カテゴリー別アーカイブ: エリートレース・日本代表

板垣辰矢選手(アスリチューンサポートランナー)長安フォード撫仙湖国際ウルトラマラソン100kmで優勝

アスリチューンサポートランナーの板垣辰矢選手が、高地トレーニングで有名な中国・昆明で開催された長安フォード撫仙湖国際ウルトラマラソン100kmを7時間15分27秒で走り優勝しました。

本大会はIAU公認の国際大会であり今年は50kmおよび100kmのIAU世界選手権がないため、世界21ヵ国から強豪選手が集まりました。実質世界選手権と言っても過言でない大会です。

参加した選手は、コースは全て交通規制して、厳重な警備や、豪華なレセプションパーティーなど、中国の本気度に驚いたと話しています。

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板垣選手はレース後にこう投稿しています。

2度目の中国で、去年はゴールにも辿り着けなかったので、リベンジ成功!今回は標高1800m前後でアップダウンが続き、空気の薄さや日差しの強さに苦しめられ、今まで完走したウルトラで一番過酷なレースになりました。この中で走りきれたのは来年に向けて更にレベルアップできそう!

今回は到着してからテレビの取材、プレス発表、レセプションパーティーと全てのイベントに参加させてもらい貴重な経験になりました。

更に前日からたくさんの選手に写真を求められたり、中国の国営TVのcctvの2時間のダイジェストの内1時間近く映ってたり、日本じゃ味わえないスター選手になった気分   笑

これだけ評価してくれる中国の方々。また機会があれば来たいな。

そして25000元(約40万)-税をゲット。

 

去年ゴビ砂漠で開催された100kmレースで板垣選手は序盤からケニア人選手とハイペースな展開で競い合い、ケニア人選手ともどもリタイアとなりました。また今年のサロマ湖ウルトラマラソンで世界記録まで45秒に迫った6時間14分18秒で優勝し2017年世界ランキング1位であることから注目度が非常に高かったことが想像できます。

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レース後に板垣選手にいろいろ質問しました。また画像も板垣選手からご提供いただきました、ありがとうございます。

コースについて

今回は標高が高く賞金レースなので、タイムより順位にこだわりました。またこの大会の趣旨が今後世界選手権を開く為のプレ大会という事と、来年の世界選手権が9月という事で出場しました。2日前に現地入りしましたが走ると呼吸がきつく順応しきれませんでした。

コースは湖を一周するコースで20〜30kmが一番きつく、サロマ湖の50〜60kmの感じです。50km以降も6回くらいアップダウンがあり、特に80〜85kmは再び山越えでした。

レース展開

レースは50kmの部と同時スタートなので50kmの選手が飛び出し、追う展開でした。2位に入った中国人選手も積極的に入ってましたが気づきませんでした。序盤は体を慣らす為にキロ4分で慎重に入り、一昨年の世界選手権優勝のBuud選手をマークしながら走ってました。

9キロの折り返しからはBuud選手を含む5人の集団で走り、ペースが落ちていたので戻す為に上げたらついて来たのは中国人選手だけでした。

35kmで中国人選手を離し、49kmでトップを走っていた中国人選手に追いつき、50kmからは独走でした。後半は日差しが出てそこでも標高の高さを感じました。後半追い風だったので余計に暑さにやられました。

板垣選手の7時間15分27秒に続いてフィニッシュしたのは中国の梁晶選手で7時間32分10秒

 

注)昨年の世界選手権優勝は山内選手です。この時板垣選手は世界記録ペースで走るも失速しましたが、その時の経験がサロマ湖の走りに繋がったのでしょう。合わせてお読みください。

IAU100キロ世界選手権ラップタイムから考察 その1

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補給について

20kmにアスリチューン・エナゲイン(赤)、35km、50km、60km、80kmでポケットエナジーオレンジ味(白)とグレープ味(黒)を交互に取りました。後半は日差しと暑さに内臓をやられ、80kmを最後に取りませんでした。

日焼け対策について

アグレッシブデザインの日焼け止めを、今回使用して、しっかり塗っていた腕がほとんど焼けず、日焼け止めじゃないクリームを塗った足や何も塗らなかった肩が真っ黒になるなど効果を体感しました。このコースもサロマ湖同様日差しが強いので武器になりました。

世界記録に向けて

世界記録は条件が揃わないと厳しいので、日々の練習と年数回のウルトラのレースを大切にしていきたいと思います。

最後に

今回は着いた時から注目され続けながらでプレッシャーもありました。また海外の環境が違う中で、しっかり勝ちきれたのは大きいと思います。



2018年びわ湖毎日マラソンの関門タイム切り上げについて

参加資格がマラソン2時間30分以内、ハーフマラソン1時間10分以内など、市民ランナーにとってスタートラインに立つことが非常に厳しいびわ湖毎日マラソン2018年大会の大会要項が発表されました。

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私には全く縁のない大会ですが、今回発表された大会要項を見ると、参加資格は変わっていないのに、市民エリートランナーから困惑の声が上がっている理由はわかります。

その困惑の原因は最初の関門である15kmの打ち切りタイムが52分から51分に1分短縮されたのです。

ちなみにイーブンペースでフルマラソンを2時間30分で走るには3’33/kmです。このペースだと15km通過タイムは53分15秒です。昨年までの52分も厳しいと言われていましたが、さらに厳しくなったのです。

