ただこの5人で上位争いをするかと言えば、そんなことはなく、今年は強い選手が集まりました。

(こちらは男子の紹介記事に書いた文章ですが、そのまま掲載します。)

まず、強い選手かどうかはゼッケン番号を見ればある程度分かります。基本強い選手から番号を割り振られていると思ってください。

ただし、遅いゼッケン番号であっても、24時間走以外のウルトラマラソンで実績を残している選手は少なくありません。

今回掲載する記録はDUVウルトラマラソン統計(以下 DUVサイト)に掲載された数値などをもとにそれぞれの大会ページを確認しながら手作業で作成しているので、漏れている記録や誤っている記録などもあるかもしれません。

まず、今回のゼッケン番号がどのような順で割り振られたのか私なりの解釈をしてみました。

こちらはゼッケン151から166までの15選手とDUVサイトに掲載された24時間走の自己記録を掲載します。(全て敬称略 欠場者は除く)

*リンク先は以前紹介した記事です。

151 兼松藍子 225.792km(前年1位)
152 楠瀬祐子 215.903km(前年2位)
153 松本 ゆり 234.618km
154 青谷 瑞紀 230.609km
155 岡 さゆり 228.907km
156 藤原 定子 215.248km
157 青木 奈和子 207.610km(前年3位)
159 廣澤 志保 204.298km(前年5位)です
160 田子 裕紀子 204.064km(前年6位)
161 長瀬 陽子 202.961km
162 柿崎 美惠子 200.293km
163 土居 綾 199.185km(前年7位)
164 後藤 玲奈 191.506km(前年9位)
165 田中 さゆり 189.085km(前年10位)
166 和地 朋子 203.044km

上位2選手は優待選手で、そこからは公認大会でのほぼ記録順にゼッケン番号が振られています。

 
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今回の上位争いという観点では、昨年の上位選手と、ここ数年間に220km以上の成績を残している選手を軸に進むでしょう。(全て敬称略です。また選手の故障や体調不良などの状態は勘案していません。)

名前をあげると、151兼松藍子、152楠瀬祐子、153松本 ゆり、154青谷 瑞紀、155岡 さゆりです。

兼松選手は前年優勝者であるとともに、100km世界4位のスピードランナー(PBは7時間44分58秒)です。楠瀬選手は前年2位で、100km世界6位(PBは7時間49分33秒)、そしてチャレンジ富士五湖118km三連覇(2016-2018)とここ数年でトップウルトラランナーの一人に上げられる選手になりました。松本選手は今回参加者中最高記録の234.618kmで前回の世界選手権11位、そして今年の川の道フットレース514km2位と調子を取り戻してきたようです。青谷選手は2014年、2016年の本大会優勝者で、本年はフィンランドで開催された24時間走で221.413kmの記録を残しました。岡選手は2016年の本大会3位で、2017年の世界選手権日本代表です。また2017年川の道254kmそして2018年川の道514km優勝者でもあります。

この5選手に200km以上の記録をもつ、藤原選手(2017みちのく津軽ジャーニーラン250km3位、2017川の道フットレース254km 2位、2014神宮外苑2位)、青木選手(2018チャレンジ富士五湖100km4位、2018OSJ安達太良トレイル50km優勝、2018ハセツネカップ9位、2017平塚12時間走優勝 124.56km)、廣澤選手(2018みちのく津軽ジャーニーラン263km3位、小江戸大江戸200k2位、台北24時間優勝、2017みちのく津軽ジャーニーラン250km優勝、さくら道2位、小江戸大江戸200k優勝)、田子選手(2017平塚12時間走2位)、長瀬選手(2018平塚12時間走優勝、ゆめのしま12時間走優勝、長崎橘湾岸スーパーマラニック173km2位、2017平塚24時間走優勝)、柿崎選手(2017年IAU24時間走世界選手権日本代表、2017年小江戸大江戸200k2位、スパルタスロン4回完走)らが続きます。

