OSJおんたけウルトラトレイル そのゴミだれが拾うの?
今年初めておんたけウルトラを走るにあたってタイムを狙うとともにしたいことがありました。
それは昨年大量に落ちていたと聞いていたランナーゴミを拾い、少しでもフィールドを綺麗にしたいと思ったのです。しかし意に反してゴミは少なく良い方向に行っているのだと感じていましたが、それは間違いだったようです。そのあたりを紹介していきます。
スポンサーリンク
昨年のおんたけウルトラでのランナー廃棄ゴミに対する問題提起
昨年OSJおんたけウルトラトレイル100マイルを走った小川さんの完走記に、あえてこのような問題提起の記事を付けさせていただきました。
当時書いた記事を抜粋すると
・・・参加者の中には拾ったゴミだけでパンツやレインウエアのポケットが満杯になるくらいジェルの空袋などゴミが落ちていたという。疲労した身体でゴミを拾おうと屈むのも非常に辛いのに、ランナーの中には、コンビニ袋をパンパンにしてゴールした素晴らしいランナーもいたという。小川選手は『思わずスイーパーかと思った』と感動したと話した。
もともと山にはゴミはない。人間が持ち込んだのです。特にジェルのパッケージゴミは今回走ったランナーがレース中に落としたのでしょう。故意か過失かは分かりません。ポケットに入れたパッケージは、しっかり押し込んだつもりでも走っている最中にずり上がってきますから、大半のゴミは過失だと思います。
しかし過失だから良いかというと、そんなことはなく、山にゴミを落としたという点では同じです。大会開催中にゴミを残さないようにスイーパーが拾い集めるとともに、大会終了後に主催者がさらに確認していくので、開催前より山は綺麗になるでしょうが、ゴミを落とす人がいなければ拾い集める必要がないのです。
多くのトレイルランナーは、ランナーが落とす山のゴミについて大きな危機感を持っています。競技中に他のランナーが落としたゴミを拾うのは体力的にも辛いし、ゴミを捨てるランナーがいると思っただけでも嫌な気持ちになるでしょう。山が大好きというトレイルランナーなら、いつまでも綺麗な山を走りたいと思います。ゴミを落とさないのはその一歩です。
サロマ湖ウルトラマラソン自然公園でのポイ捨てゴミ
例年はさほど目に付かなかったのですが、今年のサロマ湖はレース中からたくさんのゴミが落ちていて唖然としました。レース当日は拾う余裕はなかったので、翌日に観光なんかしている場合ではないと、一人ワッカに向かいました。その時の記事は作っていないので6/27にFacebookページに書いた内容を貼り付けます。
こんな美しい大自然にゴミをポイ捨てするランナーがいるのが現状です。
Facebookページ抜粋
【忘れ物 落し物はありませんか?】
今日は夕方のフライトまで時間があったので、何をしようか考えましたが、ワッカしか浮かびませんでした。なぜワッカしか浮かばなかったかと言うと、昨日ワッカに入った時に結構なゴミが落ちていましたが、トイレで10回くらいしゃがんだことで、ゴミを拾うのも困難な状態でしたので、一つも拾うことが出来なかったからです。自分が落としたわけではないけど、このまま帰るのが嫌だったのです。もちろん、スイーパーが拾ったり、主催者が清掃活動をしてるから、綺麗になってるかもしれないけど、落ちていたら拾えばよいだけ。また、レース翌日に歩くことで疲労抜きになりますから。
ワッカに至る木陰の道を進むと結構落ちていました。
正面からきた業者のおじさん2人が車を止めて何してるのか聞かれたので、ゴミ拾ってると答えたら、そのおじさんらは地元の方で清掃活動をしているとのこと。見せてもらったら荷台に結構なジェルゴミがありました。