びわ湖毎日マラソンは東京オリンピックの選考レースですが、選考に絡むような選手には全く無関係な話ですが、市民エリートランナーには重大な変更です。

15km51分で走るには3’24/kmです。そのペースでハーフマラソンを走ると71分43秒であり、フルマラソン2時間30分ギリギリのランナーのハーフベストはだいたいこのくらいのタイムです。

フルマラソンなのに、ハーフマラソン自己ベストを出すようなペースで15kmまで走れば後半保たないけど、走らねば関門アウトなのです。

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資格タイムは変わっていませんが、完走を考えると実質3分くらい資格タイムが変わったくらいのインパクトのように感じます。

ダニエルズ係数で計算するとこうなります。

2時間30分のランナーは15km全力で走ると49分47秒

2時間27分のランナーは同様に48分46秒です。

15kmを全力で走って1分縮めるにはフルマラソンで3分縮めねばならないのです。実際はそれ以降の関門時間は変わっていないのでフルマラソンで3分は言い過ぎかもしれませんが、2時間30分のランナーが全力で15km走った時より1分しか余裕がないのは相当厳しいように感じます。

参考までにそれ以降の関門時間と、前の関門を通過してからの5kmペースを計算してみました。

15㎞地点 51分(3’24/km)

20㎞地点 1時間10分(直前5kmラップ 19分 3’48/km)

25㎞地点 1時間28分(直前5kmラップ 18分 3’36/km)

30㎞地点 1時間48分(直前5kmラップ 20分 4’00/km)

35㎞地点 2時間09分(直前5kmラップ 21分 4’12/km)

40㎞地点 2時間30分(直前5kmラップ 21分 4’12/km)

 

*15kmが厳しいのは当然として、20kmをギリギリ通過だと、25kmまでペースアップする必要があるので実質は15kmからの10kmを37分(3’42/kmペース)で走る必要があります。完走だけであればその後はキロ4に落ちてもゴールできます。

市民アスリートレベルではびわ湖で自己ベストを狙うのは困難という話をよく聞きますが、完走するためにはハーフマラソン自己ベストを出すような走りをしてから、キロ4で粘るような走りをせざるをえないからです。

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このように書いて3’33/kmとか3’24/kmペースで走る続けるイメージが分かりにくいと思いますので、少し例え話にします。

私が一番イメージしやすいのは、1000mインターバルを7本するとして、3’33/kmであればできますが、3’24/kmだと相当厳しいです。この9秒はとてつもなく大きいです。

例えばギリギリsub3.5のランナーのハーフマラソンのタイムは概ね1時間41分前後(4’48/kmペース)ですが、そのハーフマラソン自己ベストペースで15kmまで走ってからの27.195kmはとてつもなく厳しいと思いますが、そのようなレースなのです。

ただ友人は厳しければ厳しいだけびわ湖完走の価値は高くなると、ポジティブに考えている方が少なからずいます。さすがに市民ランナーでサブ2.5している方々の気持ちは強いです。

オリンピック日本代表を目指す実業団選手などはもちろん凄いのですが、フルタイムの仕事をしながらサブ2.5を出してびわ湖を走る市民アスリートは凄いと思います。アスリチューン・サポートランナーにも複数のびわ湖ランナーがいますが応援してます。

 



箱根駅伝はホントに日本の陸上を弱くしているのか?後編

 

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大学を卒業して実業団選手としてランニングを続ける選手は一握りで、卒業してランニングは辞める選手も多いでしょうが、市民ランナーとして趣味で走り続ける選手も少なからずいます。この層は練習量が落ちてもハーフ70分前後で走るのです。

ちなみにこれは実業団ハーフのタイム分布です。半分以上の選手が65分くらいで走っていますが参加人数は少ないですよね。


話を少し戻して、1大会で70分カットが541人、65分カットが90人というランナーを創出している理由は、箱根駅伝があるからでしょう。

箱根駅伝がなければ、そもそも学生ハーフに1000人以上がエントリーすることもないでしょう。

学生女子マラソン並みの人数になるかもしれません。

全員がオリンピックや世界陸上を目指すレベルにあるわけないけど、箱根駅伝を走りたいと走ることが好きで得意な子供が中学、高校、大学と陸上を続けるモチベーションになっているのです。

高校野球に甲子園という高校球児共通の夢になるような舞台があり、その後も入団し活躍すれば高収入が得られるプロ野球やメジャーへの夢が広がります。サッカーだって一緒です。

陸上には実業団選手という道はありますが、野球やサッカーに比べると収入面などを含めて夢のある仕事ではないと思います。

それでも、中学や高校で、野球やサッカーを選ばずに陸上を選ぶ才能豊かな選手がいるのは、箱根駅伝を走りたいというモチベーションがあるからでしょう。

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学生ハーフと実業団ハーフの上位30人のタイムは、どちらも64分カットと変わりません。この辺りについては箱根駅伝が悪いというより、実業団選手の最大の目標がニューイヤー駅伝であり、ハーフマラソンより短い区間が多いのも理由のひとつだと思います。

また箱根駅伝で燃え尽きることって悪いことですか?

