先日、男女問わず6時間40分以内で走るランナーについて以下のように投稿しました。
キロ4より速く100KM走るランナー 〜6時間40分以内の日本のウルトラランナー一覧〜
続いて、女性ランナーについて100kmの日本歴代ランキングをまとめてみました。
男子同様20人程度にしようと調べたところ、8時間以内で走ったランナーが22人いたのと、男子同様、世界選手権の日本代表に選出されるタイムの目安が近年は8時間のためこの基準で一覧表を作成しました。
8時間以内というタイムはかなり速く、平均4’48/km(5km24分)で走り続けることで達成できるペースです。参考までに女性でサブ8を達成するランナーのフルマラソンタイムは2時間55分前後です。
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今回の集計も前回までと同様、100kmマラソンの公認記録についてDUVウルトラマラソン統計(通称 DUVサイト)の歴代ランキングと年度別ランキングに掲載されている公認記録のみ掲載させていただきました。
ウルトラマラソンをしている方は、DUVサイトで自分の記録を調べてみてください。サロマ湖など走った方であれば、自分は世界ランキング何位なのか分かりモチベーションが高まります。
ちなみに私は2015年は386位で、今年は現時点369位です。また2016年の24時間走では175位でした。
*以下出典はDUVウルトラマラソン統計(通称 DUVサイト)やサロマ湖100kmウルトラマラソン公式ページです。
歴代順位-記録-名前-開催年-(8時間以内の回数)敬称略
- 6:33:11 安部 友恵 2000
- 7:00:28 櫻井 教美 2007(5)
- 7:11:42 川口 紀子 1996
- 7:23:56 翔 ひろ子 2007(7)
- 7:30:23 堀田 麻樹子 2002(3)
- 7:33:36 片山 志保 2012(4)
- 7:36:39 望月 千幸 2015(4)
- 7:37:21 加納 由理 2017
- 7:38:03 関谷彰子 2002(3)
- 7:39:51 松本 久昌 2016(2)
- 7:42:48 藤澤 舞 2012(8)
- 7:46:04 兼松 藍子 2017(3)
- 7:47:38 太田 美紀子 2016(5)
- 7:48:05 工藤真美 2012(2)
- 7:48:08 松下 栄美 2006(3)
- 7:49:53 井筒一穂 2004(3)
- 7:54:08 落合 尚美 2011
- 7:54:24 小田 有希子 2012
- 7:55:02 野口寛子 2000
- 7:57:19 伊藤 夕子 2012(2)
- 7:58:08 山澤洋子 2008
- 7:59:14 太田尚子 2008
男子を含めて11位にランクされた安部友恵選手の6:33:11は世界最高記録で群を抜いていますが、櫻井教美選手の7:00:28も世界歴代2位の素晴らしい記録です。
また7時間30分以内の記録を持つランナーは過去4人のみであり、2007年を最後に10年間現れていません。
ただ男子も昨年から急激にタイムが伸びたように、女子もきっかけ一つでタイムはまた伸びて行くでしょう。
最近でも上位に入っている片山選手、望月選手、加納選手、松本選手、藤澤選手、兼松選手、太田選手、そして新たにウルトラマラソンにチャレンジするランナーが一気にサブ7.5を切るレベルで競い合う時代がくると思います。
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11番目にランクされている藤澤選手は私が調べた公認大会だけでも8時間以内を8回達成していますが、ベストタイムが7時間42分であることを考えると極めて安定したランナーです。
また、14位にランクされている工藤選手は日本で唯一24時間走で250kmを超えている女子ランナーで、男子含め歴代15位で世界最高記録(24時間走トラック)保持者です。
24時間走 250KMオーバーの日本のウルトラランナー一覧
近年は、ウルトラマラソンを走るランナーが増えてきました。また今年のサロマ湖で板垣選手が世界記録に迫る走りをしたことや、24時間走世界選手権で石川選手が優勝したことからマスメディアに取り上げられる機会も増えてきました。そのような時だからこそ、その礎を作ったランナーのことをもっと知って欲しいと思います。
ちょうどこのような記事を書いていたところ、某主要メディアからある選手のことを紹介してほしいとの連絡が入りました。本人に連絡をとり繋ぎましたが、ウルトラマラソンが徐々に認知されているのを感じます。
世界で戦いたい。日本代表になりたい。という夢はオリンピック種目を目指すアスリートだけのものではなく、ウルトラマラソンやトレイルランニングで頂点を目指すアスリートにとっても同じです。
そのような夢に向かって一生懸命頑張っているアスリートのことを多くの方々に知ってもらうことも、一つの応援の方法だと思っています。
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話は変わって、昨日投稿したキロ4より速く100KM走るランナー 〜6時間40分以内の日本のウルトラランナー一覧〜をFacebookページに掲載したところ、ベストタイムが6:36:34の小島成久選手からこのようなコメントをいただきました。
「ウルトラやってフルが遅くなるは間違い。遅くなる練習しかしなくなるから(遅くなる)ボクらは100kmの直前のトラックレースでもガンガン走ってましたし、短い距離でも自己ベスト出せるくらいの練習をしていた。要はウルトラに対する考え方と練習のやり方次第。」
小島成久選手は1991年から2000年にかけて8回100kmを完走し全て6時間台という伝説のランナーですから嬉しかったです。
そして小島選手も、ウルトラマラソン走るとフルマラソンが遅くなる??は間違っていると話しているのです。
小島選手が最後に6時間台で走った2000年のサロマ湖は男子3位総合4位でしたが、その時は女子の安部選手が男性含めて総合2位に入りました。そしてその時に初めて100kmにチャレンジし7時間15分で6位に入ったのが能城選手で、能城選手はその翌年2001年に初めて6時間台で走り、今年2017年にも6時間台で走ったのです。
小島選手も能城選手も長い間、第一線での活躍は凄いことだと思います。
さて、10月21−22日開催のウルトラアカデミー荒川には、その能城選手や2010年IAU100km世界選手権で優勝した中台選手、今年の東京柴又100kなどで優勝した川内鮮輝選手などフルマラソンも速いランナーが講師として、フルマラソンとウルトラマラソン両方で速くなる方法についてセミナーを開催します。
【タイムテーブル】
10月21日(土) オレンジキューブ会議室(JR埼京
①9:30~10:50 『フル/
②11:00~12:20 『フル/
③13:00~14:20 『故障なく走り続けるための身体づくり』(小谷修平)
④14:30~15:50 『フル/
⑤16:00~18:00 『動きづくりとスピード持久力アップ練習会』 (能城秀雄)
★19:30~21:00 『各講師との夕食懇談会』 ※食事代のみで参加できます
10月22日(日) 板橋区立企業活性化センター(JR
⑥9:30~10:50 『フル/
⑦11:00~12:20 『後半失速を抑えるための補給学』(サプライズ講師)
⑧13:00~14:20 『シューズトラブルと当日準備のQ&A』(北川司)
⑨14:30~18:30 『走力向上15㎞LT走』(井上真悟、新澤英典、小谷修
申し込みはこちらです。
自分とはレベルが違いすぎるから、話を聞いても分からないとか思わないでください。講師はそれぞれのランニングクラブでコーチなどしていますので、様々なレベルのランナーと接しているので、悩みなども知っているし、問題解決もしています。またセミナー後に希望者は講師との食事会にも参加できますので、セミナーで聞けなかった話など質問することもできます。
今回も、全ての参加者に理解して欲しいとの思いから、比較的小さな会議室で行いますので、興味のある方は早めに申し込みください。
2018年6月26日 最新版を公開しました。