また、2018に入ってからも、小江戸大江戸230kとみちのく津軽ジャーニーラン188kmで優勝し、チャレンジ富士五湖118km3位、川の道フットレース254km2位と好調な土居選手や、小江戸大江戸230kで2位の後藤選手、2015年神宮外苑24時間チャレンジ優勝の和地選手、そして200km超えはしていませんが、167飯塚 直美(大江戸ナイトラン4連覇、小江戸川越12時間走3連覇中)、172甲斐 愛子(2016、2017川の道フットレース514km優勝)、178關 利絵子(2017OSJ ONTAKE100マイル優勝、2017ゆめのしま24時間走優勝)、179大塚 恭子(2014OSJおんたけ100km優勝、2016平塚24時間走2位、2017ゆめのしま24時間2位)も注目の選手です。

これらの選手に続くのが、2017年、2018年のゆめのしま24時間走で2年続けて187km走っている180廣瀬 亮子や、2018年台北24時間走、2018年大江戸ナイトラン3位の遠藤 美樹、昨年10位の田中選手らです。

このように凄いパフォーマンスを持った選手が集まり紹介しきれませんが、今回、220km以上の実績のある5人とともに、レースを作っていく選手の一人になると、私が注目するのは184中村 麻季子です。

中村選手は、2018年に入ってからもチャレンジ富士五湖118km2位、野辺山ウルトラ100km2位、飛騨高山100km優勝(5連覇中)、白山白川郷100km優勝、2017年はさくら道ネイチャーラン優勝、OSJ ONTAKE100km優勝などロードもトレイルも100kmも250kmも強いランナーなのです。累積高低差の大きい飛騨高山100kmで出した8時間21分24秒は素晴らしいタイムです。

 
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現時点ポイントのない選手も、今回の神宮外苑24時間チャレンジのポイントは大きいので1位、2位に入れば一気に上位4人に浮上する可能性はあります。

現在ポイント4番目は楠瀬選手の15 ptですが、今回優勝すると順位ポイントだけで24pt(2位は16pt)です。そこに距離ポイントが230kmで25pt、220kmで15pt加算されますので、230km走って優勝なら49ptとなり上位4位以内は間違いないでしょうし、220kmで2位であれば31ptですから現在の上位選手がポイントを獲得できないとしたら一気に浮上します。

誰が勝つのかは分かりませんが、ハイレベルな争いをすることで、2018年世界ランキングTOP10に多くの日本人選手がランクインします。

また、DUVウルトラマラソン統計の本日時点反映の世界ランキングを見ても、ヨーロッパの選手は非常に強いです。来年の世界選手権はこれらの選手の主戦場であるヨーロッパで開催されるのです。

  1. 243.355km Bereznowska, Patrycja(POL)
  2. 241.921km Rex, Stine (DEN)
  3. 240.697km Pazda-Pozorska, Malgorzata(POL)
  4. 236.401km Biegasiewicz, Monika(POL)
  5. 236.364km Alvarado, Megan(USA)
  6. 232.702km Libuda, Anke(GER)
  7. 228.643km Grundahl, Anna(SWE)
  8. 228.399km Rajda, Aneta(POL)
  9. 225.428km Zetenyi, Szvetlana(HUN)
  10. 224.619km Dean, Tracy Michelle(GBR)



2018年神宮外苑24時間チャレンジ①〜気になる有力選手(男子)〜

2019年24時間走世界選手権開催決定と代表選考について①

2019年24時間走世界選手権の開催地が決まったことと代表選考について書きましたが、今回は私が注目する選手について紹介します。

昨年はこのように可能な限り個別紹介をしましたが、今年は別の紹介形式をとります。

2017年 神宮外苑24時間チャレンジ 参加ランナー紹介ページ (男子の部)

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フルマラソンや100kmレースであれば、一番前を走る選手がトップ選手で後続との差も明確に分かります。また表情や走りを見れば、その後トップが変わるかもしれないと想像することもできます。

