日本陸上競技連盟公式サイトに掲載されていますが、本日から日曜日にかけて大阪・ヤンマースタジアム長居で日本陸上競技選手戦大会が開催されます。
本日は100m予選・準決勝など大半は最終決戦ではありませんが、男女10000mは予選なしの決勝です。
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注目の男子10000m決勝は20:00スタートです。箱根駅伝で活躍した選手が多いので、コアな陸上ファンではなくても馴染みのある名前がたくさんあると思います。
女子10000mなどその他の種目を見ても知ってる名前はチラホラなことを考えると、箱根駅伝の影響の大きさを改めて感じます。
スタートリストを持ちタイム順に並べてみました。
- 22 設楽 悠太 27:48.35
- 24 大石 港与 27:48.56
- 18 大迫 傑 27:50.27
- 23 市田 孝 27:53.59
- 19 大六野 秀畝 27:54.75
- 20 鎧坂 哲哉 27:57.63
- 21 浅岡 満憲 27:59.72
- 17 横手 健 28:04.51
- 16 上野 裕一郎 28:07.23
- 15 佐藤 悠基 28:09.01
- 9 服部 勇馬 28:09.74
- 10 猪浦 舜 28:10.62
- 14 星 創太 28:12.70
- 13 早川 翼 28:13.97
- 11 松本 稜 28:15.42
- 12 寺内 將人 28:15.56
- 8 村山 謙太 28:16.87
- 3 神野 大地 28:17.54
- 7 小椋 裕介 28:18.48
- 5 茂木 圭次郎 28:25.52
- 6 一色 恭志 28:36.51
- 4 佐藤 達也 28:38.38
- 2 青木 優 28:44.95
- 1 鬼塚 翔太 28:55.26
ホント箱根駅伝をエースとして走った選手がズラリ名を連ねています。
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このタイムは生涯ベストタイムではなく、2016 年 1 月 1 日~2017 年 5 月 28日に記録したタイムです。
男子10000mの参加資格を調べました。
・前回大会 男子10000m優勝者
・参加標準記録 A (28分20秒)を突破した競技者
・第 100 回日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走上位者(詳細省略)
・地域選手権上位者で参加標準記録 B(28分45秒)を満たした競技者など
・日本陸連などが推薦する競技者等
大半の出場選手は参加標準記録Aを突破した選手です。
ただこうしてみると27分台が7人しかいないのに驚きました。もっといると思っていました。
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世界記録は2005年にエチオピアのK. BEKELEが出した26:17.53で、アジア記録は2003年にカタールのA. H. ABDULLAHが出した26.38.76です。また日本記録は2015年に村山絋太選手が出した27:29.69です。
K. BEKELEの出した26:17.53はもう12年間破られていないタイムですが、このタイムはトラック一周を63秒で走ります。今回出場選手で一番速いタイムの27:48.35は一周66.7秒です。
400mを63秒で走るには1秒で6.35m進みます。設楽選手のタイムとの差は3.7秒ですから、1周で23m差がつくのです。一番速い選手でも10000m走る間に1周半差つくのです。
違う見方をします。
世界記録と今回のトップのタイム差は約1分31秒です。これを市民ランナーレベルに置き換えると、38分29秒と40分のランナーの違いではないのです。40分のランナーが38分29秒になるのもかなりハードルは高いですが。。。
パーセントに置き換えると93.34%なので、40分のランナーから見ると37分20秒になるのです。
10000m(10km)40分のランナーと、37分20秒秒のランナーはまるで別格です。10km40分のランナーはフルマラソンだと3時間5分から10分くらいが多いですが、37分20秒のランナーはだいたい2時50分から55分くらいでしょう。
本大会は世界陸上代表選考会であることもあり、また大きなタイトルですから、タイムより勝負にこだわり、スローペースで走り、ラスト1周、2周のスプリント勝負になることが多いですが、せっかくこれだけの選手が揃うのだから、日本記録を積極的に狙うようなレースを個人的には期待してます。
実業団選手は、タイムより順位、そして世界陸上やオリンピック出場でボーナスなど処遇が決まると聞いているので中々積極的なレースをするのは難しい環境にあると思いますから、大迫選手や持ちタイムは一番遅いけど東海大の鬼塚選手に積極的なレースを期待してます。