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板垣辰矢フルマラソン通過2時間29分の高速レースを制す!〜サロマ湖100kmウルトラマラソン〜

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今年のサロマ湖100kmウルトラマラソンは、アスリチューンサポートランナーの板垣辰矢(時之栖 ときのすみか)が昨年の雪辱を果たし3度目の優勝を飾りました。

昨年、風見尚選手が6時間09分14秒の世界記録を更新しましたが、今年はその世界記録更新を目指して先頭集団は、昨年以上のハイペースでレースは進みました。

昨年の記事です。

ついに時代は動き始めた〜サロマ湖100kmウルトラマラソンで風見選手が世界記録〜 その1

私が、最初の折り返し地点を目指して走っていると4人の先頭集団が100kmレースとは思えないペースで向かってきました。

その時の4人は優勝した板垣選手、2位の中村選手(スズキ)、5位の初ウルトラ挑戦の大塚選手、そして川内選手(JayBird)でした。少し遅れて五郎谷選手(コモディイイダ)とすれ違いました。

その後もペースは落ちずに、フルマラソン通過タイムが2時間29分49秒というハイペースの展開になったことはレース後に知りました。

こちらは大会公式ページ応援naviのデータから上位選手の走りを整理してみました。

オレンジ色が先頭集団で、黄色が第二集団です。このように色分けすると先頭集団はどう動いたのかがよく分かります。

板垣選手は60km通過で大塚選手に先行されていますが、終盤は中村選手とのマッチレースになり競り勝ちました。

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板垣選手に何点かインタビューしたことを紹介します。

大会当日は話を聞く時間がなかったのですが、翌日の飛行機が一緒だったので、紋別空港と羽田空港で立ち話をしましたが非常に厳しいレースだったと話していました。

ハイペースな展開でキツかった時に考えていたこと

最初の5kmは3’30を切るペースでヤバいかもと思いましたが、そこからは中村選手が3’36のイーブンで行ってくれていたので、ハイペースながらも余裕は持っていました。25kmからは自分が引っ張ってペースが上がっちゃったので、それだけ余裕度はありました。3人で争いながらいけば世界記録は出ると思って走っていました。

これは保たないと思ったのはどの辺りでその時の展開は?

50kmを超えてからアップダウンを利用して単独トップに立ったのですが、手足が痺れ出して脱水症状になっていたので、追いつかれてもいいから給水をしっかり取らないとやばいなと思っていました。(その時に大塚選手が前に出ました。)

終盤キツくなった時、どう自分自身を奮い立たせたか?

余裕がないのは中村選手や大塚選手も同じなので、絶対優勝するっていう気持ちだけはずっと持っていました。そして給水所でしっかり補給するためにも、レースの主導権を握り続ける事を意識していました。

ただワッカの折り返しまでは(世界選手権2連覇の)山内選手の位置だけはずっと気になっていました。

過酷な状況でアスリチューンは武器になりましたか?

今回はアスリチューンを、20km、30km、40km、63km、71kmで使用したことでエネルギー切れになりませんでした。特に71kmで摂取したことでなんとかつぎの給水所までたどり着く事が出来ました。

アスリチューン公式ページ

 

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また、板垣選手はFacebookにこのように投稿しています。

去年7位で代表入りを逃して、その悔しさを忘れずに、今年は絶対優勝するつもりで1年間取り組んできました。3月からは自分で練習を組み立てていましたが、練習内容が間違ってなかったと証明する事が出来ました!

レースは最初から中村さんが引っ張りハイペースな展開になり、ペースが落ち着いていたのに25kmを過ぎて自分が引っ張りまたペースが上がり、3人の集団でフルの通過が2:30切り、50km通過が3時間切りと去年の世界記録を4分くらい上回るタイムで中間まで行きました。50km手前くらいのアップダウンで単独トップになり、逃げ切りに入ろうと思ったのですが…脱水で持たないと思い、給水所で止まりながら摂るようにしたら、その後は抜きつ抜かれつ、3人ともペースが落ちサバイバルレースの状態になり、後ろからのプレッシャーを感じつつ、しっかり水分は補給しつつ、なんとか逃げ切りました!

結局ゴールタイムは微妙になっちゃったけど、今まで以上に突っ込むレースだったり、終盤まで競り合った中で勝てたのは良かったです。

でもキロ4分で我慢できなかったのはまだまだ力不足…最近は実業団やプロも出ているので、去年の二の舞にならないためにも、現状維持ではなく更にレベルアップして、来年は連覇で代表入りを狙いたいです!

 

昨年は中盤以降気温が下がったので上位選手にとっては走りやすい気象条件でしたが、今年は後半に気温が上昇したことで世界記録を狙うには厳しい気象条件になりました。

2017年は板垣選手が当時の世界記録まで45秒という歴代2位(当時)のタイムで走りましたが、やはり気温の上がらないレースでした。

板垣辰矢(アスリチューンサポートランナー)100km世界記録まであと45秒に迫る

来年は世界選手権選考レースであり、記録より日本代表に入るため4位以内に残ることが重要なレースになりますが、速い選手が揃うので今年同様のハイペースな展開になるでしょう。

ウルトラマラソンはゆっくり走るというイメージを持っている方が多いと思いますが、今や優勝するには、キロ3分半ペースで前半余裕を持って走れるくらいのスピードが必要になっています。

今回、序盤先頭集団を走っていた4選手のフルマラソンのタイムは2時間10分台ですが、そのくらいの力が必要になっているのでしょう。

DUVサイトによると、2018年の世界ランキング上位10人中9人が日本人選手です。2017年も上位10人中7人でいずれの年もTOP5は日本人が独占してます。

また、IAU100km世界選手権で今回3位の山内選手が2連覇していますが、100km日本代表になるということは、今や世界チャンピオンを狙えるポジションを得ることとほぼ同義語になっています。その代表選考会の2020年サロマ湖100kmウルトラマラソンから目が離せません。



