カテゴリー別アーカイブ: エリートレース・日本代表

東京マラソン エリートのとんでもなく難しい参加資格 続編 〜理由はIAAFゴールドラベルレースの要件?〜

この記事は2017年12月16日に書きました。

東京マラソン エリートのとんでもなく難しい参加資格

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その中で、東京マラソン エリートの部にマラソンの資格タイムで出るためには、男子 2時間21分以内 女子 2時間52分以内も市民ランナーにはかなり厳しいタイムです。

しかし、ハーフマラソンの男子 1時間01分以内、女子 1時間11分以内。10000mの男子28分以内、女子32分以内は日本のトップランナーでも難しいタイムであり、実際、男子のハーフマラソンの資格タイムは大迫傑選手も、神野大地選手も、マラソン日本記録保持者の高岡寿成選手もクリアしてないとんでもなく難しいタイムなのです。

そのため何のために設けた資格タイムか分からない。と書きました。

今日書いた 2017年にマラソンでサブ10は149人 〜日本はケニア・エチオピアに続き3位〜  を書くために海外サイトを含めていろいろ調べてる中でその数値の意味が分かってきました。関係者から聞いてないので絶対にそうだ。とは言えませんが、多分あっていると思います。

それは、東京マラソンがIAAF公認ロードレースのゴールドラベルレースであり、その要件の中に以下の条件が決められています。

過去3年間に以下の記録を出した海外選手を、男女最低5人ずつ、出身国は5か国以上から招待が必要です。

マラソン

男子 2時間10分以内
女子 2時間28分以内

ハーフマラソン

男子 1時間01分以内
女子 1時間11分以内

10km/10,000m

男子 28分00秒以内
女子 32分00秒以内

マラソン以外はまさしく東京マラソンエリート参加資格と一致してます。
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おそらく、東京マラソンのエリート資格はハーフマラソンや10000mのタイムで参加してもらおうと考えてはいなく、あくまでもマラソンのタイムで参加してもらおうと考えているのでしょう。

しかしIAAF(国際陸連)ゴールドラベルレースであることから、海外招待選手の基準をクリアしやすいようにこれらの基準を設定したのでしょう。

フルマラソンの2時間21分以内はエリート選手の参加資格タイムですが、ハーフと10000mは招待選手の基準になるタイムですから厳しくて当然です。

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話は少し変わりますが、マラソン2017年世界ランキングで、2時間10分以内で走ったランナーは149人ですが、そのうちケニア、エチオピアは123人ですから、それ以外の国の選手は26名しかいません。海外のゴールドラベルレース主催者としては、5カ国の海外国籍の選手を招待する必要があるので、日本人選手は引く手数多な状態だと言えます。ですからどんどんチャレンジして欲しいです。

女子選手でも日本には過去3年以内に2時間28分以内で走った選手は結構います。それらの選手のうちで海外レースにチャレンジしている選手は少ないように感じます。所属チーム事情から難しいのかもしれませんが、ここ数回の世界選手権で自分の力をほとんど出せずに終わってしまった一つの理由はここにあるように思えます。入賞は逃しましたが川内選手が9位に入ったのは様々なレースを経験していることからくる力強さが備わっているのでしょう。

 



2017年にマラソンでサブ10は149人 〜日本はケニア・エチオピアに続き3位〜

2017年のマラソンランキングを国際陸連 IAAFのwebサイトで調べました。

世界ランキング1位はE.キプチョゲ(ケニア)の2時間03分32秒で、予想通り上位はケニア、エチオピアが独占しています。

なんと2時間10分を切った選手149人のうち123人はケニアとエチオピアの選手なのです。内訳はケニア88人、エチオピア35人です。

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ランキング表はこちらです。

 

日本人選手を黄色のマークを付けましたが、日本ランキング1位の大迫選手は世界ランキングは40位です。ただケニア・エチオピアを除くと3番目のタイムなのです。

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ケニア・エチオピアの選手がどのくらい台頭しているかを把握するために外してランキングを作ってみました。実際は世界陸上やオリンピック、ワールドマラソンメジャーズにはケニア・エチオピアからも出るので外す意味はありませんが目安と思ってください。

黄色が目立ちますよ。なんと26人中9人が日本人です。

国別人数は以下の通りです。

KEN ケニア 88
ETH エチオピア 35
JPN 日本 9
ERI エリトリア 4
NOR ノルウエー 1
UGA ウガンダ 2
MAR モロッコ 2
NED オランダ 1
RSA 南アフリカ 1
TAN タンザニア 1
USA アメリカ 1
SUD スーダン 1
LES レソト 1
GBR イギリス 1
GER ドイツ 1

日本が弱くなったのではなくて、以前は本格的に参入していなかったケニア・エチオピアが2006年にシリーズ化されたワールドマラソンメジャーズ以降、本格的に参入してきたから勝てなくなったのです。

そうは言っても2002年に高岡選手が出した日本記録を15年間も破っていないのだから、まずはそこを破って欲しいと思います。

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ウルトラランナーへの道読者限定 『世界ランキング1位獲得おめでとうキャンペーン』

2017年 24時間走男子 世界ランキング1位 石川佳彦選手 270.870km

2017年 100km男子 世界ランキング1位 板垣辰矢選手 6時間14分18秒(世界歴代2位)

