ランナーの蜂刺されに関する調査アンケート 第1回集計結果
昨日、ランニング中の蜂刺され被害を防止するためのアンケートを作りました。が、さっそく60件を超える回答をいただきました。
100件ほど集まった段階で、集計結果をアップしようと思いましたが、本日開催のUTMFやSTY参加のランナーに少しでもお伝えできればと、途中結果ですがご紹介します。
本日13時スタート予定のUTMFは15時スタートに変更になりましたので、もし読む時間があれば頭の片隅に置いておいてください。
アンケートに答えていただいた大半の方は、トレイルランナーであることから、ネット検索してくると出てくる記事の大半が、登山やトレッキング、日常生活におけるマニュアル的なものであるので、かなり違う結果となりました。
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今回の対象者と、どこで刺されたか
今回の対象者は、蜂に刺された経験のある方と、刺された方がいる現場にいた方です。なぜ刺された現場にいた方も対象にしたかといえば、刺された方との境界線が何か分かるかと考えたのです。
蜂に刺された場所は林道なのではなく、シングルトラックや山道です。
どこで刺されたか? 時期はいつですか?
いつ刺されたかの結果は、3分の2がレース中で、練習などで山に入った時を大きく超えました。トレランレースに出る方は、試走などで山に入ることがありますが、大会開催にあたっては主催者がスズメバチの巣を撤去したり対処しているのに対し、試走などでは対処してない場所を走るので、アンケート前はこのような結果になるとは思いませんでした。今回の信越五岳のように地中に巣を作る地蜂などが振動により攻撃して来た際に刺されたケースが多いのでしょう。
時期は9月から急増していますから、本日開催のUTMFも相当危険だと思います。
時間帯と天気
時間帯はそもそも夜間トレイルをする方が少ないのでしょうが、夕方と夜間は現時点刺された方はいません。先週までの段階でも上州武尊や、信越五岳など夜間トレイルを走るレースもあるので、暗くなったら比較的安全と言えるのでしょう。もしくは夜間の時間帯は集団走にならず、またスピードを出して走れるランナーが減ってくることも影響しているでしょう。
天気に関しては、雨天時は刺されにくと思っていましたが、その傾向はありませんでした。
服装の色
黒の服装が危ないと言われていますが、今回のアンケート結果では、青や白も多く黒は全体の2割強です。ただこの点に関しては、スズメバチは黒いウエアの人の周りを旋回しているという情報もあるので、黒は実際危ないと思います。ただしレース中に刺される多くのケースでは地蜂など地中に巣を作っている蜂が振動によりリアクション的に襲ってくるわけですから、カラーを選ばず、近くにいるランナーを刺すためカラーによる傾向はなかったのかもしれません。
半分の方が刺された部位が脚であることも、その点と連動しているような気がします。スズメバチは敵にダメージを与えるために、頭や目を狙うと言われていますが、地蜂は地中から出てきてとにかく近くにあるものを指すのかもしれません。
刺された部位
刺された部位のカラーに関しては、肌色(地肌)と黒で大半を占めました。やはり黒は危ないと読めなくもありませんが、上の質問で脚を刺されている方が半数いることと連想して考えました。トレイルランナーの多くは、短パンを履いているか、タイツを履いていますが、タイツの大半は黒でしょう。したがって黒い部分を狙ってきたというより、刺された部位がタイツだったととれなくもありません。このあたりももう少し分析してみます、
香水など匂いの強いものをつけている方はいませんでした。
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刺された部位の色と香水などの有無
刺された部位のカラーに関しては、肌色(地肌)と黒で大半を占めました。やはり黒は危ないと読めなくもありませんが、上の質問で脚を刺されている方が半数いることと連想して考えました。トレイルランナーの多くは、短パンを履いているか、タイツを履いていますが、タイツの大半は黒でしょう。したがって黒い部分を狙ってきたというより、刺された部位がタイツだったととれなくもありません。このあたりももう少し分析してみます、
香水など匂いの強いものをつけている方はいませんでした。
刺されなかった人の服装、ポイズインリムーバーの所持
刺されなかった人の服装の色もほとんど関係なかったとアンケートで答えていただいています。
また3分の2の方はポイズインリムーバーを持っていますが、その他の方は持っていません。この時期は必ず持ちましょう。
虫刺されの薬所持と、蜂の種類
大半の方が所持しているポイズインリムーバーと違い、虫刺されの薬はほとんどの方が持っていません。こちらも必要でしょう。
蜂の種類に関しては、スズメバチをキイロスズメバチや黒スズメバチなどに分けたほうが良いというご意見もいただきましたが、蜂の種類が分からないも含めて多くは地蜂だと思われます。
刺された後の対処と痛みが続いた時間
