東京マラソン走られた方、ボランティアとしてランナーを支えた方、応援でランナーの背中を押した方、雨の中お疲れ様でした!
私は両国辺りで応援していましたが、指先が悴んだり鼻水が出てきたりで、薄着で走っているランナーは大変だろうと思いながら応援していました。
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この寒さに、低温の雨の中を走った2013年4月開催のチャレンジ富士五湖を思い出しました。100km初挑戦から6回連続してサブ10(10時間以内)で走っていた私は前年のサロマ湖で8時間台で走りましたが、初めて10時間を超えてしまったレースです。
手袋は濡れて全く役に立たず、指先が動かず、補給するのも苦労しました。軽い低体温になり序盤からお腹を壊して何回もトイレに行きましたが、そんな状況でしたが粘ってギリギリ10時間以内のラインで踏みとどまっていました。しかし85kmくらいでまたお腹がおかしくなり、トイレに行ったら10時間切りは無理になるけどやむなく入りました。
座った時にサブ10終わった。というガッカリした気持ちもありましたが、ホッとした気持ちもありました。
それはトイレに間に合ったという気持ちだけではなく、10時間以内で走らねばという自分自身が勝手に作ったプレッシャーから開放されたからです。
続けるって難しいことです。
その極寒のレースで記録は途絶えるも完走したことでいろいろ学びました。しっかりウェアリングを工夫して自己ベストを出した人もいて、自分の準備が不十分だったことが分かり次に繋げることが出来ました。
今回、私は東京マラソンを走ってませんが、失敗を生かせたことがあり紹介します。
木曜日にEXPOに行く時に履いていたのは通気性の良いアンダーアーマーのシューズでした。
(ソックスが見えるようにズボン捲ってますが短パンで行ったわけではありません。)
指先のアッパー素材が薄く、網目が大きく天気の良い時は快適ですが、雨の日のタウンユースでは履いてはダメなシューズでした。
このシューズで会場に向かってしまったのです。。
自宅を出て駅に向かう途中で降り注ぐ雨と、跳ねた雨水によって早々にソックスが濡れてしまったのです。
雨だからとペーパー素材を使ったソックスのアールエル ワイルドペーパーを履いてきたのでぐちゃぐちゃにはならなかったけど、乾く暇なく濡れ続けるわけなので、濡れた感覚は不快でした。
昨日はその失敗を生かして、何を履いて行こうか靴箱を見ると、防水のトレランシューズもありましたが、私はこのシューズを選びました。
買ってからほとんど履いていないHOKA チャレンジャーATR3です。
選んだ理由はソールが厚いから、多少の水溜りでも雨水の侵入が小さいと感じたのと、アッパー素材の網目が細かく良い感じだったからです。
ソックスは木曜日と色違いのアールエル ワイルドペーパーです。
今回、五本指のワイルドペーパーも発売したので、使用したら紹介します。
結構雨の中を移動しましたが、濡れた感覚はほとんどなく快適でした。
この時期、濡れてしまうとそこから一気に冷えてくるので濡らさないということが大事ですが、厚底のメリットはこんなとこにもあると感じました。
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昨日は応援した後、織田フィールドでウルプロ練習会をしました。
冷たい雨なので、自分の練習なら中止にしますが、走りたいメンバーもいるので雨対策をしっかりして参加してください。とメンバーページに投稿しました。雨の中でないと経験できないことはあります。
織田フィールドは東京マラソン開催中でもありほぼ貸切でした。
来週末も雨予報だからと装備の確認のために参加したメンバーは、ホットクリームではなく、ワセリンで大丈夫かと思ったが、脚の感覚がなくなってきたから、ホットクリームを買おう。と話していますし、手袋なくても平気と話していたメンバーも必要性を実感しました。
雨の中を初めて走ったメンバーは、晴れてる時とさまざまな点で違うという気づきがありました。
私自身も最初のアップで108秒くらいで走っているつもりが、118秒くらいかかって驚きました。1レーンに水溜りがあるので2レーンを走ったので2、3秒余計にかかることを勘案しても遅い。
これは寒さから身体が固まってしまった影響です。
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東京マラソンを走った方は、スタート前に冷たい雨の中で待機することで身体を冷やし固めてしまったことでしょう。
その状態でスタートすると、演出などから興奮状態になりアドレナリンから予定していたレースペースを保って走れるでしょうが、これは動かない身体を無理矢理動かしているのです。
例えばサブ3狙いの方は4’10-15/kmペースで走ったと思いますが、身体が冷えて固まった時にこのペースで走るには普段なら4’00-4’05/kmで走るくらいの力を使っていたのかもしれません。
もちろんサブ3狙いの方だから4’00-4’05/kmペースは多少速い程度のペースですが、そのオーバーペースの影響は終盤に出てきます。
サブ4くらいになると、序盤は混雑から思うようなペースで走れないので、オーバーペースにはならないでしょうが、このような隠れオーバーペースはサブ3ランナーも、サブ3.5ランナーも一緒です。
今回の低温の雨は走れている時は耐えることが出来ても、ペースが落ちてくると身体は一気に冷えてくるから大変です。
多くのランナーは、指先が悴んで、ジェルをポーチやポケットから取り出すことも出来ず、落としてしまったり封を開けることが出来なかったと話してますが、そうなるとジェルをとるのが面倒になりガス欠になります。
ただでさえ身体は冷えてるのに燃やすエネルギーがないと低体温症になります。
今回、20人弱のウルプロメンバーが走り、半分くらいのメンバーが自己ベストを出しました。
自己ベストのメンバーは、初サブ3から初サブ4.5まで幅広くいますが、タイムに関係なくこのコンディションで凄いことだと思います。
ウルプロには、ほとんどの練習会に参加するメンバーもいれば、遠隔地に居住している方や、仕事の関係などでほとんど練習会に参加できないメンバーもいます。ただ、参加できないメンバーも、メンバー情報ページを読むことで、練習会と同じメニューをしたり、練習会後に参加者がした振り返りコメントを読むなど情報共有をしています。
ウルプロメンバーがこのような状況でも自己ベストを出せるのは練習量が多いからではなく、目標達成に向けて自分に足りないことは何か?それはどうすればよいか?などを考え練習し力をつけているからです。
また、厳しい環境になっても、どのように対処していけばよいか考え実行する力がついてきているのです。
この記事を読まれた方にも是非して欲しいことがあります。
ウルプロメンバーには奨めていますが、レースで出来なかったことを悔やんだり反省することは大事ですが、出来たことも振り返ってみてください。
今まで出来なかったことが、出来るようになったことがいくつかあるはずです。
そして、出来なかったことは、何故出来なかったのか?出来たことは、何故出来たのか?を出来るだけ深掘りしてみてください。
その振り返りはきっと次に繋がります。
終わったことは忘れよう。では同じ失敗を再び繰り返します。