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上記記事で現時点の世界ランキング1位が、アスリチューンそしてアグレッシブデザインのサポートランナーであることをまとめました。

そして、記事の中でこう紹介しました。

両製品に共通するのは、アスリートのストレスを可能な限り軽減しようと開発された製品だということです。極限の状況でも飲みやすさを追求したアスリチューンと、日焼けによる疲労をレース前に塗るだけで大きく軽減することができるアグレッシブデザイン。これらはトップアスリートだけではなく、一般ランナーにも重要なことです。

 

であれば、私の記事を読んでいただいている読者の方に体験してほしいとメーカーと相談して、読者限定の『世界ランキング1位獲得おめでとうキャンペーン』をすることになりました。

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*世界ランキング1位は2017年12月20日時点のDUVウルトラマラソン統計の数値を使用しています。年内にランキング順位変動があったとしても、本キャンペーンの内容は変更しません。

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東京マラソン エリートのとんでもなく難しい参加資格

2018年2月25日に開催される東京マラソンは12回目となります。

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参加者は35,500人で、大半は抽選で選ばれたランナーで、そこにチャリティーランナーが4,000人、や各都道府県の選考大会などで上位に入って推薦された1,800人の準エリートランナー。また人数は公表されていませんが、協賛企業等からの推薦を受けたランナーもその中に含まれます。

そして、その中に100人前後のエリート枠で出場する選手がいます。

エリートの募集要項はこちらに掲載されています。ちなみに参加費は一般ランナーと同じ10,800円です。

東京マラソン 2018 エリート募集要項

この資格タイムは当然ながら厳しいです。

まず、マラソンのタイムは

男子 2時間21分以内

女子 2時間52分以内

他のエリートレースの資格タイムと比べても格別に厳しいです。

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男子

福岡国際マラソン

A 2時間27分以内

B 2時間35分以内

*Aは競技場スタートで、スペシャルドリンクが置けます。

びわ湖毎日マラソン

2時間30分以内

女子

大阪国際女子マラソン

3時間10分以内

名古屋ウィメンズマラソン

3時間以内

さいたま国際マラソン

3時間15分以内

男女とも別格の厳しさです。

ちなみに2017年福岡国際マラソンで2時間21分以内で走った選手は30人。2017年大阪国際女子マラソンで2時間52分以内で走った選手は51人です。

男女とも難しいタイムですが、日本記録の何倍か?で比べると男子の方が難しいです。

男子

2時間21分÷2時間6分16秒≒1.116倍

女子

2時間52分÷2時間19分12秒≒1.236倍

ちなみに男子日本記録を1.236倍すると2時間36分くらいになります。これは福岡国際マラソンBグループに近いタイムです。

このように男子エリートで出るためのマラソンの資格タイムはかなり厳しいことは分かりますが、さらに厳しいのがハーフマラソンと10000mです。

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男子

ハーフマラソン 1時間01分以内

10000m 28分以内

特にハーフマラソン1時間01分以内って出す気あるのか?ってタイムです。

日本歴代ランキングを調べると、この参加資格をクリアしている日本人選手はたったの8人です。。

また、10000m28分以内も歴代で66人ですから厳しい資格です。

女子

ハーフマラソン 1時間11分以内

10000m 32分以内

これらはこちらのページを参考にしました。

陸上長距離大会結果&歴代記録集

女子もかなり厳しい記録ですが、ダントツで厳しいのは、男子のハーフマラソンです。

なにせ、大迫傑選手も、神野大地選手も、マラソン日本記録保持者の高岡寿成選手もクリアしてないのです。

なぜ、このような資格タイムを設定しているのか不思議です。

ちなみに福岡国際マラソンAグループは1時間05分以内で、びわ湖毎日マラソンは1時間10分以内ですが、こちらは、箱根駅伝の選手などが初マラソンにチャレンジする際に使われる資格タイムです。

東京マラソンに、マラソン経験のない箱根駅伝選手が出ていますが、おそらく、10000mのタイムか、日本陸上競技連盟推薦でしょう。

東京マラソンについてはこのような記事も書いています。合わせてお読みください。

*東京マラソン参加費は驚くほど安い

*東京マラソンの当選確率を高める方法

(追記)

理由はIAAFゴールドラベルレースの要件??

東京マラソン エリートのとんでもなく難しい参加資格 続編 〜理由はIAAFゴールドラベルレースの要件?〜



抗州ウルトラマラソンで井上真悟選手が3位入賞〜中国選手の躍進と今後のウルトラマラソンで思うこと〜

まだ2017年の24時間走世界一は決まっていない!!〜井上真悟 中国・杭州ウルトラマラソンを走る〜で紹介した井上真悟選手が12月9-10日に中国 抗州大学で初開催された抗州ウルトラマラソンで256.800kmを走り3位入賞しました。

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井上選手から大会前に話を聞いた時、世界選手権で上位に入った選手に井上選手がどう挑むのか?と考え、開催国である中国の選手が上位争いをするとは思っていませんでした。

その理由はアジア各国の記録を見たら分かると思います。DUVウルトラマラソン統計で各国の歴代記録を調べてみました。(この大会開催前の記録です。)

