この週末に開催された神流トレイルのロング(40km)に参加した石塚さんは6:03:08で走り、女子総合5位年代別(45歳以上)で1位になりました。
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石塚さんからのメッセージにはこのような言葉が添えられていました。
奥武蔵の練習や午後練の動きを思い出しながら上りも下りも力まず楽に走る事を意識したのが良かったのだと思います。
記録証を見て自分でもびっくりでしたが、嬉しかったです。
さらに1つ1つ積み上げながら頑張ろうと思います。
そのメッセージに対して、良い走りのイメージは定着させてもらいたいので、「上り下りに意識したことを言語化するとどんな感じですか?」と返信しました。
というのも奥武蔵や午後練でアドバイスしている動きはたくさんあります。石塚さん自身が、特に意識したことを振り返ることで記憶に残るし、記録にも残ります。
もったいないケースは、レース中、レース後には言語化できるくらい良いイメージが出来上がっているのに、振り返らないことで忘れてしまうことです。
石塚さんから、このような答えが返ってきました。
(奥武蔵練習会)
上りは無理に登ろうとして余計な力を使わない。体の前傾をいつもより意識する。足をつく位置を体の真下(感覚としては意識より近くにする方が体の真下についている感じ)にして上半身が遅れないようにする。心拍が上がり過ぎないように一定のリズムで小刻みな歩幅で上る。林道など走れる上りは骨盤を大きく動かす意識(足が自然と前に出る)で、疲れてきたら腕振りだけがんばる。
下りは体がブレないように体幹を意識する。
上半身をリラックスして腕振りでリズムをとる。気持ちいいスピードで走る。
上りも下りも腹筋を前に出す意識は持っていました。
上手く言語化できませんが、こんな感じです。
最初は体も足も重かったのですが、練習会でやった事を思い出していくうちに、余計な力を入れなくても動き続ける事ができました。ゴール後のダメージもほとんどなく、自分でも上手く走れたのだと思いました。
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(織田フィールドでの練習会)
こちらは7月の奥武蔵練習会での振り返りです。
記事全文はこちらをお読みください。
石塚さんは自分の課題についてメッセージにこのように書きました。
トレイルとロードは違うと思いながらも、ロードでは思ったような走りができません。上り下りは好きなのですが、平地になるとどうして?と思ってしまいます。何が足らないのかをしっかり考えて意識しながら、ロードが少しでも速くなるようにこれからも練習します。
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今日の練習会終了後にこのようなアドバイスをしました。
なぜ上り下りは得意なのに平地には苦手意識があるのか?動き方や意識を含めて差異を考えてみてください。その差分にきっと答えがあるはずです。深掘りしてみてください。
数時間後にこのようなメッセージが届きました。
帰りに新澤さんのお話にあったトレイルとロードで何が違うのか考えてみました。上りは自然と前傾ができ自然と軸足にのって走れる。下りはブレないように体幹をしっかり使えている(=腹筋が使えている)だから楽に走れる。
でも平坦になるとこの点ができていない。いつも意識する前傾と腹筋を使ったフォームをもっと強く意識を持つ必要があると思いました。
ずっと同じ動きをし続けるロードに苦手意識を持っている気持ちも切り替えてみます。体の使い方やちょっとスピードを変える事で心拍の上がりや体の負担をコントロールできるのではないかなど今後試していこうと思います。
1つ1つ積み上げながらロードもトレイルも楽しく走れるように頑張ります。
教わるより自分で気づいたことの方が数倍力になります。
『年代別1位おめでとう!!』 でメッセージが終わってしまっていたら、今回の気づきには繋がっていないかもしれません。
なぜ出来ないのか?なぜ出来たのか?などを深掘りしていくことはとても大事です。
レースや練習の結果や気づきをしっかり振り返り、目標達成に向けて現時点で足りないことをどうやって足していくのか考えていくことで力がついていきます。
練習会後の時間がない中で、全員集まって一人一人振り返りをしてもらっているのはこのような理由です。
せっかく練習会にきていただいたのだから、たくさんのことを身につけて欲しいのです。
石塚さんの走りを見る限り、ロードの力もしっかりついていますし、このような振り返りができるのだから、これからのロードシーズンも良い走りができるでしょう。
ウルプロメンバーのレース結果について書いた記事はこちらです。合わせてお読みください。