こちらの記事をFacebookに投稿したところ、私と同じように疑問に感じていた方が多かったようで、投稿から9時間ほどで多くの方からページへのアクセスをいただきました。
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4,300リーチはさほど多くのないのですが、エンゲージメント率48.8%(2,100÷4,300)はかなり高いです。
エンゲージメント率が高いということは関心の高い投稿だということです。
さて、記事を読んだウルプロの女性メンバーからこのようなメッセージをいただきました。
(サブ3.5のメンバー 今回のゼッケン番号 20080番台)
(サブ3.5まであと少しのメンバー 今回のゼッケン 20100番台)
(サブ3のメンバー 今回のゼッケン番号 20400番台)
大会によっては申告タイム順に整列しますが、残念ながら、前に並びたいがために明らかに出せないタイムを申告するランナーも少なくありません。
その点を考えると青梅マラソンが行なっている昨年のタイムで決めるのは合理的だと思います。ただ人気大会なのでエントリーが難しく走れないケースもあるので、昨年のタイムだけではなく、違う要素も盛り込んだら、青梅マラソンが目指している安全面はより向上すると思います。
フルマラソンなら、その大会だけではなく、他の大会のタイムを申告できますが、30kmレースは少ないのでそこが主催者として難しいところでしょう。
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ただ、フルマラソンのタイムを換算して並べ直す作業はさほど時間のかかるコトではありません。
青梅マラソンのタイムでフルマラソンのタイムを予測
こちらは以前書いた記事ですが、かなり近似値になると思います。
この要素を取り入れれば、フルマラソンで2時間30分を切るランナーの前に、4時間を超えるランナーが来ることはなくなります。
これは速いランナーだけに良いことではありません。例えばキロ6で走るランナーにとって後方から身体が接触するくらいの間隔でキロ3分少々の速いペースでガンガン抜かれたら怖いし、自分のペースも分からなくなってきます。オーバーペースになれば途中からグダグダになってしまうかもしれません。適正な位置からスタートした方がペースは守りやすいので、タイム的にも良くなるし、気持ちよく走れると思います。
青梅マラソンのコースは狭いことから、自分の走力より遅い位置に配置されてしまうと、スタートロスが大きいだけではなく、スタート後にランナーを抜いても抜いても自分の適正ペースで走るのは難しくなります。
極論になりますが、速いランナーから遅いランナーへ綺麗に並べたなら、スタートの号砲と同時に自分より前にいるランナーは自分より速いランナーだから、少しづつ前のランナーとの間隔は広がっていきますから混雑など発生しません。
整列時には先頭から最後尾まで1kmくらいの長さになり、両車線を使ってびっしりランナーがいたとしても、最後尾がスタートラインをまたぐ20分後には先頭は6km以上先に進んでいます。
四角形の面積で考えると、幅が片側車線になり半分になったとしても、長さは6倍以上になっているのだから、面積は3倍以上になります。それ以降も徐々に面積は広くなり人口密度は徐々に減っていきます。
しかし、実際は終始混雑の中で自分のペースで走ることが出来なかったと話す方は少なくありません。
その理由をイメージするために、極端な例えになりますが、キロ6分で走るランナー集団が、彼ら彼女らより速いランナーの前からスタートしてコース幅一杯に横になり壁のように走っていたなら、その後ろを走る、キロ4分、キロ5分のランナーはキロ6分でしか走れません。
そこで無理してでも抜かなくてはと、接触するくらいの間隔で前に出ると、キロ6分のランナーは驚き、ペースは落ちます。前のランナーがブレーキをかけると、後ろはブレーキをかけねばならないから次から次へとブレーキをかけます。高速道路で事故発生でもないのに止まるような渋滞になる原因は、不必要なブレーキだったり、急加速急減速を繰り返す自動車のせいだと聞いたことがあります。
もし、キロ6分のランナーが、最初からキロ6分の位置で走っていればこのようなことは発生しにくくなります。
また、キロ6分のランナーが後ろに迷惑をかけないように、スタート直後キロ5分で走ったとすると、登り傾斜になった頃には疲労困憊になりキロ7分まで落ちるかもしれません。前を走るランナーのペースが徐々に落ちてくると、後ろのランナーのペースも落ちやすくなります。これも高速道路のブレーキの例と同じことになります。
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話を戻して、どうすれば良いかは主催者が考えることですが、私が主催者サイドであるならば、このようにします。
①前年の記録(もしくは前々年の記録)
②フルマラソンのタイムを1.42で割ったタイム
③ハーフマラソンのタイムを1.48倍
*ハーフマラソンに関しては、2.1倍するとフルマラソンのタイムに近くなりますから、2.1倍した上で1.42で割ると1.48倍になります。
倍率など仮の数値で計算していますが、主催者が妥当性があると思う係数を使えばよいのです。
また②③は、①を前年の記録にするなら合わせて過去1年間にする。①が前々年までOKなら同様に過去2年間にする。
①②③の一番良いタイムをそのランナーのタイムにして、それを並べるだけですから、さほど作業量は増えないと思います。
記録証提出に関しては、フルマラソンサブ3.5レベル以内のタイムを申告をしたランナーだけで良いでしょう。
合わせて取り入れたら良いと思うことは、つくばマラソンのようなウェーブスタートです。
青梅マラソンは号砲から最後尾ランナーがスタートラインを跨ぐまで20分間かかっているのだから、大きく4つのグループに分かれて、11時30分、11時35分、11時40分、11時45分にそれぞれスタートすれば、交通規制の影響はないし、グロスタイムにこだわるランナーにとっても無理に速いタイムを申告する必要もなくなります。
1ブロック3,000人程度ならスタートにさほど時間はかかりませんし、前がふさがっていないのだからスムーズにスタートできます。
また、交通規制が10分余計に取れるなら6つのブロックに分ければ良いでしょう。
前のブロックがスタートしたら、次のブロックのランナーは5分間かけてジリジリとスタートラインについてからスタートする。
前からキロ5分未満、5分半未満、6分未満、6分以上といった感じでなれば、スタート後に前のブロックのランナーには本来追いつかないわけなので混雑は緩和するし、無理な追い抜きなども減少します。
試行錯誤を繰り返すことで、事故発生を防止してきた素晴らしい大会だからこそ、リスクの芽は早め早めに摘み取り改善策を検討して欲しいです。主催者にとっても安全な運営は最重要テーマですが、ランナーにとっても安全にストレスなく走れることは大事なことです。