日本

285.366km
275.684km
273.708km

中国

246.319km
243.300km
237.110km

韓国

241.200km
233.525km
230.083km

台湾

244.835 km
241.600km
238.790 km

アジア歴代記録を調べたらなんと23位まで日本が独占しています。

アジアでの日本一強時代は今大会で終わりました。

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その大会について井上選手はこう話しています。

【大会運営について】

この大会は、私が台湾のレースで過去に競いあってきた中国の著名なウルトラランナー趙紫玉選手が監修をおこない、台湾ウルトラランナーズ協会のサポートのもと生まれたものですが、その運営は台湾一の人気を誇る東呉国際ウルトラマラソン大会と遜色ない素晴らしいものでした。

具体的な魅力の一つ目は、トラックレースでありながら抗州の夜景やネオンが味わえる立地を活かしているということ。そして二つ目は、選手が心地よく走れるようなアップテンポの音楽による後押しがあることです。この工夫は脳科学的にも、24時間走の記録向上に役立つ利点がありますが、特に今回の大会では選手の心理状況に寄りそって会場で流れていた音楽が時間帯毎にうまく計算されていた感がありました。

また、メインステージでは、音楽にあわせたダンスパフォーマンスが日没まで行なわれており、会場へ訪れた観戦者やリレーマラソンの部へ参加した市民ランナーにとっても楽しみながら24時間走者たちと同じ場を共有できたのではないかと感じています。

※ 今大会の運営モデルとなった東呉国際ウルトラマラソン大会については、 今週のTeam R2 東呉国際ウルトラマラソン・5時間リレーマラソンの部(上田 怜さん) をご参照ください。

【気象コンディションについて】

この時期の抗州は、東京と同じか少し寒い気候となっており、深夜には2℃まで冷え込む時間帯がありました。

競技を最後までまっとうした多くの24時間走者たちにとってこのような条件下で本当に危険なのはレース終了直後です。精神的な気の緩みと、24時間で蓄積した疲労、消費カロリーにより低体温症で命の危険さえある場合もあります。今大会の表彰式では急きょ担架で搬送された選手もいましたが、大会主催者は、その点も真摯に受け止めており、来年の開催時期をより選手の健康面に配慮した季節、そしてレース終了直後のサポート体制を考えているとのことでした。

【シューズについて】

私は基本的に、練習で十分に使用チェックをしていない道具をぶっつけ本番で使うことはないのですが、今回は日本で入手困難なナイキのズームフライを大会直前に中国国内で手に入れることができ、数回の使用テストをおこなった上でレース序盤戦での使用に踏み切りました。

ナイキ・ズームフライシリーズは、今年の5月にケニアのエリウド・キプチョゲ選手が非公式ながらもフルマラソンで世界新となる2時間0分25秒を記録したときに使われたシューズ、福岡国際マラソンで大迫傑選手が使用したシューズの基本設計を市民ランナー向けに市販化されたものです。最大の特徴は、厚底のソール形状が効率的な重心移動を生み出すことです。

ただしその為には前足部からの丁寧な接地をし続けなければなりません。本来ならば練習で十分な慣らしをしなければ、使い慣れていない筋肉のダメージにつながるリスクもありましたが今回は筋肉の全体的な負担を分散させるためにレース序盤の8時間のみに割り切って使用しました。

【レース展開について】

序盤戦、上位選手たちは24時間走世界記録(303.306km Yiannis Kouros 1997年)に迫るキロ4分20秒〜40秒台のハイペースでレースを展開してゆきました。

トップを走っていた郑汝就選手は、冬場のレースにも関わらず裸足での暴走を続けており、郑汝就選手ふくめ、その流れに乗った多くの選手が後半失速するであろうことは予測できました。むしろ、序盤戦でセオリー通りの温存をしているフランスのルドヴィック・デルミ選手の位置どりに警戒しながらレースを進めてゆき、8時間目から12時間目までで狙いどおり総合順位を9位から4位へと少しずつ上げてゆきました。

郑汝就選手を追い抜き、総合3位まで順位を上げた14時間目からゴールまでの10時間、トップ1位、2位に位置していた梁晶選手と斯国松選手の2人には、正直「遊ばれた」という印象しかありません。彼ら2人の走りには優勝、準優勝という目的以上の狙いはありませんでした。結果、最初の12時間で開いた約14kmのリードをうまく使われ、温存されたまま最後まで逃げ続けられ、今回のレースでは完膚なきまでに敗北を味わされました。

ダメージを最少に抑えて賞金獲得したその走りは、ある意味でプロとしての次元の高さの表れでもあります。今大会で梁晶選手と斯国松選手はともに従来の24時間走中国記録(246.319km)を大幅に上回りましたが、おそらくそれは彼らの目的ではなかったハズです。

もし、今大会が新記録更新や世界ランキング1位獲得の際にボーナス賞金の支給されるルールであったとしたら、今大会の優勝記録は歴史に残るものであったかもしれません。

【今後のウルトラマラソンについて想うこと】

日本国内では基本的にウルトラマラソンの賞金レースはありませんが、ウルトラマラソンが競技としてメディアにも取り上げられやすい海外の大会では、賞金レースとして主催することで主催元はそれに見合った広告価値を生み出せていると感じます。

日本の市民ランナーが日常的に活用しているFacebookは、中国では規制のため連動ができませんが今大会前には中国独自のSNS「WeChat」をとおして市民ランナーのあいだでは優勝予測の話題でとても盛り上がっていたとも聞いています。