女性の3時間10分以内は0.9% 50代は0.3%

女性のsub3.5は3.1%だが、50代でも2.1%

男性のsub3に続き、女性のsub3.5を調べましたが、今回は現時点の大阪国際女子マラソン参加資格である女性の3時間10分以内について調べてみました。

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大阪国際女子マラソンの参加資格は、公認競技会で出したグロスタイムなので、全日本マラソンランキングで3時間10分以内のランナー全員が参加資格を有しているわけではありません。

また大阪国際女子マラソンには、フルマラソンのタイムでの参加資格はないが、ハーフマラソンなどの資格タイムで参加するランナーもいますし、2018年4月から2019年3月には3時間10分以内を出せなかったが、その前年に出しているランナーもいますので、どの程度のボリューム感かを感じていただければと思います。

最初は、公認大会のみでカウントしようと思いましたが、ランキングされているシーズンベストタイムは非公認大会のものだけど、セカンドベストは公認大会で3時間10分を切っているランナーもいる可能性はあるし、そもそもグロスで切っているかどうかは今回使用した資料からでは分からないからやめました。

まず、年代別に算出してみました。

sub3.5は30代、40代が同じ達成率でしたが、3時間10分以内になると40代になると減少しはじめ、50代以降は一気に減少しています。それでも60代で達成している方がいるのだから素晴らしいことです。

1才ごとに折れ線グラフにしてもデコボコはありますが、ほぼ右下がりになります。

比較として、女性のsub3.5はこのようなグラフになります。

 

これを一つのグラフにまとめるとこのようになります。

比較すると、女性のsub3.5を出すことも容易なことではありませんが、3時間10分以内 となると一気に難易度が高くなります。特に20代ではsub3.5ランナーの半分は3時間10分以内のランナーですが、40才以上になると1/4程度になってしまいます。

平均ペースで4’58/kmと4’30/kmと1kmで28秒も違うのだから、全くスピード感が変わってきます。

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さて、大阪国際女子マラソンの2019年大会エントリー数は481人でした。

私がマラソンを始めた頃の参加資格は3時間15分以内で、そこから3時間13分以内、3時間10分以内と切り上がり、次回はまた切り上がるのではないかと噂されています。

3年ほど前に書いた、大阪国際女子マラソン参加資格変更を読んでいただきたいのですが、エントリー数が500人を超えると次回大会でタイムの切り上げがありました。

記事の一部を抜粋すると

大阪国際女子マラソンは2015年に3時間15分から13分に切り上がり、その2年後の2017年に10分に切り上がりました。

中にはその都度切り上がりに泣いたランナーもいるでしょう。非常なことだと思いますが、切り上げの理由は大会を安全にスムーズに運営するためのキャパシティーが問題ですから止むを得ません。

2017年に切り上がることが決まったばかりですが、2018年以降も切り上げはあると思います。そのヒントになるのは参加人数です。

2016年のエントリー数は564人 2015年のエントリー数は429人、2014年のエントリー数は529人です。

2014年大会で500人を超えたので2分切り上げ、2015年は429人と500人を下回りました。しかし2016年に再び564人と500人を超えたので今回3分の切り上げを図ったのです。

500人を超えたら危ないと思ってください。それもいきなり600人とかになってしまうと5分くらい切り上げする可能性は大きいです。

大会事務局とすると、2016年大会にエントリーした564人の資格タイムをチェックしおそらく400人くらいに減るラインに資格タイムを決めたのでしょう。その上で次々に資格取得者が増えているので2017年のエントリー数は450人くらいになるのでしょう。

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2019年は481人だったから2020年は大丈夫ではないかと安心している方もいますが、全日本マラソンランキングの前回分を調べたところ3時間10分以内は669人と今回のランキングの703人と比較すると+34人(105.1%)となりました。3時間10分以内のタイムを出し、大阪国際女子マラソンの参加資格を有しているランナーの実数を私は調べることはできませんが、この数値を見る限り増えているのでしょう。

単純な計算になりますが481人の105.1%は505人となります。

また東京オリンピックMGCファイナルチャレンジの大会でもあり、参加資格はあるけど例年エントリーしていないランナーが参加することも想定されます。大阪国際女子マラソン主催者は、JAAFのデータベースから有資格者数を調べた上で判断していると思いますが、どのような判断をするのでしょうか?

大阪国際女子マラソン参加ランナーの間では、3時間08分に切り上がるのではないかと噂されています。参考までに今回のデータで3時間08分以内の人数を調べると580人と、前年ランキングの3時間10分以内の669人から86.7%となります。この数値を2019年大阪国際女子マラソンエントリー数の481人にかけると417人となります。

例年、エントリー期限は12月上旬ですので、大会要項が発表され、仮に資格タイムが切り上がったとしても、秋のレースでそのタイムをクリアすれば参加できます。秋のレースのエントリーは既に始まっていますのでエントリー日など確認ください。



IAAF国際陸連2018年世界ランキングから見た日本人選手の実力

2017年にマラソンでサブ10は149人 〜日本はケニア・エチオピアに続き3位〜

男子マラソンの世界の流れや実情を知るために昨年、国際陸連公式ページ掲載の数値を使用して上記の記事を作成しました。

このような記事は継続性が大事なので、同じような視点から2018年版を作成しました。

かなり手作業になりましたが、自分自身意外だと思う発見がいくつかありました。結構漠然とイメージしていることって多いと感じました。

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まず、いくつか質問をするので、記事を読む前に少し考えて見てください。

質問1

世界記録を出した選手の国籍と名前、おおよそのタイムを知っていますか?

質問2

2018年男子マラソン世界ランキングTOP10にもっとも多くの選手を出している国はどこですか?

質問3

2時間10分を切るランナーをサブ10ランナーと言いますが、2018年に世界で達成したランナーはどのくらいいて、そのうち日本人はどのくらいいると思いますか?

質問4

昨年大迫選手が日本記録を出しましたが、このタイムは2018年世界ランキング何位くらいだと思いますか?

質問5

TOP100の選手のうち国別占有率を比較すると日本は何位になると思いますか?