そもそも大迫選手や設楽選手など箱根のスターは箱根駅伝がゴールでなく、世界で活躍することを目標にしているでしょうが、全ての選手が世界でメダルを狙えることなどあり得ません。

大学を卒業したら生活のために仕事をするのだから、学生時代の思い出として本気で箱根を目指すことは、その後の人生においての宝になると思います。

私はタイトルに『箱根駅伝はホントに日本の陸上を弱くしているのか?』と書いていますが、マラソンや長距離では世界トップと戦えない時代になっていますが、市民レベルでは日本のレベルは層の厚さで考えたら世界最高クラスだと思います。またウルトラマラソンで世界最高レベルなのも、市民トップレベルの分厚いランナー数が影響してます。

10000mやマラソンではスピードが足りないけど、そのペースで長く走れるといった才能を持った選手だっています。

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また、世界陸上でメダルをとり今や世界レベルの競歩にしても、私は箱根駅伝の人気が影響していると思います。

もちろん技術レベルや、競歩に必要な筋力の分析やトレーニングなどが大きいでしょうが、幼少期から将来競歩でオリンピックに出て金メダルをとると夢を語る子供がどれだけいるでしょう?

競歩選手が競歩を始めたキッカケは、もともと10000mなど長距離の選手だったが、監督らに勧められて転向したり、長距離は層が厚くて大会で入賞出来ないから層が薄い競歩を始めたり、故障のリハビリがキッカケだったりと聞いたことがあります。そもそも長距離など陸上をしてなければ、競歩をするキッカケもなかったでしょう。

長くなりましたが、箱根駅伝は、日本の陸上を弱くしているというより、強くしている、厚くしていると私は思います。

マラソンのトップレベルが勝てないのはその他の要素が大半でしょう。

また、大学時代には長い距離を走らずにスピード磨くべきとか、大学時代からマラソンすべきとか様々な意見はあります。もちろんアプローチは様々です。

ただ、そもそも長距離を志す子供が増えなければレベルは上がらないと思います。



箱根駅伝はホントに日本の陸上を弱くしているのか?中編

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キロ4より速く100KM走るランナー 〜6時間40分以内の日本のウルトラランナー一覧〜

100KM8時間以内で走る女性ランナー 〜8時間以内の日本の女性ウルトラランナー一覧〜

24時間走 250KMオーバーの日本のウルトラランナー一覧

少し箱根駅伝から話が逸れるようで、逸れていないのでお付き合いください。

この100kmの記事を作りながらあることを感じました。

それは男子の世界記録は砂田選手の6時間13分台で、近年の世界選手権日本代表に選考される選手(サロマ湖ウルトラ4位)は6時間40分前後です。これは世界記録の107.2%です。

女子の世界記録は安部選手の出した6時間33分台ですからこれに107.2%をかけると、7時間01分台です。まず安部選手の記録がとんでもないのは言うまでもありませんが、男女差が1.1倍あるとしたなら、男子の記録は5時間57分が出てもおかしくないし、実際に出せる選手はいると思います。その話は逸れ過ぎるので今はやめます。

上の記事は先に男子を作ってから女子を作りましたが、当初は男子が6時間40分だから、女子はその1.1倍の7時間20分、もしくはキロ4.5分の7時間30分のどちらかにしようと思ったのですが、7時間30分以内は歴代で4人しかいないのです。(敬称略)

6:33:11 安部 友恵 2000
7:00:28 櫻井 教美 2007
7:11:42 川口 紀子 1996
7:23:56 翔 ひろ子 2007

その結果20人に達した8時間以内にしたのです。

7時間30分を切っている日本人女子選手はもう10年いません。

逆に男子に関しては6時間40分台、6時間50分台まで広げると相当な人数になります。

その理由は簡単です。

エリートランナーの100kmタイムはサロマ湖の場合はだいたいフルマラソンの2.7倍から2.8倍に集まります。なかには2.6倍程度のランナーもいますが、2.7倍で考えると7時間20分で走るには、フルマラソンが2時間43分くらいの力が必要になります。近年上位入賞している選手の大半は2時間50分台ですから、7時間30分を切るのは大変なのです。

逆に男子の参加者にはフルマラソンを2時間30分で走るランナーはたくさんいます。2時間30分のランナーなら2.8倍で走れば7時間です。

ここで思ったのは、私のFacebookの友人には2時間20分台で走る男子市民ランナーはかなりいますが、2時間40分台で走る女子市民ランナーは数えるほどです。さらに2時間50分前半のランナーも少ないです。

そこでマラソンのエリートレースの記録で比較しました。

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直近の福岡国際マラソンと、大阪国際女子マラソンのタイムを分析しました。

出走者の上位25%のランナーは男子は2時間25分から30分までにいます。女子は2時間55分から3時間までにいます。トップがゴールしてから男子は20分ほどで25%のランナーがゴールするけど、女子は35分かかるのです。

また男子は25分ほどで半分のランナーがゴールするけど、女子は45分ほどかるのです。

何を言いたいかというと、優勝や入賞を狙う日本代表クラスのランナーから10分、20分後にゴールする市民ランナーは男子にはたくさんいるけど、女子はその層が薄いのです。言い方を変えると日本代表クラスのランナーが失速してゴールするくらいのタイムで走る市民ランナーは非常に少ないのです。

何故か?

