1月4日に手に入れたヴェイパーフライ4%は、さまざまな面で今まで履いたランニングシューズとは別物です。
昨年発売した頃はさほど興味のないシューズでしたが、11月にズームフライを試したのをきっかけにヴェイパーフライ4%を試してみたいと思いはじめました。
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これはズームフライを購入した時に書いた記事です。
当初ズームフライにはほとんど期待していませんでした。ただ試してもいないのに厚底はダメだとか言いたくないので買ったのです。
重量や外観などこちらに書きました。
購入時は期待していなかったズームフライが、私の走りにかなりあったシューズだと感じた時に書いた記事です。
その後、履き込んでいく中でもう少し軽いと良いと思いはじめました。
当時はヴェイパーフライ4%の情報を検索してもほとんどなく、実際に履いてる何人かの知り合いから話を聞いても、走り方も違うし、まだ履き込んでいない頃だったからかあまりピンとくる情報はなく、『ズームフライとは別物だ。』という話を聞いてもどのように別物かがイメージ出来ませんでした。
ただ重量はズームフライより50gほど軽いので、私がズームフライに不満を感じた部分は払拭できるシューズだと思っていました。
そして履いた感想が1行目にリンクを貼った記事です。
ここで書いておきますが、ヴェイパーフライ4%とズームフライは非常に似ています。
遠目に見たら分からないと思います。
たまに練習会にズームフライを持参したつもりがヴェイパーフライ4%だったなんてこともあります。。
Yahoo!ニュース「日本新記録“厚底“vs職人技“薄底“の大激闘」の中でヴェイパーフライ4%について書かれていますが、記事の中で、厚底シューズはクッション性能が高いが、(柔らかいから)足の力が路面に伝わりにくい。とあります。
私自身、ヴェイパーフライ4%を履いて、跳ねるようなクッション性を感じましたが、走りのリズムが変わってしまうと感じました。この記事の内容はヴェイパーフライ4%について書かれたものですからその通りだと思います。
ただ厚底=クッション性能が高い=柔らかい、とは言えないのです。
勘違いされている方も多いのですが、ヴェイパーフライ4%とズームフライの性格は全く違います。極端な話、厚底と薄底の違いくらい性格が違うと思った方がよいほどです。
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さて、ヴェイパーフライ4%でまだ長い距離は走っていませんが、現時点で私が感じたヴェイパーフライ4%の性能が生かせるスピード域について書きます。もちろん個人差はあると思ってください。
3月のフルマラソンでヴェイパーフライ4%を履くかどうかを試すために2月27日に織田フィールドで走ってみました。当初は4’05-4’10/kmのペース走のつもりでした。それが8000mビルドアップになってしまいました。
まずラップをみてください。
1’40-1’39-0’49【4’09】
0’49-1’39-1’39【4’09】
1’40-1’39-0’50【4’09】
0’48-1’34-1’36【3’59】
1’34-1’35-0’48【3’58】
0’48-1’34-1’35【3’58】
1’34-1’33-0’48【3’55】
0’46-1’32-1’32【3’51】
8000m 32’13
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身体の動きもあまり良くはなかったのですが、それを差し引いても4’10/kmペースではリズムに乗れないのです。ヴェイパーフライ4%はカーポンプレート内蔵による反発力が話題になっていることから固いシューズのイメージを持たれていますが、アウトソール自体はかなり柔らかく片脚立ちになるとフラつくくらい安定感が悪いシューズです。大袈裟に言うとバランスディスクに乗っているような感じです。またこの速度域だとカーポンプレートも曲がりにくいのか、売りである反発も感じません。
接地感も乏しく走っていてもどかしくなってくるのです。そこで4’00/kmに上げたところ少し改善されましたが、いつもと走りが違います。試しにいつもの感覚よりストライドを狭めにして手前に接地し、また上体を1、2cm前に持っていくとスピードが上がりました。
おそらく4’10/kmペースで走ろうとペースを固定して走ると、シューズの反発でストライドがいつもより伸びるのでペースが上がってしまいます。そこでペースを守ろうとその分ピッチが落としたか、ストライドが伸びないように無意識に上体を起こしてペース調整したのかもしれません。動画を撮れば分かるので今度試してみます。
3’50/kmペースくらいからリズムはあってくるのですが、このシューズでフルマラソンを気持ちよく走れる気がしません。
もちろん走り方を工夫すれば4’00/kmペース、4’10/kmペースでも、ヴェイパーフライ4%の反発力を使って楽にペースを維持するような走り方もあるとは思いますが、このスピード域だとアウトソールの柔らかさが主原因と思われる不安定感や、リズムが狂うデメリットの方が私は大きいと感じました。
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その翌日のウルプロ午後練や定期練習会では、ズームフライSPを履きました。 後編に続く