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24時間走の2倍のレースなど〜2019台北ウルトラマラソン結果〜

2月15−17日に台湾で開催された台北ウルトラマラソンにはアスリチューンサポートランナーの大島選手が12時間走優勝、望月選手は24時間走初挑戦で200kmオーバーし3位に入った他、日本人選手は大きな存在感を示しました。このレースは台湾の選手にとっては2019IAU24時間走世界選手権の代表選考を兼ねているので、日本の神宮外苑24時間チャレンジのような大会です。

またこの大会はアジア唯一の48時間走がある大会です。

日本からも女子の世界歴代2位の記録をもつ稲垣選手、男子の世界歴代5位の大滝選手、世界歴代16位の沖山選手など、日本のウルトラマラソンを切り開いてきた選手が数多く参加されました。

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まず、各種目上位6位に入った日本人選手を紹介します。全て敬称を略させていただきました。

48時間走

男子

2位 梅澤功 336.955km

女子

1位 稲垣寿美恵 365.150km

2位 松本ゆり 345.162km

5位 小池友恵 285.546km

6位 林憲子 257.907km

*稲垣選手は男子を含めて2位、松本選手は3位でした。

24時間走

男子

1位 竹内剛博 242.008km

2位 小野塚稔 233.171km

4位 篠原直秀 225.846km

5位 重見高好 222.663km

女子

2位 廣澤志保 213.457km

3位 望月千幸 203.459km

12時間走以下の種目は複数開催されていますが、日本人選手が参加した種目のみ紹介します。

12時間走(1組目)

女子

5位 米澤佳愛 88.842km

12時間走(2組目)

男子

1位 大島康寿 136.747km

2位 古北隆久 131.105km

女子

1位 能勢結希 113.164km

6時間走

男子

1位 芝野達哉 70.200km

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どの選手も素晴らしい記録ですが、そもそも24時間走はともかく、48時間走の記録のレベル感が分からない方が大半だと思うので2018の年世界ランキングと比較して紹介します。

2018年世界ランキング

順位-記録-氏名-国籍の順です。

48時間走(男子)

1 393.984 Orsvärn, Sten SWE
2 365.726 Takeda, Kenji JPN
3 348.244 Thwaites, Michael AUS
4 347.131 Waszkiewicz, Tomasz POL
5 344.000 Vidal, Jean-Louis FRA
6 343.242 Li, Jung-Fu TPE
7 340.002 Muller, Kevin AUS
8 335.856 Camejo Peralta, Jonathan URU
9 334.549  Umezawa, Isao  JPN
10 333.456 Aalto, Pekka FIN

 

梅澤功選手の336.955kmは2018年の世界ランク8位相当です。

48時間走(女子)

1 401.000 Bereznowska, Patrycja POL
2 361.934 Inagaki, Sumie  JPN  
3  353.054 Huang, Hsiao-Chun TPE
4  335.741 Rex, Stine  DEN
5  322.011 Williamson, Kerrie  AUS
6 304.500 Roches, Yolande  FRA
7 304.246 Symons, Cheryl  AUS
8 303.360 Hayashi, Noriko   JPN 
9 302.172  Koike, Tomoe  JPN  
10 295.640 Dadomo Manfredi, Carla Antonella  URU

 

稲垣寿美恵選手の365.150kmは2018年世界ランク2位に相当し、前年の自身の記録を上回りました。また松本ゆり選手の345.162kmは世界ランク4位相当です。

24時間走(男子)

1 273.674 Penalba Lopez, Ivan ESP
2 268.783  Takahashi, Nobuyuki    JPN 
3 265.419 Radzikowski, Andrzej POL
4 263.540 Ruel, Stephane FRA
5  260.991 Sorokin, Aleksandr LTU
6  260.043  Inoue, Shingo  JPN  
7  260.016 Weber, Felix GER
8 259.201 Leblond, Olivier USA
9 257.745 de las Heras Monforte, Nicolas  ESP
10 255.279  Odani, Shuhei  JPN 

 

竹内剛博選手の242.008kmは2018年世界ランク48位相当で、小野塚稔選手の233.171kmは67位相当です。

24時間走(女子)

1 262.192 Herron, Camille  USA
2 243.355 Bereznowska, Patrycja  POL
3  241.921 Rex, Stine  DEN
4 240.697 Pazda-Pozorska, Malgorzata  POL
5 236.401 Biegasiewicz, Monika POL
6 236.364 Alvarado, Megan USA
7 232.930 Tomaseviciene, Viktorija LTU
8 232.702 Libuda, Anke GER
9 229.981 Gubareva, Nadezhda RUS
10 228.848 Fatton, Julia GER

 

廣澤志保選手の213.457kmは2018年世界ランク32位相当で、望月千幸選手の203.459kmは61位相当です。

12時間走(男子)

1 154.182 Bodis, Tamas HUN
2 151.974 Penalba Lopez, Ivan ESP
3 147.640 Maggiola, Enrico ITA
・・・ ・・・ ・・・
10 139.760 Piotrowski, Andrzej  POL

 

大島康寿選手の136.747kmは2018年世界ランク16位相当です。

12時間走(女子)

1 140.323 Bereznowska, Patrycja POL
2  137.003 Nagy, Katalin USA
3  134.710 Orlic, Antonija CRO
・・・ ・・・ ・・・
10 126.820 Tomaseviciene, Viktorija LTU

 

能勢結希選手の113.164kmは2018年世界ランク53位相当です。

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私自身、24時間走を6回走っていますが、とにかく時間が長いです。100kmレースであれば概ね9時間でレースは終わりますが、それからまだ15時間もあるのです。。身体がキツイのは当然ですが精神的にも過酷な競技です。

当たり前ですが、48時間走はその2倍あるのです。24時間走ったあと、さらに24時間走るのだから想像したくありません。

この大会で48時間走や24時間走で200km以上走った翌週に開催された小江戸大江戸204kmを完走した選手も複数いますが、心身ともに強靭なのでしょう。

また今回50人の日本選手団代表として大会情報の提供や大会中のサポートなどを通して選手を支えた高津氏によると、この大会は世界選手権と同じように記録より順位(メダルの色)が大事な大会だという意識を持って多くの選手が走ったようです。

参加した選手は口々に良い大会だと話していますが、種目は別にして私も参加してみたい大会です。

周回コースは嫌いだという方は多いですが、周回は周回の楽しみ方があります。この大会は6時間走、12時間走、24時間走、48時間走と様々な種目があり、スケジュール的に被っていなければ2種目以上出ることもできるようです。台湾観光をがてらレースを楽しむのもオススメです。

高津氏から大会を目指す方へ「日本と同じ気温であっても湿度が高く脱水になりやすいので、その準備や対処をしてください。」とアドバイスをいただきました。

(記事中の画像は高津氏からお借りしました。)



青梅マラソン応援〜ゼッケン番号はどのように決まっている?〜続編

青梅マラソン応援〜ゼッケン番号はどのように決まっている?〜

こちらの記事をFacebookに投稿したところ、私と同じように疑問に感じていた方が多かったようで、投稿から9時間ほどで多くの方からページへのアクセスをいただきました。

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4,300リーチはさほど多くのないのですが、エンゲージメント率48.8%(2,100÷4,300)はかなり高いです。

エンゲージメント率が高いということは関心の高い投稿だということです。

さて、記事を読んだウルプロの女性メンバーからこのようなメッセージをいただきました。

(サブ3.5のメンバー 今回のゼッケン番号 20080番台)

青梅マラソンのゼッケンですが、おっしゃっる通り去年の順位が反映されてると思います。私は去年8*位で、今年は2008*でしたし、同じようなタイムでゴールしたメンバーも近い番号でした。今回はタイムを狙える状態ではなかったので、バカスカ抜かれましたが、その中でも400番台の選手が多かったです。逆に200番台は殆どいなかったです。

