自己記録更新 2017年神宮外苑24時間チャレンジ振り返りその7 〜上体の真下で接地する〜

自己記録更新 2017年神宮外苑24時間チャレンジ振り返りその6 〜靴擦れは起きなかった 後編〜  から続く


(記事内の画像はウルプロメンバーや、ランニング仲間が撮影していただきました。ありがとうございます。)

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今回、大きく凹む時間帯がなく、最低でも1時間に6周(約8km)することができました。

1時間に8kmってキロ7.5分だからかなり遅い。って思う方もいると思います。

でも今回スタートした147人のうちで、毎時間6周以上で走りきった選手は10人いるかいないかだと思います。

ちなみに全ての1時間に6周走ると24時間で144周できますので距離はこうなります。

1.32456km×144=190.736km

この距離に到達した選手は男子は34人前後で、女子は10人前後ですから、スタートした選手の3割程度です。

その6までにも書いていますが、大きく凹まないためには、可能な限りトラブルを回避することも重要ですが、当然ながら走り続ける走力は必要になります。

神宮外苑24時間チャレンジにも様々なレベルの選手がエントリーしていますが、少なくとも180kmを超える選手は普段ならキロ6は楽なスピードだと思います。それがレース中盤にキロ6を保てる選手はほんのひと握りになってしまうのです。

私自身中盤は1周8分で走ることを意識しました。キロ6で走れば7’57なのです。このペースを保てばエイドやトイレで多少ロスしても1時間に7周できるのです。

その2で書きましたが、私はスタートから9時間までは7周を保ちましたが、9-10時間の1時間は6周に落ちてしまいました。キロ6も保てなくなってきたのです。

普段走っている時はキロ6を越える方が難しいのですが、越えてしまうのです。

スピードやペースはピッチ×ストライドで決まります。それは短距離も長距離も一緒です。

私はピッチは保っているので、ペースが落ちたのはストライドが短くなったのです。

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ではストライドが短くなる原因は何か?

いろいろありますが、だいたいこんな感じです。

・後傾する

・腰を落とす

・地面を押せない

・目線が上がる

次の1時間からまた7周に盛り返しましたが、その時にこれを意識したのです。

(これは朝方の画像です。)

腰の位置を高くして上体を少し前に持って行き、接地は上体の真下にする。

足が地面につくタイミングで、地面を押すと接地している脚と逆の脚(骨盤)がグイッと前にでる感覚を思い出しました。

その動きを続ける中で、腕振りの角度や振り方も整えていきました。

その結果、同じような負荷で走っても明らかにペースが上がり、ランナーをパスする際のスピード感が変わり気持ちよく走れました。

そのフォームを保ち一定のペースで走りつつ、前のランナーをパスする時に、車のアクセルペダルを踏むがごとく、接地時に地面を少し強く押せば、一気に身体は進みました。

今回もランニングネックレス Kernelを付けていましたが、自分の身体にあるセンサーの感度がよくなったかのように感じ、接地のタイミングが分かりやすいこのアイテムは私の走りをサポートしてくれました。

正確な時間は分かりませんが、朝6時とすれば19時間経過時点のランニングフォームです。脚のバネを使って走ることも、膝をグイッと前に押し出すような走りはできません。

意識し続けたのは、上体の真下で接地することと、付いたら押し出すことだけです。

この画像は分かりやすいと思いますが。接地直前ですがそのような走りになっていることが分かると思います。

24時間経過後には精根尽き果てましたが、翌日から普通に歩行し、水曜日にはジョギングできるようになったのは、身体に極力負荷のかからないフォームで走れたからです。

この接地時の意識はフルマラソンだって大事なことで、ウルトラプロジェクトの午後練ではこの動作を繰り返しています。

また走行中のピッチは最後まで大きく変わっていませんが、これはリズムを腕振りで行なっているからです。接地でピッチのリズムを取るより腕振りでリズムを取る方が楽だと思います。

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また、上体の真下で接地する大事さが分かる方ならランニングネックレス Kernelを私が付けている意味が分かると思います。

(これは私ではなく楠瀬さんです。)

練習会で希望者には貸し出していますが、使った多くのメンバーが購入しています。今回女子2位の楠瀬さんも使用していますし、今回は出ていませんが、世界選手権優勝の石川さんなど多くのウルトラランナーが使用しています。トップを目指す選手は余計なものなど付けたくないでしょう。

これはウルプロメンバーが20時間経過時点で撮影していただいた画像ですが、神宮外苑らしい画像で気に入っています。足は見えませんが上体の真下で付いているのは分かりますし、肩に力が入っていないし、腰も落ちていない。自分でみてもリラックスしたフォームで走れていると思います。

終盤は目標である210kmを超えることだけを考えていましたが、もしこの人に勝ちたいとか負けたくないとかあれば、もっとキツかったでしょうが頑張れたと思います。ただ今回は眼球が曇ってしまったために速報ボードの小さい数値なんて全く見えませんでした。。この画像は私がメガネをしている貴重な?画像です。

自己記録更新 2017年神宮外苑24時間チャレンジ振り返りその8 〜失速を防いだレース中の補給①〜 に続く



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