ここでタイトルの話に近づきます。

フルマラソンを2時間25分くらいで走るランナーはだいたいハーフを68-9分で走ると思います。市民レベルでこのタイムはかなり速いです。

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次に、この表を見てください。

日本学生ハーフと、日本学生女子ハーフのタイム分布です。

男子トップは61分台で、女子トップは71分台。どちらも実業団含めてもかなり上位に入る素晴らしいタイムです。

着目して欲しい一つ目は完走者数です。

男子は1000人を超えているのに、女子は73人です。

次にトップから5分以内の区分人数は男子268人に対して、女子は29人です。

また、男子で70分切った選手が541人もいるのです。

何を言いたいか分かると思いますが、上位選手はフルマラソン2時間10分程度で走るレベルだとすると、2時間20分台で走る能力を持った選手が大学生には500人も600人もいるということです。(実際に走れるかどうかは別にしてダニエルズ係数などから考察しました。)

大学を卒業して実業団選手としてランニングを続ける選手は一握りで、卒業してランニングは辞める選手も多いでしょうが、市民ランナーとして趣味で走り続ける選手も少なからずいます。この層は練習量が落ちてもハーフ70分前後で走るのです。



箱根駅伝はホントに日本の陸上を弱くしているのか?前編

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オリンピックや世界陸上で日本代表選手が入賞できないと、箱根駅伝が日本のマラソンを弱くしているという論調が繰り返しされています。

その理由は

箱根駅伝の存在が大き過ぎて燃え尽きてしまうとか、実力以上にスター選手にしてしまうとか、大学時代はもっとスピード強化する必要があるのに、20kmを走れる練習がメインになってしまうとか、様々な視点から書かれています。

そうだろうと思う内容もあれば、それは違うだろうという内容もありますが、今回は私の思うところを数値に基づいて書いてみます。

まず結論を書くと、箱根駅伝は日本の陸上を強くしています。

まず5000mや10000mなどトラック長距離種目や、マラソンでは世界との差がかなり開いています。

これは以前書いた男女のタイム差についての考察 〜男女差は1.1倍〜  で使った数値です。

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この時から男子100mとハーフマラソンの日本記録は更新されましたが、男女差約1.1倍は変わりません。

今回は、男子の世界記録と日本記録を比較してみると
100mは9.58と9.98ですから、104.2%

同様に、10000mは104.6%、ハーフマラソンは103.3%、マラソンは102.8%と長距離に関しては距離が伸びるほどに世界との差は詰まってきます。

ただ最近は諏訪選手の出した日本記録に遠く及ばないタイムなのも現実ですが、2時間8分で世界記録と比較すると104.1%ですから、10000mの差がそのままついていると考えたらシンプルです。

もっと長い100kmマラソンなどウルトラマラソンになると日本人選手が数多くの世界記録を持っています。

100kmはずいぶん前の記録になりますが男女とも世界記録は日本人です。近年でも、100km男子の2016年世界チャンピオンで世界ランキング1位は山内選手で、2017年の現時点の世界ランキング1位は世界歴代2位の記録をサロマ湖ウルトラで出した板垣選手です。

また2017年の24時間走世界選手権で優勝し、2016年、そして2017年(現時点)の世界ランキング1位は石川選手です。さらに女子の24時間走(トラック)の世界記録は工藤選手です。

こちらも合わせてお読みください。

キロ4より速く100KM走るランナー 〜6時間40分以内の日本のウルトラランナー一覧〜

100KM8時間以内で走る女性ランナー 〜8時間以内の日本の女性ウルトラランナー一覧〜

24時間走 250KMオーバーの日本のウルトラランナー一覧

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少し箱根駅伝から話が逸れるようで、逸れていないのでお付き合いください。



日本の競歩はなぜ強いのか?の裏返しに感じたマラソン

日本の競歩はなぜ強いのか?
とキーワード検索したらこの記事が出てきました。
Wメダル&トリプル入賞 日本の男子50km競歩はなぜ強いのか

スポーツライターの酒井政人さんがコーチや選手にインタビューした内容をもとに組み立てられた記事です。

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今回の男女マラソンに関しては、多くの視聴者がガッカリしたと思います。もちろん川内選手の懸命なスパートに目頭が熱くなった人も多いでしょう。私もその一人です。

ただ、その場面以外は非常に退屈なレース展開で、映像に引き込まれるようなことはありませんでした。日本人選手の出ていなかった男子5000mや10000mとは対照的でした。

多くの視聴者がガッカリしたということは、それだけ期待していたからです。期待をしなければガッカリしません。

選手は一生懸命頑張ったけど、結果に結びつかなかったのはもちろん分かりますが、マラソン選手が語ったインタビュー記事と、今回3人全員入賞した50km競歩のインタビュー記事の内容を読み比べると余りにも差があり過ぎて驚きでした。

私が今まで何回もなぜ◯◯ができないのかな。。と書いたことはマラソンでは出来ていませんが、競歩では出来ているのです。

同じエンデューロ系の陸上競技であり、同じ日本人が世界の舞台で活躍している競歩の取り組みを分析し、陸上界で共有をすることで、その先にマラソンの復活はあると思います。

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記事に書かれたことを一部要約すると

明確な目標タイム設定

・目標タイムを定めた中で試合の流れに応じてレースを進めた。
→周りに流されずに自分の力を出すことに注力

組織力、チーム力

・キャリアのある荒井が引っ張るなどジャパンのチーム力で後続を寄せ付けなかった。
→先輩が後輩の力を引き出し、後輩は先輩の背中を追いかける。このようなことで伝統は出来ていくのだと思う。