また、これは運営のしっかりした台湾の東呉国際ウルトラマラソン大会にも言えることですが、両大会ともにレース中の迅速な記録掲示やLIVE配信のための機材投資に力を入れており、ある意味では本場ヨーロッパの大会運営以上にスマホでの気軽な一般観戦が可能なプロ競技としての土壌が整いつつあるのが今のアジアの現状です。

24時間走は、ただ走っているその場面だけを見れば「なんでこんなことやってるの?」って、感じてしまうかもしれませんが、視点を変えれば霊長類最強の長距離走持久力の純粋な頂上決戦でもあります。

全哺乳類のなかで、僕たち人間ほど長く走る能力に特化した動物はいないからです。

有史以来「24時間で人はどれだけ長く走れるのか!?」をココまで競わせた時代も過去にはないハズです。

また、私はこの1年間「ウルトラアカデミー」というセミナーイベントを主催し、実体験に基づくウルトラマラソン攻略のノウハウやテクニックの学びの場をトップ選手たちと共同で作ってきましたが、第一線で活躍してきた選手たち一人一人の視点は、例えウルトラマラソンをやらないとしても一般の市民ランナーにとって有益なものばかりだったと確信しています。

つまり、海外でプロ選手としてレースで賞金を得つつ、培ったノウハウや知識をプロ講師として市民ランナーへ伝えながらマラソン市場の発展に貢献してゆく。

そんな社会での生き方も今ならできるハズです。

大学時代に駅伝のメンバーには選ばれなかったけど、実業団に入ったりすることはできなかったけど、それでも走ることが好きで、走ることが自分の人生の中心にあるような、野心あるこれからのランナーへ、この記事が届くことを願っています。

 

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今回の記録はまだDUVウルトラマラソン統計には反映されていませんが、独自に当てはめてみました。上位20人が250km超です。そのうち日本人選手は4人ですが本大会で中国人選手がTOP5に2人が入るなど日本に匹敵するウルトラマラソン強国になったと言えるでしょう。

2017年 24時間走世界ランキング(2017.12.12時点)

  1. 270.870km 石川佳彦(日本)
  2. 267.701km 梁晶(中国)
  3. 267.187km Bialobrzeski, Sebastian(ポーランド)
  4. 266.515km Steene, Johan(スエーデン)
  5. 265.304km 斯国松(中国)
  6. 264.506km 高橋伸幸(日本)
  7. 261.605km 楢木 十士郎(日本)
  8. 260.077km Ruel, Stephane(フランス)
  9. 259.403km Mihalik, Norbert(ハンガリー)
  10. 258.662km Reus, Florian(ドイツ)
  11. 258.172km Leblond, Olivier(アメリカ)
  12. 256.800km 井上真悟(日本)
  13. 256.688km Dilmi, Ludovic(フランス)
  14. 256.443km  Kronen Taranger, Bjørn Tore(ノルウェー)
  15. 256.246km Radzikowski, Andrzej(ポーランド)
  16. 255.375km Rudolf, Tamas (ハンガリー)
  17. 254.908km Csecsei, Zoltan(ハンガリー)
  18. 254.503km Batsberg, Bruno(デンマーク)
  19. 253.219km Brunner, Radek(チェコ)
  20. 252.720km Slaby, Steve (アメリカ)

(参考)女子選手の250kmオーバー(2017年)

ちなみに女子選手にも250kmオーバーが4人という非常にハイレベルに年になりました。

  1. 259.991km Bereznowska, Patrycja(ポーランド)
  2. 256.405km Dauwalter, Courtney(アメリカ)
  3. 251.078km Niwinska, Aleksandra(ポーランド)
  4. 250.622km Nagy, Katalin(アメリカ)

井上選手が話しているように、中国や台湾では、ハイレベルなウルトラランナーが育っているだけではなく、そのようなウルトラランナーがプロランナーとして活躍していける土壌が出来上がってきているようです。



ウルトラ始めてフルマラソンが伸びた〜川内鮮輝選手 福岡国際マラソンで自己ベスト更新〜

今年の福岡国際マラソンでは、ノルウェーのモーエン選手が2時間05分48秒で優勝し、日本人では大迫選手が日本歴代5位となる2時間07分19秒で3位になったことが大きく取り上げられています。

また4位までが話題のナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%を履いていたことも注目を集めました。

私自身、東京オリンピック日本代表選考の行方や、世界レベルから置いていかれている現状を破るであろう大迫選手や神野選手の走りには注目していましたが、もう一つ注目していたのは、日本トップクラスのウルトラランナー、トレイルランナーの活躍です。

投稿記事はこちらです。

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その中でも、今年の東京柴又100Kや四万十川ウルトラで優勝した川内鮮輝選手(以下 鮮輝選手)がどのくらいで走るだろうか?と注目していました。

四万十川ウルトラ後のインタビュー記事はこちらです。

四万十川ウルトラで川内鮮輝選手が優勝!と、10月21-22日開催のウルトラアカデミーについて 

鮮輝選手はコースは違えど、東京柴又100kを7時間15分29秒で走ってから、4ヶ月後の四万十川ウルトラマラソンを6時間42分06秒と33分以上更新したことで、来年のサロマ湖ウルトラマラソンで勝ち日本代表として世界で戦うという最大の目標が現実味を帯びてきました。

しかし、その行く手を阻む強敵はたくさんいます。

2017年サロマ湖ウルトラマラソンでは板垣選手が世界記録に45秒差に迫る6時間14分18秒で優勝しました。

板垣辰矢(アスリチューンサポートランナー)100km世界記録まであと45秒に迫る

板垣選手はハーフマラソンを64分前半で走るスピードを持っており、今年の千歳JAL国際マラソンで、鮮輝選手の兄である川内優輝選手の持つ大会記録を破る2時間17分19秒で優勝しました。

板垣辰矢選手  川内優輝選手の大会記録を破って千歳JAL国際マラソン優勝

また2016年IAU100km世界選手権では山内英昭選手が6時間18分22秒で優勝しました。

(速報)IAU100キロ世界選手権(男子)山内選手優勝 団体女子金メダル!!

