10月27日に中国湖南省で開催されるIAU世界ウルトラマラソン協会公認大会のChangan Ford Ultra-Challenge 2018(100km)を走ってきます。
2016年ゴビ砂漠を舞台に開催された時のスタート会場(主催者提供)
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以前も記事に書いたように、中国では最近ウルトラマラソンやトレイルレースの人気やレベルアップが凄い勢いで進んでいると聞きました。
ただそれは人づてに聞いた話であり、自分自身の目で見て、身体で感じたいという気持ちが湧き出てきた頃に、知人から、このレースに私を招待選手として推薦したので、ぜひ参加して中国の勢いを感じてきてほしいと連絡がありました。
もともと中国のレースに興味を持っていたので、またとないチャンスです。
ただ即決はできませんでした。
理由は大会日程で、その大会開催日は、神宮外苑24時間チャレンジの2週間前なのです。
神宮外苑24時間チャレンジは2016年、2017年と50代になってから連続して自己ベストを出している大会ですごく楽しみにしているレースなのです。
私は回復が遅いので、100km走ると2週間ではコンディションを戻すのは困難であり結構迷いました。
ただ、子どもの頃も大人になっても、たまに思い出すのは、やらなかった後悔です。特に中学時代に陸上部の幼馴染から市内駅伝大会のメンバーとして走ってほしいと言われたのに、Cチームで走るのなんて嫌だと変な見栄から断ったことは今でも思い出します。ほんとはその駅伝走りたかったのです。
冷静に今後の自分について考えると、世界トップレベルの選手と一緒に行動し、ウルトラマラソンに限らず様々な分野でエネルギッシュに急成長している中国の大会を肌で感じることは様々な面で大きい。
そもそも自分自身、この100kmレースを走りたいのかどうか自問自答すると、『走りたい!!』のです。
で、あれば出ない選択はありません。
神宮外苑のことは、このレースが終わるまでいったん忘れようと招待をお受けすることを決めました。
楽観的に考えるなら24時間走→100kmよりは、100km→24時間走の方がまだコンディショニングしやすいように感じます。
4月のチャレンジ富士五湖100kmから10日後スタートの川の道フットレース254kmは、途中抜けきっていない疲労から膝裏に痛みが出ましたが完走しました。
逆にどのくらい回復できるのか楽しみです。
2016年ゴビ砂漠を舞台に開催された時のフィニッシュ地点(主催者提供)
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さて、この大会について主催者サイドの方からいろいろ教えていただきました。
大会の目指す方向性

2016年ゴビ砂漠を舞台に開催された時の石川選手のフィニッシュ(主催者提供)
中国内における、ウルトラマラソン大会の先駆者となるべく、IAU(世界ウルトラランナーズ協会)を筆頭に海外の各協会と連絡を取り、正規な形で世界に発信できる大会を目指しています。
理由として、中国内にも多くのウルトラマラソンの大会はありますが、IAU,CAA中国田経協会(陸連に当たります。)の大会承認を得ている大会はありません。
その中で、本大会は、唯一IAU、CAA、両協会より承認されている大会です。またCAAがまだ諸事情により、IAUに加盟していない中、両協会の橋渡しにもなっている大会です。
大会そのものは、世界各国より、世界トップランナーを送って頂き、中国のランナーにウルトラマラソンを理解してもらえる様、また、一般ランナーも体験できる大会です。
また、本大会は2015年より2018年までの3年間この様な大会を行なっております。2015年からIAUと連絡を密に取り、中国におけるウルトラマラソンの世界選手権開催を目指しています。
大会の魅力

2016年ゴビ砂漠を舞台に開催された時のコース画像(主催者提供)
2015年(50Km)、2016年(50Km,100Km)は、ゴビ砂漠を走るウルトラマラソンを開催しました。2017年(50Km,100Km)は、プレ世界選手権として、雲南省撫仙湖にてロードレースを開催しました。この様に、中国各地にて、中国の魅力を活かせた大会作りを行っています。
コース
画像は主催者からの案内に掲載のキャプチャーです。
コースはスタート・ゴールは違いますが、中盤から周回コースになります。高低図を見るとさほど大きなアップダウンはなく走りやすそうなコースです。
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しかし、今年は本数は絞っていますが、4月からウルトラマラソンを平均月1本走っています。
- 4/22 チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン100km 9年連続完走
- 5/3-5 川の道フットレース(254km)
- 6/2 ゆめのしま6時間走(61.3km)3位
- 6/24 サロマ湖100kmウルトラマラソン 7年連続完走(うち5回sub9)
- 7/15-16 みちのく津軽ジャーニーラン(188km)
- 9/15-16 うつくしま、ふくしま。ジャーニーラン(122km) 4位
- 10/26 Changan Ford Ultra-Challenge 2018(100km)
- 11/10-11 神宮外苑24時間チャレンジ
38歳の時に初めて走った10kmレースは当時の私にとって途方もない長距離でした。その私が100kmを超えるレースを走っているなんて当時の私は想像もしていませんでした。
また5年前に安定・安全に目的地に向かう謂わば大型客船から強風が吹いたら転覆してしまうような小型ボートに乗り換え、自分の好きな方向に漕ぎだすような人生を選んだわけですが、そんなことも38歳の私は想像できなかったでしょう。
同じようにこれから10年後どころか3年後にどう変わっているかも分かりません。でも今までがそうであったように、自分が進みたいと思う方向に進んでいくつもりです。自分が進みたいと思えば、色々繋がっていきます。困難なことがあればどう乗り越えるか考え行動すれば良い。今回の中国遠征もきっと何かに繋がっていくことでしょう。
今回日本から16人のランナーが行くと聞きましたが、志の高い方々との出会いは非常に楽しみです。