共通言語化、伝える技術

・長期合宿を経て、今大会に臨んでいるので、簡単な言葉で、本人のなかで動きが修正できた。合宿を通して、言語の共通理解ができていた。
→レース中にコーチはどう伝えれば本人は理解できるか相互理解ができている。

科学サポート

・2020年東京五輪に向けた暑さ対策のなかで、個別の発汗量、体重の減少に応じた給水量に対応するなど、最先端の科学サポートもしっかり取り入れた。
→根性論も大事だが、科学的根拠があってのこと。

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女子マラソンについて考えると、なぜ後半のスピードに絶対の自信をもつアフリカ勢が仕掛けた序盤の遅いレース展開についていく必要があるのか?

を考えた時に、ふと、そもそも今回の3選手の目標は何だったのだろうか?設定タイムはあったのだろうか?などいろいろ聞きたいことが次から次へと浮かんできました。

序盤遅いペースで入りつつ、小刻みな揺さぶりをかけて、中盤以降ペースアップをして振り落とすのはアフリカ勢の得意な展開なのになぜ乗るのか?現役時代の野口選手や高橋選手ならそのような横綱相撲でも勝てたかもしれないけど、格上の相手の土俵では戦えません。

一人で先頭を引っ張るのが難しければ、チームJAPAN3人で交替で引っ張れば良いのになぜ出来なかったのか?

今回は思うような走りが出来なかった重友選手は経験豊富な実力あるランナーです。仮に彼女が、若手二人に自分の背中を見せて引っ張るような走りをしたら、彼女自身ももっと良い走りになったように私は思います。3人とも力があるのですから。。

科学トレーニングはマラソンも当然ながらしているでしょうが、競歩はレース中に本人がどう修正すれば良いか簡単な共通言語で伝わったとありますが、マラソンはどうだったのでしょうか?

そもそも、マラソンは所属チーム任せなのか、チームJAPANとして強化合宿をしていたのか知りませんが、この辺も鍵のように思えます。

競歩はまさにしっかり準備をして、本番は相手に惑わされることなく自分にできることを最後まで愚直に行うことで結果に結びついた。マラソンだって同じでしょう。



箱根駅伝5区ランナーだった五郎谷選手が富士登山競走を目指した理由  〜コモディイイダ会沢監督談〜 その2

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一年目の挫折と決意


順風満帆にスタートをきったように思えますが、チームとしての一番の目標であった11月3日の東日本実業団駅伝では、ニューイヤー駅伝出場に遠く及ばない結果となりました。この結果、実業団チームとしては当たり前ですが会社から厳しい話も受けました。選手たちには仕事と競技を両立しながら、自己実現をしてほしい、それが可能な部でありたいと思って活動してきました。好きなこと(種目)をするには、会社が求めるニューイヤー駅伝出場が必須であることを選手たちと再確認しました。マラソンをやりたい、3000障害をやりたい、1500をやりたいなど様々ありますが、ニューイヤー駅伝にでれば、その後の道が開けると何度も話し、五郎谷選手も2年目を迎えました。

ニューイヤー駅伝出場のための山頂の部挑戦


今回の山頂の部への挑戦は、ただ単に五郎谷選手の夢を達成するためだけのものではありませんでした。今年に入り、チームとしてもニューイヤー駅伝出場に向かい取り組んできましたが、現状の力では届かない。駅伝は流れとよく言われますが、流れにのるという相手任せではなく流れをつくる選手を育成できなけばならないと考えていました。その選手として五郎谷選手の富士登山競走で優勝し、日本代表になるというのは、チームに勢いをつける意味でも必達項目でした。これから先、様々なプレッシャーの中でも力を発揮するためには、あえてプレッシャーをかける。これも一つの指導方法と腹をくくり、ミーティングでも五郎谷選手には自分のためでなく、優勝してチームに勢いを!と繰り返しました。特殊種目だけが強いと思われないため、練習もチーム内で先頭きって積むように指示し、他のメンバーが20000ペース走なら、そのあとに1000のインターバルをいれるなど、粘り強さをつけるトレーニングを繰り返しました。

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大会記録保持者 宮原徹選手との試走


そんな中、富士登山競走大会記録保持者の宮原徹さん(滝ケ原自衛隊)と連絡をとり、私では指導できない山の走りを教えて頂きました。その試走で、高地の適応力があることを確認することができ、五郎谷も自信を付けました。宮原徹選手は五郎谷選手との試走後にこう話していました。

『2時間35分切は充分に狙える。へばっても2時間40分は間違いなく切れるでしょう。何れにせよ、日本人選手で五郎谷君を超える登坂力のあるランナーはいないと思います。』