(サブ3.5まであと少しのメンバー 今回のゼッケン 20100番台)

私のゼッケン番号は2010*でしたが、昨年総合12*位でした。また昨年私より速かったウルプロメンバー何人かはひとつ前のブロックにいました。速い順とは理解してましたが、大阪国際に出ているメンバーが後方スタートだったので疑問符が浮かびました。記事を読んで、後方から速いランナーがガンガンくる理由がわかりました。

(サブ3のメンバー 今回のゼッケン番号 20400番台)

確かに合理的だと思いますが、せめて2年分くらいは考慮してもらえると嬉しいです。私も一昨年は年代別入賞して、東京マラソンの準エリートを頂きました。青梅マラソンにエントリーできなかったり、どうしても出られなかったり、色々あるでしょうし。

 

大会によっては申告タイム順に整列しますが、残念ながら、前に並びたいがために明らかに出せないタイムを申告するランナーも少なくありません。

その点を考えると青梅マラソンが行なっている昨年のタイムで決めるのは合理的だと思います。ただ人気大会なのでエントリーが難しく走れないケースもあるので、昨年のタイムだけではなく、違う要素も盛り込んだら、青梅マラソンが目指している安全面はより向上すると思います。

フルマラソンなら、その大会だけではなく、他の大会のタイムを申告できますが、30kmレースは少ないのでそこが主催者として難しいところでしょう。

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ただ、フルマラソンのタイムを換算して並べ直す作業はさほど時間のかかるコトではありません。

青梅マラソンのタイムでフルマラソンのタイムを予測

こちらは以前書いた記事ですが、かなり近似値になると思います。

この要素を取り入れれば、フルマラソンで2時間30分を切るランナーの前に、4時間を超えるランナーが来ることはなくなります。

これは速いランナーだけに良いことではありません。例えばキロ6で走るランナーにとって後方から身体が接触するくらいの間隔でキロ3分少々の速いペースでガンガン抜かれたら怖いし、自分のペースも分からなくなってきます。オーバーペースになれば途中からグダグダになってしまうかもしれません。適正な位置からスタートした方がペースは守りやすいので、タイム的にも良くなるし、気持ちよく走れると思います。

青梅マラソンのコースは狭いことから、自分の走力より遅い位置に配置されてしまうと、スタートロスが大きいだけではなく、スタート後にランナーを抜いても抜いても自分の適正ペースで走るのは難しくなります。

極論になりますが、速いランナーから遅いランナーへ綺麗に並べたなら、スタートの号砲と同時に自分より前にいるランナーは自分より速いランナーだから、少しづつ前のランナーとの間隔は広がっていきますから混雑など発生しません。

整列時には先頭から最後尾まで1kmくらいの長さになり、両車線を使ってびっしりランナーがいたとしても、最後尾がスタートラインをまたぐ20分後には先頭は6km以上先に進んでいます。

四角形の面積で考えると、幅が片側車線になり半分になったとしても、長さは6倍以上になっているのだから、面積は3倍以上になります。それ以降も徐々に面積は広くなり人口密度は徐々に減っていきます。

しかし、実際は終始混雑の中で自分のペースで走ることが出来なかったと話す方は少なくありません。

その理由をイメージするために、極端な例えになりますが、キロ6分で走るランナー集団が、彼ら彼女らより速いランナーの前からスタートしてコース幅一杯に横になり壁のように走っていたなら、その後ろを走る、キロ4分、キロ5分のランナーはキロ6分でしか走れません。

そこで無理してでも抜かなくてはと、接触するくらいの間隔で前に出ると、キロ6分のランナーは驚き、ペースは落ちます。前のランナーがブレーキをかけると、後ろはブレーキをかけねばならないから次から次へとブレーキをかけます。高速道路で事故発生でもないのに止まるような渋滞になる原因は、不必要なブレーキだったり、急加速急減速を繰り返す自動車のせいだと聞いたことがあります。

もし、キロ6分のランナーが、最初からキロ6分の位置で走っていればこのようなことは発生しにくくなります。

また、キロ6分のランナーが後ろに迷惑をかけないように、スタート直後キロ5分で走ったとすると、登り傾斜になった頃には疲労困憊になりキロ7分まで落ちるかもしれません。前を走るランナーのペースが徐々に落ちてくると、後ろのランナーのペースも落ちやすくなります。これも高速道路のブレーキの例と同じことになります。

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話を戻して、どうすれば良いかは主催者が考えることですが、私が主催者サイドであるならば、このようにします。

①前年の記録(もしくは前々年の記録)

②フルマラソンのタイムを1.42で割ったタイム

③ハーフマラソンのタイムを1.48倍

*ハーフマラソンに関しては、2.1倍するとフルマラソンのタイムに近くなりますから、2.1倍した上で1.42で割ると1.48倍になります。

倍率など仮の数値で計算していますが、主催者が妥当性があると思う係数を使えばよいのです。

また②③は、①を前年の記録にするなら合わせて過去1年間にする。①が前々年までOKなら同様に過去2年間にする。

①②③の一番良いタイムをそのランナーのタイムにして、それを並べるだけですから、さほど作業量は増えないと思います。

記録証提出に関しては、フルマラソンサブ3.5レベル以内のタイムを申告をしたランナーだけで良いでしょう。

合わせて取り入れたら良いと思うことは、つくばマラソンのようなウェーブスタートです。

青梅マラソンは号砲から最後尾ランナーがスタートラインを跨ぐまで20分間かかっているのだから、大きく4つのグループに分かれて、11時30分、11時35分、11時40分、11時45分にそれぞれスタートすれば、交通規制の影響はないし、グロスタイムにこだわるランナーにとっても無理に速いタイムを申告する必要もなくなります。

1ブロック3,000人程度ならスタートにさほど時間はかかりませんし、前がふさがっていないのだからスムーズにスタートできます。

また、交通規制が10分余計に取れるなら6つのブロックに分ければ良いでしょう。

前のブロックがスタートしたら、次のブロックのランナーは5分間かけてジリジリとスタートラインについてからスタートする。

前からキロ5分未満、5分半未満、6分未満、6分以上といった感じでなれば、スタート後に前のブロックのランナーには本来追いつかないわけなので混雑は緩和するし、無理な追い抜きなども減少します。

試行錯誤を繰り返すことで、事故発生を防止してきた素晴らしい大会だからこそ、リスクの芽は早め早めに摘み取り改善策を検討して欲しいです。主催者にとっても安全な運営は最重要テーマですが、ランナーにとっても安全にストレスなく走れることは大事なことです。



青梅マラソン応援〜ゼッケン番号はどのように決まっている?〜

今年も昨年同様、10kmにエントリーしようと思っていましたが、クリック競争に負けてしまいました。

今年は応援です。

少し日差しが強いけど、応援や警備など含めて素晴らしい大会だと毎回思ってます。

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上位選手は圧倒的にヴェイパーフライ4%着用率が高かったです。

話題のシューズのスペックや感想〜sub2やヴェイパーフライ4%など〜

女子総合優勝の吉田香織さん(アールエル)は大きなフォームでグイグイ走っていました。

おめでとうございます。

この先頭集団が過ぎてから最後のランナーがスタートラインを越えるまで20分間近くかかってましたが、その時先頭のランナーは、6km以上先に行ってるのだから凄い大会です。

また、スタート地点の応援も途切れることなく、参加者はみんな楽しそうでした。過去に10km、30km合わせて中止になった年を除いてほぼ走っている大好きな大会なので、来年はまた出ようと思いました。