そのようなレースをイメージして神宮外苑に来て応援すると驚くでしょう。

1周1325mの周回レースなのでそもそも誰がトップなのか分からないでしょうし、後半になれば倒れてしまいそうな選手を元気な選手が抜かしていく光景をみるでしょうが、必ずしも抜いていった選手の順位が上とは限りません。

私自身、後半になり元気になった時には、上位入賞し日本代表に選出された選手を何度も抜くことはあります。

1時間ごとに順位や周回数がウエブサイトに掲載されるので、それを見ながら観戦すれば24時間走がより楽しめると思います。

また、どのような選手が走っているかを知って観戦するのと、知らないで観戦するのでは楽しみ方はまるで違うでしょう。

まず、強い選手かどうかはゼッケン番号を見ればある程度分かります。基本強い選手から番号を割り振られていると思ってください。

ただし、遅いゼッケン番号であっても、24時間走以外のウルトラマラソンで実績を残している選手は少なくありません。

今回掲載する記録はDUVウルトラマラソン統計(以下 DUVサイト)に掲載された数値などをもとにそれぞれの大会ページを確認しながら手作業で作成しているので、漏れている記録や誤っている記録などもあるかもしれません。

まず、今回のゼッケン番号がどのような順で割り振られたのか私なりの解釈をしてみました。

こちらはゼッケン1から25までの選手とDUVサイトに掲載された24時間走の自己記録を掲載します。(全て敬称略 欠場者は除く)

*リンク先は以前紹介した記事です。

1 高橋 伸幸 264.506km(前年1位)
2 高橋 浩一 243.051km(前年2位)
3 安孫子 亮 255.487km(前年3位)
4 井上 真悟 273.708km
5 小谷 修平 256.861km
6 古北 隆久 252.177km
7 大河原 斉揚 245.929km(前年4位)
8 篠原 直秀 235.706km(前年5位)
9 新井 義治 233.387km
10 木曽 哲男 259.708km(前年10位)
11 大島 康寿 252.237km(前年24位)
12 黒田 宗治 250.873km
13 鈴木 誠 244.465km
14 新井 雄一 235.675km
15 堀 竜麿 230.961km(室内247.002km)(前年25位)
16 竹内 剛博 226.756 km
17 星川 晶 224.651km(前年9位)
18 渋谷 一秀 228.755km
19 白倉 嵩大 228.068km
20 野本 浩礼 222.508km
21 神宮 浩之 226.565km(前年8位)
22 吉清 一博 219.066km(前年11位)
24 小田 克矢 216.858km(前年13位)
25 岩立 幸一  214.716km(前年16位)

まず、NO.1からNO3は昨年の1位から3位の優待選手です。NO.4からNO.9はおそらく2016年以降に公認大会で230km以上の記録を残している選手です。NO.10以降は公認大会での生涯ベスト順と思われますが、少し前後しているゼッケンもあるので正確なところは主催者でないと分かりませんが、だいたいそのような順になっていると思ってください。ちなみに私はNO.26(214.472km 前年17位)です。

今回の参加者で250kmオーバーの記録を持つ選手は8人です。歴代で日本に20人しかいない選手のうち8人も揃うのです。合わせてお読みください。

24時間走 250kmオーバーの日本のウルトラランナー一覧

今回の上位争いという観点では、昨年の上位選手と、ここ数年間に250km以上の成績を残している選手を軸に進むでしょう。(全て敬称略です。また選手の故障や体調不良などの状態は勘案していません。)

名前をあげると、昨年TOP3の高橋 伸幸、高橋 浩一、安孫子 亮、そこに過去世界選手権優勝し、今回参加者中最上位記録を持つ井上 真悟、そこに過去250km以上走り日本代表経験のある小谷 修平古北 隆久、木曽 哲男、大島 康寿や、昨年4位、5位の大河原 斉揚篠原 直秀です。

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そこにウルトラマラソンで実績を残している数多くの選手が加わります。