そしてレース後にはこう話しました。

『五郎谷くんは走る能力は抜群なので7合目〜8合目の岩場区間を克服すれば僕の記録も更新できると思います。』

宮原徹選手(滝ケ原自衛隊)の富士登山競走の凄さについてはこちらをご参照ください。

富士登山競走に向けた最終トレーニングとレース前日の心強い援軍

7月からホクレンディスタンスで5000m  10000mを走り、いよいよ富士登山競走への最終トレーニングに入りました。
といっても、7月中旬からのチーム合宿を利用し、大会6日前までひたすらに追い込み3日で170キロ走りこみました。2日目には、富士山駅から山頂に登り、そして五号目まで下り、バスなど乗り継ぎ宿舎に戻り、着替えてから、山中湖一周ジョグ。翌日は坂ダッシュしてから、東京農業大学の30キロ走に合流させていただくなど、疲労困憊になるまで追い込みました。五郎谷は、この疲労は正直不安ですと口にしましたが、彼なら5日間で充分疲労がとれるという確信がありました。また、本当に体が動かなくなってからが勝負となるのが富士登山競走だと私なりに感じていましたので実施しました。結果、なんとか疲労を抜こうと積極的に休養、治療に専念し、当日をむかえました。一番大切なのは、自身でなんとか疲労を抜こうとする気持ちと行動が自己治癒能力を高めるということです。大会にむけて、五郎谷は前日入りしましたが私は仕事のため、大会当日、早朝に現地入りしました。

五郎谷の表情をみたとき、これは優勝は絶対できると思いました。なぜなら、あった瞬間、『会沢さん、体調完璧です!』と言ってきたからです。彼が調子がいいといって、崩れたことが今までありません。

自分の体がしっかり分かっているのも、強さだと思います。

そして、レース前日に五郎谷選手に最高の援軍が訪れました。

五郎谷選手が、高校時代、そして社会人になってからも石川県に帰ったときには、お世話になっている治療院の平木先生が、五郎谷選手の直前合宿の走りの動画をみて、バランスが気になったということで、石川県から急遽、車で五郎谷選手の前泊する旅館を訪れて治療してくれたのです。

そして今回の目標は2時間40分を切って優勝。あわよくば2時間35分切りたい!と話をしましたが、記録を狙うのは来年で、今年は優勝して日本代表になることだけ考えて走ろうと伝え、スタート地点にならびました。

そして歴代2位の記録で優勝したのです。

五郎谷俊選手(コモディイイダ) 富士登山競走 2時間31分34秒で初優勝 その1〜歴代2位走り〜

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最後に〜会沢監督から五郎谷選手へ〜

箱根から世界へ!これはオリンピックに対しての言葉だと思います。ですが、今の世の中、ライフワークバランスが推奨され、それは仕事の責任を果たすとともに、人生の各段階で多様な生き方が選択実現できることが定義されています。

箱根駅伝には山登りや山下りなどの特殊区間があります。以前は走力があれば山は登れるというのが一般的でしたが、五郎谷選手のように登りの耐久力に富んだ選手もいます。

以前にくらべ、スカイランニングやウルトラマラソンなどが、かなりメジャーになってきた今、箱根から世界へ!は、こうした競技生活のあり方にもつながるのではないかと思います。

五郎谷選手は、スカイランニングで世界で勝ちたいという大きな目標のあとには、100キロマラソンへも挑戦したいと話しています。

さらに、チームとしてニューイヤー駅伝出場も!

欲張りにみえるかもしれませんが、気持ちがあれば、成せると思います。

富士登山競走については、私は無知なところからのスタートでしたが、100キロマラソンは学生時代に出場した経験もあります。

これについては、世界大会への取り組みも実体験から指導できます。

100キロマラソンに出場をきめて練習を開始した大学四年時に、わたしは、トラック種目も全て自己記録を更新しました。

何かをなそうとするとき、物事はうまくまわると私は思っています。目の前の困難はたくさんあるかもしれませんが、少し離れた未来には必ずうまく回ると思います。それは本気で目標をたてた時、かならず知恵がうまれるからです。そして、本気で何かをなそうとした時、気づけば周りが支え、応援してくれているものです。

 

会沢監督が話しているように、今回は宮原徹選手がコース対策のアドバイスをしてくれたり、サロモンシューズなどのアイテムの提供を受けることになったり、高校時代からお世話になっている治療院の先生が訪れてバランスを整えていただいたり、周りが支え、応援してくれました。

また100kmマラソンへの挑戦は、ぜひ実現して欲しいと思います。



2017世界陸上  女子マラソン結果 〜前に出る勇気を〜

メダル、入賞が期待された女子マラソンですが、清田選手の16位が最高という結果に終わりました。

以下、上位選手のタイムと日本人選手のタイムです。( )内は自己ベストタイムです。(自己ベストはしゃぼん玉ニュースを参照)

上位選手の結果を見ると前評判の高い選手が占めていますが、日本人3選手が戦えないような力の差はないと思います。実際、優勝したR.ケリモ選手の自己ベストは2時間24分14秒で、3位のA.クラッグ選手は2時間27分03秒と日本人3選手より下です。

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トップ10

  1. R.ケリモ バーレーン 2:27:11(2:24:14)
  2. E.キプラガト ケニア 2:27:18(2:19:50)
  3. A.クラッグ アメリカ 2:27:18(2:27:03)
  4. F.ダニエル ケニア 2:27:21(2:21:22)
  5. S.デミセ エチオピア 2:27:58(2:20:59)
  6. E.キルワ バーレーン 2:28:17(2:21:17)
  7. H.キプロプ ケニア 2:28:19(2:21:27)
  8. M.ディババ エチオピア 2:28:49(2:19:52)
  9. J.トレンゴブ 豪州 2:28:59(2:27:01)
  10. B.ディババ エチオピア 2:29:01(2:21:19)