ただ、2年前に感じたことが、また起きていたので今回はちょっと考えてみました。こちらは2年前の記事です。

青梅マラソン   素晴らしかったからこそ気になりました。  

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青梅マラソンのスタートは2年前に書いたとおり、特に前の方は、ゼッケン番号順に細かくブロック分けされているので、整列終了時間ギリギリに並んでもさほど整列位置は変わらないのでじっくりウオーミングアップできます。

今回、スタート前に、スタートラインから後方に向かい歩きながら並んでいるランナーに声をかけて行きましたが、女性の整列する右側の最前列は招待選手やサブ3ランナーで、そこからサブ3.5、サブ4と徐々に遅いランナーになって行きますが、途中で突然サブ3ランナーが何人か固まっているところがあったのです。

女性の大会結果が分かりやすいので掲載します。

女子は20000台からゼッケンが始まりますが、結果を見ると上位は優勝した吉田香織さんが20025で、続いて、20015、20011、20007、20005、20006、20001と招待選手など有力選手続きますが、総合10番台あたりから20350以降の選手が目立ってきます。

大会ページの結果をキャプチャーします。

40歳未満

40歳代

50歳代

ゼッケン下3桁で見ると100番から350番くらいまでのランナーがほとんどいないのです。

そして350番からまた上位に入るランナーが一気に増えてきます。私が知る限りでもサブ3ランナーが結構います。

ただ、上位入賞したゼッケン番号が300番台後半のランナーが主催者サイドに聞いたところタイム順になっていると言われたようです。

これはなぜなんだろう?と2年前にも疑問を感じていたので、いくつか仮説を立てて、参加したランナーに聞いてみました。

まず最初に、大会エントリーがローソンとスポーツエントリーに分かれているので、そのデータをマッチングする際に、予想タイムの順番にならなかったのではないか?と思いましたが、そうでもないようでした。

ただ、その話を聞く中でウルプロメンバーから、昨年出たランナーと、出てないランナーの違いではないですか?と言われたので、350番以降のゼッケンで上位に入っているランナーを調べたところ昨年は走っていないか、DNFしていました。

前年の結果はこちら

おそらく陸連登録選手に関しては、このような順になっているのでしょう。

招待選手など

昨年のタイム順

昨年タイムのない選手は申告タイム順

したがって、一昨年に総合入賞した選手であっても、昨年出ていないと、昨年制限時間ギリギリでゴールした選手より後ろになります。

その境目が300番台後半にあるのです。

昨年走っているかどうかを基準にしているのは合理的だと思います。

ただその上で書きますが、平均キロ4分少々で走る女子選手の前に平均キロ6分で走る選手がいるのは危険だと思います。男子は検証してませんが同様でしょう。

せめて、サブ3レベルもしくは大阪国際女子マラソン参加資格の3時間10分以内の女子選手は、昨年走っていないとしても、前からスタートできるようにした方が、よりスムーズに流れると思います。男子もタイムは別にして同様です。

また、一昨年に総合入賞している選手も前方からスタート出来てませんから、2年前のタイムも考慮されていません。

過去スタートでの事故がないと、スタート会場でアナウンスされていましたが、素晴らしいことだと思います。そのために様々な工夫や試行錯誤をしてきていると思いますので、今後、これらの点についても検討し改善していったら良いと思います。

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30キロの部だけで1万3178人(完走者数1万2277人)が走る大きな大会ですから、私が書いたことは極めて狭い範囲の話ですが、何人かの女性ランナーから今回のゼッケンについて疑問や不満を口にしていました。また、私が2017年に30kmの部で走った時、スタート後にキロ6で走るランナーがたくさん壁になっていたことがあり、このランナーは申告タイムを相当速く書いたのだろうと思っていましたが、そうではなかったようです。

自分より明らかに速いランナーが自分よりゼッケン番号が遅いと、自分が実力以上のタイムで申告したように思われそうで気になっている方もいると思います。私がその立場だったらちょっと嫌です。

ゼッケン番号やスタートブロックは主催者が安全面を考慮して考えることですが、参加選手からみて分かりやすい方がベターだと思います。

また、今回の話とは少し違うのですが、安全面で大事なことなので書いておきますが、20kmあたりの下りを気持ちよくスピードに乗っている走っていると、自分の右前(センターライン側)を走っていたランナーが、私設エイドに友人を見つけたのか、まったく後方確認もせずに急に進路変更して衝突しそうになったようです。急ブレーキかけて接触は避けたようですが下りでスピードに乗っているので非常に危険だったと話しています。『危ねえー』って声を発するも何も言わずにそのまま行ってしまったようですから、脚に負担がかかりリズムを崩しただけではなく、嫌な気持ちにさせてしまったのです。

私自身、エイドステーションに近い場所だと、センターライン側を走るランナーが左に寄ってくるのを想定できるので、急に動かれたとしても対処できるのですが、全く予期せぬ場所で急に自分の前を横切られたら驚きます。

今後、東京マラソンなど、大規模な都市型マラソンが続くので、注意喚起の意味で掲載しました。

もしレース中に、応援してくれる方のところに向かう時には後方のランナーのリズムを崩すことがないようにしましょう。

 

またゼッケン番号や整列順に関して、「だったらどうしたら良いの?」という観点から続編を書きました。

青梅マラソン応援〜ゼッケン番号はどのように決まっている?〜続編



サロマ湖ウルトラマラソン エントリーに思うこと

昨日はサロマ湖ウルトラマラソンのエントリー開始日で、私自身かなり緊張する時間です。

私は30分前からパソコンやスマホで繋がりを確認したり、注意事項のチェック漏れがないかなど確認しながら20時を待ちました。

運良く5分でエントリーは完了しましたが、今年は待機画面からエントリーボタンのある画面に変わってボタンを押すと、また待機画面になるなど繰り返し、まさかエントリー出来ないのでは?と焦ってきました。

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例年はエントリーボタンのある画面から、待機画面に戻る経験はありませんでしたが、今年はアクセスが多かったのでしょう。

以前はこのようなことは当たり前でしたが、最近はだいぶ改善されたと感じているので、今回は意外でした。

ただ、10分でエントリー人数に達しようと、40分で達しようと、募集人数より申込者が多いのだから、当然ながら全員は走ることはできません。

私自身、絶対に外せない大会ですから出来る準備をしてエントリーに備えましたが、運悪くエントリーできないことだってあります。今回も運が良かったと思っています。

10回完走したサロマンブルーかつ3回連続完走しているランナーや、昨年上位者には優先エントリー権がありますが、その他のランナーはこのクリック競争に勝たねばスタートラインにつけません。

この点に関しては、以前からサロマ湖ウルトラマラソンであれば良いのですが、その大会名の後に、兼世界選手権代表選考会という単語が続く年はダメだと思っています。

現在の仕組みだとマラソンのトップランナーがサロマで世界記録を狙おうと思ったら、まずはこのエントリーをクリアしないとスタートラインにつけません。

現に、日本代表の有力候補になるであろうランナーがエントリー出来ない自体も度々発生しています。今年も私が知る限りで日本代表経験者がエントリー出来ませんでした。

速けりゃいいのか?という議論ではなく、例えば100kmの定員3,550人の別枠で男女合わせて100人ほどエリート枠を作れば私のような一般市民ランナーの出場枠を奪うこともありません。

参加標準記録は何人分の枠を用意するかで、変わってきますが、例えば男子なら100km 7時間30分以内やマラソン2時間30分以内といったレベルの基準なら100人に収まると思います。

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また、今回エントリーできなかった方も、まだ出場するチャンスはゼロではありません。

