ウルトラプロジェクトは2015年11月にスタートしましたが、スタートした初日から参加していただいたいわゆる初期メンバーと初めて顔を合わせて練習した時のことは今でもよく覚えています。
私自身が全く面識がない方ばかりが、私のブログに書いた募集を読んで集まっていただいた。これがウルトラプロジェクトのスタートです。
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今ではメンバーも増え、3/12の古河はなももマラソンや名古屋ウィメンズマラソンを走ったメンバーは30人を超え、1日で自己ベスト18人と記事に書きましたが、フルマラソンでの自己ベスト達成者は非常に多いです。
また、ウルトラマラソンにチャレンジするメンバーも多く、この週末にはチャレンジ富士五湖に26人、そしてさくら道ネイチャーランを走るメンバーもいます。それ以降も、萩往還、川の道、野辺山ウルトラ、東京柴又、サロマ湖、日光、飛騨高山、白山、京丹後、神宮外苑24時間チャレンジなどウルトラマラソン走るメンバーや、UTMFや信越五岳、上州武尊、ONTAKE100など国内のウルトラトレイルだけではなく、UTMBなどの海外トレイルを走るメンバーも増えてきました。
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その礎を一緒に作った初期メンバーの森さんが、今年のサハラマラソンにチャレンジして見事完走しました。
今回、森さんからサハラマラソンについていろいろ教えてもらいました。
サハラマラソンにチャレンジしたキッカケ
2016年のサハラマラソンに参加した山谷さん(ウルトラプロジェクトメンバー)に刺激を受け、今年のサハラマラソンに参加することを決めました。
暑さとの戦い
サハラマラソンは、重い荷物を背負って236kmの砂漠を走る6日間ステージレースですが、日中気温40度近くになる暑さこそが一番やっかいなポイントです。
この暑さに慣れてない状態で脚力に任せて走ると間違いなく脱水症状や熱中症になるので、レース中はペースを落として負荷を下げ、水と塩分の適切な摂取、かぶり水での体温管理を慎重にやることでリタイアを防ぎました。
水は約10kmおきにあるチェックポイントで1.5L~3L与えられるので、状況みながらかぶり水にどれだけ使っていいかを計算してました。
砂漠では意外と風が吹くことが多いので、風が吹いた時には必ずかぶり水して一気に冷やせて気持ち良かったです。
水と塩分の適切な摂取といっても普段に比べたら大量に摂取することになるので、その結果足や手が浮腫んできます。浮腫んで大きくなった足とシューズに入りこむ砂で、足にマメがたくさんできてしまう人が多いようです。
毎日のレース後に自分で処置するのがなかなか大変でした。痛みは我慢するしかありません。
シューズは浮腫みと処置のテーピングで大きくなるのを見越して2cmサイズアップで臨みましたが、それでも終盤はキツくてなかなか足が入りませんでした。
胃腸障害との戦い
またステージレースで日に日に消耗していく中で、暑さと水分の取り過ぎで胃が不調になってしまう人が多いです。固形食を飲み込みにくくなってエネルギー不足になります。
私も3日目からアルファ米やエネルギーバーが飲み込めなくなりましたが、アスリチューン黒を持ってたので栄養不足は大丈夫でした。ゼリータイプの飲みやすさは砂漠で大活躍でした。固形食を減らしてもっと持っていけばと思ってます。あとラーメンやドライマンゴーなども普通に食べられました。
栄養摂取面では腸のコンディションが大事ですので、普段から使ってるビオフェルミンと消化酵素サプリメントのアーゼライトを毎日のんでました。おかげでお腹のトラブルは一切なく、しっかり栄養吸収して疲労回復できました。
陽射しとの戦い
砂漠の陽射しによる肌トラブル対策もサハラでは必須です。私は日本で日焼けサロンに通って予めかなり黒くして臨みました。
その上でアグレッシブデザインの日焼け止めを使い、全く肌トラブルなしでした。落とすにはリムーバーが必要なタイプですが、持つ余裕ないので毎日上塗りして使いました。この日焼け止めは一緒に出た友人も使ってましたが、ほとんど日焼けせずに驚いてました。
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サハラマラソン完走のために
サハラマラソン初参加なのでタイムよりも完走を目標にして臨みました。
完走メダルを手にするには100kmマラソン完走程度の脚力と野営スキルは求められますが、脱水症状、熱中症、足のマメ、栄養摂取、胃腸、日焼けへの対策をしっかりやることでかなりハードル下げられるように感じました。
過酷な暑さ、素晴らしい景色、砂の上の進まなさ、砂丘下りの楽しさ、砂漠の登山、月の明るさ、星空の美しさ、最高の仲間と楽しいテント生活、いままでのどんなレースよりも刺激的で最高の経験でした。