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ここまでは前置きで、タイトルでいうと『災い』の部分です。ここから『福』について書きます。
ただ、このことがレース中に大きな気づきを生みました。
それが、15km辺りの気づきです。
10-15km辺りでケイデンス(ピッチ)がかなり上がっているのは上記画像でもよく分かります。それが15km付近でスッと落ちていますが、その時の気づきを紹介します。
これは私の今後の走りにも繋がることです。
私は以前「膝を前に出す」ことで走りが変わるという記事をいくつか書いています。
記事は私のページ内検索で「膝」と入れるといくつ出てきます。
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最近のウルプロ練習会では、この「膝を前に出す」意識を持たなくても良いような動きをアドバイスしています。それは肩甲骨が動く腕振りの定着と、その腕振りにより勝手に(オートマチックに)骨盤が動くような日頃のトレーニングです。
そもそも「膝を前に出す」というアドバイスは、走りながら骨盤を動かす意識を持つのは難しいので、比較的意識しやすい膝を出すと伝えていたのです。
この動きは、腰の位置が高いことが前提です。それは腰が落ちていると骨盤は回らない(動きにくい)からです。その腰高のフォームを作った上で膝を前に出すと骨盤は前に出ます。(骨盤が回ります。)骨盤が前に出る(回る)とストライドは伸びます。ストライドが伸びれば(ピッチが同じなら)スピードは上がります。
また膝を前に出す意識を持つことで、膝下の力が抜けて膝より前に足を投げ出すような走りが修正できたメンバーもいます。
私自身、最近は下半身への意識をほぼ無くして上体の動きに合わせて下半身がついてくるイメージで走っていますが、今回は(上体が固まっていたことから)どうにもこうにも思うようにペースが上がらないので、15km辺りで膝を前に出す意識を持って動いてみました。
すると個人アカウントに書いた『それまで一生懸命走って付いていた集団のペースがいきなり楽になりました。』の状態になりました。
その時の感覚は、自転車のペダルを漕いでいるかのようなスムーズな回転運動をしているかのようでした。
膝を出す意識を持ったことで、骨盤が動きやすくなったのです。その動きに合わせて、固まっていた肩甲骨の動きも出てきたのでしょう。
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そこからしばらくは気持ちよく走ることが出来ました。
今回は1月に入ってから体調を崩したことから終盤のスタミナに不安があったので、序盤1時間27分で走り3分の貯金を作り30km過ぎにはキロ4分半に落ちることを許容すると考えていたので、30kmからの落ち込みは想定内でした。
この動きをしなければ、多分ハーフ辺りでキツくなったと思います。
この2枚の画像は31km辺りですが、30km手前で右腹が痛くなり腹圧を落としたことで、腰が落ちたのがよく分かります。これで腹圧が保てていれば腰が上がるのでペースは保てたでしょう。
前日の転倒は不注意としか言いようがありませんが、そのことがなければ、膝を出すイメージを持ち、肩甲骨と連動させた今回の感覚を掴むことは出来なかったのだから、災い転じて福となす。というより、『転んでもただでは起きぬ』の方がぴったり来るように感じてきました。
なぜレース前に・・・とか、あの時もっと頑張れなかったのか、とか悔やんでも何も変わりません。
その時できることをしようと足掻くことで何かを掴むことができる。と今回も感じることが出来ました。
まだ右上半身の張りは強いので引き続きケアはしていきますが、下半身の張りは良い張りなので、疲労が抜けてくれば良い状態になりそうです。
今週はペースを上げずにゆっくりと走りますが、その際この動きを再現してもう少し伝わりやすい言語化を模索してみます。