カテゴリー別アーカイブ: 富士登山競走

箱根駅伝5区ランナーだった五郎谷選手が富士登山競走を目指した理由  〜コモディイイダ会沢監督談〜 その2

<スポンサーリンク>


一年目の挫折と決意


順風満帆にスタートをきったように思えますが、チームとしての一番の目標であった11月3日の東日本実業団駅伝では、ニューイヤー駅伝出場に遠く及ばない結果となりました。この結果、実業団チームとしては当たり前ですが会社から厳しい話も受けました。選手たちには仕事と競技を両立しながら、自己実現をしてほしい、それが可能な部でありたいと思って活動してきました。好きなこと(種目)をするには、会社が求めるニューイヤー駅伝出場が必須であることを選手たちと再確認しました。マラソンをやりたい、3000障害をやりたい、1500をやりたいなど様々ありますが、ニューイヤー駅伝にでれば、その後の道が開けると何度も話し、五郎谷選手も2年目を迎えました。

ニューイヤー駅伝出場のための山頂の部挑戦


今回の山頂の部への挑戦は、ただ単に五郎谷選手の夢を達成するためだけのものではありませんでした。今年に入り、チームとしてもニューイヤー駅伝出場に向かい取り組んできましたが、現状の力では届かない。駅伝は流れとよく言われますが、流れにのるという相手任せではなく流れをつくる選手を育成できなけばならないと考えていました。その選手として五郎谷選手の富士登山競走で優勝し、日本代表になるというのは、チームに勢いをつける意味でも必達項目でした。これから先、様々なプレッシャーの中でも力を発揮するためには、あえてプレッシャーをかける。これも一つの指導方法と腹をくくり、ミーティングでも五郎谷選手には自分のためでなく、優勝してチームに勢いを!と繰り返しました。特殊種目だけが強いと思われないため、練習もチーム内で先頭きって積むように指示し、他のメンバーが20000ペース走なら、そのあとに1000のインターバルをいれるなど、粘り強さをつけるトレーニングを繰り返しました。

<スポンサーリンク>


大会記録保持者 宮原徹選手との試走


そんな中、富士登山競走大会記録保持者の宮原徹さん(滝ケ原自衛隊)と連絡をとり、私では指導できない山の走りを教えて頂きました。その試走で、高地の適応力があることを確認することができ、五郎谷も自信を付けました。宮原徹選手は五郎谷選手との試走後にこう話していました。

『2時間35分切は充分に狙える。へばっても2時間40分は間違いなく切れるでしょう。何れにせよ、日本人選手で五郎谷君を超える登坂力のあるランナーはいないと思います。』

そしてレース後にはこう話しました。

『五郎谷くんは走る能力は抜群なので7合目〜8合目の岩場区間を克服すれば僕の記録も更新できると思います。』

宮原徹選手(滝ケ原自衛隊)の富士登山競走の凄さについてはこちらをご参照ください。

富士登山競走に向けた最終トレーニングとレース前日の心強い援軍

7月からホクレンディスタンスで5000m  10000mを走り、いよいよ富士登山競走への最終トレーニングに入りました。
といっても、7月中旬からのチーム合宿を利用し、大会6日前までひたすらに追い込み3日で170キロ走りこみました。2日目には、富士山駅から山頂に登り、そして五号目まで下り、バスなど乗り継ぎ宿舎に戻り、着替えてから、山中湖一周ジョグ。翌日は坂ダッシュしてから、東京農業大学の30キロ走に合流させていただくなど、疲労困憊になるまで追い込みました。五郎谷は、この疲労は正直不安ですと口にしましたが、彼なら5日間で充分疲労がとれるという確信がありました。また、本当に体が動かなくなってからが勝負となるのが富士登山競走だと私なりに感じていましたので実施しました。結果、なんとか疲労を抜こうと積極的に休養、治療に専念し、当日をむかえました。一番大切なのは、自身でなんとか疲労を抜こうとする気持ちと行動が自己治癒能力を高めるということです。大会にむけて、五郎谷は前日入りしましたが私は仕事のため、大会当日、早朝に現地入りしました。

五郎谷の表情をみたとき、これは優勝は絶対できると思いました。なぜなら、あった瞬間、『会沢さん、体調完璧です!』と言ってきたからです。彼が調子がいいといって、崩れたことが今までありません。

自分の体がしっかり分かっているのも、強さだと思います。

そして、レース前日に五郎谷選手に最高の援軍が訪れました。

五郎谷選手が、高校時代、そして社会人になってからも石川県に帰ったときには、お世話になっている治療院の平木先生が、五郎谷選手の直前合宿の走りの動画をみて、バランスが気になったということで、石川県から急遽、車で五郎谷選手の前泊する旅館を訪れて治療してくれたのです。

そして今回の目標は2時間40分を切って優勝。あわよくば2時間35分切りたい!と話をしましたが、記録を狙うのは来年で、今年は優勝して日本代表になることだけ考えて走ろうと伝え、スタート地点にならびました。

そして歴代2位の記録で優勝したのです。

五郎谷俊選手(コモディイイダ) 富士登山競走 2時間31分34秒で初優勝 その1〜歴代2位走り〜

<スポンサーリンク>


最後に〜会沢監督から五郎谷選手へ〜

箱根から世界へ!これはオリンピックに対しての言葉だと思います。ですが、今の世の中、ライフワークバランスが推奨され、それは仕事の責任を果たすとともに、人生の各段階で多様な生き方が選択実現できることが定義されています。

箱根駅伝には山登りや山下りなどの特殊区間があります。以前は走力があれば山は登れるというのが一般的でしたが、五郎谷選手のように登りの耐久力に富んだ選手もいます。

以前にくらべ、スカイランニングやウルトラマラソンなどが、かなりメジャーになってきた今、箱根から世界へ!は、こうした競技生活のあり方にもつながるのではないかと思います。

五郎谷選手は、スカイランニングで世界で勝ちたいという大きな目標のあとには、100キロマラソンへも挑戦したいと話しています。

さらに、チームとしてニューイヤー駅伝出場も!