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個別に回答は書きませんが、表を2つ作ったので見てください。手集計なので多少誤りがあるかもしれません。また元データに集計上の誤りがあるかもしれません。例えば148位、149位の選手は同一選手のような気がしますが、元データをそのまま使用しています。

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2018年の記録をみると、ケニアのキプチョゲの2時間01分39秒はダントツですが、2位は2時間04分で大迫選手の記録と2分以内なのです。

TOP100で比較すると過半数はケニア人選手ですが、意外だったのはTOP10中8人はエチオピア選手なのです。13位までにエチオピア選手が10人名を連ねています。

日本も頑張っていて、世界でsub10(2時間10分切)をしている選手の10%は日本人選手です。

また、最初の表の右側の数値の意味は、オリンピックや世界陸上は各国3名を上限にしていますが、各国3名を上限にして世界ランキングを作ると大迫選手は10位、設楽選手は12位、井上選手は14位に相当するタイムだということです。

まだまだ世界との差は大きいという人はいますが、漠然と世界との差は大きいというより、このような統計値を見て考えると見え方は変わってくるような気がします。



楠瀬祐子 神宮外苑24時間チャレンジ優勝〜キツイ時間帯をどう乗り切ったか?〜

神宮外苑24時間チャレンジから1ヶ月が経過しました。レース中やレース後には24時間走はもういいかな。と思ったことのある参加選手は少なくないでしょう。私自身も24時間走はもういいかな。と走った直後はそのように思います。

でも、そのキツかった記憶も徐々に薄れてきて、来年はどのように走ろうかなんて気持ちになっていくのです。

ウルトラマラソンの人気上昇にともないエントリーが難しくなっている大会もありますが、レース直後に来年のエントリーが始まったならクリック競争にはならないような気がします。

苦しくても最終的に完走できたレースなら、苦しい、キツイ、耐え難い記憶が徐々に薄れ、達成感や、充実感などの記憶が残るから、またエントリーしちゃうのでしょう。

だからそのレースや距離を嫌いにならないためには、しっかり準備をして、またキツイ時間帯をいかに耐え、乗り越えることが大事です。

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今回紹介する神宮外苑の優勝者 楠瀬祐子さんに一番聞きたかったのは、キツイ時間帯をどう耐えたのかです。

■キツイ時間帯には、どんなことを考え耐えましたか?

感情を爆発させていました。

「つらいー!」「苦しいー!」「痛いー!」「もういやだー!」

マイナスな言葉を発するのは、気持ちが内向きになるので良くないという意見も聞きますが、私の場合、思いっきり声に出し、大泣きしたりすることで発散でき、何を言っても突き進むしか道は無いんだから〜、と前を向くことができます。

そして、後ろ向きな言葉を発した後は切り替えて、「やめるわけないじゃん!」「絶対世界に行く!」と、これまた大声で言ってました。

24時間走は苦手で、どうしても冷静さを欠いて感情的になってしまうので、コントロールできるようになりたいと思っています。

ランニングネックレスKernelを使用しています。)

24時間走は深夜も走るので、単調になると睡魔に襲われどうしようもなくなるので、楠瀬さんのように声を出して発散していくのも一つのレースマネジメントだと思ってます。

またネガティブな言葉を発し続けると負のスパイラルに巻き込まれますが、ネガティブな言葉を発した直後にポジティブな言葉を発することで気持ちをポジティブな方向に向かわせているのが楠瀬さんのコメントから分かります。

逆にポジティブな言葉で気持ちを奮い立たせた直後に、ネガティブな言葉を発したら、気持ちは上げた分以上に落ちるような気がします。

ネガティブな言葉→ポジティブな言葉  ⭕️

ポジティブな言葉→ネガティブな言葉  ❌

また、今回苦しい時間帯に耐えることが出来たのは絶対に達成したい明確な目標があったからです。明確な目標は時間が長くなればなるほど大事になってきます。

そのあたりについて聞きました。

目標について

今回、優勝は特に考えておらず、世界選手権に向けたポイント獲得と自分の目標距離を追って走りました。

後半まで2番手を走っていましたが、それほど差は開いていなかったため、このままトラブルなく走り切れれば、2番でも累計ポイントでは世界に行ける。だから大丈夫と気持ちに余裕がありました。

今回は強い選手が欠場、体調不良、故障からの復帰と言うことで、私はたまたま優勝できただけです。

この3選手や世界の強豪選手と比べたら私はまだまだ力不足なので、優勝して嬉しいという思いはあまりなく、目標距離に到達できず、もっと頑張らなきゃと言う思いの方が強く感じました。

また、後半までトップを走っていた土居綾さんの走りを間近で見ていて、ここまで強くなっていただなんて!と焦りとともに、私も強くならなきゃと感じました。

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準備が大事だと書きましたが、それは目標達成に向けた継続的な練習をするのは当然ですが、レース中の補給計画や、気象変化へ対応することも大事な要素です。特に今回は序盤は日差しが強く、途中から雨が降ったり急激に冷え込み選手を苦しませました。

この点についてはこう答えてくれました。

補給

アスリチューン・ポケットエナジーが握られています。)

スタートから8時間くらいまで、ハンドラーが仕事の都合で来れず、一人で走っていたため、アスリチューン・ポケットエナジーをポケットにいっぱい入れて、1時間〜1時間半に1度取っていました。

それ以降は、ハンドラーにモルテンドリンクを出してもらって飲んでいたので、アスリチューンは力が入らなくなった時に摂取していました。

日差し対策

暑さ対策には日焼け止めは必須ですが、レース中に塗り直す余裕はありません。24時間の間で2回、日差しの強い日中があり、今回は夜に雨が降る(暑かったので上着着ずに半袖で走ってました)と言う環境の中でアグレッシブデザインの落ちない日焼け止めは強い味方でした。

また、最近のレースで帽子をかぶらず暑さにやられたことが多かったので、頭を守るには帽子が必須と感じました。

 

夜はかなり冷えたと多くの選手が話す中で楠瀬さんは暑かったと話しているのには驚きました。これは一定のペースで止まらずに走れていたからです。それは大きなトラブルを起こさないようしっかり準備できていたからです。

楠瀬さんに自分自身の強みを聞きました。

私の強み

いっぱいあります!