ほとんど出てこないと思いますが、ゆずれーるです。

昨年も参加できなくなったメンバーがゆずれーるに出しましたが、その権利を譲られた方は、諦めていたサロマ湖出場の希望が叶ったのです。

このように出られなくなった方の貴重な出走権を無駄にしない仕組みは良いと思っています。ちょっと気付いたことがありますが、それは機会があれば紹介します。

さて、大会まであと5ヶ月ほどですが、フルマラソンシーズン真っ盛りの今は、まずフルマラソンで良いタイムを出せるよう頑張りましょう。それがサロマにも繋がります。

昨年サロマ湖ウルトラに関して書いた記事の一覧です。それ以前の年にもたくさん書いていますので、私のサイト内検索で知りたい情報を検索してみてください。

第33回サロマ湖100kmウルトラマラソン関連記事一覧

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IAAF国際陸連2018年世界ランキングから見た日本人選手の実力

2017年にマラソンでサブ10は149人 〜日本はケニア・エチオピアに続き3位〜

男子マラソンの世界の流れや実情を知るために昨年、国際陸連公式ページ掲載の数値を使用して上記の記事を作成しました。

このような記事は継続性が大事なので、同じような視点から2018年版を作成しました。

かなり手作業になりましたが、自分自身意外だと思う発見がいくつかありました。結構漠然とイメージしていることって多いと感じました。

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まず、いくつか質問をするので、記事を読む前に少し考えて見てください。

質問1

世界記録を出した選手の国籍と名前、おおよそのタイムを知っていますか?

質問2

2018年男子マラソン世界ランキングTOP10にもっとも多くの選手を出している国はどこですか?

質問3

2時間10分を切るランナーをサブ10ランナーと言いますが、2018年に世界で達成したランナーはどのくらいいて、そのうち日本人はどのくらいいると思いますか?

質問4

昨年大迫選手が日本記録を出しましたが、このタイムは2018年世界ランキング何位くらいだと思いますか?

質問5

TOP100の選手のうち国別占有率を比較すると日本は何位になると思いますか?

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個別に回答は書きませんが、表を2つ作ったので見てください。手集計なので多少誤りがあるかもしれません。また元データに集計上の誤りがあるかもしれません。例えば148位、149位の選手は同一選手のような気がしますが、元データをそのまま使用しています。

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2018年の記録をみると、ケニアのキプチョゲの2時間01分39秒はダントツですが、2位は2時間04分で大迫選手の記録と2分以内なのです。

TOP100で比較すると過半数はケニア人選手ですが、意外だったのはTOP10中8人はエチオピア選手なのです。13位までにエチオピア選手が10人名を連ねています。

日本も頑張っていて、世界でsub10(2時間10分切)をしている選手の10%は日本人選手です。

また、最初の表の右側の数値の意味は、オリンピックや世界陸上は各国3名を上限にしていますが、各国3名を上限にして世界ランキングを作ると大迫選手は10位、設楽選手は12位、井上選手は14位に相当するタイムだということです。

まだまだ世界との差は大きいという人はいますが、漠然と世界との差は大きいというより、このような統計値を見て考えると見え方は変わってくるような気がします。



箱根駅伝6区山下りでもNIKEシューズ躍進

今年の箱根駅伝はナイキヴェイパーフライ4%が席巻しましたが、5区、6区の山区間は少ないのだろうと思っていました。

昨年このような記事を書きました。

箱根駅伝でヴェイパーフライは強烈な結果を残したのか?

その記事の中で藤原商会さんが調べたシューズ一覧のリンクを紹介しました。

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その一覧表によると2018年箱根駅伝の6区のシューズメーカーはこんな感じでした。

アシックス 8人

ミズノ 5人

ナイキ(ヴェイパーフライ4%) 4人

ナイキ(ストリークなど薄いソール) 2人

アディダス 1人

ニューバランス 1人

アシックスとミズノの国産2メーカーを合わせると13人で61.9%を占有していました。

今年はナイキが多いと感じて、スロー再生して調べてみました。

解像度がさほど高くないテレビなので、少し分かりにくいのはありましたが、23人のシューズ内訳はこのような感じでした。

ナイキ(ヴェイパーフライ4%) 7人

ナイキ(ズームフライかヴェイパーフライか不明) 3人

アシックス 4人

ミズノ 4人

ニューバランス 3人

アディダス  2人

ヴェイパーフライかどうか不明なシューズもいわゆる厚底でしたが、ナイキは10人と昨年の6人から一気にジャンプアップです。

またニューバランスも昨年の1人から3人に増加

アディダスは1人から2人に増加

結果、海外メーカーが8人から15人に増えました。

その分国内メーカーは13人から8人に減少しました。

アシックス 8人→4人

ミズノ 5人→4人

今年は出場校が2チーム増えてる中で、国内メーカーが5人減らしてるのはかなり切実なことだと思います。(東海大は4月以降ウエアもミズノからナイキに変わるという報道がありました。)

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6区の下り区間はキツイカーブもあり、年によっては凍結により滑りやすい路面もあるので、厚底でグリップの良くないヴェイパーフライ4%を履くリスクは結構高いと思いますが、履いた選手はそれ以上のメリットを感じたのでしょう。

まず自動車で下りのカーブを走る時に、車高の高いミニバンより、地面に張り付くようなスポーツカーの方が安全にハイスピードで曲がれます。ランニングシューズでも同じことが言えて重心が高いと不安定になります。ヴェイパーフライ4%はミッドソールが柔らかいので沈み込みも大きくキロ3分よりはるかに速いスピードでカーブを曲がるのはかなり怖いと思います。ちょっとしたズレで足首の捻挫リスクは増大します。

また、今回は穏やかな天気で路面凍結はなかったと思いますが、このようなグリップの弱そうなソールですから下りでカーブのあるコースではかなり神経を使います。

そのようなリスクがあってもヴェイパーフライ4%(ズームフライ)を使った選手は、脚にかかる衝撃を抑えることを重視したのでしょう。スピードに関わらず下りを走ると衝撃は大きくなりますが、物凄いスピードで駆け下りる6区の選手の脚は走り終わったあとはぼろぼろになると言われてます。ヴェイパーフライ4%を履いたことがある方なら分かると思いますが、ヴェイパーフライ4%から他のシューズに履き替えた瞬間に凄く硬く感じてしまうほど衝撃吸収と反発力があります。

現場で見てませんが、選手も指導者もヴェイパーフライ4%を6区で履くリスクを分かった上で、コーナーではスピードを落として足首を捻るリスクを小さくするなどして、足を温存して走ったのではないでしょうか。

傾斜が緩くなりキツくなるラスト3kmあたりでテレビ解説者が、この辺りをこんな余裕ある表情で走っている選手は初めてみました。と東洋大か東海大の選手を見て話していましたが、序盤からハイペースながら終盤まで脚を残すことができたのもこのシューズを履くメリットなのでしょう。

NIKEのオフィシャルLINEにこのような投稿がありました。(こちらはそのキャプチャーです。)

全区間合計すると230人中95人ですから41.3%です。この中には5区を中心にヴェイパーフライ4%ではないシューズも含まれていますが、大半は昨年9月以降に販売されたヴェイパーフライ4%フライニットでした。

この鮮やかなカラーがテレビ画面に何度も写っていました。

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ただ、6区の区間賞(区間新記録)はアディダスを履いた青山学院大の小野田選手です。

青山学院大は東海大に3分41秒差の総合2位と連覇は終わりましたが、やはり強かったです。復路は区間1位が3人、区間2位が2人です。

3区で1位に立つも、4区、5区とも区間賞から3分以上遅れたため、往路優勝の東洋大に5分30秒差でスタートするという厳しい状況でしたが、復路で東洋大を抜き、2分13秒差をつけているのです。今回は東海大が凄かっただけです。