その山内選手も今年の大阪マラソンで2時間20分45秒の自己ベストをだしています。

他にもフルマラソンで2時間20分以内の記録をもつ選手が日本代表争いをするサロマ湖ウルトラマラソンで勝つには2時間20分は切らないと厳しいと感じていました。

鮮輝選手の福岡国際マラソンを走るまでの自己ベストは2013年に古河はなももマラソンで出した2時間22分54秒でした。

そして、鮮輝選手は、2013年以来記録が止まっていたタイムを4年7ヶ月ぶりに更新する2時間18分47秒で29位に入りました。

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ラップ

16:05
16:08
16:05
16:14
16:10
16:23
16:41
17:28
7:33

ハーフ通過 1:08:07

レース後、鮮輝選手にウルトラマラソンを始めたことが今回の自己ベストに繋がったかどうかを質問しました。

今回フルマラソンのタイムが伸びたことについて、ウルトラマラソンを始めたことは大いに関係しています。

大きく分けて、以下の2点が、フルマラソンのタイム短縮に貢献しました。

①超ロング走による脚づくりによる距離耐性

試合での100km、練習での100kmを重ねて行ったことで、距離耐性がつきました。

そのため、普段のジョギング20km程度(4’45″/km)であれば、心身共に負担はなく、ジョギング=動きを整える活動になりました。動きが整うので、心身共により元気になり、ジョギングの時間は至福のひとときとなりました。

私はスピード練習は週に2回のため、残りの週5日の練習は至福の時間です。

今回の福岡は、前戦の神戸マラソンから2週間の間隔でしたが、週5日は負担のかからない動きを整える活動だったため、神戸マラソンでの走り込みを100%福岡国際へ生かすことが可能となりました。

神戸マラソンの1週間後には、実感としてはほぼフレッシュな状態でした。

②ペースを刻みながらも力を抜くコツを覚えた

ウルトラマラソンは力んでいると、最後まで保ちません。そのため、トレーニングの段階から力まないで走ることを徹底して意識してきました。その意識は、フルマラソンやトラックレース時でも、割合を変えて、生き続けるようになりました。(ウルトラマラソンなら脱力5:出力5、フルマラソンなら脱力3:出力7、トラックレースなら脱力1:出力9といった具合です)

今回の福岡は前半ハーフを68分で入り、現状の私には少し速いペースでした。しかし、この力を抜く意識を持っていたため、必要以上に体力を消耗することなく、最後まで大崩れなく走り切ることが出来ました。

 
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ウルトラマラソンを始めることで、フルマラソンのタイムが伸びてるランナーは、トップランナーだけではなく一般ランナーでもたくさんいます。またウルトラマラソンのタイムを伸ばすためにはフルマラソンのタイムを伸ばす必要があり、相互に連動しています。

鮮輝選手はフルマラソンを2時間15分まで伸ばせば100km世界記録の6時間13分33秒更新も可能だと考えていますが、サロマ湖ウルトラマラソンで上位に入る男子選手は概ねフルマラソンの2.75倍前後で走っています。2時間15分の2.75倍は6時間11分ですから夢は膨らみます。

また鮮輝選手は、現在Bluetoothワイヤレスヘッドホン「Jaybird」のサポートを受けています。

「Jaybird」はこのような商品です。ウエブページより抜粋します。

『どんなに激しく走っても、Jaybird RUNヘッドホンは、セキュアで快適なフィット感、防汗性と耐水性、4時間以上のバッテリー持続時間と持ち運べる充電ケースで、真のワイヤレス・ミュージックをお届けします。 Jaybird RUNで、ワイヤーに邪魔されずに自由気ままなランを。』

詳細はこちらをご参照ください。



板垣辰矢選手(アスリチューンサポートランナー)長安フォード撫仙湖国際ウルトラマラソン100kmで優勝

アスリチューンサポートランナーの板垣辰矢選手が、高地トレーニングで有名な中国・昆明で開催された長安フォード撫仙湖国際ウルトラマラソン100kmを7時間15分27秒で走り優勝しました。

本大会はIAU公認の国際大会であり今年は50kmおよび100kmのIAU世界選手権がないため、世界21ヵ国から強豪選手が集まりました。実質世界選手権と言っても過言でない大会です。

参加した選手は、コースは全て交通規制して、厳重な警備や、豪華なレセプションパーティーなど、中国の本気度に驚いたと話しています。

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板垣選手はレース後にこう投稿しています。

2度目の中国で、去年はゴールにも辿り着けなかったので、リベンジ成功!今回は標高1800m前後でアップダウンが続き、空気の薄さや日差しの強さに苦しめられ、今まで完走したウルトラで一番過酷なレースになりました。この中で走りきれたのは来年に向けて更にレベルアップできそう!