強靭な肉体と健康な身体。

前向きで苦しさもすぐ忘れられる単細胞な脳みそ。

練習の継続は強さにつながります。走れない日が長く続くほどの故障はほとんどしたことがありません。健康な身体に産み育ててくれた両親には、本当に感謝しています。

加圧トレーニングでの肉体強化や、定期的に堀口クリニックで検査とアドバイスを受けていることも、今の健康な私を作り上げる上での必要な要素になっています。

また、苦しさをすぐに忘れられるからこそ、苦しいウルトラマラソンという競技内で、辛さに負けずに頑張り続けられると思うので、前向きで楽観的な性格も強みだと思っています

 

最初に私が書いた苦しいことはすぐに忘れることができる。これはウルトラマラソンを走り続けるためには大事な要素だと思います。苦しんでもまたエントリーするランナーはこの要素が強いのだと思います。

また、楠瀬さんも自身のブログで振り返りをしていますが、その時の記憶と記録にしっかり残しておくことはとても大事なことです。苦しさと一緒に大事な気づきも忘れてしまっては同じ失敗を繰り返します。

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神宮外苑24時間走の女子選手の結果はこちらです。

  1. 楠瀬祐子 221.993km
  2. 松本ゆり 217.974km
  3. 土居 綾 216.528km

また、JUA 日本ウルトラランナーズ協会の公式ページに掲載されていますが、2018年12月3日現在の、2019 IAU 24時間走世界選手権代表選考ポイント獲得状況は以下の通りです。抜粋して掲載します。

【男子】

  1. 96 pt (36 + 60) 高橋 伸幸(東京陸協)
  2. 57 pt (16 + 41) 井上 真悟(東京陸協)
  3. 55 pt (30 + 25) 石川 佳彦(日亜化学)
  4. 30 pt (21 + 9) 楢木 十士郎(糟屋郡陸協)
  5. 21 pt (7 + 14) 安孫子 亮(SONY Atsugi RC)
  6. 19 pt (0 + 19) 高橋 健吾(東京陸協)

【女子】

  1. 55 pt (24 + 31) 松本 ゆり(クラブR2東日本)
  2. 55 pt (15 + 40) 楠瀬 祐子(東京陸協)
  3. 39 pt (27 + 12) 兼松 藍子(TEAM R x L)
  4. 29 pt (18 + 11) 青谷 瑞紀(24時間走チームJAPAN)
  5. 25 pt(0 + 25) 土居 綾(東京陸協)
  6. 9 pt (9 + 0) 青木 奈和子(埼玉陸協)

まだ正式決定されていませんが基本的に男女各4名が選考されるが、記録によっては少なくなることも、最大6名になりこともあると要項には書かれていましたが、要項の補足事項に以下の一文があります。

2018年の選考指定競技会において男子250km、女子230km以上の記録を出しながら総合ポイントで4名の基本代表枠に入らなかった場合は追加選出の検討を行うが、必ずしも選出を前提とすることは意味しない。

2018年の神宮外苑24時間チャレンジで男子250km以上、女子230km以上の記録を出したけど、4人目までに入れなかった選手は+2名づつ追加するかもしれない。でもこれはあてにしないでください。ということです。

これは5-6名になる場合の説明ですが、要項だけでは分からないのが3名になる場合です。もしかすると2017年代表選考には、男子はS標準(240km) 女子はB標準(200km)突破が前提でしたが、2019年代表選考もこの基準は最低条件なのだと思います。

その要項から判断すると、今回は基本代表枠の男女4名づつが順当に選出されるでしょう。

そうなると、2018年12月に開催され男女とも個人・団体とも優勝したIAU24時間走アジア・オセアニア選手権の代表メンバーに、神宮2位で元世界選手権優勝者の井上真悟選手と、楠瀬祐子選手が加わることになります。

正式に発表されましたら、また紹介させていただきます。

(画像提供:楠瀬祐子さん)



その時できる走りをする〜長江隆行 福岡国際マラソンの走り〜

東京オリンピック マラソン日本代表選考レースのMGC参加資格獲得のためにトップランナーが集まった福岡国際マラソンには、トップレベルの市民ランナー、100km世界記録保持者の風見選手などウルトラマラソンのトップ選手、トレランで活躍している選手も走っています。

この大会は誰でも走れる訳ではなく参加資格を得たものだけが走れるエリートのためのレースです。そのため参加資格はフルマラソン2時間35分以内と市民ランナーにとっては相当厳しい設定になっています。

こちらは2年以上前に書いた記事ですが、資格タイムに関しては変わっていないので、合わせてお読みください。

福岡国際マラソンBグループ資格タイム切り上げ

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また、この大会にも二つのカテゴリーがありますが、それを知っているのはかなり本気で取り組んでいるランナーなどごく一部でしょう。

テレビ中継が始まると、まず平和台陸上競技場のスタートの様子を映し出します。号砲と同時に凄いスピードで選手がトラックを周回してから競技場をあとにしますが、その映像に写っている選手は140人程度です。

実は同じ時間に少し離れた大濠公園から300人以上の選手がスタートしているのです。

競技場スタートは2時間27分以内の資格タイムをもつAグループの選手で、大濠公園スタートは2時間35分以内の資格タイムをもつBグループの選手です。

またスペシャルドリンクを置けるのはAグループの選手だけです。

このページで何回か紹介したことのある長江隆行選手(以下 長江さん)はこの140人程度のAグループスタートで、優勝した服部選手や前日本記録保持者の設楽選手、ボストンマラソン優勝の川内選手らと同時スタートなのです。

福岡国際マラソンの2週間前に開催された上尾シティハーフマラソンでは1時間8分55秒のセカンドベストで走り調子は上向きと、レース後に話していました。

その時の記事はこちらです。

ヴェイパーフライ4%を履くランナーの接地をみてみた。

 

