100kmマラソンにチャレンジする方から「月間何キロくらい走ったら完走出来ますか?」と聞かれますが、これって月間350kmは走らねばサブ3できない。などと同じような話です。
月間200km未満でもサブ3しているランナーは周りにもたくさんいるし、逆に月間350km以上走っても出来ない人は出来ません。
100km走るために月間何キロ走ったら良いか?の答えは、人によって違います。
月間走行距離◯km走ることを目標にするのではなく、必要な練習を積み重ねていった結果が月間走行距離になったら良いと私は思ってます。
もちろんアプローチは様々ですから正解はありません。
ただ、故障や貧血などで目標とする大会のスタートラインにたてないような練習は間違いだと私は思います。
もちろん突発的な怪我などは仕方がありませんが、疲労で身体が悲鳴を上げているのに、月間走行距離達成のために無理に走って悪化させるなど何のために走っているのか分かりません。
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今回はウルプロ入会後、月間走行距離を減らしたが、サロマ湖ウルトラマラソンで自己ベストを1時間以上短縮した麻里さんを紹介します。
まず、昨年と今年の3ヶ月の月間走行距離を比較します。
月間走行距離比較
2017年
3月 267.7km
4月 349.0km
5月 408.9km
合計 1025.6km(ave.342km)
2018年
3月 198.4km
4月 271.7km
5月 265.0km
合計 735.1km(ave.245km)
昨年の状況
私はスピード練習が苦手で、きちんと練習会のあるランニングチームにも入ってなかったので、ランの指標は走行距離でした。
サロマ前の4月、5月は月間300キロを目標に走ってました。家の近隣を中心に走り、レースも続けていれることで走行距離を伸ばした結果、昨年9月下旬に膝を痛め故障してしまいました。
頑張って練習したつもりだったのに、なんとも情けなくなりました。その反省から同じことを繰り返さないようにウルプロに入会しました。
大会で目標達成しようと一生懸命練習したのに、故障して走れなくなるのはほんと悲しいことだと思います。
現時点の自分の力を見きわめ、目標達成するために必要な力との差を埋めるのが主に練習です。自分にとって何が必要かより、走れば走るだけ力は付くと走行距離を積み上げていけばいつかは破綻(故障)します。
そこに気づいた麻里さんは、まずは効率的に走れるフォームを手に入れたいと思ったのです。
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麻里さんは3月に入会しましたが、昨年12月に開催したチャレンジ富士五湖攻略セミナー、1月開催の野辺山ウルトラ攻略セミナーに参加し、練習会に体験参加した上で入会していただきました。サロマ湖ウルトラ直前対策セミナーにも参加いただきました。
サロマ湖ウルトラ前に走った2大会の結果
□チャレンジ富士五湖 71km 7:48:12 女子総合16位
□野辺山ウルトラ 71km 8:16:23 女子総合8位
徐々に調子を上げサロマ湖で自己ベスト目指して3回目のサロマ湖100kmのスタートラインにつきました。
過去のサロマ湖大会結果
□2016年 11:43:57 PB
□2017年 12:01:18
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2018年大会結果
タイム 10:38:25(50km通過タイム 04:55:14)
10kmごとラップ
58:52-54:28-58:39-61:42-61:33
76:38-68:19-62:55-71:17-64:02
レース振り返り
□目標
今回は、自分なりにこのタイムでゴールしたいというチャレンジ目標(何もかもうまくいけばいけるかもしれないタイム)、第2目標(直前のレースからおそらくいけるだろうというタイム)をしっかりたて、セミナーで学んだ計算式などにより区間ペースを計算して臨みました。
□補給
補給はアスリチューンのエナゲイン(通称 赤)とポケットエナジー(通称 黒と白)をベースにして、ほぼ10キロごとにとりました。またMAURTEN DRINK(モルテンドリンク)を前後半それぞれ500cc飲みました。さらに眠気払と集中力維持のためCNC(Catalyst Natural Caffeine)やオルガニックジェルを持ったので、エイドにあるものはスイカ、レモン、おにぎりを食べただけです。
□レース展開
序盤は、チャレンジ目標を達成するためのペースで走りました。このペースを維持するためにエイドで足を止めず、補給は歩きながらすると決めていましたが実践できました。
その後、30キロ辺りから痛みが出たため20秒程ペースを落として走りましたが、50キロ通過するまでは計算した区間ペースから大きくかけ離れていなかったので、チャレンジ目標達成に一縷の望みを捨てずに走ることができました。
54.5kmの大エイドでの滞在時間によるロスタイムが予定より大きくなり、この時点でチャレンジ目標は無理と諦めました。しかし私にとっては後半走るために必要な休憩だったので仕方がないと思ってます。
□今走れるペースを維持する
後半はセミナーで、辛くなったら・・・
後編に続く