100キロマラソンのタイムをフルマラソンのタイムから予測することは一般的になっています。
もちろん持久力や距離への耐性などの要素はありますが、比較的フラットなサロマ湖であれば2.85倍前後、チャレンジ富士五湖であれば3倍前後、野辺山ウルトラであれば3.3倍前後です。コースにより異なるのは、累積標高がサロマ湖は300m程度であるのに対し、野辺山ウルトラは2000mを超えるからです。
また、東京柴又100kはフラットなコースですが、非常に気温が上がるために、タイムはでにくいコースになります。
このあたりはウルトラセミナーでも紹介しています。
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私は、初めて走るコースであっても目標タイムをしっかり決めて走りますが、4つ、5つくらいの視点から目標タイムを予測してそれらから目標タイムを導きだします。
その結果、だいたいそのタイムと大きく狂わないでゴールしています。
今回は、非常に難しいのですが、現在連載中の2016年神宮外苑24時間チャレンジに挑戦するランナーのインタビュー記事を作成している中で、準備を進めていた記事です。
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というのも、今回初めて24時間走にチャレンジする志の高いランナーに目安的なモノが示せないかと思ったからです。
今回神宮外苑は走りませんが、260キロを超えている日本を代表するウルトラランナーの原選手、井上選手、重見選手の数値も加えました。
また、一般ランナーの目安として、私の数値も比較として掲載しました。
作った資料は以下の通りです。
マラソンのタイムも掲載していますが、今回は100キロのタイムから24時間走の距離を予測するモノです。
まず、フルマラソンも、100キロも、決まった距離を走る競技であるのに対して、24時間走は距離が決まっていないので、どう計算したら分かりやすいか少し考えました。
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まず、100キロのタイムの平均ペースを出しました。
これを③とします。
私の場合は5’03/kmです。
次にそのペースで24時間走り続けた場合に到達する距離を算出しました。
これを④とします。
私の場合は285キロです。
これは24時間=60秒×60×24=86400秒を1キロペースの303秒で割ったのです。
当然ながら、100キロのペースのまま、3倍前後の時間を走ることは出来ませんが、走り続けたらそこまでは行くという数値です。
次に実際に私が走った205キロをその285キロで割ったところ、71.9%という数値が出ました。
ちなみに、250キロを超えているウルトラランナーの数値は80%前後です。
80%を下回っている選手にしても、100キロのタイムは随分昔のタイムで、24時間走のベストを出した時のタイムはもう少し遅いケースもあります。
今回計算した中で一番比率が良いのはカーネル開発者の小谷選手でほぼ83%ですが、後ほど女子の稲垣さんや工藤さんの記録も計算してみますが、もっと高い数値が確実に出るでしょう。
ただ男子に関しては80%が一つの目安になると思います。
次に、④に80%を掛けたのが⑥で、83%を掛けたのが⑦です。
ちなみに私の80%の距離は228キロです。
感覚的には気力・体力・気象条件が良ければギリギリ狙える距離のように感じます。
現在の205キロとの差は何かと言えば、1キロでも先に進もうとする断固たる決意と、そもそも24時間動き続けることを可能にする練習量です。
100キロと24時間走はかなり違います。
イメージとして・・・
100キロタイムから24時間走の距離を探る② に続く
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