欲張りにみえるかもしれませんが、気持ちがあれば、成せると思います。

富士登山競走については、私は無知なところからのスタートでしたが、100キロマラソンは学生時代に出場した経験もあります。

これについては、世界大会への取り組みも実体験から指導できます。

100キロマラソンに出場をきめて練習を開始した大学四年時に、わたしは、トラック種目も全て自己記録を更新しました。

何かをなそうとするとき、物事はうまくまわると私は思っています。目の前の困難はたくさんあるかもしれませんが、少し離れた未来には必ずうまく回ると思います。それは本気で目標をたてた時、かならず知恵がうまれるからです。そして、本気で何かをなそうとした時、気づけば周りが支え、応援してくれているものです。

 

会沢監督が話しているように、今回は宮原徹選手がコース対策のアドバイスをしてくれたり、サロモンシューズなどのアイテムの提供を受けることになったり、高校時代からお世話になっている治療院の先生が訪れてバランスを整えていただいたり、周りが支え、応援してくれました。

また100kmマラソンへの挑戦は、ぜひ実現して欲しいと思います。



箱根駅伝5区ランナーだった五郎谷選手が富士登山競走を目指した理由  〜コモディイイダ会沢監督談〜 その1


箱根駅伝の山登り区間である五区は、幾多のドラマが生まれた区間であり、順天堂大学の今井選手、東洋大学の柏原選手、青山学院大学の神野選手など山の神と呼ばれるスター選手が生まれた区間でもあります。

今年の富士登山競走 山頂の部で歴代2位の好タイムで優勝した五郎谷選手は、2015年、2016年と東洋大学の選手としてこの五区を走り、2016年は1時間19分53秒と区間3位の走りをしました。

その箱根ランナーが富士登山競走を目指した理由など、コモディイイダ 会沢監督から教えていただきました。

<スポンサーリンク>


●入社動機と勧誘●


トレイルの世界で戦いたい!というのが、五郎谷の社会人での目標でした。もともとトレイルをやらせてくれる実業団がなかったこともあり、一般企業にすすみ、自身の時間でトレイルをすると決めていました。ある企業から内々定を頂いていましたが、東洋大学の酒井監督から当社に枠がまだあるかという話を東洋大学出身の西山コーチを通じて頂きました。

当社にとっては知名度的にも願ってもないチャンスであり、すぐに練習に招待し、会社や練習環境について説明しました。

当時は、完全フルタイム勤務の中での競技でしたので、厳しい環境はしっかり説明した上で、当社を選び、駅伝にでてくれるなら、トレイルレース参加も大丈夫とし、年間のレース計画も渡しました。入社から5月まではトラック中心、6月から富士登山競走にむけたトレーニング。富士登山、十和田八幡平駅伝5区、火祭りハーフマラソンをトレイルに見立てたレースとして夏場に組み、9月からは実業団駅伝にむけて仕上げていくというイメージです。そして、入社を決めてくれました。

<スポンサーリンク>


入社後知ったトレイルを目指す理由


まず、監督としてしっかり理解したかったことは『なぜ、トレイルを目指したいのか?』ということでした。そんなことから彼と話をしていくと、【山が得意=トレイル】という発想で、実際のトレイルがどんなものかを知らない状態でした。

私自身もトレイルについてはなんとなくのイメージしかありません。そこで、ネットで調べ、トレイルランナーが下りを駆け抜ける動画に私は『え、、、』と感じたのが正直な感想でした。それはまさに、大事故にいつ繋がってもおかしくない。チームで駅伝を目指す監督としては、駅伝前にこれを選手にさせる訳にはいかないと感じました。

そこで、五郎谷と話をし、動画を見させたところ、興味はあるものの、登りの能力を活かしたいということで一安心しました。同時に、彼の中のトレイルを目指す意味について、もしかして?と感じたことがあり、何度か話をし、わかったことがありました。

それは、世界で戦いたい!ということでした。その競技として、自分自身が得意な山登りを選んだということでした。

つまり、トレイルにこだわっていた訳ではなかったのです。(*今は、トレイルレースにも、スカイランニングにも興味を持っています。)

彼は全国高校駅伝1区でも29分39秒で走り、インターハイ5000でも決勝に残る力をもって、強豪 東洋大学に入りました。そこで、先輩にあたる設楽兄弟の走りを目の前にして『トラックでは勝てない』と痛いほど感じ、自分が日本代表として世界で戦えるのは、登りだ!と思い、それを生かした種目を走りたいというのが本音でした。その意味で、富士登山競走の山頂の部で優勝し、日本代表になることは最初の目標にはうってつけでした。

しかし、山頂の部で優勝するには、まずは五合目の部に出場し、山頂の部参加資格タイムをクリアしなければならないということを知り、第一目標を達成するのに入社から一年半かかりました。

<スポンサーリンク>


1年目の五合目出場にむけて


私自身、一般的な長距離種目の経験しかなく、練習で高尾山を走ったことがある程度。

しかし、選手が出場したいという以上、できる範囲で対策や情報を集め、チーム練習の合間をぬって、二回の試走にいきました。そこでシューズが大丈夫か、情報収集したペースで大丈夫かなどの確認をし、本番に挑みました。

