IAU24時間走世界選手権で石川佳彦選手が優勝  さらに男子団体金メダル獲得   〜世界一の意味〜

belfastで開催されたIAU24時間走世界選手権で、アスリチューンや、アグレッシブデザインのサポートランナーの石川佳彦選手が接戦を制し優勝しました。


上位選手の記録は以下の通りです。

1.石川佳彦 JPN 267.566km

2.JOHAN STEENE SWE 266.515km

3.SEBASTIAN BIALOBRZESKI POL 265.535km

4.高橋 伸幸 JPN 264.506km

14.楢木 十士郎 JPN 249.785km

詳細はIAU公式ページをご参照ください。

4位に入った高橋選手も自己ベストを大きく伸ばす素晴らしい記録を出し、ベテランの楢木選手は安定した力を発揮し団体戦も優勝しました。


速報をアップするだけではなく、少し世界一獲得の意味について書きます。

よく、100kmなどウルトラマラソンで日本代表になったり、世界で活躍しても、競技人口が少ないマイナー競技だからとか、実業団トップ選手や、ケニア人選手とかやらないからでしょ。的な言葉をよく聞きます。

先週のサロマ湖での板垣選手の世界記録を狙って走った快走にしても、実業団トップ選手が走れば、もっと速いタイムが出る的な言葉が聞こえてきそうです・・・。

もちろん選手本人が口にしているわけではありません。

実際フルマラソンの速いランナーは、100kmも速く走るポテンシャルは持っていますし、100km速くなりたいならフルマラソンを速く走る力を付けるのが早道です。ただフルマラソンの速いランナーが100kmを速く走れるかどうかは分かりません。結局はやってみないと分からないのです。

24時間走はさらにその傾向が強くなります。

フルマラソンの世界記録も日本記録も2時間少々です。

これは2時間余りで競技が終わってしまうことを意味します。100kmだとその3倍近く、24時間走はその12倍近くの長い時間走り続けねばなりません。スピードランナーが一番苦戦するのはこの時間です。

世界トップクラスのケニア人ランナーが、100km5時間台で駆け抜けるイメージは私も持てますが、24時間走の終盤戦を走っているイメージは湧きません。

1日でもっとも遠くまで走れるか競う競技である24時間走で世界一になった石川選手は紛れもなく世界一のランナーなのです。

陸上競技に限りませんが、日本ではオリンピック種目か否かで評価は天と地ほど変わる傾向にあります。

伝説のウルトラランナーと言われているスコット・ジェレク選手に同競技の世界選手権で勝ち世界チャンピオンになった井上真悟選手は、これで自分を取り巻く環境は変わると思ったが、全く変わらなかったと話しています。主要メディアは全く取り上げてくれなかったことに唖然としたとも話していました。今回の石川選手も同様でしょう。

ただ、今は欲しい情報は新聞、テレビによらずいくらでも入手できます。選手自らが発信していくこともできます。

石川選手らは日本代表として走り、世界一になったのです。同じランナーである我々はもっと喜んでも良いと思います。

マラソン世界一のランナーが10000mでも世界一になれるかと言えば可能かもしれません。

ただ1500mになれば難しいでしょう。

800m、400m、200m、100mと距離が短くなるごとに不可能になるのは誰でも分かります。

逆に距離を伸ばしていっても同様でしょう。

マラソン世界一のランナーは、マラソンでもっとも力を出せる才能があり、その才能を練習をして開花させたランナーなのです。

石川選手は元々フルマラソンメインのランナーでしたが、もっと長い距離に適性があると気づき、ウルトラマラソンしてるランナーでも驚くような練習を積み重ねてきたのです。

その努力は世界一になるためです。


アスリチューンと一緒に強くなれ。

の言葉通り、石川選手はじめアスリチューン・サポートランナーは強くなっています。

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