50代でも自己ベストを出すために③〜ベストの自分と今の自分の違いを具体化する〜

50代でも自己ベストを出すために②〜今の自分の力を客観的に見極める〜

50代でも自己ベストを出すために②〜今の自分の力を客観的に見極める〜 から続く

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前話で書いたことはランニングに限った話ではなく、スポーツ以外でも同じようなことはたくさんあります。例えば、年収2000万円の時にしていた生活を、年収が半減後にそのまま続けたら家計は崩壊します。

現実が分かっている本人は節約しようと思っていても、家族には話せなかったり・状況を理解できなかったり、また友人や後輩の前では今まで通りの自分でいたいから無理して見栄を張ってししまう。という話はよくあることです。

現在sub3.5する力がない元sub3.5ランナーが、無理してそのタイムを追い求め、そのタイムを出すためのペースで走ってしまうのも同じようなことに感じます。(ご自身が実感しやすいようにsub3やsub4に置き換えてください。)

財力も体力(走力)も変動しているのです。

過去の自分を超えたい。という気持ちは凄く大事なことですが、体力・走力が落ちているのに、結果だけ求めるのでは、自分自身を辛くするだけです。


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過去の自分を超えたいのなら、何をしたらよいか?

ある企業が、ライバル企業に勝ちたいと思えば、闇雲に高額な報酬で優秀な人材を集めたり、大量採用して人海戦術に出たり、多額な費用をかけて商品開発をしたり、利益度外視の価格競争をする前に何をするでしょうか?

野球やサッカー、柔道、将棋で、いつも勝てない相手に勝ちたいと思えば何をするでしょうか?

おそらく、相手のことをまず調べるでしょう。

様々な情報を入手し分析して、どうすれば勝てるか徹底的に調べると思います。その上で勝つための作戦を練ります。上記に書いたことをするのはその後でしょう。

過去の自分に対しても同様です。

ライバルと違って、過去の自分を一番分かっているのは自分です。

年をとったからタイムが落ちても仕方がない。と漠然と加齢による体力低下、走力低下を受け入れるなら、昔の自分は凄かったんだ。と思い出を大事にしていけば良いと思いますが、もう一度勝負を挑むなら、勝つまで何度でも勝負を挑むなら、過去の自分と現在の自分がどのように変わったのかより具体的に分析したら良いと思います。

加圧トレーニングがいいらしい。やはりインターバル走などしなくちゃ。いやそれより30km走が足りないんだ。低酸素ルームが効果ありそう。酒を減らして減量せねば。身体の可動域を広げるにヨガがいいかな。糖質ダイエットはどうだろう。・・・などはそのための方法です。

まず昔の自分と今の自分を比較してみましょう。

様々な観点から比較することができます。

・フルマラソンのタイム

・5kmやハーフなどのタイム

・練習強度やメニュー

・体重など身体の変化

・練習時間

・ランニング環境

・食生活

・レースのラップや補給のタイミング

・ランニングフォーム

・故障

・走ったあとの疲労感と疲れやすい部位

その他たくさんあると思います。

タイムが落ちているには理由があります。その理由がどこにあるのかを把握することが出来れば、その対策もより具体的にたてられます。

もしかしたらタイムが落ちてる理由は体力低下ではなく、ちょっとしたことで、それを改善しただけでいとも簡単に戻ることもあります。例えば自己ベスト出した時のフォームより効率悪いフォームになったのが原因かもしれないし、合わないシューズに変えたのが原因かもしれません。

また、分析することで、以前より良くなっている項目もきっとあると思います。例えば経験が増えたことからレースマネジメントが上手になったり、故障しないようケアに力をいれるようになったりいろいろあると思います。

過去の自分に勝つためには、体力面でも、当時の自分を超えることが出来るなら理想ですが、加齢による体力低下も少なからずあるので、そこだけにこだわるのではなく、過去の自分が出来なかったこと、してなかったことを出来るようにすることで体力を補うことも大事です。

速くなるために必要なことをとことんやり尽くした市民ランナーなんてそうはいません。


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また、闇雲にあれこれ始めるのではなく、自分は何が足りないから、何を足したら効率的に伸びるのかを考えて試したら良いと思います。

特に多くの市民ランナーは時間的、経済的な制約があります。優先順位をつけて何が必要なのかを試していくのはとても楽しいことだと思います。

私の場合は、心肺機能が弱いので、そこを高めていくには何をしたら良いだろう。とその方法を考え実施しています。

50代でも自己ベストを出すために④ へ続く

50代でも自己ベストを出すために④〜次のレースを自己ベストへの第一歩に〜



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