80分は切れると試走で感じていましたが、まさかの34年ぶりの大会新記録で優勝しました。

それを期に、その一週間後の十和田八幡平全国駅伝の5区で強豪実業団選手をやぶり区間賞を獲得。8月末の火祭りロードレース(ハーフマラソン)では、川内優輝選手がもつ大会記録を更新して優勝しました。さらにそこで手にしたユナイテッドグアムマラソン(ハーフマラソン)でもコースレコード樹立して優勝と、気象条件、高低差のはげしいレースで着実に力をつけていきました。

 



富士登山競走歴代ランキング(山頂の部) 2017年7月末現在

 

img_3558-1.jpg

富士登山競走 山頂の部 歴代ランキング

こちらに掲載の記録は、富士登山競走大会ページ等から抽出しました。また第62回大会以前の記録は優勝者のみ掲載させていますが、資料をいただければ掲載させていただきます。

*太字は本年上位入賞選手

<スポンサーリンク>


男子【掲載基準:2時間50分以内】

  1. 2時間27分41秒 宮原 徹    第64回大会
  2. 2時間31分34秒 五郎谷 俊   第70回大会
  3. 2時間33分59秒 J.Wyatt         第65回大会
  4. 2時間36分23秒 芹沢 雄二   第43回大会
  5. 2時間37分30秒 K・マルティン   第50回大会
  6. 2時間40分36秒 ウルスデルスパーカー  第48回大会
  7. 2時間41分11秒 加藤 聡    第64回大会
  8. 2時間42分55秒 後藤 豊    第60回大会
  9. 2時間44分23秒 武井 農    第19回大会
  10. 2時間45分25秒 山田 秀明   第36回大会
  11. 2時間45分54秒 W.Mark      第57回大会
  12. 2時間45分56秒 松本 翔    第68回大会
  13. 2時間47分45秒 松本 大    第67回大会
  14. 2時間47分00秒 奈良野 勇   第22回大会
  15. 2時間47分04秒 横山 忠男   第61回大会
  16. 2時間47分18秒 大久保 初男  第32回大会
  17. 2時間47分54秒 小林 修    第54回大会
  18. 2時間47分57秒 鏑木 毅    第56回大会
  19. 2時間48分19秒 佐々木 一成  第40回大会
  20. 2時間48分20秒 千野 香    第38回大会
  21. 2時間48分26秒 近藤 敬仁   第64回大会
  22. 2時間48分43秒 江本 英卓   第70回大会
  23. 2時間49分31秒 菊嶋 啓    第68回大会

<スポンサーリンク>


女子【掲載基準:3時間30分以内】

  1. 2時間51分36秒 佐々木 和子* 第39回大会
  2. 3時間01分17秒 吉住 友里   第70回大会
  3. 3時間05分16秒 星野 芳美   第54回大会
  4. 3時間06分02秒 野尻 あずさ  第57回大会
  5. 3時間07分51秒 小川 ミーナ  第65回大会
  6. 3時間11分44秒 C.Charlotte  第67回大会
  7. 3時間12分21秒 神原 百合   第61回大会
  8. 3時間18分58秒 L.カロリナ  第50回大会
  9. 3時間22分26秒 落合 尚美   第64回大会
  10. 3時間22分29秒 萩原 真紀   第68回大会
  11. 3時間22分47秒 DaughertyLeah  第66回大会
  12. 3時間26分02秒 B.ステインマン    第51回大会
  13. 3時間27分11秒 吉田 千夏   第64回大会
  14. 3時間28分08秒 大庭 知子   第68回大会
  15. 3時間28分25秒 佐藤 雪野   第48回大会
  16. 3時間29分10秒 青木 富美子  第43回大会
  17. 3時間29分51秒 酒井 勇美子  第44回大会

*佐々木選手の旧姓は中島

<スポンサーリンク>


富士登山競走に関する情報はこちらに掲載しております。

富士登山競走チャレンジページ

 



五郎谷俊選手(コモディイイダ) 富士登山競走 2時間31分34秒で初優勝その2〜足元を支えたサロモンS/LAB SENSE6〜

<スポンサーリンク>


(女子優勝の吉住選手と、画像提供はコモディイイダ 会沢監督 以下の画像も同様)

3時間以内の選手

  1. 五郎谷 俊 2時間31分34秒
  2. 加藤     聡 2時間45秒39秒
  3. 江本 英卓 2時間48分43秒
  4. 宮川 朋史 2時間52分59秒
  5. 小川 壮太 2時間53分41秒
  6. 石井 克弥 2時間54分05秒
  7. 牛田 美樹 2時間54分48秒
  8. 加藤 淳一 2時間54分55秒
  9. 千田 尚孝 2時間55分35秒
  10. 吉原     稔 2時間56分28秒
  11. 高橋 幸二 2時間57分05秒
  12. 岩永 浩明 2時間57分33秒
  13. 宮川 鉄也 2時間59分58秒

<スポンサーリンク>


レース前の準備

サロモンさんの展示会へ行き、シューズからユニフォームまで、全面的に協力してくださり、走る時に必要な物を揃えて頂きました!