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設楽選手らの優勝争いとともに、長江さんが福岡国際マラソンでどのような走りをするか注目していましたが、2時間30分59秒というタイムをみて、何かトラブルがあり失速したのか?と思いつつ、ラップを見ると序盤から長江さんにしては明らかに遅いラップだったことに気づきました。

2017年は中間点までを1時間0923秒で走り後半失速しましたが、2時間24分10秒で走った2015年は1時間11分28秒で中間点を通過しています。今年の中間点通過1時間14分22分は長江さんにとっては遅すぎるタイムだったのです。

ラップタイム

17:12-17:33-17:49-17:46-18:04-18:18-18:06-18:15-7:56

2:30:59(107位)

 

後半の落ち込みは小さいので、序盤に何かあったのだと思っていましたが、長江さんから連絡があったので聞いてみると、案の定、序盤から厳しいレースだったようです。

ただ、このレースの中にも手応えを感じていることはあったと話しています。

今回は最初のトラックの段階から、“動かない”と思いましたが、案の定17,18km位までは発汗量も多く、スピードに乗ることができませんでした。

ただ、何故かハーフを過ぎたあたりから前方のランナーが今までになく落ちてきて、自分のスピードが上がっているかのような錯覚を受けました。

この時から、一人一人拾いながら追いかけようと切替えることができました。このように現場で冷静に考えることができ、その後の展開に繋げることができたことは、結果的に良かったと思っています。

補給は、当初予定通り21kmのスペシャルでアスリチューン・ポケットエナジーを取り、31kmで2個目を取りました。

もちろんその後はガス欠はなくランナーを何人抜いたかわかりませんが、最後まで行けました。

結果的に後半も大幅な落ちがなかったのは、2個のアスリチューンのおかげかと思っています。

びわ湖でもアスリチューンをスペシャルに使う予定です。

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長江さんのメッセージを読んで思ったことは、後半の落ち込みはアスリチューン・ポケットエナジーの効果もあるかもしれませんが、6月のサロマ湖100kmウルトラマラソンにチャレンジするなど、昨年のレースで課題に感じていた終盤の落ち込みを防ぐための筋持久力強化がうまくいったのだと感じました。

また、前半の不調の中でも、その時できるギリギリの走りを模索していく姿勢が素晴らしいと思いました。

その諦めない気持ちがあったからこそ、次に繋がる何かを掴むことができたのでしょう。

もちろん、レース当日にコンディションを合わせることも、さまざまな気象条件に対応することも福岡国際マラソンに出るエリートランナーには求められることでしょうが、エリート選手であっとも簡単なことではありません。一般ランナーであればなおさらです。

思うように走れない時に、どのようなレースが出来るかで、長い目で見ると成長出来るかどうかの決め手になってくるのでしょう。

長江さんとは、100km初挑戦に際して、私のウルトラセミナーに参加していただいたのをキッカケにサロマ湖ウルトラにも一緒に行きました。またランニングフォームなどについて何時間も話したこともあります。

その会話の中には、私自身のフォーム改善についてのヒントもあり、長江さんが話していたことは多分こういうことかな?など模索しました。

長江さんと話していると、心の底から走ることが好きなんだな。と感じます。

さらなる進化を期待してます。

(画像提供)長江隆行さん



調子が上がらない時どう戦うか。〜24時間走チャンピオン石川佳彦の言葉にヒントあり〜

IAU24時間走アジア・オセアニア選手権で石川佳彦が2017IAU24時間走世界選手権に続き優勝した。

画像提供:松島美紀さん

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大会前に何度か連絡をとったが「調子がイマイチなのですが、あと一週間しっかり調整してアジアチャンピオン目指します!」「台湾暑いです。記録は狙えないと思いますがしっかり勝負にこだわって頑張ります!」とそれぞれ話していた。

スパルタスロン以降調子を崩してそれが戻っていないようだった。

それでも、アジア・オセアニア選手権を制したのだからホント勝負強い。

今回、調子が上がらない中で本番を迎え不安な気持ちが湧き上がる中で、それをどう乗り越えたのか聞いた。

質問の意図はいろいろあるが、さまざまなレベルのランナーにとっても参考になることがあると思ったからだ。

今回暑いのは想定していましたが、あれだけ暑くなるのは予想外だったので記録は話になりませんが、スパルタスロン以降の状態を考えれば上出来の走りでした。

もっと練習の段階で仕上げられていれば、後半伸ばせたと思いますし、レース後に意識が飛んでしまい、表彰式に出れないといった失態を犯す事もなかったと思います。

【スパルタスロン~アジア-オセアニア選手権までの不調】

スパルタスロンを狙い通り勝つ事ができ、次のターゲットレースはアジア-オセアニア選手権でした。毎回毎回ピークを合わせるのは体の負担になるのは分かっていたので、アジア-オセアニア選手権での記録はそれほど意識せずトレーニングを再開しました。抑え気味でやっていたと思っていましたが、体の状態は自分で思っている以上に悪く、レース2週間前のポイント練習も走り切るのがやっとという不安な状態で本番を迎えました。

レース当日、気温が上がる事は事前に分かっていましたが、スパルタスロンに向けて、暑い夏に誰よりも走った練習から暑さへの耐性には自信がありました。むしろ暑さで記録が全体的に低調に終われば、不調な状態でもチャンスがあると思えました。

【暑さ対策】

日差しが強い中でもアグレッシブデザインの日焼け止めはかなり役立ちました。帽子とネッククーラーを着けていたのは参加選手の中でもかなり少なかった(男子は自分だけ?)ので、この辺りも準備の差かなと思っています。

画像提供:松島美紀さん

逆に普段なら積極的に摂るアスリチューンも日が出ているスタート6時間までは出来るだけ摂らないよう意識しました。内臓トラブルを防ぐためです。給水を積極的に摂り、アスリチューンは6時間で3個程度に抑え、涼しくなる夜間帯に数を増やしました。最終的には40個以上摂取しましたが、最後まで補給物はアスリチューンでした。

 

