瀬古利彦が衝撃提言「箱根駅伝に42.195km区間導入を」について

NEWSポストセブンに瀬古利彦が衝撃提言「箱根駅伝に42.195km区間導入を」という記事が掲載されました。

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2月26日に開かれた東京マラソンは2時間3分58秒で優勝したウィルソン・キプサング選手(34、ケニア)を筆頭に上位7人は全員アフリカ勢になり、日本人最上位は2時間8分22秒でゴールした井上大仁選手(山梨学院大卒、MHPS)でした。

その東京マラソン直前に、昨年11月に日本陸連の「マラソン強化戦略プロジェクト」リーダーに就任した瀬古利彦氏(DeNAランニングクラブ総監督)がNEWSポストセブンの取材に対して

「日本のマラソンは今までで一番弱い」

と語ったという内容の記事です。

東京マラソン後に、設楽悠太選手が世界記録ペースに臆することなく速いペースに挑んだり、同じく10キロまではそのペースで入り、そこからは自分のペースに切り替えて日本人一位になった井上大仁選手の走りを見て、「日本のマラソンは今までで一番弱い」については考えが変わったかもしれませんが・・・。

その中で、

「世界が2時間2~3分の記録で走っているのに、日本は8~9分台で争っている。30年前の記録ですよ。箱根の距離(1区間約20km)を走れる選手がたくさんいても、マラソンは全く別の種目です。駅伝のついでにやるんではなく、意識も生活も42.195kmにかける“マラソンの職人”を育てないと手遅れになる」

 

と語り、「仮にできるなら」と前置きしたうえで、

「箱根にフルマラソン区間をつくったらいいんです。今の復路の9区(戸塚~鶴見=23.1km)と10区(鶴見~大手町=23.0km)をつなげてアンカー区間にすれば難しくないでしょ。そうしたら各校が必ずこの距離の練習を始める。出場校のエースが挑めば、毎年20人のマラソンランナーが生まれるわけです。」

と語ったとのこと。

記事の一部を引用させていただきましたが、非常に面白い記事ですので、全文を読んで見てください。

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その記事に対して、今でも故障者が出てるのに、距離を増やしたら大変なことになる。

など意見も出ていますが、

距離が伸びたら故障者は増えるのか?

それなら、今より距離を短くすれば故障者は減るのか?

凄く疑問を感じます。

短距離ランナーだって、中距離ランナーだって、長距離ランナーだって、ギリギリのところを狙えば故障とは紙一重です。

今や箱根駅伝常連校は実業団以上の恵まれた環境で練習できるくらいサポート体制は凄いと聞きます。であれば故障しないようにトレーニングをしていけば良いのではないでしょう。

私は少し違う観点から長い区間があっても良いと思ってます。

その理由は、箱根駅伝は現在10区間全てがほぼハーフマラソンの距離だからです。

となると箱根駅伝を目標に頑張ってる大学生だけではなく、将来の目標にしている中学生や高校生も大学入学時に20キロくらいの距離で力が発揮できるような練習をしていくと思います。

中には800mや1500mに非凡な才能を持つ選手も、箱根駅伝に出るために中距離ではなく、長距離を志すかもしれません。

自分の適正や個性を生かして中距離のスピードを徹底的に鍛える学生が増えたら、いずれスピードを備えた素晴らしいマラソンランナーになるかもしれません。

逆にハーフマラソンを速く走るスピードはないが、マラソンの距離なら強い学生だっているでしょう。世界レベルの育成とは少し違いますが、自分の特性にあったトレーニングをすることで伸びるかもしれません。

そんな観点から、全区間ハーフマラソン前後の区間ではなく、30キロを超える区間があったり、中距離ランナーが力を出せる区間があってもよいと思うのです。

また、実現には非常にハードルの高い箱根駅伝ではなく、ニューイヤー駅伝にフルマラソンに近い距離の区間を作ったら良いのではないでしょうか?そうなれば実業団チームもマラソンを走れる選手を育成するでしょう。

話題になりましたが、日本実業団陸上競技連合は日本記録を出した選手に1億円、その指導者にも5000万円の報奨金を出す施策を打ち出しています。ニューイヤー駅伝の主体団体がマラソン強化に動いているのですから、ニューイヤー駅伝の距離変更の方が箱根駅伝の距離を変えるより実現性は高いと思います。

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最後は私の個人的な見解になってしまいましたが、NEWSポストセブンの『瀬古利彦が衝撃提言「箱根駅伝に42.195km区間導入を』というような前向きな記事は大好きです。



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