また走る時の準備は整い、レース前日にお世話になっている治療院の先生の治療を受け体の状態も万全で挑みました。

サロモンシューズの使用感

サロモンのアイテムは全て好感触でした。特にシューズに関しては当初はS/LAB SENSE 6 SGを試しましたが、ロード区間で固さを感じたため、ロード寄りのラグの小さいS/LAB SENSE6も試させていただいたところフィットしたので、当日も使用し良い結果に繋がりました。

S/LAB SENSE 6

今回、五郎谷選手が履いたサロモン S/LAB SENSE 6は非常に人気の高いモデルであり、本大会では多くの選手がこのシューズを履いていました。サロモン S/LAB SENSE6はランニングシューズ並みに軽く、トレイル区間、山岳区間でのグリップが素晴らしく、ロード区間のあるトレイルレースでは武器になるシューズです。

2015年大会後に選手がどのようなシューズを履いていたかを記事にしましたが、今回も作る予定です。

富士登山競走にはどんなシューズが良いか?

<スポンサーリンク>


五郎谷選手が当初試した、S/LAB SENSE6 SGはちょうど私が履いていたシューズなので私の使用感を加えます。

S/LAB SENSE6 SG


(私のシューズですが、五郎谷選手が当初試したモデルです。)

サロモン S/LAB SENSE6 SGの使用感は、ラグが大きいので舗装路では多少固く感じましたが、馬返し以降は快適でした。足を入れた時の包まれるようなフィット感は私が履いてるロードシューズにもない感覚です。五合目からの帰りは雨が降り路面が濡れてきましたので、テスト的に接地で滑りそうな石を選び、乗って滑り具合を試しましたが、グリップされている安心感と、グリップ具合が分かるコントロール感は下りが苦手な私のようなランナーには大きな安心感を与えてくれるシューズです。

ウェア

今回のウェアはコモディイイダのロゴをプリントした、サロモンのウェアを着用しました。非常に軽量なS/LABモデルです。手にしたことがありますが、着用してるか不安になるような軽さでした。

五郎谷選手の横には、二人三脚で富士登山競走に備えてきた会沢監督です。(会沢監督のコメントも掲載予定です。)

五郎谷選手のウェア背面にプリントされた560は

56   ゴロ     0   オー です。

また今回身体のケアに関しても、心強い援軍が現れたとのことですが、その話については次回紹介させていただきます。



五郎谷俊選手(コモディイイダ) 富士登山競走 2時間31分34秒で初優勝 その1〜歴代2位走り〜

昨年の五合目を大会新記録で優勝した五郎谷俊選手が今年は山頂の部で優勝しました。


(写真提供    コモディイイダ 会沢監督   以下の画像も同様のため省略)

昨年の記事も合わせてお読みください。

富士登山競走5合目コース 五郎谷選手優勝(大会記録34年ぶり更新)

<スポンサーリンク>


五郎谷選手は山頂の部初挑戦ながら、大会前から優勝候補に挙げられていましたが、2位の加藤聡選手に14分以上の差をつける圧巻の勝利でした。

スタート〜馬返し

区間タイム 42分18秒(昨年    42分56秒)

2位の加藤選手 46分25秒

会沢監督が撮影した序盤の動画を見ても、2位以下とスピード感がまるで違います。また昨年は五合目がゴールですが、今年はそこから過酷な山頂アタックになるのに、馬返しまでのタイムは大会新記録を出した昨年より38秒速く入りました。

昨年の記事で紹介していますが、五郎谷選手は昨年1月の箱根駅伝は東洋大の選手として、山登り区間の五区を走り3位に入ったランナーですから、ロードの上りで五郎谷選手に喰い下がれる選手はそうはいません。

馬返し〜五合目

区間タイム 33分45秒(昨年    34分09秒)

スタートから1時間16分03秒(昨年    1時間17分05秒)

五合目の部と山頂の部は計測場所が違いますが参考にはなります。

トレイル区間でも昨年より速く五合目まで1分以上速い通過となりました。

2位の加藤選手    37分21秒(スタートから1時間23分46秒)

加藤選手はじめ今回上位入賞した選手は、トレイルや山岳レースで経験豊富な選手ですが、五郎谷選手は馬返しからも差を広げました。

私はロード区間から五合目を目指して登っていき、選手が来たら道をあけて応援していましたが、五郎谷選手を応援したのは3.5合目辺りでしたが、2位の選手は4.5合目辺りでの応援になりました。

<スポンサーリンク>


五合目〜本八合目

区間タイム 56分08秒

スタートから2時間12分11秒

2位の加藤選手    1時間00分35秒(スタートから2時間24分21秒)

山岳区間の経験は少ない五郎谷選手ですが、大会記録保持者の宮原徹選手と試走に行きアドバイスを受けたことを本番に生かして、この区間でも2位以下に差を広げて行きました。

本八合目〜山頂

区間タイム 19分23秒

スタートから2時間31分34秒

2位の加藤選手    21分18秒(スタートから2時間45分39秒)

<スポンサーリンク>


加藤選手のタイムは下記の通り、2013年から2015年の優勝タイムを上回っております。加藤選手は2011年に2時間41分11秒の好タイムで走っていますが、宮原徹選手に次ぐ2位でゴールしました。

  • 2016年    五合目打ち切り
  • 2015年    松本  翔選手    2時間46分56秒
  • 2014年    松本  大選手    2時間47分45秒
  • 2013年    松本  大選手    2時間49分40秒

 

この記事をまとめていて、加藤聡選手の抜群の安定感を知りました。

  • 2017年    2位
  • 2016年    2位(五合目打ち切り)
  • 2015年    優勝(五合目)
  • 2014年    2位
  • 2013年    2位
  • 2012年    3位
  • 2011年    2位
  • 2010年    優勝(五合目)

安定した加藤聡選手の走りです。

8年間で山頂ゴールのレースが5回で2位4回、3位1回、五合目ゴールのレースが3回で優勝2回、2位1回、合わせて優勝2回、2位5回、3位1回とは驚きです。

 

