東呉国際超馬24時間走 1時間ごと走行距離
で昨日から途中経過をこちらのページにアップしていましたが、本日10時に日本人選手が1位、2位という素晴らしい結果で終了しました。
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最終結果は2017東吳國際超級馬拉松最新消息で確認できますが、上位選手のみ抜粋します。
最終結果 (敬称略)
男子
- 石川佳彥 266.938km
- 楢木十士郎 261.605km
- RUEL, Stéphane 259.178km
- RADZIKOWSKI, Andrew 245.180km
- RUDOLF, Tamas 241.699km
- LAWSON, Dan 241.205km
- 康庭瑞 228.400km
- REUS, Florian 228.005km
- 汪道遠 225.921km
- 高志明 222.800km
- 黃崑鵬 218.643km
- 周俊宏 213.331km
- 賴偉民 213.311km
- 林俊良 211.621km
- 大滝雅之 211.451km
女子
- DAUWALTER, Courtney 256.405km WR
- NAGY, Katalin 198.400km
- 青谷瑞紀 195.334km
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途中経過
途中経過の速報サイトは既に閉じており、23時間経過時点の記録は一部しか保存していないので、上位選手と日本人選手以外は最後の2時間の走行距離は合算になっております。
1時間ごとの走行距離を色分けしました。
(拡大してお読みください。)
色分けに関しては今回はこのようにしました。
赤・・・12km以上
オレンジ・・・11km以上
黄色・・・10km以上
今回、楢木選手が序盤からアグレシッブな走りをしトップを走るも19時間経過後は1時間に10km走れないも大きく崩れない粘りに走りにより6回目の250km超えを達成するとともに自己記録となる261.605kmで2位に入りました。
優勝した石川選手は過去2戦2勝(2016年神宮外苑24時間チャレンジ及び2017年IAU24時間走世界選手権)と同様、終始安定したペースで走りきり266.938kmで3戦連続優勝を果たしました。終盤は多少ペースは落ちましたが、毎時10km以上積み上げた選手は石川選手ただ一人です。
また女子優勝したDAUWALTER, Courtney選手は工藤選手の24時間走(トラック)256.405kmを更新する世界最高記録であり、男子選手と合算しても4位という素晴らしい記録です。
また今回200km以上の選手は20人です。
本大会は世界選手権の上位選手も参加する非常にレベルの高いレースですが、日本人選手が1位、2位を占めたことの意味は大きいです。
来年は世界選手権はなく、再来年の2019年の開催されますが、日本代表選考は今回の2選手と神宮外苑24時間チャレンジで優勝し、世界選手権4位に入った高橋選手らを軸に進んでいます。
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24時間走 250KMオーバーの日本のウルトラランナー一覧
以前、250km以上走ったウルトラランナーをDUVウルトラマラソン統計の数字を使いまとめましたが、楢木選手は10人目の260kmオーバーの選手になりました。
- 285.366 Yoshikazu Hara 2014 (2)
- 275.684 Ryoichi Sekiya 2007 (17)
- 273.708 Shingo Inoue 2010 (2)
- 271.750 Masayuki Otaki 2004 (2)
- 270.870 Yoshihiko Ishikawa 2017 (3)
- 269.225 Takayoshi Shigemi 2013 (2)
- 264.506 Nobuyuki Takahashi 2017
- 264.389 Yuji Sakai 2008 (2)
- 262.238 Seigi Arita 1994 (2)
- 261.605 Toshiro Naraki 2017 (6)
また270kmオーバーを達成した選手は過去世界に15人しかいませんが、そのうち日本人が5人を占めています。
原選手の記録は世界歴代2位、関家選手の250km以上17回は世界記録保持者であり伝説のウルトラランナーである、Kouros, Yiannis選手の18回に肉薄する記録です。井上選手の273.708kmは2010年の世界選手権で優勝した時の記録で、その時の2位は『BORN TO RUN』に登場するScott Jurek選手です。大滝選手はスパルタスロンをはじめ数々の大会の優勝者です。そして今回優勝の石川選手です。
日本のウルトラマラソンは、近年非常に人気が出てきてエントリーが困難になる大会も増えていますが、その人気も2000年以前から世界レベルで戦い、道を切り開いてきた先人の力が大きいです。
ウルトラマラソンに限らず、SNSが普及する以前の記録は多くの方の目に触れずに埋もれていることがありますが、富士登山競走などを含めて歴代記録などを紹介するページを可能な範囲で作って行こうと思います。
それら素晴らしい記録が作られた時に生まれていなかった選手が、その記録更新を目指して頑張るようになれば素晴らしいと思います。