応急処置をしてそのまま予定を継続した方が大半ですが、何もしなかった方もいます。何もしなかったのはポイズインリムーバーなどを持っていないからできなかったのでしょう。また救急搬送された方もいます。
痛みに関しては、刺された蜂の種類にもよるでしょうし、応急処置の適切さにもよるでしょう。
最終的に発表するときには個別の回答を確認してより、使える情報にしていきます。
刺された後の対処と痛みが続いた時間
もっとも多い回答は、たまたま蜂の近くにいたです。このあたり詳細に分析していきます。
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トレイルランナーが刺されないように気をつけていること
ウエアの色を気をつける
暗い色のウェアは着ないようにしている
明るい色のウェア
自分が刺されたのとは別件ですが他のトレイルレース参戦中にシングルトラックで渋滞が出来て列になって進んでいると自分の前にいた黒いウェアを来ているランナーの回りだけにずっとスズメバチがまとわりついていました。自分も以前に履いていた黒いパンツの回りだけにハチが飛び回っていた事がありました。そのような経験からやはり身に付けいてるウェアの色などはある程度重要なのだと思いました。
蜂が出る時期は、黒い服は避ける。
黒い服や帽子を身につけない。
黒に反応すると聞いた事があるので服装は避ける
山に行く時はタイツも明るい色にする事。
黒色は極力身に付けない。
冬以外は濃色のウェアは着ないようにしています。
出来るだけ身に付けるものの色は黒を避けています。
黒っぽい服を避けるように心がけている
白馬国際のコース説明会で「蜂の敵はクマなので黒色には反応するので頭には何かをかぶるなどした方が良い」と言われました。
黒っぽい服装を避ける、近くに飛来してきたら刺激しないように激しい動きをしない
黒っぽい服は着ない。近寄らない。
ウェアの色。
黒い服を着ない
黒は避ける、帽子を被る
服装に黒は避けること
帽子を被る。
黒色のウェアは避ける。
クリアのアイシールドと頭髪を隠す明るいアースカラーや黄色、蛍光オレンジ、暗色以以外のチューブバンダナでカバーしています。
白い帽子着用
出来るだけ黒色の面積は減らしている
黒い服を着ない。
ウェアのカラーが蜂対策になるという意見については疑問視しています。ちなみに、私の近くで蜂に刺されたランナーの服装は全身エメラルドグリーンだった。しかも刺された箇所は膝裏(つまり肌色)。
蜂の音がしたらその場を離れる
蜂の音がしたらその場から離れる
周りの音に気をつける
ハッカ入り虫刺され防止スプレーを使う
ハッカ入り虫刺され防止スプレーをふる
気休めだが虫除けスプレーとハッカスプレーを衣類やバッグにしている。
ハッカ油の虫除けをこまめに使用する
虫除けスプレー(ハッカ油)
虫除けスプレー
お酒、香水などつけない
お酒、香水、柔軟剤など、匂いの強いものは付けない。
整髪剤は使用しない。
香水をつけず、2日前ぐらいから甘いものを食べないようにしている
刺された後の対処
ポイズンリムーバーはすぐ出せる位置に必携。
刺された後の薬や処置の仕方も頭に入れておく事。
一度刺されたので蜂アレルギー抗体の検査を受けるつもりです。万が一陽性だった場合治療剤を持つようにするつもりです。可能性の少ないリスクへの備えも必要ですから。
刺されるときは何をしても刺される(巣の近くを集団で通過した場合など)と思うので、ポイズンリムーバーを必ず携帯しています。
ポイズンリムーバー持参
騒がない
ともかく大騒ぎをしないこと。静かにその場から下がって、迂回してできるだけ静かに通り過ぎることですね。むやみに殺そうとすると、蜂の攻撃へのスイッチを入れてしまいます。そのため、レースでは騒いだグループの後の人たちが襲われるケースが大半です。
蜂を刺激しない
刺激を与えない。
ウエアの色も有るが、それ以上に周囲を気づかい蜂を見つけたら刺激しない様遠ざかる様にしている。
肌の露出を防ぐ
肌の露出はしない。腕と顔を守るハチ避けネットをすぐ出せるか着用してる。
肌の露出を少なくする
蜂のいるエリアは止まらない
蜂のいるエリアには止まらない 一定のペースでゆっくり通りすぎる 飛んでいるのを見たら恐がらない、刺激しない
速やかに逃げる。
コースの脇を走らない
トレイルの真ん中を走るようにしています
雨上がりには入らない
雨上がり等蜂が餌を探しに出ている可能性の高い日のトレイルにはよほどの必要性がない限り入らないようにしています。
アンケート集計中ですが、今のところの感想
今回アンケートを取る中で、蜂の種類によっても対処法が異なることが見えてきました。スズメバチが巣を守る時に威嚇音を出す時などに刺されるかどうかは、ウエアのカラーは大事そうです。やはり黒い部分は狙われそうです。
しかし、レース中に刺される多くの事例である地蜂は、地中から出てきて近くにある箇所である脚をリアクション的に刺すように思えるので、対処法としては、地肌を晒さないことでしょう。私はゲイターの下にテーピングを貼っていたのでもしかしたら、刺されたが針が入らなかったのかもしれません。
また、コース脇に巣があるケースが多く、トレイルを踏み外すと後続ランナーが襲われるケースがあるので気をつけましょう。
後ほど刺された蜂の種類ごとにアンケート結果を分析し直します。