 

また富士登山競走関連記事は順次こちらに掲載していきます。



吉住友里選手  富士登山競走 3時間01分17秒で初優勝


昨年、富士登山競走五合目にチャレンジし優勝した吉住友里選手(吉本ナショナルDreams)が、山頂初挑戦の今年は、過去3回優勝している小川ミーナ選手を五合目から引き離し優勝しました。

昨年の五合目優勝についてはこちらをお読みください。

<スポンサーリンク>


小川ミーナ選手は2011年の優勝から2015年まで5年間で優勝3回、2位・3位が各1回と全て表彰台に乗っている速さと強さを兼ね備えたランナーです。

2011年    3時間10分45秒    優勝

2012年    3時間07分51秒    優勝

2013年    3時間27分41秒    3位

2014年    3時間28分46秒    2位

2015年    3時間13分39秒    優勝

2016年    欠場

2017年    3時間13分30秒    2位

 

今回の小川選手のタイムも2015年の自身が出した優勝タイムを上回っており、そのタイムより12分以上速いタイムでゴールした吉住選手の走りには驚かされました。

画像は五合目から六合目の吉住選手と差が開き始めた辺りのものですが、ダイナミックなフォームでした。

<スポンサーリンク>


吉住選手と小川選手の区間タイム比較しました。(吉住選手-小川選手の順)

スタート〜馬返し

0:52:22-0:52:25    0分03秒差

馬返し〜五合目

0:42:47-0:43:57    1分10秒差

(スタートから    01:35:09-01:36:22)1分13秒差

五合目〜本八合目

1:04:52-1:12:55    8分03秒差

(スタートから    02:40:01 -02:49:17)9分16秒差

本八合目〜Finish

0:21:16-0:24:13    2分57秒差

(スタートから    03:01:17-03:13:30)12分13秒差

女子の大会記録は、今から30年ほど前の第39回大会で佐々木(旧姓 中島)和子選手が出した2時間51分36秒という信じられないようなタイムです。

大会ページ掲載の山頂コース 歴代優勝者 は最近更新されていませんが、同年の男子優勝タイムと比較しても10分程度の差だったりするので凄い記録です。佐々木選手は、第39-42回大会で四連覇しましたが、そのうち3回はサブ3です。

<スポンサーリンク>


今回の吉住選手は、第41回大会以来のサブ3まで、あと1分少しに迫ったわけですが、レース後にこの点について吉住さんに質問したところこのように答えてくれました。

(質問)サブ3は意識していたか?

サブ3は去年からやりたいとは思ってましたが、実際に設定考えたのは新澤さんがデータ送ってくれてからです。
 
富士登山競走-攻略法③-〜上位100人の走り 3時間28分39秒まで〜
 
でも、初めてだし、未知だし、全然わからなかったから、とりあえず全力尽くして山頂目指そうと思ってました。

(質問)タイム設定について

去年の自分のタイム(五合目 1時間34分18秒)で余裕持って通過出来たら、ギリギリサブスリー狙えるか狙えないかの瀬戸際だろうと思っていました。

(質問)フィニッシュ後の気持ち

あと1分だとわかってたら、5合目までや砂利も、もっと走って頑張ったのに…って悔しいけど、でも、今回は初めてで優勝出来たから満足です! 次は絶対サブスリー狙います!

 

私が送った記事がどれだけ参考になったかは分かりませんが、レース1週間前にこのようなコメントを添えてメッセージを送ったところ、吉住さんも同じように考えていました。

過去の区間タイム比率は平均値ですが、吉住選手は、ロードより山岳区間に入ってから力を出せると思うので、ロードは昨年くらいのペースで余裕をもって走り、山岳区間で上げていってください。

『はい!私もそう考えていました!余裕持って馬返しを通過して、山区間で上げていきます。  〜以下省略〜』

 

上記の記事に掲載した2015年にサブスリーした13人の区間タイム比率の平均値は以下の通りです。

28.2%-22.8%-36.6%-12.4%

3時間で計算すると、

  • スタート〜馬返し    50分45秒
  • 馬返し〜五合目    41分02秒
  • 五合目〜本八合目    1時間05分52秒
  • 本八合目〜山頂    22分19秒

吉住選手は山区間が非常に強いので馬返しをもっと余裕を持って通過しても大丈夫と思っていました。

実際のタイムはこちらです。

  • スタート〜馬返し    52分22秒
  • 馬返し〜五合目    42分47秒
  • 五合目〜本八合目    1時間04分52秒
  • 本八合目〜山頂    21分16秒

昨年の五合目コースとゴール付近が少し違いますが、昨年のタイム1時間34分18秒(スタート〜馬返し 52分38秒 馬返し〜五合目 41分40秒)とほぼ同じペースで走り、五合目からの山岳区間に入っているのですから、ほぼ計画通りのペースだったのでしょう。

小川ミーナ選手も、調整法などもう一度見直して、来年は後半上げられるように頑張ると話しているので、競り合うことで約30年ぶりのサブスリーへの期待が高まります。

富士登山競走チャレンジページ を合わせてお読みください。



富士登山競走-攻略法⑤〜五合目コースで1時間50分切るために

<スポンサーリンク>


富士登山競走 攻略法①〜ブロック別完走率〜では、Aブロック、Bブロック、Cブロックなどの決まり方や、そのブロックごとの完走率などについて紹介しました。

富士登山競走 攻略法② 〜制限時間4時間30分の境界線ランナーの歩み〜では、制限時間4時間30分の山頂コースで制限時間5分前からギリギリ完走した選手について、どのようなペースで走ったのかについて分析しました。

