小川壮太さんのエクストリームシリーズ報告会に行ってきました。①

ワールドシリーズ戦「2016年エクストリームシリーズ」年間ランキング5位になった小川壮太さんの報告会に行ってきました。

エクストリームシリーズと聞いてもピンとこない方が大半でしょう。私自身知りませんでした。

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報告会の内容に入る前に、ロードランナーのために少し書きます。

フルマラソンやハーフマラソンでも砂利道や土の上を走る箇所があるレースはありますが、基本整備された舗装路などを走るのがロードレース

山道や林道などを走るのがトレイルレース。トレイルレースには10キロ程度から100マイルを超える距離を走るレースがあります。またロードであれば同じ距離であればコースによるタイム差はさほど生じませんが、トレイルレースでは距離は同じでも、累積標高が全く違ったり、そもそも走るどころか前に進むのも困難な路面状況などにより難易度はまるで変わってきます。

そのトレイルレースの中にスカイレース(スカイランニング)があります。トレイルレースは林道や里山をコースに使うモノもありますが、スカイレースは水平の移動とともに垂直の移動をともなうレースなので標高の高い山を使います。その中には5キロ以下の距離で累積標高1000m登るバーチカルキロメーターなどもあります。

今回のエクストリームは、そのスカイランニングのぶっ飛んだ版と考えたら良いと思います。

上の画像のように、普通に走るセクションもあるようですが、クライミングに近いセクションもあります。

これ嘘でしょ。

って画像ですが、こんなのが続くみたいです。

幅の狭い稜線の左右は1500mの崖だったり、脚を滑らせたらお終いという恐怖感に勝たねばならないレースだということです。

このような山岳スキーや、登山などに慣れ親しんでる小川壮太さんでさえ、想像を超えたレースのようです。

dogsorcaravanの岩佐さんとのトークショーもありました。

エクストリームという死と隣り合わせの恐ろしいレースがあることを知るだけでも、今回の報告会に参加する意味はありましたが、それ以上に感じたことがいくつかあります。

一つは、少しのミスが直ちに死に繋がる場に身を置くことで気付くことがたくさんあると話していました。

例えばトレランウェアにチャックが少なかったり、時計に硬いサファイヤガラスを使っている理由など普段は全く気にしないようなことに気付くとのことです。

それは絶対に生きてゴールしたい。

無事に家に帰りたい。

という生への強い気持ちからでしょう。

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このようなぶっ飛んだレースに出る方は、恐怖心がない無鉄砲な人だろうと言われていますが、いろいろな方と話をすると、恐怖を感じる沸点はかなり高いのは間違いないけど、どうすれば安全に終えることができるか常に考えているのです。

私も過去オートバイや自転車、モーターボートで、生きるか死ねかの場面は何度かありましたが、実際はほんの一瞬なのに、なぜか時間が止まるようにゆっくり流れ、落ち着いて対処方を一つ一つ考え、そして動いたら危機を脱したなんてことあります。

それは生への強い執着がなしえる凄まじく集中した状態だったと思います。大袈裟にいうなら身体の細胞一つ一つが生き残るために必死に活動している。

小川壮太さんはレース中の危険な箇所では常にそのような集中した状態なのでしょう。

小川壮太さんのエクストリームシリーズ報告会に行ってきました。②

に続く



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