今回は到着してからテレビの取材、プレス発表、レセプションパーティーと全てのイベントに参加させてもらい貴重な経験になりました。

更に前日からたくさんの選手に写真を求められたり、中国の国営TVのcctvの2時間のダイジェストの内1時間近く映ってたり、日本じゃ味わえないスター選手になった気分   笑

これだけ評価してくれる中国の方々。また機会があれば来たいな。

そして25000元(約40万)-税をゲット。

 

去年ゴビ砂漠で開催された100kmレースで板垣選手は序盤からケニア人選手とハイペースな展開で競い合い、ケニア人選手ともどもリタイアとなりました。また今年のサロマ湖ウルトラマラソンで世界記録まで45秒に迫った6時間14分18秒で優勝し2017年世界ランキング1位であることから注目度が非常に高かったことが想像できます。

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レース後に板垣選手にいろいろ質問しました。また画像も板垣選手からご提供いただきました、ありがとうございます。

コースについて

今回は標高が高く賞金レースなので、タイムより順位にこだわりました。またこの大会の趣旨が今後世界選手権を開く為のプレ大会という事と、来年の世界選手権が9月という事で出場しました。2日前に現地入りしましたが走ると呼吸がきつく順応しきれませんでした。

コースは湖を一周するコースで20〜30kmが一番きつく、サロマ湖の50〜60kmの感じです。50km以降も6回くらいアップダウンがあり、特に80〜85kmは再び山越えでした。

レース展開

レースは50kmの部と同時スタートなので50kmの選手が飛び出し、追う展開でした。2位に入った中国人選手も積極的に入ってましたが気づきませんでした。序盤は体を慣らす為にキロ4分で慎重に入り、一昨年の世界選手権優勝のBuud選手をマークしながら走ってました。

9キロの折り返しからはBuud選手を含む5人の集団で走り、ペースが落ちていたので戻す為に上げたらついて来たのは中国人選手だけでした。

35kmで中国人選手を離し、49kmでトップを走っていた中国人選手に追いつき、50kmからは独走でした。後半は日差しが出てそこでも標高の高さを感じました。後半追い風だったので余計に暑さにやられました。

板垣選手の7時間15分27秒に続いてフィニッシュしたのは中国の梁晶選手で7時間32分10秒

 

注)昨年の世界選手権優勝は山内選手です。この時板垣選手は世界記録ペースで走るも失速しましたが、その時の経験がサロマ湖の走りに繋がったのでしょう。合わせてお読みください。

IAU100キロ世界選手権ラップタイムから考察 その1

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補給について

20kmにアスリチューン・エナゲイン(赤)、35km、50km、60km、80kmでポケットエナジーオレンジ味(白)とグレープ味(黒)を交互に取りました。後半は日差しと暑さに内臓をやられ、80kmを最後に取りませんでした。

日焼け対策について

アグレッシブデザインの日焼け止めを、今回使用して、しっかり塗っていた腕がほとんど焼けず、日焼け止めじゃないクリームを塗った足や何も塗らなかった肩が真っ黒になるなど効果を体感しました。このコースもサロマ湖同様日差しが強いので武器になりました。

世界記録に向けて

世界記録は条件が揃わないと厳しいので、日々の練習と年数回のウルトラのレースを大切にしていきたいと思います。

最後に

今回は着いた時から注目され続けながらでプレッシャーもありました。また海外の環境が違う中で、しっかり勝ちきれたのは大きいと思います。



2018年びわ湖毎日マラソンの関門タイム切り上げについて

参加資格がマラソン2時間30分以内、ハーフマラソン1時間10分以内など、市民ランナーにとってスタートラインに立つことが非常に厳しいびわ湖毎日マラソン2018年大会の大会要項が発表されました。

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私には全く縁のない大会ですが、今回発表された大会要項を見ると、参加資格は変わっていないのに、市民エリートランナーから困惑の声が上がっている理由はわかります。

その困惑の原因は最初の関門である15kmの打ち切りタイムが52分から51分に1分短縮されたのです。

ちなみにイーブンペースでフルマラソンを2時間30分で走るには3’33/kmです。このペースだと15km通過タイムは53分15秒です。昨年までの52分も厳しいと言われていましたが、さらに厳しくなったのです。

びわ湖毎日マラソンは東京オリンピックの選考レースですが、選考に絡むような選手には全く無関係な話ですが、市民エリートランナーには重大な変更です。

15km51分で走るには3’24/kmです。そのペースでハーフマラソンを走ると71分43秒であり、フルマラソン2時間30分ギリギリのランナーのハーフベストはだいたいこのくらいのタイムです。

フルマラソンなのに、ハーフマラソン自己ベストを出すようなペースで15kmまで走れば後半保たないけど、走らねば関門アウトなのです。

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資格タイムは変わっていませんが、完走を考えると実質3分くらい資格タイムが変わったくらいのインパクトのように感じます。

ダニエルズ係数で計算するとこうなります。

2時間30分のランナーは15km全力で走ると49分47秒

2時間27分のランナーは同様に48分46秒です。

15kmを全力で走って1分縮めるにはフルマラソンで3分縮めねばならないのです。実際はそれ以降の関門時間は変わっていないのでフルマラソンで3分は言い過ぎかもしれませんが、2時間30分のランナーが全力で15km走った時より1分しか余裕がないのは相当厳しいように感じます。