今年の好記録連発にはヴェイパーフライ4%効果が大きいと言われていますが、アディダスを履いた青山学院大選手が区間賞を3人(うち2人は区間新記録)とっている(4人中1人はナイキ)ことを考えると、それだけではなく気象条件にも恵まれ、何より選手が頑張ったのでしょう。

今年の東海大の総合タイム10時間52分09秒は大会記録です。

コースの一部が変わったことで変更前のタイムは参考記録になりましたが、2015年神野選手らが走った青山学院大の10時間49分27秒や、2012年設楽兄弟や柏原選手が走った東洋大の10時間51分36秒に匹敵するタイムです。今年はエース關選手が故障明けで参加しなかったことを考えるとほんと層が厚く来年も楽しみです。

また、今では11時間を切らないと優勝は中々厳しくなっていますが、初めて11時間を切ったのは1994年の山梨学院大の10時間59分13秒で25年前のことです。当時はステファン・マヤカ選手や尾形選手らを擁して区間賞4人、2位5人、3位1人でした。2位早稲田大は1区から渡辺康幸(区間新)-花田勝彦(区間3位)-小林雅幸(区間4位)-武井隆次(区間1位)らと続くも凄いメンバーで、タイムは11時間03分42秒でした。今回の東海大のタイムは当時としては驚異的なタイムであった山梨学院大のタイムを7分以上更新しているのです。7分というとキロ3分で走る箱根駅伝では2.3kmの差になります。

ランニングシューズは進化していますが、それを履く選手が努力して結果に結びつけたのはいうまでもありません。

また、ある大学は前日カーボローディングおよび当日スタート前にモルテンドリンクを使っていると関係者から聞きましたが、その大学だけではなく、使っている選手は少なくないと思います。

そのモルテンドリンクのプレゼント企画は1月7日までです。

モルテンドリンクを300名に合計900袋プレゼント〜ケッズトレーナー創業25周年記念企画〜

 



楠瀬祐子 神宮外苑24時間チャレンジ優勝〜キツイ時間帯をどう乗り切ったか?〜

神宮外苑24時間チャレンジから1ヶ月が経過しました。レース中やレース後には24時間走はもういいかな。と思ったことのある参加選手は少なくないでしょう。私自身も24時間走はもういいかな。と走った直後はそのように思います。

でも、そのキツかった記憶も徐々に薄れてきて、来年はどのように走ろうかなんて気持ちになっていくのです。

ウルトラマラソンの人気上昇にともないエントリーが難しくなっている大会もありますが、レース直後に来年のエントリーが始まったならクリック競争にはならないような気がします。

苦しくても最終的に完走できたレースなら、苦しい、キツイ、耐え難い記憶が徐々に薄れ、達成感や、充実感などの記憶が残るから、またエントリーしちゃうのでしょう。

だからそのレースや距離を嫌いにならないためには、しっかり準備をして、またキツイ時間帯をいかに耐え、乗り越えることが大事です。

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今回紹介する神宮外苑の優勝者 楠瀬祐子さんに一番聞きたかったのは、キツイ時間帯をどう耐えたのかです。

■キツイ時間帯には、どんなことを考え耐えましたか?

感情を爆発させていました。

「つらいー!」「苦しいー!」「痛いー!」「もういやだー!」

マイナスな言葉を発するのは、気持ちが内向きになるので良くないという意見も聞きますが、私の場合、思いっきり声に出し、大泣きしたりすることで発散でき、何を言っても突き進むしか道は無いんだから〜、と前を向くことができます。

そして、後ろ向きな言葉を発した後は切り替えて、「やめるわけないじゃん!」「絶対世界に行く!」と、これまた大声で言ってました。

24時間走は苦手で、どうしても冷静さを欠いて感情的になってしまうので、コントロールできるようになりたいと思っています。

ランニングネックレスKernelを使用しています。)

24時間走は深夜も走るので、単調になると睡魔に襲われどうしようもなくなるので、楠瀬さんのように声を出して発散していくのも一つのレースマネジメントだと思ってます。

またネガティブな言葉を発し続けると負のスパイラルに巻き込まれますが、ネガティブな言葉を発した直後にポジティブな言葉を発することで気持ちをポジティブな方向に向かわせているのが楠瀬さんのコメントから分かります。

逆にポジティブな言葉で気持ちを奮い立たせた直後に、ネガティブな言葉を発したら、気持ちは上げた分以上に落ちるような気がします。

ネガティブな言葉→ポジティブな言葉  ⭕️

ポジティブな言葉→ネガティブな言葉  ❌

また、今回苦しい時間帯に耐えることが出来たのは絶対に達成したい明確な目標があったからです。明確な目標は時間が長くなればなるほど大事になってきます。

そのあたりについて聞きました。

目標について

今回、優勝は特に考えておらず、世界選手権に向けたポイント獲得と自分の目標距離を追って走りました。

後半まで2番手を走っていましたが、それほど差は開いていなかったため、このままトラブルなく走り切れれば、2番でも累計ポイントでは世界に行ける。だから大丈夫と気持ちに余裕がありました。

今回は強い選手が欠場、体調不良、故障からの復帰と言うことで、私はたまたま優勝できただけです。

この3選手や世界の強豪選手と比べたら私はまだまだ力不足なので、優勝して嬉しいという思いはあまりなく、目標距離に到達できず、もっと頑張らなきゃと言う思いの方が強く感じました。

また、後半までトップを走っていた土居綾さんの走りを間近で見ていて、ここまで強くなっていただなんて!と焦りとともに、私も強くならなきゃと感じました。

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準備が大事だと書きましたが、それは目標達成に向けた継続的な練習をするのは当然ですが、レース中の補給計画や、気象変化へ対応することも大事な要素です。特に今回は序盤は日差しが強く、途中から雨が降ったり急激に冷え込み選手を苦しませました。

この点についてはこう答えてくれました。

補給

アスリチューン・ポケットエナジーが握られています。)

スタートから8時間くらいまで、ハンドラーが仕事の都合で来れず、一人で走っていたため、アスリチューン・ポケットエナジーをポケットにいっぱい入れて、1時間〜1時間半に1度取っていました。

それ以降は、ハンドラーにモルテンドリンクを出してもらって飲んでいたので、アスリチューンは力が入らなくなった時に摂取していました。

日差し対策

暑さ対策には日焼け止めは必須ですが、レース中に塗り直す余裕はありません。24時間の間で2回、日差しの強い日中があり、今回は夜に雨が降る(暑かったので上着着ずに半袖で走ってました)と言う環境の中でアグレッシブデザインの落ちない日焼け止めは強い味方でした。

また、最近のレースで帽子をかぶらず暑さにやられたことが多かったので、頭を守るには帽子が必須と感じました。

 

夜はかなり冷えたと多くの選手が話す中で楠瀬さんは暑かったと話しているのには驚きました。これは一定のペースで止まらずに走れていたからです。それは大きなトラブルを起こさないようしっかり準備できていたからです。

楠瀬さんに自分自身の強みを聞きました。

私の強み

いっぱいあります!