日本人選手

16. 清田 真央 日本 2:30:36(2:23:47)
17. 安藤 友香 日本 2:31:31(2:21:36)
27. 重友 梨佐 日本 2:36:03(2:23:23)

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アップダウンや折り返しや急なカーブが多い難コースですが、日本人3選手は本来の力を出すことなく失速してしまったように思えて仕方がありません。

もちろん3選手はすごく頑張ったと思いますし、高橋尚子さんら解説者が話すように、次に繋がる経験を積んだと思います。

しかし、テレビ中継で話すほど3選手は上位選手と比べて力が劣っている訳でも、練習が足りない訳でもないと私は思いました。

なぜ、メダル争いができなかったのか?入賞争いができなかったのか?をしっかり分析していかないと東京オリンピックでも同じような結果になってしまいます。

レース後のインタビューで選手が話しているように終盤ついていけなかったのは間違いない事実です。終盤のペースアップに日本人選手は対応できず、上位選手が35kmから40kmを16分前半なのに対して、清田、安藤は18分中盤、重友に至っては20分中盤まで失速し一気に差を広げられました。前半の揺さぶりや後半のペースアップに対応する力がなかったのも間違いない事実でしょう。

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しかし私が疑問に思うのは、なぜ自分の得意なレース展開に持ち込まなかったかです。スローペースで入り、揺さぶりをかけるのはケニア、エチオピア、バーレーンなど優勝候補選手の得意なレース展開であり、今回もその相手の土俵に乗ってしまったのです。

ペースメーカーのいるレースであれば、一定のペースで走れる集団で体力を温存する作戦は分かりますが、アフリカ勢が上げ下げするのは分かっていることだし、あの狭くカーブの多いコースで周りの選手と接触しないように気を使って走るのは決して得策ではなかったと思います。

今回素晴らしいレースになった男子10000mでは、王者ファラーの得意な展開にならないよう他の選手が速い展開に持ち込みました。それでもファラーは強かったですが、相当追い詰めたのです。

日本人3選手は先頭グループを引っ張る力を持っているのだから、ペースが遅すぎると思えば、先頭に出てレースを作っていくような積極性が欲しかったと思います。一人で出ていくのが怖いのであればチームJAPANで対応して欲しかった。

そして、日本人3選手はみんな強いのです。自信を失うことなく今回の経験を生かして次に生かして欲しい。

そんなことを感じた深夜のテレビ観戦でした。

 



箱根駅伝5区ランナーだった五郎谷選手が富士登山競走を目指した理由  〜コモディイイダ会沢監督談〜 その1


箱根駅伝の山登り区間である五区は、幾多のドラマが生まれた区間であり、順天堂大学の今井選手、東洋大学の柏原選手、青山学院大学の神野選手など山の神と呼ばれるスター選手が生まれた区間でもあります。

今年の富士登山競走 山頂の部で歴代2位の好タイムで優勝した五郎谷選手は、2015年、2016年と東洋大学の選手としてこの五区を走り、2016年は1時間19分53秒と区間3位の走りをしました。

その箱根ランナーが富士登山競走を目指した理由など、コモディイイダ 会沢監督から教えていただきました。

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●入社動機と勧誘●


トレイルの世界で戦いたい!というのが、五郎谷の社会人での目標でした。もともとトレイルをやらせてくれる実業団がなかったこともあり、一般企業にすすみ、自身の時間でトレイルをすると決めていました。ある企業から内々定を頂いていましたが、東洋大学の酒井監督から当社に枠がまだあるかという話を東洋大学出身の西山コーチを通じて頂きました。

当社にとっては知名度的にも願ってもないチャンスであり、すぐに練習に招待し、会社や練習環境について説明しました。

当時は、完全フルタイム勤務の中での競技でしたので、厳しい環境はしっかり説明した上で、当社を選び、駅伝にでてくれるなら、トレイルレース参加も大丈夫とし、年間のレース計画も渡しました。入社から5月まではトラック中心、6月から富士登山競走にむけたトレーニング。富士登山、十和田八幡平駅伝5区、火祭りハーフマラソンをトレイルに見立てたレースとして夏場に組み、9月からは実業団駅伝にむけて仕上げていくというイメージです。そして、入社を決めてくれました。

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入社後知ったトレイルを目指す理由


まず、監督としてしっかり理解したかったことは『なぜ、トレイルを目指したいのか?』ということでした。そんなことから彼と話をしていくと、【山が得意=トレイル】という発想で、実際のトレイルがどんなものかを知らない状態でした。

私自身もトレイルについてはなんとなくのイメージしかありません。そこで、ネットで調べ、トレイルランナーが下りを駆け抜ける動画に私は『え、、、』と感じたのが正直な感想でした。それはまさに、大事故にいつ繋がってもおかしくない。チームで駅伝を目指す監督としては、駅伝前にこれを選手にさせる訳にはいかないと感じました。

そこで、五郎谷と話をし、動画を見させたところ、興味はあるものの、登りの能力を活かしたいということで一安心しました。同時に、彼の中のトレイルを目指す意味について、もしかして?と感じたことがあり、何度か話をし、わかったことがありました。

それは、世界で戦いたい!ということでした。その競技として、自分自身が得意な山登りを選んだということでした。

つまり、トレイルにこだわっていた訳ではなかったのです。(*今は、トレイルレースにも、スカイランニングにも興味を持っています。)