富士登山競走-攻略法③-〜上位100人の走り 3時間28分39秒まで〜では、2015年の上位100人の走りを分析しまし、区間タイムについて調べてみました。
富士登山競走-攻略法④〜馬返し通過タイムとゴールタイム・完走率の比較〜では、スタートしてロード区間が終わる馬返しまでのタイムを調べて、フィニッシュタイムや完走率などを分析してみました。これは馬返しまでどのくらいのタイムで走れば完走できるのか?などの目安にもなります。

<スポンサーリンク>


上記リンクの通り、①から④まで山頂コースについて書きましたが、今回は五合目コースについて書きます。

まず2015年の五合目コースには1198人が参加して1175人が制限時間内完走しました。制限時間が異常に高いのは制限時間が3時間30分とかなり甘いからです。

しかし、山頂コースへのエントリー資格は毎年厳しくなっていますが、現在は五合目まで2時間20分以内です。

このタイムをクリアした人数は、533人と参加者の半分以下です。

さらに山頂コースのAブロックスタートで走るためのタイムは現在は1時間50分以内と言われていますが、2015年の五合目コースでこのタイムをクリアしたのは83人とかなり選ばれたランナーになります。

次に五合目コースの計測地点は、馬返しと五合目ゴールの2箇所ですが、その通過タイムを分析すると面白いことが分かりました。

ゴールタイムに占める馬返しまでのタイム比率

〜1時間50分以内    54.2%

〜2時間10分以内    53.4%

〜2時間20分以内    53.0%

〜3時間30分以内    52.2%

完走者平均    52.7%

加重平均値ではありますが、トップランナーも制限時間ギリギリのランナーもほぼ馬返しまでは半分少しで走り、馬返しからは半分弱で走っています。

1時間50分以内で走るには、平均で54.2%かかっているので、計算すると馬返しまで59分37秒でした。

馬返しで1時間超えて、五合目で1時間50分切ったのは83人中5人で、もっとも遅いランナーは、1時間03分13秒で3人は1時間00分台です。

Aブロックを狙うなら1時間は切りたいところです。

<スポンサーリンク>


スタートから馬返しまでは10.8キロの舗装路ですが、標高差が680mあります。

ハセツネ30kの最初のロード10キロは標高差345mでしたが、優勝した上田瑠偉選手は36’32で走りました。

img_7014.jpg

これより距離が長く、標高差が2倍近くあるのだからかなりキツイコースです。2015年に優勝したランナーでさえ馬返し通過は45’45秒です。

かなり感覚的な話になりますが、このくらいの距離であれば、標高差に40%掛けて、その数値100mあたり、距離が1km伸びると考えたらロードの力により狙えるタイムが見えてくると思います。

こんな計算式になります。

10.8km+(680×0.4÷100)=13.5

フラットなコースなら13.5km走るのと同じくらい時間がかかるという仮定です。

1位の選手の45’45は、10キロ33’58で余裕を持って馬返しを通過できるくらいの力が必要と仮定しました。馬返しでレースが終わるならこの90%くらいで走れるのでしょう。

そのように仮定すると1時間50分で五合目を走るには馬返しを59分30秒程度で通過。この59分30秒のスピードが90%の力とするなら、10キロ39分台の力が必要ということになります。

適当な数値で仮定していますが、仲間のタイムなどを見る限り10キロ39分台の力は必要と感じました。

同様に五合目を2時間20分以内でゴールするには、馬返しまで1時間14分12秒です。このタイムで余裕を持って通過するには、10キロ49分台の力が必要と出ましたが、これも感覚的には大きくは狂っていません。

自分の10キロタイム×1.1倍 ×1.35=馬返しまでのタイム

馬返しまでのタイムを53%で割り戻すと五合目コースのタイムに近い数値が出るような気がします。

例えば私が今10kmを走ると39分くらいだと思いますが、その数値で計算すると

39×1.1×1.35=57’55

57’55÷53%=1時間49分14秒

ギリギリAブロックの資格が取れるかどうかの苦しいレースになりそうです。もちろん馬返しからのトレイル区間の適性や標高への適性も影響してきますが、大きくは狂っていないと思います。

例えば10km29分のランナーなら

29×1.1×1.35=43’03

43’03÷53%=1時間21分15秒

更に10km28分のランナーなら

28×1.1×1.35=41’34

41’34÷53%=1時間18分27秒

トレイル区間の適性がないとして計算してますが、あるなら5分くらいは短縮できるでしょう。

 

*上記数値は私の手計算ですので多少誤りがあるかもしれませんので、参考程度に考えてください。



富士登山競走-攻略法④〜馬返し通過タイムとゴールタイム・完走率の比較〜


2015年男子5位の大瀬和文選手(サロモンアスリート)

<スポンサーリンク>


富士登山競走 攻略法①〜ブロック別完走率〜では、Aブロック、Bブロック、Cブロックなどの決まり方や、そのブロックごとの完走率などについて紹介しました。

富士登山競走 攻略法② 〜制限時間4時間30分の境界線ランナーの歩み〜では、制限時間4時間30分の山頂コースで制限時間5分前からギリギリ完走した選手について、どのようなペースで走ったのかについて分析しました。

