野辺山ウルトラマラソンを挟んでいくつか記事を書きました。レース前に天気予報をもとに準備して欲しいことなど発信しました。
71kmで優勝した川内優輝選手のタイムについても書きました。
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まず、今回の完走率は前年と比較して100km、71kmは20%ほど向上しました。比較的走りやすかったと思います。それでも両種目では30%の方が完走できていないのです。中にはそもそも完走できる走力に達していない方もいるでしょうが、走力はあるのに準備やレースマネジメントを失敗した方もいるでしょう。
以下の表は、3回開催した野辺山対策セミナー参加者にウルプロメンバーの結果を合算した完走率と、全体の完走率を比較したものです。
セミナー参加者(ウルプロメンバー含む)の100km完走率は89.3%と制限時間6時間程度の都市型マラソンのような完走率です。
ここまでは、Facebookページなどで紹介してます。
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今回は、セミナー参加者が申込書に書いていただいたフルマラソンのタイムと結果を比較してみました。
ブランクだった方や、10年以上前の自己ベストを書いておられる方もいたので、直近走ったタイムを調べられる範囲で調べて掲載したので、ほぼ最近の走力と思ってください。もちろんレース前に体調を崩した方もいるでしょう。
100kmに関しては上手に走れば3.3倍程度で走れると考えていますが、完走した25人中8人が3.3倍前後で走りました。途中で温泉に入ったり、大きく潰れてしまった方を除外して考えるために3.6倍以上の方5人を除外した22人の平均は3.41倍です。
上りが得意とか苦手とか、トレイル区間が苦手だとかランナーの特性はありますが、上手に走れば3.3倍程度では走れます。
2015年の私のタイムは9時間57分台でしたが、その大会前のフルマラソンのタイムは2時間59分台ですからやはり3.3倍程度です。
もちろん大会記録保持者の原選手のように、フルマラソンの3倍未満で走り切るアップダウンにも強い持久系ランナーもいます。
また、71kmは母数が少ないので目安になりますが、私はフルマラソンの2.2倍前後と思っています。サブ3ギリギリのランナーなら6時間30分を切るのは難しいでしょう。
今回の川内優輝選手は4時間41分55秒でしたが、フルマラソン2時間8分で計算すると2.2倍ですから大きくはズレていないでしょう。
最後に42kmはこれまた母数が少なすぎますが、過去走った上位選手などのタイムを調べると概ね1.15倍です。このコースで3時間を切るランナーは福岡国際マラソンの参加標準記録である2時間35分を切る力が必要だと思います。
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今回開催したセミナーでは、その他様々な算出方法で自分が走れるであろうタイムを出してもらいイメージを膨らませてもらいました。そしてそのタイムをベースにして過去の大会参加者データをもとに10kmごとのペースイメージなど計算しどのように走れば良いかのイメージをさらに固めて行きました。
もちろん、気象条件によりこれらのタイムは大きく変わりますが、参加者にアドバイスしたのは、仮に暑いレースになるのであれば、その日にフルマラソンを走ったらどのくらいのタイムになるかを想像してもらい、その数値での予想タイムも算出してもらいました。暑さへの耐性の強い弱いは個人差が激しいですが、そのような主観も勘案することで、目安になるタイムやペースのイメージは出来上がってきます。
ウルトラセミナーに参加した方や、ウルプロメンバーからのメッセージや投稿を見ると、今回のレースだけではなく、今後のレースにも繋がる気づきがあった方が多く非常に楽しみです。