私は片道3キロくらい行って戻ってきましたが、誤って落としたのではなく、明らかに捨てたゴミは少なからずありました。道端のゴミはスイーパーや清掃の方が拾ったのでしょうが、私が拾ったのは横の草に引っかかってるパッケージですから捨てたのでしょう。拾ったジェルパッケージを並べたら一通りのメーカーが落ちていました。
今回は、あえて参加案内やウェブページにゴミ捨て禁止と書かれていましたが、書いてもこの状況なんです。
ちょっと書きたいことがあるので、ウェブサイトの記事にまとめますが、もし捨てた、落とした方は認識あると思います。そんな方は、次回参加の時に、日程を調整してその落し物を拾いに行きましょう。もしくは、近所のランニングコースや、登山道に落ちてるゴミを拾うとか。
ランナーが快適で安全な環境を手に入れたいと思うなら、そのような行動を取らねば悪くなるばかりです。
画像や、コメントなどもお読みください。
スポンサーリンク
そして今回のおんたけウルトラ
今回のウルトラプロジェクトメンバーの走りや、セミナー参加者の走り、そして私の走りは現在まとめていますが、今回私は序盤から低ナトリウム血症と思われる状態になり、スタートしてわずか25キロくらいで非常に厳しい状態になりました。回復のためにできることを総動員し、また諦めることなくゴールを目指したので結果的には13時間少々でゴールできました。
なぜそのような状態になったかの原因分析と対策はできているので、こちらは後日アップします。
序盤からまともに走れる状態ではなかったので歩く時間帯が長くなりました。サロマ湖ではレース中に落ちているゴミを拾う余裕はなく、自分自身嫌な気分になったので、今回は目標タイムは狙えないが、もう一つレース前に考えていたランナーゴミは拾っていこうと考えました。
しかし、たくさん落ちていると思っていたゴミはほとんどなかったのです。参加ランナーの意識が変わったのなら嬉しいと感じました。
途中、年代別2位入賞したウルトラプロジェクトの女性メンバーと一緒に走っていましたが、前半50キロまでは落ちていませんでした。
75キロ過ぎたあたりで、アミノダイレクトのパッケージを拾いました。ポケットから落ちたのかな。と思ったら、その5キロ先でまたアミノダイレクトのパッケージが落ちていました。これは落ちたのではなく捨てたのだな。って嫌な気分になりました。
このあたりでは回復し、かなり走れるようになっていましたので、下りは結構スピードを出していましたが、ゴミが目に入ったら、ゴミを拾いに戻ったりもしました。
第3関門を過ぎてゴールまで下り基調になり、残り10キロ程度をキロ5分ペースで走れれば12時間台でゴールできるとスパートをかけた時は、さすがにゴミを拾うために止まると脚の負担が大きいので、拾いたくないな。と感じた時に、アスリチューン・ポケットエナジーのパッケージが落ちていたので、急ブレーキをかけずにペースを落とし止まってから10mくらい戻ってパッケージを回収しました。その時は12時間台でゴールすることより、落ちているゴミに気付きながらも放置しレースを終えたらサロマ湖同様嫌な気分になると思いました。
ペース表は落としてしまったのでしょう。裏面には綿密なペース設定が書かれていて目標タイムは9時間30分になっていました。これは私が保管しているので、大事なものなので受け取りたいという方はご連絡ください。
画像は今回拾ったものですが、昨年の聞いた話と、サロマ湖と比べると非常に少ないと感じ、その理由を走りながらもいろいろ考えていました。
一つはランナーの意識が変わり、ゴミを落とさないようにポーチ等を持つようになった。
もう一つ浮かんだのは、私の前を走るランナーが拾っているからたまたま私の前には落ちていないだけではないのか??