思った通り、石川の言葉の中にいろいろヒントがあった。

  • 全てのレースを最高の状態に仕上げようとしない。
  • 自分の体調把握をしっかり行い、出せるパフォーマンスを客観的に認識する。
  • 暑いという走る上ではネガティブな状況を自分にとって有利だ。とポジティブな方向に気持ちを変えていく。
  • 日差し対策などその時出来る準備を全部する。
  • レース中もトラブルの未然防止に取り組んだ。

これらは24時間走に限らず、さまざまなレース、さまざまなレベルのランナーにやってほしいことだ。

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また、日本代表として戦うという事についてこう話した。

今回二度目の日本代表戦という事でプレッシャーはありました。ただ、一番最年少の自分は個人のレースのように自由に走らせていただき、チーム全体の事を考える余裕はなかったですし、今後もその余裕が生まれる事はないと思います。

画像提供:松島美紀さん

そんな中で井上監督はレース中の声かけを最小限に抑えてくださり、サポート組も走りやすいように淡々とサポートしていただきました。誰にでも出来る事ではありません。

チームキャプテンの楢木さんは常にチーム全体の事を考えてくださり、良い雰囲気で戦う事ができました。

画像提供:松島美紀さん

神宮から3週間での参戦となった高橋さんは自分の事より団体戦の事を一番に考え、走られていました。同じ事をしろ、と言われても絶対に出来ません。

女子選手3人も誰一人として万全ではない中、チームの事を考え、止まる事なく走り続けていました。

画像提供:松島美紀さん

普段一人でずっと走り続けている環境だからこそ、今回のチームに対する選手の熱い気持ちを強く感じられたのかもしれません。

ですが、あくまで自分の気持ちとして個人での世界タイトル獲得が最大の目標になります。色々な考えがあると思いますし、色々な意見を見聞きしますが、団体戦を見据えた走りがどんなものなのか自分には分かりません。頑なにトップを狙い続けた結果が最終的にチームの力になれば、これ以上嬉しい事はないと思っています。

画像提供:松島美紀さん

今回の厳しい戦いを糧に来年10月フランスでの世界選手権に向け、さらに強い自分を作っていこうと思います。

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24時間走 全記録

2016.12
神宮外苑24時間チャレンジ 優勝
263.127km(2016世界ランキング1位)

2017.7
IAU24時間走世界選手権 優勝
270.870km(2017世界ランキング1位)

2017.12
東呉24時間ウルトラマラソン 優勝
266.938km

2018.12
IAU24時間走アジア・オセアニア選手権 優勝
253.420km

4戦4勝、そしてアベレージ263.599kmという記録が意味することはたくさんあるが、ただ強いというだけではなく、様々な気象条件や体調に応じて、その時のベストな走りができるよう準備しているからこそできることだろう。

 

今回の大会結果についてはこちらにまとめました。

日本が個人・団体とも金メダル〜IAU24時間走アジア・オセアニア選手権〜



日本が個人・団体とも金メダル〜IAU24時間走アジア・オセアニア選手権〜

日本時間の12月1日午前10時から2日午前10時にかけて台北で開催されたIAU24時間走アジア・オセアニア選手権で、男女個人・男女団体とも日本が優勝しました。

男子優勝の石川佳彦選手(画像提供:松島美紀さん)

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【個人】

男子

1位 石川佳彦(日本)253.420km
2位 高橋伸幸(日本)252.301km
3位  HOSAHALLI NARAYANA, Ullas(インド)250.371km

女子

1位 松本ゆり(日本)219.112km
2位 JONES, Tia (オーストラリア)218.177km
3位 兼松藍子(日本)212.700km

女子優勝の松本ゆり選手(画像提供:松島美紀さん)

【団体】

男子

1位 日本 752.474km

石川佳彦 253.420km
高橋伸幸 252.301km
楢木十士郎 246.753km

2位 オーストラリア 675.354km
3位 インド 645.936km

女子

1位 日本 620.818km

松本ゆり 219.112km
兼松藍子 212.700km
青谷瑞紀 189.006km

2位 オーストラリア 599.654km
3位 ニュージーランド 563.443km

男子4位の楢木十士郎選手は今回のチームキャプテン(画像提供:松島美紀さん)

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優勝したアスリチューン・サポートランナー石川選手のレース直前のメッセージには「台湾暑いです。記録は狙えないと思いますがしっかり勝負にこだわって頑張ります!」とありましたが、最後は高橋選手とノーマークだったインド人選手と僅差の争いになりましたが、昨年の世界選手権(隔年開催)に続き優勝を飾りました。

2位の高橋選手は11月10-11日開催の神宮外苑24時間チャレンジで、現時点世界ランキング2位の268.783km走り優勝した3週間後にこれだけの走りをしたのだから素晴らしいです。

男子2位の高橋伸幸選手(画像提供:松島美紀さん)

高橋選手は神宮外苑24時間チャレンジ前にこの2大会をこのように考えていました。

「ハンドラーののりさんや周りの支えがあってですが、神宮は個人の挑戦、アジアは団体戦に貢献する走りと思っています。アジアも個人の記録が出ることが最終的に団体戦の貢献に繋がりますが、チームを意識して走るアジアは神宮とは違うと思っています。

神宮はもちろん今できる自分の力をだしきります!周りにでる選手と一緒に頑張りたいし、応援してくれる人にも恥ずかしくないように。肉体的な面や直前の調整を考えれば絞った方がいいのかもしれないですが、精神的な面で神宮をきちんと走れることがアジアにも繋がる、プラスになることはあると思っています。」

 

まさにメッセージ通りの2レースになりました。

また団体戦は各国上位3人の記録の合計のため、3人しか派遣されていない日本は全員の力が必要になります。個人4位に入った楢木選手の走りもすごく2位のオーストラリアを77kmも引き離しました。

青谷瑞紀選手の団体金メダルを支える走り(画像提供:松島美紀さん)

女子は松本選手が終盤にトップに立ちオーストラリア人選手と僅差の戦いになるも競り勝ちました。途中トラブルで走れなくなった兼松選手、青谷選手も距離を伸ばし2位のオーストラリアに20km以上の差をつけて団体優勝を果たしました。