富士登山競走-攻略法③-〜上位100人の走り 3時間28分39秒まで〜では、2015年の上位100人の走りを分析しまし、区間タイムについて調べてみました。

今回はスタートしてロード区間が終わる馬返しまでのタイムを調べて、フィニッシュタイムや完走率などを分析してみました。

これは馬返しまでどのくらいのタイムで走れば完走できるのか?などの目安にもなります。

スタート〜馬返し 10.8キロ 標高差 680m

馬返し〜五合目 4.2キロ 標高差 780m

五合目〜八合目 3.8キロ 標高差 1170m

八合目〜Finish 2.2キロ 標高差 370m

 

<スポンサーリンク>


もう少し細分化してボリュームゾーンは2分ごとにしようかと思いましたが、まずはイメージだけでも掴んでもらうために5分単位で分析してみました。

50分未満

通過者    13人    完走者    13人    完走率    100%

馬返し通過平均タイム    48分45秒

完走者平均タイム    2時間58分55秒

最速ランナー    2時間45分56分

最遅ランナー    3時間27分26秒

3時間を切るには馬返し通過で50分切りが目安になりそうです。

 

50分以上55分未満

通過者    63人    完走者    61人    完走率    96.8%

馬返し通過平均タイム    52分59秒

完走者平均タイム    3時間20分28秒

最速ランナー    2時間54分58秒

最遅ランナー    3時間47分49秒

サブ3.5を目指すなら馬返し通過は55分以内で通過したいと感じました。

 

55分以上60分未満

通過者    209人    完走者    204人    完走率    97.6%

馬返し通過平均タイム    57分47秒

完走者平均タイム 3時間41分30秒

最速ランナー    3時間13分29秒

最遅ランナー    4時間20分台もいます。

1時間以内で通過すると3時間40-50分くらいでフィニッシュできそうです。

 

60分以上65分未満

通過者    486人    完走者    449人    完走率    92.4%

馬返し通過平均タイム    1時間02分43秒

完走者平均タイム    4時間03分31秒

最速ランナー    3時間31分57秒

最遅ランナー    4時間20分台もいます。

4時間以内でフィニッシュを目指すには65分以内が目安になりそうです。また65分以内で通過出来ると完走率は9割以上とかなり高い確率になります。

 

65分以上70分未満

通過者    616人    完走者    405人    完走率    65.7%

馬返し通過平均タイム    1時間07分31秒

完走者平均タイム       4時間19分14秒

最速ランナー    3時間48分06秒

最遅ランナー    4時間20分台もいます。

この辺りになると完走率は徐々に落ちてきます。65分から70分の間が、完走出来るかどうかの境目がありそうです。

 

70分以上75分未満

通過者    472人    完走者    104人    完走率    21.2%

馬返し通過平均タイム    1時間12分19秒

完走者平均タイム 4時間23分44秒

最速ランナー    3時間53分04秒

最遅ランナー    4時間20分台もいます。

70分を超えると一気に完走率は下がります。

 

75分以上80分未満

通過者    281人    完走者    8人    完走率    2.8%

馬返し通過平均タイム    1時間17分06秒

完走者平均タイム    4時間27分43秒

完走者は全員制限時間10分以内です。逆に馬返しを75分以上かけて通過して完走するのは凄いことです。ただこの8人も五合目は一番遅くても2時間18分19秒で通過しています。

 

80分以上

通過者    171人    完走者   0人    完走率    0.0%

馬返し通過平均タイム    1時間25分16秒

完走者平均タイム    なし

 

馬返し関門未通過

5人

80分以上かかると完走は難しいようです。

<スポンサーリンク>


今回分析してみて分かったのは、馬返しを70分以内で通過できればかなりの確率で完走できます。完走を目指すのであれば、馬返しまで70分以内で余裕を持って通過すれば、そこから渋滞しても止まらなければ制限時間に間に合いそうです。一般に馬返しまでは飛ばさなければいけないと馬返しでレースが終わるくらいのペースで走るランナーもいるようですが、それ以降立ち止まる時間が増えてくると完走は難しいでしょう。そんなことが今回の分析で見えてきました。

 

*上記数値は私の手計算ですので多少誤りがあるかもしれませんので、参考程度に考えてください。



富士登山競走-攻略法③-〜上位100人の走り 3時間28分39秒まで〜

<スポンサーリンク>



富士登山競走 攻略法〜ブロック別完走率〜では、Aブロック、Bブロック、Cブロックなどの決まり方や、そのブロックごとの完走率などについて紹介しました。

富士登山競走 攻略法② 〜制限時間4時間30分の境界線ランナーの歩み〜では、制限時間4時間30分の山頂コースで制限時間5分前からギリギリ完走した選手について、どのようなペースで走ったのかについて分析しました。

今回は2015年の上位100人の走りを分析します。

ちなみに上位100人に女子選手が3人入っています。

31位    3時間13分39秒

62位    3時間22分29秒

95位    3時間28分08秒

また、2時間台は優勝した松本翔選手以下、13位の選手までです。サブ3選手の分析も合わせて行いますが、まずは100人の区間タイムについて調べてみました。

スタート〜馬返し    10.8キロ    標高差    680m

馬返し〜五合目    4.2キロ    標高差    780m

五合目〜八合目    3.8キロ    標高差    1170m

八合目〜Finish    2.2キロ    標高差    370m

<スポンサーリンク>


まず100人の区間タイムタイムを加重平均してみました。

スタート〜馬返し    54分01秒

馬返し〜五合目    45分17秒

五合目〜八合目    1時間12分38秒

八合目〜Finish    24分14秒

ゴールタイム    3時間16分09秒

上位100人の平均タイムは3時間16分09秒ですから、3時間15分切りを目指す選手ならこの区間タイムを参考にした上で、自分の特性に合わせて調整したら良いと思います。合わせて区間タイムとフィニッシュタイムの比率を調べてみました。