強靭な肉体と健康な身体。

前向きで苦しさもすぐ忘れられる単細胞な脳みそ。

練習の継続は強さにつながります。走れない日が長く続くほどの故障はほとんどしたことがありません。健康な身体に産み育ててくれた両親には、本当に感謝しています。

加圧トレーニングでの肉体強化や、定期的に堀口クリニックで検査とアドバイスを受けていることも、今の健康な私を作り上げる上での必要な要素になっています。

また、苦しさをすぐに忘れられるからこそ、苦しいウルトラマラソンという競技内で、辛さに負けずに頑張り続けられると思うので、前向きで楽観的な性格も強みだと思っています

 

最初に私が書いた苦しいことはすぐに忘れることができる。これはウルトラマラソンを走り続けるためには大事な要素だと思います。苦しんでもまたエントリーするランナーはこの要素が強いのだと思います。

また、楠瀬さんも自身のブログで振り返りをしていますが、その時の記憶と記録にしっかり残しておくことはとても大事なことです。苦しさと一緒に大事な気づきも忘れてしまっては同じ失敗を繰り返します。

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神宮外苑24時間走の女子選手の結果はこちらです。

  1. 楠瀬祐子 221.993km
  2. 松本ゆり 217.974km
  3. 土居 綾 216.528km

また、JUA 日本ウルトラランナーズ協会の公式ページに掲載されていますが、2018年12月3日現在の、2019 IAU 24時間走世界選手権代表選考ポイント獲得状況は以下の通りです。抜粋して掲載します。

【男子】

  1. 96 pt (36 + 60) 高橋 伸幸(東京陸協)
  2. 57 pt (16 + 41) 井上 真悟(東京陸協)
  3. 55 pt (30 + 25) 石川 佳彦(日亜化学)
  4. 30 pt (21 + 9) 楢木 十士郎(糟屋郡陸協)
  5. 21 pt (7 + 14) 安孫子 亮(SONY Atsugi RC)
  6. 19 pt (0 + 19) 高橋 健吾(東京陸協)

【女子】

  1. 55 pt (24 + 31) 松本 ゆり(クラブR2東日本)
  2. 55 pt (15 + 40) 楠瀬 祐子(東京陸協)
  3. 39 pt (27 + 12) 兼松 藍子(TEAM R x L)
  4. 29 pt (18 + 11) 青谷 瑞紀(24時間走チームJAPAN)
  5. 25 pt(0 + 25) 土居 綾(東京陸協)
  6. 9 pt (9 + 0) 青木 奈和子(埼玉陸協)

まだ正式決定されていませんが基本的に男女各4名が選考されるが、記録によっては少なくなることも、最大6名になりこともあると要項には書かれていましたが、要項の補足事項に以下の一文があります。

2018年の選考指定競技会において男子250km、女子230km以上の記録を出しながら総合ポイントで4名の基本代表枠に入らなかった場合は追加選出の検討を行うが、必ずしも選出を前提とすることは意味しない。

2018年の神宮外苑24時間チャレンジで男子250km以上、女子230km以上の記録を出したけど、4人目までに入れなかった選手は+2名づつ追加するかもしれない。でもこれはあてにしないでください。ということです。

これは5-6名になる場合の説明ですが、要項だけでは分からないのが3名になる場合です。もしかすると2017年代表選考には、男子はS標準(240km) 女子はB標準(200km)突破が前提でしたが、2019年代表選考もこの基準は最低条件なのだと思います。

その要項から判断すると、今回は基本代表枠の男女4名づつが順当に選出されるでしょう。

そうなると、2018年12月に開催され男女とも個人・団体とも優勝したIAU24時間走アジア・オセアニア選手権の代表メンバーに、神宮2位で元世界選手権優勝者の井上真悟選手と、楠瀬祐子選手が加わることになります。

正式に発表されましたら、また紹介させていただきます。

(画像提供:楠瀬祐子さん)



その時できる走りをする〜長江隆行 福岡国際マラソンの走り〜

東京オリンピック マラソン日本代表選考レースのMGC参加資格獲得のためにトップランナーが集まった福岡国際マラソンには、トップレベルの市民ランナー、100km世界記録保持者の風見選手などウルトラマラソンのトップ選手、トレランで活躍している選手も走っています。

この大会は誰でも走れる訳ではなく参加資格を得たものだけが走れるエリートのためのレースです。そのため参加資格はフルマラソン2時間35分以内と市民ランナーにとっては相当厳しい設定になっています。

こちらは2年以上前に書いた記事ですが、資格タイムに関しては変わっていないので、合わせてお読みください。

福岡国際マラソンBグループ資格タイム切り上げ

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また、この大会にも二つのカテゴリーがありますが、それを知っているのはかなり本気で取り組んでいるランナーなどごく一部でしょう。

テレビ中継が始まると、まず平和台陸上競技場のスタートの様子を映し出します。号砲と同時に凄いスピードで選手がトラックを周回してから競技場をあとにしますが、その映像に写っている選手は140人程度です。

実は同じ時間に少し離れた大濠公園から300人以上の選手がスタートしているのです。

競技場スタートは2時間27分以内の資格タイムをもつAグループの選手で、大濠公園スタートは2時間35分以内の資格タイムをもつBグループの選手です。

またスペシャルドリンクを置けるのはAグループの選手だけです。

このページで何回か紹介したことのある長江隆行選手(以下 長江さん)はこの140人程度のAグループスタートで、優勝した服部選手や前日本記録保持者の設楽選手、ボストンマラソン優勝の川内選手らと同時スタートなのです。

福岡国際マラソンの2週間前に開催された上尾シティハーフマラソンでは1時間8分55秒のセカンドベストで走り調子は上向きと、レース後に話していました。

その時の記事はこちらです。

ヴェイパーフライ4%を履くランナーの接地をみてみた。

 

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設楽選手らの優勝争いとともに、長江さんが福岡国際マラソンでどのような走りをするか注目していましたが、2時間30分59秒というタイムをみて、何かトラブルがあり失速したのか?と思いつつ、ラップを見ると序盤から長江さんにしては明らかに遅いラップだったことに気づきました。

2017年は中間点までを1時間0923秒で走り後半失速しましたが、2時間24分10秒で走った2015年は1時間11分28秒で中間点を通過しています。今年の中間点通過1時間14分22分は長江さんにとっては遅すぎるタイムだったのです。

ラップタイム

17:12-17:33-17:49-17:46-18:04-18:18-18:06-18:15-7:56

2:30:59(107位)

 

後半の落ち込みは小さいので、序盤に何かあったのだと思っていましたが、長江さんから連絡があったので聞いてみると、案の定、序盤から厳しいレースだったようです。

ただ、このレースの中にも手応えを感じていることはあったと話しています。

今回は最初のトラックの段階から、“動かない”と思いましたが、案の定17,18km位までは発汗量も多く、スピードに乗ることができませんでした。

ただ、何故かハーフを過ぎたあたりから前方のランナーが今までになく落ちてきて、自分のスピードが上がっているかのような錯覚を受けました。

この時から、一人一人拾いながら追いかけようと切替えることができました。このように現場で冷静に考えることができ、その後の展開に繋げることができたことは、結果的に良かったと思っています。

補給は、当初予定通り21kmのスペシャルでアスリチューン・ポケットエナジーを取り、31kmで2個目を取りました。

もちろんその後はガス欠はなくランナーを何人抜いたかわかりませんが、最後まで行けました。

結果的に後半も大幅な落ちがなかったのは、2個のアスリチューンのおかげかと思っています。

びわ湖でもアスリチューンをスペシャルに使う予定です。

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長江さんのメッセージを読んで思ったことは、後半の落ち込みはアスリチューン・ポケットエナジーの効果もあるかもしれませんが、6月のサロマ湖100kmウルトラマラソンにチャレンジするなど、昨年のレースで課題に感じていた終盤の落ち込みを防ぐための筋持久力強化がうまくいったのだと感じました。

また、前半の不調の中でも、その時できるギリギリの走りを模索していく姿勢が素晴らしいと思いました。

その諦めない気持ちがあったからこそ、次に繋がる何かを掴むことができたのでしょう。

もちろん、レース当日にコンディションを合わせることも、さまざまな気象条件に対応することも福岡国際マラソンに出るエリートランナーには求められることでしょうが、エリート選手であっとも簡単なことではありません。一般ランナーであればなおさらです。

