で、ヴェイパーフライエリート(以下 エリート)を手にとってきたので、ヴェイパーフライ4%(以下4%)と比較しながら紹介します。
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今回私がエリートを会場で履いた感じでは26cmがちょうど良いと感じました。幅が狭いので25cmだと窮屈感がありました。25.5cmがあれば良いのですがこのモデルには0.5cmがありません。
直接重量を測っていませんが、NIKE発表によると26cmで146gです。
ちなみに4%は25.0cmで168gです。4%の適正サイズは25cmでした。
146gが驚異的に軽いか?というとアシックス・ターサージール6は153gですし、アシックスのレースモデルにはもっと軽いのもあります。
ズームフライとヴェイパーフライ4%は遠目には同じようなデザインですが、エリートはまるで違います。
ズームフライ
ヴェイパーフライ4%
ヴェイパーフライエリート
風の抵抗などを極小化するためのデザインになっています。
先程、アシックスなどにもっと軽いモデルはあると書きましたが、このソールの厚さで146gは驚異的な軽さです。ものさしで測っていませんが足底がおさまる位置から3cmくらいの厚さがありました。
アッパー素材もフライニットで比較的厚みがあるので、ソールの重量は極めて軽いのでしょう。
通気性の良さそうな素材で、かなり収縮性があります。
また、シューレースを通す穴も少し形状が違います。
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踵周りの厚みは4%と比べるとしっかりしてます。
ヴェイパーフライ4%
ヴェイパーフライエリート
ソールの厚さの比較です。
ヴェイパーフライエリート
ヴェイパーフライ4%
また4%を真横から撮影しました。
アウトソールも全く違います。
ヴェイパーフライエリート
ヴェイパーフライ4%
エリートのつま先側はかなりタイトに作られています。
また踵にはゴムなどで耐摩耗対策などされていません。『踵を着くランナーは履くな!』というメッセージを感じます。もちろん軽量化のために不要なモノは削ぎ落とした結果でしょう。
インソールは4%同様、エリートも着脱式ではなく貼り付けていました。
このカットはスタッフに曲げてもらい撮影しました。
ヴェイパーフライエリート
ヴェイパーフライ4%
私が曲げました。
こちらは台に押し付けて曲がり方を撮影してみました。このリンクの動画をみてください。
私が手で前後から押したところ、4%よりエリートの方が柔らかく感じました。
スタッフに聞いたらそれはアッパー素材が柔らかいためではないかと教えていただきました。
ただ、4%より明らかに反発力は強いです。曲げたソールが戻る時のイメージは跳び箱などで使うロイター板のようです。機会はないでしょうが、走り幅跳びをしたなら、普通のシューズより、エリートを履けば遠くまで飛べそうに感じました。
エリートを履いた画像ですが、上から見ると厚めのソックスのように感じました。個人的にデザインは4%の方がカッコ良いと思います。
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走っていないので、どのようなシューズなのか書けませんが、ヴェイパーフライ4%以上にヴェイパーフライエリートを武器にできるランナーは少ないと感じました。
また、この商品の価格は59,400円です。
ヴェイパーフライ4%は25,920円ですから2倍以上です。ヴェイパーフライ4%は発売からしばらく経ちますが現在でも非常に流通が少なく入手困難なモデルです。ヴェイパーフライエリートが素晴らしいシューズだとしてもまずはヴェイパーフライ4%をもう少し入手しやすくして欲しいと思うランナーは少なくありません。
しかし、不思議なもので、ヴェイパーフライ4%の25,920円は非常に高いと思いましたが、2倍以上の製品が出たことで高いと感じなくなりました。このシューズの発売によりランナーが持っているシューズの価格感を破壊する効果はあったと思います。
また、3月に発売されるアディゼロsub2は19,440円ですが、ヴェイパーフライエリートの金額で3足購入できます。
ヴェイパーフライエリートはキプチョゲ選手などが2時間切りを狙うシューズなら、アディゼロsub2はキプサング選手らが2時間切りを狙うシューズです。