前者であって欲しいと思っていましたが、友人のFacebook投稿をみて答えが見つかりました。
スポンサーリンク
残念ながらゴミは多かった・・・。
答えは後者でした。
私の前を走ってゴールしたウルトラプロジェクトメンバーが、このおんたけウルトラトレイル100K Facebookページの記事をシェアした中に、彼はこう投稿していました。
『ゴミは実際、多かったという印象。CP3まではかなり拾ったけど、ズボンのポケットがパンパンになったわ(笑)「レース中でもゴミを見つけたら拾ってください」というのはとあるトレラン大会のブリーフィングで強調されていた事柄。楽しい大会がなくなってしまうかも知れないのですよ。由々しき事態です。』
彼は私より少し前を走っていたので。CP3までかなり拾ったことで、私が通った時にはゴミは拾われていたのです。
彼に聞いたところ、『CP3以降、ダメージも増えてきてしゃがむのが辛かったり、気持ちの余裕がなくなってきたので拾う数が減ってきたりですが、それでも多かったですねー。僕の前にはせいぜい100人ぐらいしかいなかったはずなのに。』と話しています。
ちょうどそのあたりから、私の行く手にゴミが落ち始めたので私が拾ったわけです。
【重要】【選手のみなさんへお願い】
おんたけウルトラトレイル100K Facebookページに書かれていることは、非常に重要ですので、以下転載させていただきます。
また、上記ゴミ袋の画像は、スイーパーしてた方の写真でしょう。
転載元おんたけウルトラトレイル100K Facebookページ
先日行われたレース後、ゴミ拾いを実施したところ、かなりの量がありました。
大会規定の失格事項に「ゴミをレース中に放棄した選手」とありますが、もちろん故意でないにしてもあまりにも量が多すぎると思われます。自主的に拾ってくれた選手もたくさんいました。
通常立ち入ることができない林道を開放していただいていますが、このような状況が続くと最悪は利用できなくなるかもしれません。来年以降も大会を継続していくためには、誰が捨てたというのではなく、選手一人ひとりの「意識」を高めていただき、楽しんでもらえたらと思います。これからも選手みなさんのご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
■ゴミの多かった順
・ジェルの切れ端
・アミノバイタル、MAGUMA(使用済み、未使用ともに)
・塩タブレット(袋、未使用)
・おにぎりのサランラップ
・使用済みジェルの袋
・未使用ジェル
・キャップ付きジェルのキャップ
・ロキソニン(未使用、使用済み)
・その他、補給食の袋、未使用補給食
・ティッシュ
・コーズマップ
・自転車用品の小物
そのゴミ、誰が拾うのですか?
サロマ湖ウルトラマラソンにしても、おんたけウルトラにしても、私は調子が悪いながらもそこそこ上位でゴールしています。その私がゴミを目にするということは、私より前の速いランナーが落としている。もしくは捨てているということです。特におんたけウルトラは普段は立ち入りができないところですから、一般トレイルと違い、レース前に登山者や一般ランナーが落としたということは100%ありません。
入賞したい、目標タイムを達成したいと必死で走るのはもちろん素晴らしいことですが、ゴミを落としながら走ったらダメなランナーです。捨てたのなら失格です。
そのゴミ、誰が拾うのですか?
想像力を働かせれば簡単にわかるでしょう。後続のランナーが屈むのも辛いけど拾ったり、最後尾でランナーを見守るスイーパー。そして大会終了後に主催者が拾うのです。
落とす人、捨てる人がいなければ、そんなことをする必要がありません。
また、大自然の中を走れる大会を楽しみに遠方からきたランナーの目の前に、たくさんのゴミが落ちていたら残念な気分になると思います。
環境破壊だけではなく、多くのランナーの清々しい気分も壊していることを、想像してください。
おんたけウルトラトレイル100K Facebookページの画像を見ると、私の前で拾ったメンバーや私が拾った後の、後続ランナーもたくさんのゴミを落としたり、捨てたりしたのが分かります。もちろんスイーパーが拾う前に、たくさんのランナーがゴミを拾ったでしょう。それでもたくさんのゴミが落ちているということは、ゴミを落としたり捨てたランナーは結構いるということです。
もう一度書きます。
そのゴミ、誰が拾うのですか?