彼は全国高校駅伝1区でも29分39秒で走り、インターハイ5000でも決勝に残る力をもって、強豪 東洋大学に入りました。そこで、先輩にあたる設楽兄弟の走りを目の前にして『トラックでは勝てない』と痛いほど感じ、自分が日本代表として世界で戦えるのは、登りだ!と思い、それを生かした種目を走りたいというのが本音でした。その意味で、富士登山競走の山頂の部で優勝し、日本代表になることは最初の目標にはうってつけでした。

しかし、山頂の部で優勝するには、まずは五合目の部に出場し、山頂の部参加資格タイムをクリアしなければならないということを知り、第一目標を達成するのに入社から一年半かかりました。

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1年目の五合目出場にむけて


私自身、一般的な長距離種目の経験しかなく、練習で高尾山を走ったことがある程度。

しかし、選手が出場したいという以上、できる範囲で対策や情報を集め、チーム練習の合間をぬって、二回の試走にいきました。そこでシューズが大丈夫か、情報収集したペースで大丈夫かなどの確認をし、本番に挑みました。

80分は切れると試走で感じていましたが、まさかの34年ぶりの大会新記録で優勝しました。

それを期に、その一週間後の十和田八幡平全国駅伝の5区で強豪実業団選手をやぶり区間賞を獲得。8月末の火祭りロードレース(ハーフマラソン)では、川内優輝選手がもつ大会記録を更新して優勝しました。さらにそこで手にしたユナイテッドグアムマラソン(ハーフマラソン)でもコースレコード樹立して優勝と、気象条件、高低差のはげしいレースで着実に力をつけていきました。

 



2017世界陸上 男子マラソン 結果 と女子マラソンスタート

1 キルイ ケニア 2:08:27
2 トラ エチオピア 2:09:49
3 シンブ タンザニア 2:09:51
4 ホーキンズ イギリス 2:10:11
5 キプケテル ケニア 2:10:56
6 メウッチ イタリア 2:10:56
7 ゲブレゲルギシュ エリトリア2:12:07
8 ワンジル ケニア 2:12:16
9 川内 優輝 日本 2:12:19
10 中本 健太郎 日本 2:12:41

26  井上 大仁 日本 2:16:54

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川内選手の最後のスパート凄かった!

まさか8位のケニア ワンジル選手を3秒差まで追い詰めるとは思いませんでした。

8位入賞は出来ませんでしたが、良いレースを見せていただきました。

続いて10位でフィニッシュした中本選手も安定した走りでした。

失速した井上選手には26位でしたが、いろいろ経験を積めたと思います。

コースに関してはアップダウンもキツイけど、それ以上にカーブが多く、必然的にカーブ手前での減速と、カーブ後の加速を余儀なくされることから、厳しいコースだと思いました。
また各国ごとに設けられた給水地点の間隔も狭く、接触など選手はかなり気を使うレースだったと思います。

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ずっとテレビで見ていましたが、周回コースのせいなのか、トップ選手より日本人選手中心に映しているからなのか、視聴者としては川内選手の最後のスパート以外はかなり退屈なレースでした。

男子10000mのハラハラするような緊張感あるレースとはかなり違いました。

さて、これからスタートする女子マラソンには、安藤友香、清田真央、重友梨沙選手が出場しますが、安藤選手のタイムは日本歴代4位のタイムです。かなり期待できるレースだと思います。

1 2:19:12 野口みずき ベルリン 2005
2 2:19:41 渋井陽子 ベルリン 2004
3 2:19:46 高橋尚子 ベルリン 2001
4 2:21:36 安藤友香 名古屋ウィメンズ 2017
5 2:21:45 千葉真子 大阪国際女子 2003
6 2:21:51 坂本直子 大阪国際女子 2003
7 2:22:12 山口衛里 東京国際女子 1999
8 2:22:17 福士加代子 大阪国際女子 2016
9 2:22:46 土佐礼子 ロンドン 2002
10 2:22:48 前田彩里 名古屋ウィメンズ 2015
11 2:22:56 弘山晴美 大阪国際女子 2000
12 2:23:19 田中智美 名古屋ウィメンズ 2016
13 2:23:20 小原 怜 名古屋ウィメンズ 2016
14 2:23:23 重友梨佐 大阪国際女子 2012
15 2:23:26 大南博美 ベルリン 2004
16 2:23:30 小崎まり 大阪国際女子 2003
16 2:23:30 尾崎好美 東京国際女子 2008
18 2:23:34 木崎良子 名古屋ウィメンズ 2013
19 2:23:43 大南敬美 ロッテルダム 2002
20 2:23:47 清田真央 名古屋ウィメンズ 2017

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優勝争いは下記のケニア、エチオピア選手、そしてバーレーンのキルワ選手を軸に展開されるでしょう。日本選手の積極的なレースを期待しています。

  • 2:19:31 A・メルギワ エチオピア
  • 2:19:50 E・キプラガト ケニア
  • 2:19:52 M・ディババ エチオピア
  • 2:20:48 Y・キルワ バーレーン
  • 2:20:59 S・デミセ エチオピア
  • 2:21:19 B・ディババ エチオピア
  • 2:21:22 F・ダニエル ケニア
  • 2:21:27 F・キプロプ ケニア