思うように走れない時に、どのようなレースが出来るかで、長い目で見ると成長出来るかどうかの決め手になってくるのでしょう。

長江さんとは、100km初挑戦に際して、私のウルトラセミナーに参加していただいたのをキッカケにサロマ湖ウルトラにも一緒に行きました。またランニングフォームなどについて何時間も話したこともあります。

その会話の中には、私自身のフォーム改善についてのヒントもあり、長江さんが話していたことは多分こういうことかな?など模索しました。

長江さんと話していると、心の底から走ることが好きなんだな。と感じます。

さらなる進化を期待してます。

(画像提供)長江隆行さん



東京マラソン基準タイム導入は中高年ランナーのモチベーションアップに繋がる素晴らしい取り組み

今日の日経新聞にこのような記事が掲載されていました。

東京マラソン、23年から「連続落選者枠」
参加料値上げ 都内在住者枠も導入へ

一部引用して紹介します。

新たに設けるのは「連続落選者枠」で、23年大会から導入。会員制度の登録者のうち、20年大会以降の参加抽選で3回以上続けて落選した人を対象に抽選する。定員は千人から3千人程度。都内在住者向けの「地元先行枠」は定員を千人とし、20年から始める。年代別の基準記録に応じた優先枠も設ける。導入時期などの詳細は検討する。

 

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記事の中の主たる内容ではないが、年代別の基準タイムに応じた優先枠導入は待ち望んでいた制度です。

ニューヨークシティマラソンやボストンマラソンなどワールドマラソンメジャーズ(World Marathon Majors 以下 WMM)で導入している制度で、市民ランナーのモチベーションアップに繋げている制度です。

現在、大阪マラソンでも、年齢・性別の基準タイムを設けた市民アスリート枠はありますが、参加枠と基準タイムのバランスが悪く、先着順であることから、中々繋がらないなど不満の声が上がっています。

これは昨年エントリーしようとした際のものですが、久々にありえない酷さでした。

大阪マラソン 市民アスリート枠 エントリーは久々の酷さでした。

今回、東京マラソンの年齢別基準タイムによる優先枠がどのようなモノになるかは、まだ公表されていませんが、大阪マラソンのような緩い基準タイムにすると、結局は先着順や抽選になり、基準タイムが上のAさんが走れずBさんが走れるといった仕組みにはしないで欲しいと願っています。

基準タイムは厳しくなったとしても、基準タイムをクリアしている人は全員走れるような仕組みにするのか、ボストンマラソンのように自分のタイムが基準タイム(BQ)を大きく上回っている人からエントリーが開始して、定員になったら終了という仕組みのどちらかを希望します。東京マラソンもWMM大会であるからそのような仕組みを検討していると思われます。

参考までにニューヨークシティマラソンやボストンマラソンの基準タイムを掲載します。また対象大会などの規定などいろいろあるようですので、そのタイムを出していれば、これらの大会を走れるわけではありません。このような目安があるくらいに考えてください。

ニューヨークシティマラソン

男子

18-34 2:53:00
35-39 2:55:00
40-44 2:58:00
45-49 3:05:00
50-54 3:14:00
55-60 3:23:00
60-64 3:34:00
65-69 3:45:00
70-74 4:10:00
75-79 4:30:00
80+  4:55:00

女子

18-34 3:13:00
35-39 3:15:00
40-44 3:26:00
45-49 3:38:00
50-54 3:51:00
55-60 4:10:00
60-64 4:27:00
65-69 4:50:00
70-74 5:30:00
75-79 6:00:00
80+  6:35:00

*ハーフマラソンによる資格もあり

ボストンマラソン

男子

18-34 3:00:00
35-39 3:05:00
40-44 3:10:00
45-49 3:20:00
50-54 3:25:00
55-60 3:35:00
60-64 3:50:00
65-69 4:05:00
70-74 4:20:00
75-79 4:35:00
80+  4:50:00

女子

18-34 3:30:00
35-39 3:35:00
40-44 3:40:00
45-49 3:50:00
50-54 3:55:00
55-60 4:05:00
60-64 4:20:00
65-69 4:35:00
70-74 4:50:00
75-79 5:05:00
80+  5:20:00

ボストンマラソンに関しては、このタイムをBQと呼び、BQより20分以上余裕のあるランナーからエントリーが始まります。定員に達したらBQをクリアしても参加できません。

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東京マラソンがどのくらいの基準タイムを設定するかを考えるときに重要な要素になるのは、どのくらいの人数を想定しているかです。

2018年東京マラソン参加者の内訳はおおよそこのような感じでした。

  • 一般抽選 26,370人
  • プレミアムメンバー先行 3,000人
  • チャリティランナー 4,000人
  • 準エリート 2,000人
  • エリート 100人

合わせて35,500人前後です。定員を増やせないなら、この内訳を変える以外方法はありません。私の勝手な思いですが、イメージするために書いてみました。

  • エリート 100人
  • 準エリート→縮小して各県陸協からの推薦500人
  • チャリティー 5,000人
  • プレミアムメンバー 3,000人
  • 参加標準(東京マラソンクオリファイ→以下TQ) 7,000人
  • 一般抽選(都内枠、落選者枠含む)20,000人

現実的には、TQ枠はこのくらいが限度のように感じます。

するとTQをどのくらいに設定するか?

ニューヨークやボストンを参考にしても良いのですが、アメリカと日本のランナー人口分布は同じではないのだから、例えばランナーズの年齢別ランキングの数値を利用して決めたら良いです。

まず、完走者数は37万人だとして、TQ枠を7,000人にするなら、上位2%程度です。

しかし上位2%の方が全員東京マラソンに出るわけではないので3%に設定します。

次に、年齢区分はニューヨーク、ボストンと同じにするとしたなら、34歳までと80歳以上を除いて5歳刻みになるので、例えば私の年齢区分であれば、50-54歳の5歳分の完走者数を計算して、その上位3%のタイムを仮TQとします。

その上で、逆転現象が発生していないかなど確認し、年齢が上がるごとに緩やかにTQが下がるように調整しTQを決めたら良いと思います。

例えば30歳男子5367人の上位3%は161位です。100位が2:43:25ですから多分2:45:00くらいでしょう。

40歳男子の完走者は8,598人。この上位3%は257位。100位が2:49:12なので2:55:00くらいか?

50歳男子の完走者数は9,176人。この上位3%は275位。100位は2:56:13なので3:05:00くらいか?

