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私がヴェイパーフライを手に入れる前々日そして前日に開催された箱根駅伝で、学生ランナーがヴェイパーフライを履きました。
それは1区から快走した東洋大だけではなく、ほぼ全員アディダスの青山学院大や、全員アシックスの山梨学院大、大半がニューバランスの上武大など以外は、ほとんどの大学にヴェイパーフライを履く選手がいました。
箱根駅伝全区間の選手が履いてたシューズ一覧に関しては藤原商会さんのブログにまとまっています。
往路の東洋大の激走にヴェイパーフライを履くとこんなに速く走れるのか?と思った方は多いでしょうが、思うような走りが出来なかった選手もいるのです。
藤原商会さんの記事があるので、録画を見て一人一人のシューズを調べることはしないで、記事に掲載されたデータを使って、ヴェイパーフライを履いた選手がどのような走りをしたのか区間順位を調べてみました。
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1区
東洋大 1
國學院大 2 シード落ち
日体大 4
中央大 12 シード落ち
大東文化大 14 シード落ち
東京国際大 20 シード落ち
出走者 6人 平均区間順位 8.8位
2区
東洋大 3
東海大 7
城西大 12
駒沢大 13 シード落ち
法政大 14
國學院大 20 シード落ち
出走者 6人 平均区間順位 11.5位
3区
東洋大 1
東海大 2
中央大 6 シード落ち
出走者 3人 平均区間順位 3位
4区
東洋大 2
國學院大 3 シード落ち
城西大 4
駒沢大 5 シード落ち
出走者 4人 平均区間順位 3.5位
5区
なし
出走者 0人 平均区間順位 -位
6区
東海大 2
東京国際大 8 シード落ち
順天堂大 10 シード落ち
駒沢大 14 シード落ち
出走者 4人 平均区間順位 8.5位
7区
東洋大 3
城西大 4
東京国際大 7 シード落ち
東海大 10
中央大 15 シード落ち
出走者 5人 平均区間順位 7.8位
8区
順天堂大 5 シード落ち
神奈川大 6 シード落ち
東洋大 7
駒沢大 13 シード落ち
早稲田大 14
出走者 5人 平均区間順位 9位
9区
東洋大 3
神奈川大 8 シード落ち
順天堂大 11 シード落ち
城西大 15
出走者 4人 平均区間順位 9.3位
10区
東洋大 1
國學院大 5 シード落ち
東京国際大 6 シード落ち
出走者 3人 平均区間順位 4位
合計
出走者 40人 平均区間順位 7.8位
関東学連選抜を加えた21チーム 全10区間を走った選手は210人で、そのうち40人(19%)がヴェイパーフライを履きました。
中継を見る限りでは上位ランナーがヴェイパーフライを履いてるイメージがありましたが、それは東洋大が上位を走っていたからで、平均区間順位は7.8位なのです。今年の関東学連選抜は全区間で最下位に近い順位であり、また参考記録なので正式記録は20位までとして、平均7.8位という順位は驚愕すべき順位でしょうか?
ただ、40人のうち区間5位以内に入った選手が17人(42.5%)いるのは多いと思いますが、逆に下位に沈んだ選手もいます。
またこの順位を評価する際に重要なのは、ヴェイパーフライは実業団選手にも行き渡らないくらい品薄であり、履きたい箱根駅伝ランナー全員に提供される状況ではなかったと言われています。したがって提供される選手はある意味良い走りが期待される選手なのです。
その平均順位が7.8位なのです。
履いた誰もが速くなれるシューズであれば、それは間違いなく禁止される違反シューズになるでしょうが、箱根駅伝の結果を見る限りそのようなシューズには当たらないようです。
福岡国際マラソンで上位3選手が履いていたことも衝撃的でしたが、その陰で思うような走りができなかったランナーもいるのです。
それは他のシューズも同様です。
ただ、強いランナーがヴェイパーフライを選ぶ理由は自分の走りを向上させてくれると感じているからでしょう。
今までエリートランナーはソールがぺらぺらの薄いシューズを履くのが当たり前であり、市民ランナーの中にも、いずれ薄いシューズが履けるような走力になりたいという意識を持っていた人が少なからずいるでしょう。
それがヴェイパーフライの登場により『薄いソール=速いランナー』という固定観念が崩れました。速いランナーは薄いシューズも履くし、厚いシューズも履く。そのような時代を短期間でNIKEが切り開いたのです。
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こちらの記事に続きます。