チャレンジ富士五湖まであと8日になりました。
初めてウルトラマラソンにチャレンジする方も多いと思いますが準備万端でしょうか?
チャレンジ富士五湖対策セミナーも何回か開催しましたが、その中でお伝えしたことを少しこちらに紹介します。
これは資料の一部ですが、新コースになった2015年の100kmのゴールタイム別人数です。
着目して欲しいのはリタイアです。
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648人がリタイアしましたが、最もリタイア者が多いのは、レース終盤ではなく、30kmは通過したが40kmは通過できなかった方々です。
大半は38.7kmの関門を通過出来なかったのでしょう。当時この第二関門を通過出来なかった方は、第二関門はかなり厳しいとFacebookなどに投稿していました。
ただ第二関門は38.7km地点であり関門時間はスタートから4時間45分。これってフルマラソン5時間10分ペースです。
100kmマラソンにチャレンジするランナーにとって決して厳しいペースではないはずです。
もちろんアップダウンはありますが、1902人の出走者のうち、310人が通過出来ないほど厳しいコースではありません。
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その理由は関門タイムを調べたら簡単に分かります。
118kmと100kmの第三関門までの関門通過時間は同じですので合わせて説明すると、第一関門の山中湖駐車場までは7’45/kmペースで走れば通過できます。
ただし、第一関門をギリギリで通過すると、そこから第二関門までの21.3kmを2時間30分の7’02/kmペースで走らねばなりません。
しかも第一関門から第二関門までは結構キツイ登りがあります。
そのような理由から2015年はここで266人も関門に捕まったのです。
そう書くと第二関門はやはり厳しいのか!
と思うでしょうが、スタートから第二関門までの38.7kmを平均7’21/kmで走れば関門は通過できます。
大半の方々は第一関門までが遅すぎるのです。
もっと言うと事前準備が足りないのです。距離と時間が比例していくような関門の大会もありますが、そうでない大会もたくさんあります。
大事なことは、厳しい関門を通過できるペースを調べておくことです。
例えば上記の表に関門突破ペースと書いていますが、計算に間違いがなければそのペースで走ればその先の関門を通過できます。
そうなると第一関門は少なくとも7’21/kmペースで走らねば第二関門には間に合いません。そのペースは2時間07分ですが、富士北麓公園までの上り坂などを考えるとこのタイムでも間に合わないでしょう。
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制限時間ギリギリになりそうな方は、関門時間をしっかり考えてペース設定など考えてください。
ウルトラセミナーで推奨している10kmごとの区間タイム比率で、制限時間14時間ギリギリでゴールする場合の20km通過タイムは2時間22分です。第一関門は17.4kmですから按分すると2時間03分になります。
あと1週間で走力は付きませんから、慌てて練習して疲労困憊でスタートを迎えることなく、疲労が溜まっているならしっかり抜いて、疲労がないならその状態を保って良い走りをしてください。
くれぐれも次の関門タイムだけ考えて、まだ余裕あるからエイドで休憩していこう。なんてことがないように、あまりに細かいペース設定は不要ですが目安は作っておきましょう。
ウルトラセミナーに参加した方は10kmごとの基準になる区間タイムを計算してから、本人の特性に合わせてアレンジしていますが、準備段階では詳細に考えることでコースイメージやレースイメージしやすくなります。
そのイメージが出来たら、本番はそのペースに縛られ過ぎることなく、臨機応変にトラブル対応などしていきましょう。
チャレンジ富士五湖対策セミナーはもう開催しませんが、全く準備が出来ていないという方はパーソナル(個別相談)も日時により可能です。
また、サロマ湖ウルトラマラソンに出る方に向けたウルトラセミナーは4/26に開催します。
まだ席に空きはありますので参加ご希望の方はFacebookページのメッセージにてお問い合わせください。
今回はなぜか速いランナーが多いですが、上位に入りたいというレベルのランナーから、完走したいというレベルのランナーまで目標タイムに関係なくいろいろ掴めるセミナーにします。
チャレンジ富士五湖に向けて今からでもした方が良いことを少し記事にしていきます。