男子マラソンの世界の流れや実情を知るために昨年、国際陸連公式ページ掲載の数値を使用して上記の記事を作成しました。
このような記事は継続性が大事なので、同じような視点から2018年版を作成しました。
かなり手作業になりましたが、自分自身意外だと思う発見がいくつかありました。結構漠然とイメージしていることって多いと感じました。
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まず、いくつか質問をするので、記事を読む前に少し考えて見てください。
質問1
世界記録を出した選手の国籍と名前、おおよそのタイムを知っていますか?
質問2
2018年男子マラソン世界ランキングTOP10にもっとも多くの選手を出している国はどこですか?
質問3
2時間10分を切るランナーをサブ10ランナーと言いますが、2018年に世界で達成したランナーはどのくらいいて、そのうち日本人はどのくらいいると思いますか?
質問4
昨年大迫選手が日本記録を出しましたが、このタイムは2018年世界ランキング何位くらいだと思いますか?
質問5
TOP100の選手のうち国別占有率を比較すると日本は何位になると思いますか?
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個別に回答は書きませんが、表を2つ作ったので見てください。手集計なので多少誤りがあるかもしれません。また元データに集計上の誤りがあるかもしれません。例えば148位、149位の選手は同一選手のような気がしますが、元データをそのまま使用しています。
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2018年の記録をみると、ケニアのキプチョゲの2時間01分39秒はダントツですが、2位は2時間04分で大迫選手の記録と2分以内なのです。
TOP100で比較すると過半数はケニア人選手ですが、意外だったのはTOP10中8人はエチオピア選手なのです。13位までにエチオピア選手が10人名を連ねています。
日本も頑張っていて、世界でsub10(2時間10分切)をしている選手の10%は日本人選手です。
また、最初の表の右側の数値の意味は、オリンピックや世界陸上は各国3名を上限にしていますが、各国3名を上限にして世界ランキングを作ると大迫選手は10位、設楽選手は12位、井上選手は14位に相当するタイムだということです。
まだまだ世界との差は大きいという人はいますが、漠然と世界との差は大きいというより、このような統計値を見て考えると見え方は変わってくるような気がします。