神宮外苑24時間チャレンジで役だったもの② 〜体温調整に役立ったウエアリングとアスリチューン・エナゲイン、カルニチン〜 から続く
その②ではウェアリングや補給により体温調整を心がけたことを書きました。
睡魔対策には、そもそも疲労が溜まったり、睡眠不足ではない元気な状態でスタートすることが大事ですが、この時期のレースでは寒さ対策が大事なことだと、その②を読んでいただきご理解いただけたと思います。
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ネガティヴな状況は嫌になるほど連鎖します。
24時間走だけではなく、100キロなどウルトラマラソンで最も大事なことは、ストレスの極小化をはかることだと私は思ってます。
思っているだけではなく、ウルトラプロジェクトのメンバーや、ウルトラセミナー参加者に伝えてます。
ストレスを極小化することは、私のようなレベルのランナーだけではなく、トップランナーも同様です。
例えば序盤に靴擦れが起こったらパフォーマンスは発揮できません。
またストレスはトラブル対応だけではなく、速く走って苦しいとか、脚が痛いなどもストレスです。
100キロマラソンの40キロで苦しさの限界になったら、残り60キロの距離をどう感じるでしょう。残り20キロくらいなら根性で何とかなるかもしれませんが、60キロは多分無理です。
いかに苦しいとか痛いとかストレスを感じる地点を先に持っていけるかが大事だと思ってます。
これはシューズがアディゼロボストンブーストを履いていて明るい時間なのでスタートしてから5時間以内です。
これは指先を切ったアディゼロジャパンブーストを履いて、明るくなってるからスタートから18時間以上経過している時の画像です。
寒さからちょっと肩に力は入っているようですが、どちらが前に進みそうなフォームに見えるでしょうか?
多分、疲れているはずの下の画像の方が前に進みそうなフォームだと思います。
これは苦しい中、身体が痛い中で、その時どう走ればストレスを極小化出来るだろうか?楽に走れるだろうか?と考えて走った結果です。
私は苦しいことも、痛いことも嫌いだし、結果に繋がらない努力も嫌いです。また根性論は出来ることをしたうえで最後にすがることだと思ってます。
そのためどう走ったら効率的か一生懸命考えているのです。
ここで練習の話になると、話がタイトルから逸れていくので戻します。
ストレスを極小化するためにレース前の準備も大事です。
今回は、多分着用しないだろうウェアや、多分食べないだろうお菓子やサプリメントも用意しました。また多分使わないであろう下痢止めや足攣りの薬、寝袋なども用意しました。
担いで走るなら持つことによる安心感によるメリットと、重くなるというデメリットを考えて選択しますが、時間走の場合は会場に持っていけば担いで走る必要もないのです。
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その用意した中に睡魔対策のアイテムもいくつか用意しました。
梅は好きではないけど塩分対策として今年はロングレースでは準備しましたが、今回は睡魔対策として持ち込みました。
その他は、食べたくなるであろうお菓子を準備しました。
睡魔対策にはカフェインが効果的ですが、とりすぎると内臓に負担がかかります。
昨年、激しい睡魔に襲われた時に、カフェインタブレットを食べたら眠さがおさまったので、これは良いと睡魔が来るたびに食べたら気持ち悪くなり吐いてしまいました。そこで一気に体力を奪われたのです。
その経験から、今年は強力なカフェインタブレットを持参するのはやめ、ミンティアも結局使わず、ブラックブラックガムも少し使っただけです。
エイドのコーラもあまり飲まずにとにかく体温調整とエネルギーを摂取することを意識しました。
その上で深夜の眠い時間にオルガニックを使いました。
オルガニックは天然成分で作られていますが、摂りすぎないように3本だけ持ち込みました。
デスクワークをしていて眠くなった時にオルガニックを飲むと目がスッキリし、その状態が長く保てることは分かっています。ただ頼り過ぎると効かなくなった時の精神的動揺は大きく睡魔を誘うので、頼りすぎないようにしました。
今回はハンドラーがいないので、オルガニックを飲むときはテントに戻る必要があるので面倒なのとタイムロスがありますが、睡魔が来そうと感じたら早めに飲むようにしました。
また一本飲むと量が多いので、一回に1/3くらいづつ飲みました。
今回もアスリチューンをベースにして内臓に負担をかけないように走っていましたが、月間走行距離を超える距離を24時間で走ろうとしているわけですから、些細なことをキッカケに崩れさります。
そのためオルガニックは一気飲みしないでゆっくり少量飲みました。開封しているので炭酸も徐々に抜けましたが、爽快感は必要ないのでちょうどよい味になりました。
結果、眠い時間帯を2本のオルガニックでカバーしました。
今まで24時間走は何回か走っていますが、深夜の時間帯は1時間に3分寝るなどして激しい睡魔に襲われないようにしましたが、今回初めて一睡もしませんでした。
暖かい時期なら3分睡眠は良いのですが、この低温下では身体が冷えきってしまいます。今回一度しばらく目を瞑りたくなった時は分厚いダウンに包まり横になり60数えて立ち上がりました。
通常の生活をしていても深夜になれば眠くなりますが、今回はその眠くなる時間までに半日以上走り続けているのです。眠くなって当たり前です。ですから眠くなる要素を可能な限り排除するとともに眠くなった時の対策も用意しておいたのです。
結果、不安要素はたくさんありましたが、自己ベストを更新することができました。
序盤は50位以降でしたが、徐々に順位を上げて最終的には22位まで上がりました。
20位以内と大会前にシュミレーションし目安にしていた213キロまでもう少しだったのは残念ですが、その時々で『今自分にできること』を繰り返した結果ですから満足しています。
今回目安にしていた213キロは、100キロタイムから24時間走の距離を探る①で紹介した計算式から算出しました。
当日の体調などから100キロを9時間で走る力があると計算しましたが、私の自己ベストは8時間26分ですから、その時のコンディションに持っていけばまだまだ走れます。さらに目標にしているサブ8(100キロ8時間以内)ができる走力がつけばトップ10も狙えますから着実に力をつけていきたいと考えています。
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今回使用したオルガニックは、100キロマラソンのドロップバッグに入れたり、終盤のスペシャルドリンクに置いたりしている他、デスクワークしていて眠くなったりリフレッシュしたいときに飲んでいます。
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