今回のサロマ湖ウルトラは低温&雨&風の低体温症リスクが高まる三拍子が揃ってしまった大会となりました。
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今回の最高気温は14℃ほどであり、過去のデータと重ね合わせてみると80%以上の完走率になってもおかしくない気温ですが、終始、冷たい雨が降る状況で強い風に吹かれたのだから、厳しい状況になりました。
その辺りについては、2017年サロマ湖100KMウルトラ結果に書いたので合わせてお読みください。
今回は補給について紹介します。
レース中の補給というよりレース前からの補給についてポイントを書きます。
前日から当日朝
以前はエネルギーを貯めこまなくてはと、前日は夕飯も無理してたくさん食べて、その後も寝る寸前まで間食をとり、胃腸が疲れた状態で朝起きて寝起きからまた食事をしていました。
結果、朝起きたら下痢になっていたり、スタート前に嘔吐したり、スタート後も胃の働きが悪いなんてことがありました。
ここ数年は、前日も普段と同じくらいしか食べません。そもそも100km走るにはレース前に蓄えてもレース中に補給しないとエネルギーは足りません。であれば、胃腸の状態をよくして、序盤から胃腸がエネルギー摂取をスムーズに出来る状態を作った方が得策です。
また、朝飯に関しても、寝起きには食べないようにしてます。なぜなら普段は寝ている時間に起きることだけでもストレスなのに、そこに食べ物が入って来たら胃はびっくりしちゃいます。
全く食べないわけではなく、少し目がさえてきてから、ゆっくり食べます。量はたくさん食べません。
そこからスタートまでに消化の良いゼリー飲料などでエネルギーを貯めていきました。
また、前日朝から、暑くないことは分かっていましたが、保水効果を狙ってスマッシュウォーターをゆっくり時間をかけて飲んで行きました。途中でトイレに行きたくなったら飲み過ぎですから、飲むのをやめます。朝も飲みました。
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スタート40分前に、アスリチューン・ポケットエナジーを摂取
20分前にアスリチューン・エナゲインを摂取しました。
そこまではいつもと同じですが、今回は冷たい雨に身体を冷やされるのが分かっているから衣類などで雨対策をするだけではなく、いつもより補給を多めにしました。
ようは体内にエネルギー源になるエナジージェルをガンガン補給したのです。
ポケットエナジーには、体脂肪を燃やす効果のある中鎖脂肪酸が配合され、エナゲインには身体を温める効果のある生姜エキスなどが配合されています。
今回は粉末のアミノ酸サプリメントを含めて5kmに1個以上何かを摂取しました。
寒いのと前日のウォーターローディングの効果で、水分補給は普段より少なくすみました。特に45km辺りのコースからかなり引っ込んでるエイドはパスするなど普段では考えられない水分補給ですみました。
エイドでの固形物補給はほとんどしないで、70km過ぎにソーメンとお汁粉を少し食べた他は、非常に冷たい風に吹かれたワッカでエネルギーを貯めようと俵むすび1個を食べただけです。
54kmのドロップバックに、レトルトのコーンスープをおき、一気に飲み干した他、ウィダーの新しいカフェインなども配合されたゼリー飲料を歩きながら飲みましたが、これは私には合わずに吐いてしまいました。
今回、ポケットエナジーは合計10個くらい。エナゲインも7つくらいとりましたが、それ以外にオルガニックジェルも5つとりました。
オルガニックジェルはエネルギー量は少ないので、8kmごとにポケットエナジーをとり、その間にエナゲインかオルガニックジェルをとるという感じでした。
オルガニックジェルにはカフェインが入っていますが、配合量は少なく、胃への負担が小さいと私は感じています。ただオルガニックジェルは後半からとるようにしました。
79kmスペシャルドリンクには、オルガニックドリンクをおき半分飲んで残りは捨てました。もったいないと全部飲み干すことで、もったいないレースになることもあります。
アスリチューンはいつも通り安定の効果を私は感じましたが、オルガニックジェルはいつもより効果を感じました。
特に身体が冷えていく時に飲んだところ、かなり早いタイミングで身体が温かくなるのを感じました。
オルガニックジェルの販売に携わっている小谷さんいわく、マカを配合しているからと話していましたが、身体が温かくなり意識が冴え、ヤル気が出てきました。アスリチューン・ポケットエナジーやエナゲインとの相性は抜群に良いので、試してみてください。
また、身体が冷えてきたと感じたらエイドで温かいお茶など飲みましたが、多少温くても効果ありました。
エナジージェルなどしっかりとることは、エネルギーを燃やしやすくし身体の内側から温める他、ガス欠防止になります。ガス欠になると思考力が低下して、冷静な判断が出来なくなり、本来ならレインウェアをドロップバックで取り出して着る場面でも、面倒になりやめちゃうなどしてしまいます。
レース中にいろいろ面倒になったり、言い訳を考えはじめたりするのもガス欠のサインのことが多いです。
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フィニッシュ後は、アスリチューン・スピードキュアをすぐ飲み、しばらくしてもう1つ飲みました。素早い補給はリカバリーを早めます。また大会会場の無料チケットを使い炭水化物やタンパク質が豊富な食事をしました。内臓疲労が激しいのでアルコールは少し時間を置いてからが良いと思います。
また、7月中下旬 ウルトラマラソンの失敗の根本原因を掴むためのセミナーを開催します。
例えば低体温症の症状が出たことが直接的なリタイアの原因だったとしても、なぜ低体温症になったのかを考えると原因はいろいろあります。またその原因にもまた別の原因があったりします。
一例ですが、
リタイアの直接原因→低体温症
低体温症の原因→雨具など対策不備
なぜ対策不備だったか?→準備不足、情報不足、過信
もしくは、準備をしたが、ドロップバックで着用しなかったなんて方もいます。
その理由は、ガス欠で冷静な判断が出来なかったかもしれません。
通常通り補給をしていればガス欠は疑いませんが、寒さからいつもよりエネルギー消費が激しいケースもあります。
そんなことを掘り起こすことで、本当の意味での経験になり、次に生かすことが出来ます。
これはセミナーだけではなく、個別レッスンでも可能です。ラップを見たりレース展開を聞いたり、その時の気持ちを聞いたら原因はいろいろ見えてきます。本人が気づいていないことも、話をしていく中で浮かび上がってきます。個別レッスンは夜間や土日は日程が限られますが、平日昼間なら比較的可能です。
ウルプロメンバー優先にしますが、空きがある日時ならメンバー以外の方も可能です。費用はパーソナルレッスンと同じです。