灼熱のみちのく津軽ジャーニーラン その7〜そして188km完走〜

灼熱のみちのく津軽ジャーニーラン その6〜準備が足りなかったこと〜

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灼熱のみちのく津軽ジャーニーラン その6〜準備が足りなかったこと〜 はこのように終わりました。

この辺りは延々と真っ直ぐな道を進みます。周りは林檎の木か田んぼの単調な道が大半ですが、私はあまり気になりませんでした。コースアウトを気にする必要はないし、車道とセパレートされた箇所が多く安心して進めました。

CP8の「道の駅つるた」では、地元のランニングクラブの方が声をかけていただき、記事を読んで くださっているなどお話しいただきました。

あと32km。

 

そのあとの32kmが途方もなく長い道のりでした。

まずCP9の松の湯交流館まで20.9kmです。

CP8を9時26分にスタートして、CP9到着は14時38分ですから、この区間は暑さとの戦いでした。

スタート直後はコンビニが点在していたので、氷など購入していましたが、舟橋の交差点を左折して110号線に入ると自販機もなくなってしまい困っていたら、しばらくして場外馬券場のような建物付近に自販機を見つけ水を買うとキンキンに冷えていて、頭や首筋にかけると気持ちよかったです。

前話でCP8までは単調だけど安心して進める道だと書きましたが、CP9に向かう110号線はこの画像のように白線内側部分がほとんどない箇所や、白線の内側はすぐ側溝になっている狭い道なのに、大型車が結構なスピードで通過するので、怖かったです。

親切な車が多く、大半は、反対車線にはみ出して、ランナーとの間隔をしっかりあけて通過してくれますが、ちょうど反対車線から車がきて私の横あたりですれ違う時はそのまま通過せざるを得ないから結構近いところを通るのでヒヤリとしました。

白線の内側も凹凸があるので、疲れ切った身体では躓くこともあるので、この道は回避出来ないものかと、口にするランナーも多く、私自身もこの道通過時は不満たっぷりでした。

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境松駅までくると、もう2km弱でCP9です。

モノクロがぴったりの単線を通過すると、徐々に古い町並みが近づいてきました。

前話で書きましたが、コース上の街についても調べてなかったので、黒石が観光地であることも知りませんでした。

子どもの頃によく見たような町並みを楽しみながらCP9に到着しました。

名物の焼きそばをいただき休憩短めにスタートしました。その頃、足の浮腫みが酷くなったのか座ったりして動かないと、始動時が大変辛くなっていたのです。その足首の痛みと足底の痛みは昨日までの痛みと変わってきて体重かけると痛いレベルになってきたので、これ以上悪化させるわけには行かず、そもそも進むのが精一杯の状態になってきました。

途中まで歩きでも速い時だと時速7kmくらいで進んでいましたが、この辺りではそのような状態から時速4kmくらいの普通の歩きしか出来なくなりました。

時速7kmで歩いていると、走ってるランナーともさほどスピードは変わりませんが、この辺りでは私を抜いていったランナーは少しすると見えなくなります。

ゴールまであと10.8km

CP10までたったの4.9km。

ここまでくればもうカウントダウンだと思いましたが、ここからも強い日差しと高い気温に苦しみました。脚の痛みとちっとも進まない距離に嫌気がさし塀にもたれかかることもあったけど、日差しが強くてちっとも休めない。

CP10にようやく到着し、水分補給して、いよいよゴールを目指します。

たったの5.9km

この頃は、中々距離が進まないから距離は意識しないようにしました。

代わりに時間で考えるようにしました。あとゆっくりでも90分歩けばゴールに辿り着く。

しかし、時間で考えるようにしたら、今度は時間が気になりダメでした。。

さっき時計を見てから10秒しか経っていないとか何度もありました 笑

そんな笑い話みたいな状態でしたが、意識が半分飛んでいました。眠いのとは少し違うと思いましたが、実際眠かったのでしょう。

岩木山が遠くに見えました。

様々な位置から私たちランナーを見守ってくれた山です。

橋を渡っている時に、私の名前を呼ぶ声でハッと目が覚めました。呼びかけに答えると、私自身が誰で何のために今走っているのかを思い出しました。

今回は多くのランナーやボランティアの方と話しました。その一場面一場面良い思い出です。

ゴールはもうすぐ。

あと少し身体を運ぶだけで終了です。

ちょっと終盤は分かりにくい箇所あり、地図を調べていると車から大きな声で教えていただいたりしてゴールが見えてきました。

青森の方は温かい。

それが今回188kmの道のりで感じたことです。

ゴール時はとにかく早く身体を休めたい。ホテルのベッドに横になりたい。という気持ちだけでした。

もちろん、一晩寝たらゴール出来たことは嬉しくジワジワきましたが、ゴール時はそのくらい疲労困憊でした。

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今回は川の道同様、制限時間が緩いので後半動き続けることが出来ればゴール出来ることが分かっていたので故障するほどの無理はしないように進みました。それでも苦しかったです。

暑いから熱中症予防や、胃腸障害を起こさないように気をつけたので、最後まで胃腸の調子はよく食欲もありました。この点は上出来だったと思いますが、なぜ60km過ぎで左足首などに痛みが出てきたのかはレースが終わってから振り返りをすることで分かってきましたが、まさかこのようなレースになるとは思いませんでした。

終盤、足首周りの痛みが最初の頃の痛みと質が変わってきた理由も分かりました。

しかし、70kmで走れなくなりながら、この暑い中をよく118kmも歩いてゴール出来たと思います。

リタイアは一瞬も考えていませんが、とにかく時間が長かったです。

その6で書きましたが、ジャーニーランを楽しむために必要なことを今回気付きましたが、もっともっと楽しむ気持ちが大事だと思いました。

その8で、今回のトラブルの原因と現在の状況について書いて終わります。

灼熱のみちのく津軽ジャーニーラン その8〜アグレッシブデザイン日焼け止めの効果と痛恨のミス〜



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