60歳男子の完走者数は3353人。この上位3%は100位。このタイムは3:23:22です。

70歳男子の完走者数は932人。この上位3%は27位。このタイムは3:43:01です。

同様に女子は以下の通りです。

30歳 1,543人→46位 3:23:04
40歳 2,256人→67位 3:26:20
50歳 2,501人→75位 3:35:01
60歳 694人→20位 3:38:52
70歳 129人→3位 3:53:44

女子の60歳以降は母数も少なくなっているので1歳刻みだと、速いランナーがたまたま固まっている年齢だと凄い記録になってしまいますが5歳でくくればもう少し現実的な数値になると思います。

また日本のレースでは39歳までをあまり区分することはないので、ここは一本化して多少厳しめのタイムにして、男女とも60歳を超えると完走者数は急激に減ってくるので、この年代以降の資格タイムは上位3%ではなく少しゆるくするなどしていけばある程度納得感のある基準は作れると思います。

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今回はイメージなので5歳ごとで計算はしませんが、上記の数値を元にするとこのような感じになります。

男子

18-39 2:50:00
40-44 2:55:00
45-49 3:00:00
50-54 3:05:00
55-60 3:15:00
60-64 3:25:00
65-69 3:40:00
70-74 3:55:00
75-79 4:15:00
80+  4:30:00

女子

18-39 3:15:00
40-44 3:25:00
45-49 3:35:00
50-54 3:40:00
55-60 3:50:00
60-64 4:00:00
65-69 4:15:00
70-74 4:30:00
75-79 4:45:00
80+  5:00:00

ニューヨークやボストンに比べ厳しい基準タイムになりますが、これは7,000人ほどの枠をイメージしたからです。もう少し枠が拡大できるのであれば、もっと緩くなるし、枠がもっと小さいのであれば、もっと厳しい基準タイムになるでしょう。

仮に3,000人程度になるなら、上記タイムより10分ほど厳しくするようなタイムになると思われます。

また、基準タイムは多少緩めにしておいて、その基準をクリアした方が申し込みをして、その方のタイムと基準タイムとの差が大きい順に一覧表にして、仮に枠が+7,000人であるなら7,000人まで参加通知を出したら良いと思います。

事務処理的には難しいことではありません。

実際、どのような仕組みになるか分かりませんが、現在は、50代以上のランナーが実力でエリート、準エリートを取るのは現実的にはかなり厳しく、抽選という運に任せるか、チャリティーで走るしかありません。

それが頑張れば実力で参加できるかもしれないという基準になれば、モチベーションがまるで変わってきます。

特に、自己ベストを更新するのが厳しくなってきたランナーであっても、TQを取り続けるのをモチベーションにすることもできますし、世代を超えて年代別表彰ではなくTQで競い合う大会ができてくるかもしれません。

新聞に1行程度書かれただけですが、今日のウルプロ練習会でもメンバーの多くが関心を寄せていました。

年齢に関わらず頑張ろうと思えるような仕組み作りは大事なことだと思います。

それが、日本陸連などが現在構想を発表したランナー人口を増やすために必要だと思います。

*その他の計算などした結果や、追加情報などはこちらに追記していきます。



調子が上がらない時どう戦うか。〜24時間走チャンピオン石川佳彦の言葉にヒントあり〜

IAU24時間走アジア・オセアニア選手権で石川佳彦が2017IAU24時間走世界選手権に続き優勝した。

画像提供:松島美紀さん

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大会前に何度か連絡をとったが「調子がイマイチなのですが、あと一週間しっかり調整してアジアチャンピオン目指します!」「台湾暑いです。記録は狙えないと思いますがしっかり勝負にこだわって頑張ります!」とそれぞれ話していた。

スパルタスロン以降調子を崩してそれが戻っていないようだった。

それでも、アジア・オセアニア選手権を制したのだからホント勝負強い。

今回、調子が上がらない中で本番を迎え不安な気持ちが湧き上がる中で、それをどう乗り越えたのか聞いた。

質問の意図はいろいろあるが、さまざまなレベルのランナーにとっても参考になることがあると思ったからだ。

今回暑いのは想定していましたが、あれだけ暑くなるのは予想外だったので記録は話になりませんが、スパルタスロン以降の状態を考えれば上出来の走りでした。

もっと練習の段階で仕上げられていれば、後半伸ばせたと思いますし、レース後に意識が飛んでしまい、表彰式に出れないといった失態を犯す事もなかったと思います。

【スパルタスロン~アジア-オセアニア選手権までの不調】

スパルタスロンを狙い通り勝つ事ができ、次のターゲットレースはアジア-オセアニア選手権でした。毎回毎回ピークを合わせるのは体の負担になるのは分かっていたので、アジア-オセアニア選手権での記録はそれほど意識せずトレーニングを再開しました。抑え気味でやっていたと思っていましたが、体の状態は自分で思っている以上に悪く、レース2週間前のポイント練習も走り切るのがやっとという不安な状態で本番を迎えました。

レース当日、気温が上がる事は事前に分かっていましたが、スパルタスロンに向けて、暑い夏に誰よりも走った練習から暑さへの耐性には自信がありました。むしろ暑さで記録が全体的に低調に終われば、不調な状態でもチャンスがあると思えました。

【暑さ対策】

日差しが強い中でもアグレッシブデザインの日焼け止めはかなり役立ちました。帽子とネッククーラーを着けていたのは参加選手の中でもかなり少なかった(男子は自分だけ?)ので、この辺りも準備の差かなと思っています。

画像提供:松島美紀さん

逆に普段なら積極的に摂るアスリチューンも日が出ているスタート6時間までは出来るだけ摂らないよう意識しました。内臓トラブルを防ぐためです。給水を積極的に摂り、アスリチューンは6時間で3個程度に抑え、涼しくなる夜間帯に数を増やしました。最終的には40個以上摂取しましたが、最後まで補給物はアスリチューンでした。

 

思った通り、石川の言葉の中にいろいろヒントがあった。

  • 全てのレースを最高の状態に仕上げようとしない。
  • 自分の体調把握をしっかり行い、出せるパフォーマンスを客観的に認識する。
  • 暑いという走る上ではネガティブな状況を自分にとって有利だ。とポジティブな方向に気持ちを変えていく。
  • 日差し対策などその時出来る準備を全部する。
  • レース中もトラブルの未然防止に取り組んだ。

これらは24時間走に限らず、さまざまなレース、さまざまなレベルのランナーにやってほしいことだ。

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また、日本代表として戦うという事についてこう話した。

今回二度目の日本代表戦という事でプレッシャーはありました。ただ、一番最年少の自分は個人のレースのように自由に走らせていただき、チーム全体の事を考える余裕はなかったですし、今後もその余裕が生まれる事はないと思います。

画像提供:松島美紀さん

そんな中で井上監督はレース中の声かけを最小限に抑えてくださり、サポート組も走りやすいように淡々とサポートしていただきました。誰にでも出来る事ではありません。

チームキャプテンの楢木さんは常にチーム全体の事を考えてくださり、良い雰囲気で戦う事ができました。

画像提供:松島美紀さん

神宮から3週間での参戦となった高橋さんは自分の事より団体戦の事を一番に考え、走られていました。同じ事をしろ、と言われても絶対に出来ません。

女子選手3人も誰一人として万全ではない中、チームの事を考え、止まる事なく走り続けていました。

画像提供:松島美紀さん

普段一人でずっと走り続けている環境だからこそ、今回のチームに対する選手の熱い気持ちを強く感じられたのかもしれません。

ですが、あくまで自分の気持ちとして個人での世界タイトル獲得が最大の目標になります。色々な考えがあると思いますし、色々な意見を見聞きしますが、団体戦を見据えた走りがどんなものなのか自分には分かりません。頑なにトップを狙い続けた結果が最終的にチームの力になれば、これ以上嬉しい事はないと思っています。

画像提供:松島美紀さん

今回の厳しい戦いを糧に来年10月フランスでの世界選手権に向け、さらに強い自分を作っていこうと思います。

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24時間走 全記録

2016.12
神宮外苑24時間チャレンジ 優勝
263.127km(2016世界ランキング1位)

2017.7
IAU24時間走世界選手権 優勝
270.870km(2017世界ランキング1位)

2017.12
東呉24時間ウルトラマラソン 優勝
266.938km

2018.12
IAU24時間走アジア・オセアニア選手権 優勝
253.420km

4戦4勝、そしてアベレージ263.599kmという記録が意味することはたくさんあるが、ただ強いというだけではなく、様々な気象条件や体調に応じて、その時のベストな走りができるよう準備しているからこそできることだろう。

 

今回の大会結果についてはこちらにまとめました。

日本が個人・団体とも金メダル〜IAU24時間走アジア・オセアニア選手権〜