27.5%-23.1%-37.0%-12.4%

昨日分析した制限時間ラスト5分の216人の平均値と大きくは変わらず、スタートから五合目までと、五合目から山頂までは同じようなタイムになるという経験則はこのレベルでも生きています。

ただ制限時間ギリギリのランナーは五合目まで約49%で、そこから山頂までが51%したが、上位100人は五合目までが50.6%で、山頂までは49.4%と少し違いますが、これは単純に五合目からの登山道の混雑の差でしょう。2015年に八合目辺りで応援していましたが、前の選手を抜くにはかなりスピード差がないと難しいと思いました。

また、ざっくり

2強:2弱:3:1

となっています。

<スポンサーリンク>


おまけでサブ3の13人だけで分析しました。

まず13人の区間タイムタイムを加重平均してみました。

スタート〜馬返し    49分17秒

馬返し〜五合目    39分46秒

五合目〜八合目    1時間03分53秒

八合目〜Finish    21分34秒

ゴールタイム 2時間54分30秒

同様に区間タイムとフィニッシュタイムの比率を調べてみました。

28.2%-22.8%-36.6%-12.4%

五合目までは51%で、そこから山頂までは49%ですから大きく変わりませんが、馬返しまでのタイム比率は上位に行けば行くだけ高くなります。これは馬返しからの混雑による影響でしょう。混雑と無縁のトップ選手は結果的に馬返しまでの比率が高くなります。

数字を見ていて少し驚いたことがあります。

それは12位の2時間59分55秒でゴールした選手のゼッケンは2579とCブロックなのです。もしかするとエントリーミスなどの間違いで、違うゼッケン番号が振られたのかもしれませんが、この年のCブロックの完走率は19.6%で、そもそもCブロックは前年以前に五合目まで2時間10分以上かかっているランナーが3時間を切るのは信じがたい。

そこで2014年はどのくらいで走ったのか結果を調べたら2時間57分46秒で、6位でした!!その際のゼッケンも通常ならCブロックの番号でした。

それ以前も3時間ちょいで走っているのだから、何かの枠でブロックはCではないのでしょう。

通常なら富士山ゼッケンですからね。

*上記数値は私の手計算ですので多少誤りがあるかもしれませんので、参考程度に考えてください。



富士登山競走 攻略法② 〜制限時間4時間30分の境界線ランナーの歩み〜

今やアスリチューン・サポートランナーの牛田美樹選手を初めて見たのは、2015年富士登山競走でした。その後アスリチューンを使い始めて、2015年、2016年JSA年間チャンピオンになりました。今年も既に優勝するなど頑張っています。

<スポンサーリンク>


さて、富士登山競走 攻略法〜ブロック別完走率〜では、Aブロック、Bブロック、Cブロックなどの決まり方や、そのブロックごとの完走率などについて紹介しました。

今回は、制限時間4時間30分の山頂コースで制限時間5分前からギリギリ完走した選手について、どのようなペースで走ったのかについて分析しました。

まず、4時間25分02秒から4時間29分59秒までの5分弱になんと216人の選手がゴールしました。

その影で、4時間30分01秒で完走にならなかった選手もいます。完走にならなかった選手の軌跡についても別に分析します。

<スポンサーリンク>


216人の区間タイムについて調べてみました。

スタート〜馬返し    10.8キロ    標高差    680m

馬返し〜五合目    4.2キロ    標高差    780m

五合目〜八合目    3.8キロ    標高差    1170m

八合目〜Finish    2.2キロ    標高差    370m

 

まず216人の区間タイムタイムを加重平均してみました。

スタート〜馬返し    1時間08分40秒

馬返し〜五合目    1時間03分03秒

五合目〜八合目    1時間42分20秒

八合目〜Finish    0時間33分41秒

ゴールタイム    4時間27分43秒

 

これは4時間25分から4時間30分までのランナーの加重平均だから、ゴールタイムの平均が4時間27分30秒前後になるのは当然ですが、区間タイムとゴールタイムの比率を調べてみました。

25.6%-23.5%-38.2%-12.6%

 

富士登山競走ではスタートから五合目までと、五合目から山頂までは同じようなタイムになるという経験則がありますが、216人の平均値では、49%-51%と経験則は正しいことが実証されました。

また、馬返しまでと馬返しから五合目までのタイムもほぼ同じようなタイムになっています。

ざっくりのイメージですが、制限時間ギリギリの層では

2:2:3:1

 

と考えれば大きな乖離はなさそうです。

<スポンサーリンク>


また最も遅かった選手は、すなわち完走の境界線はこんな感じです。

馬返し通過    1時間16分24秒

→この選手は4時間29分06秒で1202位

五合目通過     2時間16分50秒

→この選手は4時間27分06秒で1099位

八合目通過    3時間58分23秒

→この選手は4時間28分06秒で1157位

Finish    4時間29分59秒

→この選手は1244位で完走者最下位

このあたりのランナーは五合目からは渋滞が激しく、前のランナーが抜けない。という声をよく聞きます。

しかし、馬返しまではロードですが、10.8キロで標高差が680mですから、山北駅の2キロ先くらいから万葉公園までをイメージすると、ここを1時間16分24秒は決して遅くはありません。私自身、ちょっと気を抜いて走るとこのくらいかかるような気がします。どのくらいで走れるか今度試しに行ってきます。

今回書いた制限時間4時間30分の境界線については、もう少し掘り下げて見ます。

*数値は私の手計算ですので多少誤りがあるかもしれませんので、参考程度に考えてください。