画像は、今月ウルトラプロジェクトに入会した青木さんです。
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青木さんは、ショートやミドルレンジのトレランレースで優勝、入賞経験のある身体能力の高いランナーですが、ウルトラマラソンで記録を伸ばしたいと入会しました。
入会初日に東京体育館から集合場所まで一緒に向かう時に、青木さんのフォームを見ると、上に跳ぶ意識が強いと感じました。
少し早めに集合場所についたのと、ギリギリ動画撮影できる明るさだったので、短時間フォームを撮り簡単なアドバイスをしました。
最初はこんなフォームでした。
上下動の大きなフォームでした。まさしくポーンと跳ねていました。
ストライドを伸ばそうと、前に脚を振り出すことで接地時に上体が追いつかず、身体の前で接地していました。その結果、少し大袈裟な表現ですが『身体が前につんのめる』状態になり身体は沈み込みます。ブレーキがかかるとも表現されます。そしてその沈み込んだ身体をふくらはぎを使って引き上げていました。
そこで上ではなく、前に進む意識を持ってもらうためにいくつかの動き作りを行ってから、1km弱ジョグをしました。
ジョグをしながら動きを伝えたことから少し動きが変わってきたので、それを客観的に理解してもらうために、暗くて撮影できるかなと思いながら動画を撮りました。この時点でもどう動くか意識は出来てきたようです。
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その後、自宅での動き作りと、練習会でフォームを意識して走る中で定着してきました。これは金曜日のウルプロ織田練でフォーム撮影したものです。
上ではなく前に進む意識を持っていることが画像でも分かります。また骨盤を動かすことで、シューズを振り出すような動きをしなくてもストライドは伸びています。
奥武蔵練習会で一緒に走りながら、骨盤をどう使えば良いかなど分かってきたことを自分の言葉にして話してくれましたが、このように口に出して伝えることでイメージは固まってきます。
かなりスピードが出せるようになりました。
ウルプロサーキットでも、繋ぎダッシュは手抜きせずにホント全力で走りますし、腿上げなども一生懸命です。
金曜日のウルプロ織田練とのセット練習になった、土曜日の奥武蔵練習会は少し疲れていましたが、先週に比べて走りは良くなってきました。
上下動に関しては、落下エネルギーを前に進む推進力に変換できるのであれば構わないと思います。そのためには接地時に上体が追いつくように走ることです。
また青木さんは登りに苦手意識を持っていて疲れてくると背中が丸まってきます。それは腹筋の弱さもありますが、以前のように尻や太ももより、フクラハギを使って上に跳ぶような走りだと長い登りは厳しくなります。
練習会中に意識するポイントを忘れずに走ってもらったので、最初の奥武蔵より、2回目の奥武蔵は楽に登れたと思います。
これで腹筋が強化されたら走りは変わります。
現在の青木さんは腹筋が苦手で、ウルプロサーキットのレッグレイズは3回しか出来ませんでした。
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青木さんが、入会後にフォームで意識するようになったことを自分自身の言葉にしてもらいました。
今までのフォームでは腹筋の必要性を感じなかったので、鍛えようとも思わなかったのです。
それがフォームを見直すことで、腹筋を鍛えないとダメだと自覚したのです。
意識が変わればフォームは変わります。
フォームが変われば走りが変わります。