参考までにそれ以降の関門時間と、前の関門を通過してからの5kmペースを計算してみました。

15㎞地点 51分(3’24/km)

20㎞地点 1時間10分(直前5kmラップ 19分 3’48/km)

25㎞地点 1時間28分(直前5kmラップ 18分 3’36/km)

30㎞地点 1時間48分(直前5kmラップ 20分 4’00/km)

35㎞地点 2時間09分(直前5kmラップ 21分 4’12/km)

40㎞地点 2時間30分(直前5kmラップ 21分 4’12/km)

 

*15kmが厳しいのは当然として、20kmをギリギリ通過だと、25kmまでペースアップする必要があるので実質は15kmからの10kmを37分(3’42/kmペース)で走る必要があります。完走だけであればその後はキロ4に落ちてもゴールできます。

市民アスリートレベルではびわ湖で自己ベストを狙うのは困難という話をよく聞きますが、完走するためにはハーフマラソン自己ベストを出すような走りをしてから、キロ4で粘るような走りをせざるをえないからです。

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このように書いて3’33/kmとか3’24/kmペースで走る続けるイメージが分かりにくいと思いますので、少し例え話にします。

私が一番イメージしやすいのは、1000mインターバルを7本するとして、3’33/kmであればできますが、3’24/kmだと相当厳しいです。この9秒はとてつもなく大きいです。

例えばギリギリsub3.5のランナーのハーフマラソンのタイムは概ね1時間41分前後(4’48/kmペース)ですが、そのハーフマラソン自己ベストペースで15kmまで走ってからの27.195kmはとてつもなく厳しいと思いますが、そのようなレースなのです。

ただ友人は厳しければ厳しいだけびわ湖完走の価値は高くなると、ポジティブに考えている方が少なからずいます。さすがに市民ランナーでサブ2.5している方々の気持ちは強いです。

オリンピック日本代表を目指す実業団選手などはもちろん凄いのですが、フルタイムの仕事をしながらサブ2.5を出してびわ湖を走る市民アスリートは凄いと思います。アスリチューン・サポートランナーにも複数のびわ湖ランナーがいますが応援してます。

 



箱根駅伝はホントに日本の陸上を弱くしているのか?後編

 

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大学を卒業して実業団選手としてランニングを続ける選手は一握りで、卒業してランニングは辞める選手も多いでしょうが、市民ランナーとして趣味で走り続ける選手も少なからずいます。この層は練習量が落ちてもハーフ70分前後で走るのです。

ちなみにこれは実業団ハーフのタイム分布です。半分以上の選手が65分くらいで走っていますが参加人数は少ないですよね。


話を少し戻して、1大会で70分カットが541人、65分カットが90人というランナーを創出している理由は、箱根駅伝があるからでしょう。

箱根駅伝がなければ、そもそも学生ハーフに1000人以上がエントリーすることもないでしょう。

学生女子マラソン並みの人数になるかもしれません。

全員がオリンピックや世界陸上を目指すレベルにあるわけないけど、箱根駅伝を走りたいと走ることが好きで得意な子供が中学、高校、大学と陸上を続けるモチベーションになっているのです。

高校野球に甲子園という高校球児共通の夢になるような舞台があり、その後も入団し活躍すれば高収入が得られるプロ野球やメジャーへの夢が広がります。サッカーだって一緒です。

陸上には実業団選手という道はありますが、野球やサッカーに比べると収入面などを含めて夢のある仕事ではないと思います。

それでも、中学や高校で、野球やサッカーを選ばずに陸上を選ぶ才能豊かな選手がいるのは、箱根駅伝を走りたいというモチベーションがあるからでしょう。

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学生ハーフと実業団ハーフの上位30人のタイムは、どちらも64分カットと変わりません。この辺りについては箱根駅伝が悪いというより、実業団選手の最大の目標がニューイヤー駅伝であり、ハーフマラソンより短い区間が多いのも理由のひとつだと思います。

また箱根駅伝で燃え尽きることって悪いことですか?

そもそも大迫選手や設楽選手など箱根のスターは箱根駅伝がゴールでなく、世界で活躍することを目標にしているでしょうが、全ての選手が世界でメダルを狙えることなどあり得ません。

大学を卒業したら生活のために仕事をするのだから、学生時代の思い出として本気で箱根を目指すことは、その後の人生においての宝になると思います。

私はタイトルに『箱根駅伝はホントに日本の陸上を弱くしているのか?』と書いていますが、マラソンや長距離では世界トップと戦えない時代になっていますが、市民レベルでは日本のレベルは層の厚さで考えたら世界最高クラスだと思います。またウルトラマラソンで世界最高レベルなのも、市民トップレベルの分厚いランナー数が影響してます。

10000mやマラソンではスピードが足りないけど、そのペースで長く走れるといった才能を持った選手だっています。

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また、世界陸上でメダルをとり今や世界レベルの競歩にしても、私は箱根駅伝の人気が影響していると思います。

もちろん技術レベルや、競歩に必要な筋力の分析やトレーニングなどが大きいでしょうが、幼少期から将来競歩でオリンピックに出て金メダルをとると夢を語る子供がどれだけいるでしょう?