今年のIAU100km世界選手権も男女共団体優勝していますが、兼松選手はこの時のメンバーでもあります。

100km世界選手権に続き団体金メダルを支えた兼松藍子は女子3位(画像提供:松島美紀さん)

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来年フランスで開催される世界選手権への派遣選手はまだ決まっていませんが、現時点の選考ポイントから考えると、この6人が軸になり、そこに男女とも強力な選手が加わるものと思われます。

2019年24時間走世界選手権開催決定と代表選考について①

昨年の24時間走世界選手権は石川選手が優勝し、男子は今回同様、高橋選手、楢木選手の活躍により団体優勝しましたが、ヨーロッパ選手だけではなく、今回のアジア・オセアニア大会には参加していない中国にも強い選手がいます。

また女子はヨーロッパ・アメリカ選手が強く、世界選手権では250kmオーバーの争いになっています。

世界選手権まであと10ヶ月

IAU24時間走世界選手権で石川佳彦選手が優勝  さらに男子団体金メダル獲得   〜世界一の意味〜



2018 IAU24時間走アジア選手権は明日台北(台湾)で開催

2018 IAU 24時間走アジア選手権が121-2日に台北(台湾)で開催されます。

日本からは男女それぞれ3人の選手が日本代表として走ります。

6人の選手は以前、このページで紹介しているので、そのページをお知らせします。過去の記録やどのような思いを持っているか読んで見てください。アップデートしてないので、その後記録を更新している選手もいます。

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高橋 伸幸

過去のインタビュー記事

自己ベスト 268.783km(2018神宮外苑24時間チャレンジ)
2017年世界ランキング 6位
2018年世界ランキング 暫定2位

石川 佳彦

過去のインタビュー記事

自己ベスト 270.870km(2017 IAU24時間走世界選手権)
2017年世界ランキング 1位(世界選手権優勝)

楢木 十士郎

過去のインタビュー記事

自己ベスト 261.605km(2017 東吳國際超級馬拉松)
2017年世界ランキング 7位

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兼松 藍子

過去のインタビュー記事

自己ベスト 225.792km(2017 神宮外苑24時間チャレンジ)
2017年世界ランキング 24位
2018年100km世界ランキング 暫定7位

松本 ゆり

過去のインタビュー記事

自己ベスト 234.618 km(2017 IAU24時間走世界選手権)
2017年世界ランキング 13位
2018年世界ランキング 暫定17位

青谷 瑞紀

過去のインタビュー記事

自己ベスト 230.609  km(2016 神宮外苑24時間チャレンジ)
2017年世界ランキング 19位
2018年世界ランキング 暫定13位

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DUVウルトラマラソン統計によると現時点の世界ランキングは以下の通りです。

男子

  1. 273.674km Penalba Lopez, Ivan(ESP)
  2. 268.783km Takahashi, Nobuyuki(JPN)
  3. 265.419km Radzikowski, Andrzej(POL)
  4. 263.540km Ruel, Stephane(FRA)
  5. 260.991km Sorokin, Aleksandr(LTU)
  6. 260.043km Inoue, Shingo(JPN)
  7. 260.016km Weber, Felix(GER)
  8. 259.201km Leblond, Olivier(USA)
  9. 257.745km de las Heras Monforte, Nicolas(ESP)
  10. 255.279km Odani, Shuhei(JPN)

女子

  1. 243.355km Bereznowska, Patrycja(POL)
  2. 241.921km Rex, Stine(DEN)
  3. 240.697km Pazda-Pozorska, Malgorzata(POL)
  4. 236.401km Biegasiewicz, Monika(POL)
  5. 236.364km Alvarado, Megan(USA)
  6. 232.702km Libuda, Anke(GER)
  7. 228.643km Grundahl, Anna(SWE)
  8. 228.399km Rajda, Aneta(POL)
  9. 225.428km Zetenyi, Szvetlana(HUN)
  10. 224.619km Dean, Tracy Michelle(GBR)

IAU24時間走アジア選手権は東吳國際超級馬拉松との同時開催になりますが、大会公式facebookページはこちらです。



ヴェイパーフライ4%を履くランナーの接地をみてみた。

先週末、上尾ハーフマラソンに行ってきました。

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この大会は箱根駅伝出場各大学が、エントリーメンバー16人を選考する大事な場にしていると聞いたことがありますが、学生の本気度が伝わってきます。

スタート順は、箱根駅伝出場校の選手が先頭で、その他大学の選手、陸連登録者、一般ランナーが続きます。競技場スタートなので狭く最初のカーブや競技場から出るあたりなど接触が怖かったと参加したエリート選手が話していました。

スタートラインに並ぶ選手をみて、まず目に付いたのが鮮やかなオレンジ色のヴェイパーフライ4%フライニット(VF4%Fと略すこともあり)です。フライニットでない4%も含めたらかなり多くのランナーが履いていました。

競技場を出て少し先で18秒間動画撮影をしました。先頭には間に合わなかったのですが、画面上にヴェイパーフライ4%が1足も映っていない場面はないのではないかというくらいたくさんいました。

こちらは複数のVF4%が写っていた画面です。

今年の箱根駅伝ではまだ供給が追いつかず限られた選手のみ提供された。と聞きましたが9月に発売したVF4%Fは発売数も多く、また今月追加販売されたことで受給がかなり安定してきました。もはや転売屋もシューズコレクターも購入しなくなったのではないでしょうか?