私がもっとも注目しているのは、NO.87の赤松 亮です。赤松選手は今年の小江戸大江戸230k(232.7km) を23時間17分55秒で優勝(大会新)しましたが、同時スタートの200k(204.2km)を大会記録で優勝した高橋選手(20時間09分07秒)より、7分速く204.2kmを通過しているのです。

その小江戸大江戸230kで2位に入ったのが、NO.34 高橋 健吾(24時間49分50秒)で、3位はNO.86 森下 輝宝です。森下選手は2016、2017年と川の道フットレース(520km)で3位に入るなど超ウルトラで実績のある選手です。そして200kで高橋選手に続き2番目にゴールしたのがNO.19 白倉 嵩大、3位はNO.22 吉清 一博です。

また、今年の川の道フットレース(520km)で優勝したNO.16 竹内 剛博も注目の選手の一人で、今年台北で開催された24時間走でも優勝しています。

さらにNO.96 間宮 秀幸は、2018年野辺山ウルトラ3位、飛騨高山2位、白山白川郷2位と累積高低の大きな100kmマラソンで安定した成績を残しただけではなく、2018スパルタスロンを28時間台の好タイムで完走しています。

NO.21 神宮 浩之は昨年226.565kmの8位ですが、2005年から2013年までチャレンジ富士五湖112kmで9連覇した選手です。今年は秋田内陸リゾートカップ100kmで8時間01分30秒と調子を上げています。

スピードランナーでは、いつ24時間走を走るか注目していた2016IAU100km世界選手権 8位のNO.94 外池 快太郎がついに登場します。100kmPBは6時間40分で、100kmでも後半の落ち込みが少ない選手なので期待が高まります。また弟のNO.95 外池 翔太郎は1月開催の箱根100km×2DAYで優勝しています。

NO.45 市坪 和也は2017村岡ダブルフル120km で2位、NO.88 加藤 康男は2018北オホーツク100kmを7:54:22で走り2位、NO.93 堀越 英樹 は強豪が集まる2018チャレンジ富士五湖118k7位とスピードを持った選手です。

他にも48時間走で活躍するNO.15 堀 竜麿、川の道フットレースや小江戸大江戸などで安定した成績を出し続けているNO.18 渋谷 一秀、NO.36 梅澤 功、NO.39 長谷川 大吾、小江戸川越24時間走二連覇中のNO.25 岩立 幸一、本州縦断・青森~下関1521kmフットレース2017完走のNo.24 小田 克矢らも上位争いに絡むでしょう。

優勝争いとは別に注目する選手は、NO.12 黒田 宗治です。 黒田選手は現在69才の最年長選手ですが、55才の2005年に250.873km走り日本歴代20位です。また65才の2014年の神宮外苑で207.485km走った驚愕のウルトラランナーです。

他にも気になる選手は数多く紹介しきれません。

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今回の順位とともに注目して欲しいのは、世界ランキングです。

2016、2017年と二年連続して石川佳彦が世界ランキング1位ですが、2018年は現時点で以下のような順位になっています。(DUVウルトラマラソン統計 24時間走男子 2018.11.8時点反映)

  1. 273.674km Penalba Lopez, Ivan(ESP)
  2. 265.419km Radzikowski, Andrzej(POL)
  3. 263.540km Ruel, Stephane(FRA)
  4. 260.991km Sorokin, Aleksandr(LTU)
  5. 260.016km Weber, Felix(GER)
  6. 257.745km de las Heras Monforte, Nicolas(ESP)
  7. 254.264km Clavery, Erik(FRA )
  8. 253.432km Lawson, Daniel Alan(GBR)
  9. 251.720km Gerardin, Raphael(FRA )
  10. 251.199km Brunner, Radek(CZE)

昨年はTOP10に日本人が3人入りましたが、今年は本大会およびアジア選手権で何人の選手が上記に記載した10人の記録を超えるのか楽しみです。

2017年24時間走男子世界ランキング〜TOP10に日本人選手が3人〜