競歩選手が競歩を始めたキッカケは、もともと10000mなど長距離の選手だったが、監督らに勧められて転向したり、長距離は層が厚くて大会で入賞出来ないから層が薄い競歩を始めたり、故障のリハビリがキッカケだったりと聞いたことがあります。そもそも長距離など陸上をしてなければ、競歩をするキッカケもなかったでしょう。

長くなりましたが、箱根駅伝は、日本の陸上を弱くしているというより、強くしている、厚くしていると私は思います。

マラソンのトップレベルが勝てないのはその他の要素が大半でしょう。

また、大学時代には長い距離を走らずにスピード磨くべきとか、大学時代からマラソンすべきとか様々な意見はあります。もちろんアプローチは様々です。

ただ、そもそも長距離を志す子供が増えなければレベルは上がらないと思います。



箱根駅伝はホントに日本の陸上を弱くしているのか?中編

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キロ4より速く100KM走るランナー 〜6時間40分以内の日本のウルトラランナー一覧〜

100KM8時間以内で走る女性ランナー 〜8時間以内の日本の女性ウルトラランナー一覧〜

24時間走 250KMオーバーの日本のウルトラランナー一覧

少し箱根駅伝から話が逸れるようで、逸れていないのでお付き合いください。

この100kmの記事を作りながらあることを感じました。

それは男子の世界記録は砂田選手の6時間13分台で、近年の世界選手権日本代表に選考される選手(サロマ湖ウルトラ4位)は6時間40分前後です。これは世界記録の107.2%です。

女子の世界記録は安部選手の出した6時間33分台ですからこれに107.2%をかけると、7時間01分台です。まず安部選手の記録がとんでもないのは言うまでもありませんが、男女差が1.1倍あるとしたなら、男子の記録は5時間57分が出てもおかしくないし、実際に出せる選手はいると思います。その話は逸れ過ぎるので今はやめます。

上の記事は先に男子を作ってから女子を作りましたが、当初は男子が6時間40分だから、女子はその1.1倍の7時間20分、もしくはキロ4.5分の7時間30分のどちらかにしようと思ったのですが、7時間30分以内は歴代で4人しかいないのです。(敬称略)

6:33:11 安部 友恵 2000
7:00:28 櫻井 教美 2007
7:11:42 川口 紀子 1996
7:23:56 翔 ひろ子 2007

その結果20人に達した8時間以内にしたのです。

7時間30分を切っている日本人女子選手はもう10年いません。

逆に男子に関しては6時間40分台、6時間50分台まで広げると相当な人数になります。

その理由は簡単です。

エリートランナーの100kmタイムはサロマ湖の場合はだいたいフルマラソンの2.7倍から2.8倍に集まります。なかには2.6倍程度のランナーもいますが、2.7倍で考えると7時間20分で走るには、フルマラソンが2時間43分くらいの力が必要になります。近年上位入賞している選手の大半は2時間50分台ですから、7時間30分を切るのは大変なのです。

逆に男子の参加者にはフルマラソンを2時間30分で走るランナーはたくさんいます。2時間30分のランナーなら2.8倍で走れば7時間です。

ここで思ったのは、私のFacebookの友人には2時間20分台で走る男子市民ランナーはかなりいますが、2時間40分台で走る女子市民ランナーは数えるほどです。さらに2時間50分前半のランナーも少ないです。

そこでマラソンのエリートレースの記録で比較しました。

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直近の福岡国際マラソンと、大阪国際女子マラソンのタイムを分析しました。

出走者の上位25%のランナーは男子は2時間25分から30分までにいます。女子は2時間55分から3時間までにいます。トップがゴールしてから男子は20分ほどで25%のランナーがゴールするけど、女子は35分かかるのです。

また男子は25分ほどで半分のランナーがゴールするけど、女子は45分ほどかるのです。

何を言いたいかというと、優勝や入賞を狙う日本代表クラスのランナーから10分、20分後にゴールする市民ランナーは男子にはたくさんいるけど、女子はその層が薄いのです。言い方を変えると日本代表クラスのランナーが失速してゴールするくらいのタイムで走る市民ランナーは非常に少ないのです。

何故か?

ここでタイトルの話に近づきます。

フルマラソンを2時間25分くらいで走るランナーはだいたいハーフを68-9分で走ると思います。市民レベルでこのタイムはかなり速いです。

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次に、この表を見てください。

日本学生ハーフと、日本学生女子ハーフのタイム分布です。

男子トップは61分台で、女子トップは71分台。どちらも実業団含めてもかなり上位に入る素晴らしいタイムです。

着目して欲しい一つ目は完走者数です。

男子は1000人を超えているのに、女子は73人です。

次にトップから5分以内の区分人数は男子268人に対して、女子は29人です。

また、男子で70分切った選手が541人もいるのです。

何を言いたいか分かると思いますが、上位選手はフルマラソン2時間10分程度で走るレベルだとすると、2時間20分台で走る能力を持った選手が大学生には500人も600人もいるということです。(実際に走れるかどうかは別にしてダニエルズ係数などから考察しました。)

大学を卒業して実業団選手としてランニングを続ける選手は一握りで、卒業してランニングは辞める選手も多いでしょうが、市民ランナーとして趣味で走り続ける選手も少なからずいます。この層は練習量が落ちてもハーフ70分前後で走るのです。