日本の競歩はなぜ強いのか?の裏返しに感じたマラソン

日本の競歩はなぜ強いのか?
とキーワード検索したらこの記事が出てきました。
Wメダル&トリプル入賞 日本の男子50km競歩はなぜ強いのか

スポーツライターの酒井政人さんがコーチや選手にインタビューした内容をもとに組み立てられた記事です。

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今回の男女マラソンに関しては、多くの視聴者がガッカリしたと思います。もちろん川内選手の懸命なスパートに目頭が熱くなった人も多いでしょう。私もその一人です。

ただ、その場面以外は非常に退屈なレース展開で、映像に引き込まれるようなことはありませんでした。日本人選手の出ていなかった男子5000mや10000mとは対照的でした。

多くの視聴者がガッカリしたということは、それだけ期待していたからです。期待をしなければガッカリしません。

選手は一生懸命頑張ったけど、結果に結びつかなかったのはもちろん分かりますが、マラソン選手が語ったインタビュー記事と、今回3人全員入賞した50km競歩のインタビュー記事の内容を読み比べると余りにも差があり過ぎて驚きでした。

私が今まで何回もなぜ◯◯ができないのかな。。と書いたことはマラソンでは出来ていませんが、競歩では出来ているのです。

同じエンデューロ系の陸上競技であり、同じ日本人が世界の舞台で活躍している競歩の取り組みを分析し、陸上界で共有をすることで、その先にマラソンの復活はあると思います。

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記事に書かれたことを一部要約すると

明確な目標タイム設定

・目標タイムを定めた中で試合の流れに応じてレースを進めた。
→周りに流されずに自分の力を出すことに注力

組織力、チーム力

・キャリアのある荒井が引っ張るなどジャパンのチーム力で後続を寄せ付けなかった。
→先輩が後輩の力を引き出し、後輩は先輩の背中を追いかける。このようなことで伝統は出来ていくのだと思う。

共通言語化、伝える技術

・長期合宿を経て、今大会に臨んでいるので、簡単な言葉で、本人のなかで動きが修正できた。合宿を通して、言語の共通理解ができていた。
→レース中にコーチはどう伝えれば本人は理解できるか相互理解ができている。

科学サポート

・2020年東京五輪に向けた暑さ対策のなかで、個別の発汗量、体重の減少に応じた給水量に対応するなど、最先端の科学サポートもしっかり取り入れた。
→根性論も大事だが、科学的根拠があってのこと。

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女子マラソンについて考えると、なぜ後半のスピードに絶対の自信をもつアフリカ勢が仕掛けた序盤の遅いレース展開についていく必要があるのか?

を考えた時に、ふと、そもそも今回の3選手の目標は何だったのだろうか?設定タイムはあったのだろうか?などいろいろ聞きたいことが次から次へと浮かんできました。

序盤遅いペースで入りつつ、小刻みな揺さぶりをかけて、中盤以降ペースアップをして振り落とすのはアフリカ勢の得意な展開なのになぜ乗るのか?現役時代の野口選手や高橋選手ならそのような横綱相撲でも勝てたかもしれないけど、格上の相手の土俵では戦えません。

一人で先頭を引っ張るのが難しければ、チームJAPAN3人で交替で引っ張れば良いのになぜ出来なかったのか?

今回は思うような走りが出来なかった重友選手は経験豊富な実力あるランナーです。仮に彼女が、若手二人に自分の背中を見せて引っ張るような走りをしたら、彼女自身ももっと良い走りになったように私は思います。3人とも力があるのですから。。

科学トレーニングはマラソンも当然ながらしているでしょうが、競歩はレース中に本人がどう修正すれば良いか簡単な共通言語で伝わったとありますが、マラソンはどうだったのでしょうか?

そもそも、マラソンは所属チーム任せなのか、チームJAPANとして強化合宿をしていたのか知りませんが、この辺も鍵のように思えます。

競歩はまさにしっかり準備をして、本番は相手に惑わされることなく自分にできることを最後まで愚直に行うことで結果に結びついた。マラソンだって同じでしょう。



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