IAU24時間走世界選手権で優勝した石川佳彦選手の記録については、このような記事でご紹介しました。
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今回は石川選手にインタビューしたことを3回に分けてご紹介します。
まずはレース展開について本人のコメントです。
IAU24時間走世界選手権に向けて、しっかりトレーニングはこなせていました。自信を持って挑んだレースでした。
ただ、2度目の24時間走。前回の神宮から半年以上のブランク、怖さを忘れてしまっている部分があり、慎重に走り始めました。
世界選手権の目標は24時間走の自己記録更新(263.127km)。相手の事をいくら考えても未知数な部分があり過ぎて、疲れるだけなので順位は考えていませんでした。
自己記録を出して265km前後を走れば、おのずと結果は付いてくると信じていました。265kmは、今回のコース、ヴィクトリアパーク1周1.652kmを160周する距離です。
24時間時間とケンカしても絶対勝てないので、周回数とラップだけに集中して、何時間経過などの時間情報も教えないで下さい、とスタッフの方にお願いをしていました。1周8分半~9分で160周余裕を持って刻めるか。24時間走なのではなく、ヴィクトリアパーク1.652kmを160周するレースなんだと自己暗示をかけていました。
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しかし、スタートしてから2時間で気持ち悪さと軽い吐き気のような症状が出てきて、不安になりました。気付かないうちに世界選手権のプレッシャーを感じてしまっていたのかもしれません。
そこからは我慢の走りでした。ラストまで終始余裕を持って走れていた神宮とは対照的な24時間でした。それでも少しずつ順位を上げていき、残り6時間で一桁順位に。残り3時間で2位に。残り1時間半でトップに立ち、逆転優勝することができました。
我慢、我慢の連続の簡単なレースではなかったですが、どんな状況でも一番トレーニングをして、一番準備ができた選手が、最後は勝つんだ、と実感する事ができた24時間でした。
世界一という経験を武器に今後も一番強い自分を目指して走り続けます。
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石川選手のラップなどは後日お知らせします。昨年の神宮外苑の走ると比較する予定です。