ナイキ ヴェイパーフライ4%フライニットの重量など

フィニッシュに向かう上位選手にもヴェイパーフライ4%は多数いました。

1位 国士舘大のライモイ・ヴィンセント選手 1:01’19”

 

2位 中大の中山選手 1:01’32”

 

3位 拓殖大のワークナーデレセ選手 1:01’50”

 

4位 HONDAの設楽 悠選手(招待) 1:01’59”

 

6位 城西大の金子 元気選手 1:02’16”

 

ニューバランスのシューズを履いた神野 大地選手は7位でフィニッシュしました。

スロー動画や通常動画で撮影したフォームを確認すると、ヴェイパーフライ4%を履く上位選手の接地も様々だということです。

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ゴール後にヴェイパーフライ4%フライニットを履くトップ市民ランナーとお会いできたので、レースについて話を聞きました。

長江隆行さん 1時間8分55秒

長江さんは筋持久力強化を模索し、サロマ湖100kmウルトラマラソンにチャレンジしたが、その点について聞くと、「今回終盤ペースアップすることができ2回目の1時間8分台で走れました。福岡国際マラソンに向けて良い流れを作ることができたと思います。」と答えてくれた。またヴェイパーフライ4%については「脚を置く感覚で走ると、流れに乗れる感じでした。 さすがに脚の疲労度は少ないです。」とのこと。

マラソン後半の失速対策としての100kmチャレンジ

宮原武也さん 1時間11分29秒 (40歳代 1位)

宮原さんは自己ベストを更新し40歳代1位となった。ヴェイパーフライ4%について質問するとこのように答えてくれました。「元々前傾フォームで、蹴らずに足を置けば進む靴を探していたらいい具合にフィットした。レースにおいても15km過ぎまでは上半身でリズムを取り、足を温存できたのが終盤のビルドアップに繋がった気がする。 他方、30km走の終盤でフォームが崩れ始めてから足を使った走りをすると、これまで履いていたシューズよりも疲労が残る印象もあるため、市民ランナーがこの靴を履いてフルマラソンで結果を出すには、同じフォームで走り続ける練習が特に必要だと思う。」

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誰が履いても速く走れるシューズではないが、履きこなすことができれば武器になるシューズでしょう。

ただ購入した方に気をつけて欲しいのは、無理に接地だけ変えようとしないことです。またこのシューズを履いた後に他のシューズを履くと裸足で走っているかのように固く、そして反発を全く感じない経験をしました。練習は他のシューズを履くなどしないと脚が弱くなるかもしれません。

ヴェイパーフライ4%フライニットはいろんな意味でヤバい!?

 



CHANGAN FORD ULTRA-CHALLENGE 2018④〜藤澤舞2位入賞。この1年のPB連発について 後編〜

CHANGAN FORD ULTRA-CHALLENGE 2018④〜藤澤舞2位入賞。この1年のPB連発について〜

前話から続く

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最後に、昨年からフルマラソンでPB連発して、その流れを100kmにも繋げている点につき何が一番変わったか聞いたところ、こう答えてくれました。

(ウオーミングアップ後の画像 藤澤選手の隣が50kmに出場した石井コーチ)

現チームに所属し、それまでの距離を踏むだけのトレーニングから、スピード練習などを取り入れたメリハリのあるトレーニングに変えたことでスピードの底上げができました。

その結果として、100kmのペースにも余裕度が増したことが結果に結びつきました。

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□自己ベスト

100km7時間37分56秒(2018サロマ)

フルマラソン 2時間44分20秒(2018洞爺湖)

以前この記事を書きました。

100km8時間以内で走る女性ランナー 〜8時間以内の日本の女性ウルトラランナー一覧〜 2018年6月28日現在

2018年6月28日時点で100km8時間を切った日本女子選手は24人でした。

そのくらい大変な8時間切りを藤澤選手は9月の世界選手権含めて10回も達成しているのです。もちろん日本人最高回数です。

もともと後半になってもペースダウンしにくい持久系ランナーの藤澤選手がスピード練習を取り入れたことで、フルマラソンも100kmもタイムが伸びたのです。

藤澤選手は100kmマラソンを10年以上走っています。それでもこれだけ変わることができたのは凄いことだと思います。

ウルトラマラソンはペースが遅いから、インターバルなどのスピード練習は必要ないとしない人は少なくありません。

もちろんアプローチはさまざまですが、伸び悩みを感じているなら、現在の練習を見直してみてはいかがでしょう。

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⬜︎自己ベストタイムの推移

藤澤さんから過去のフルマラソンのベストタイム更新履歴を教えてもらいましたが、かなり衝撃的な内容です。

2009年3月 名古屋国際女子マラソン 2時間50分23秒
2016年2月 東京マラソン 2時間50分22秒(7年間で1秒の更新)

以下、昨シーズンの結果

2018年1月 大阪国際女子マラソン 2時間47分00秒
2018年3月 名古屋ウィメンズマラソン 2時間46分33秒
2018年3月 板橋CITYマラソン 2時間45分11秒(優勝
2018年5月 洞爺湖マラソン 2時間44分20秒(優勝

また、2018年4月開催のかすみがうらマラソンは自己ベスト更新ではありませんが、2時間45分54秒優勝しています。

3月の名古屋ウィメンズマラソンと板橋CITYマラソンは2週連続自己ベスト更新です。

2009年にあと24秒に迫りながらも、2018年まで9年間を要した2時間50分切りを、4ヶ月間に5回も記録したのは驚きです。

2017年のデータも送っていただきましたが、昨年は貧血に苦しめられたが、サロマ湖以降少しづつ改善したと話しています。

記録はフルマラソン以上のみ

1月29日 大阪国際女子マラソン 2時間53分37秒
2月5日    別府大分毎日マラソン 2時間52分33秒(総合3位)
2月26日 東京マラソン2017 2時間51分22秒
3月12日 名古屋ウィメンズマラソン 2時間52分52秒
4月16日 長野マラソン 2時間57分58秒
5月21日 洞爺湖マラソン2017 2時間56分52秒(総合2位)
6月4日    千歳JAL国際マラソン 2時間55分43秒(総合2位)
6月25日 サロマ湖100kmウルトラマラソン 8時間36分38秒(総合6位)
8月27日 北海道マラソン2017 2時間53分25秒
10月8日 ポートランドマラソン2017 2時間58分39秒(総合3位)
11月11日 2017神宮外苑ウルトラマラソン (50km) 3時間29分49秒(総合2位)PB

 

藤澤選手は、この週末に神宮外苑で開催される神宮外苑ウルトラマラソンの50kmに出場しますので応援してください。