前話ではJ.OさんとI.Hさんを紹介しましたが、今回は名古屋ウィメンズマラソンでサブ3.5(グロス)を達成したM.Oさんを紹介します。
(画像提供:M.Oさん)
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M.Oさん(52歳)ランニング暦:8年(ウルプロ在籍期間:2017年10月から1年半)
□月間平均走行距離
入会前も入会後も距離は変わらずだいたい200km〜230km
ただし、ここ数ヶ月はUTMFに向けてのコース試走などにより330km
□フルマラソンタイム
ウルプロ入会前3時間35分10秒(2013年 東京マラソン)
ウルプロ入会後3時間28分35秒(2019年 名古屋ウィメンズマラソン)
2013.2東京で3:35:10を出したあと、2014.3の名古屋でサブ3.5をねらうも走り過ぎて左膝半月板損傷で膝が腫れ2014.6半月板の手術。リハビリして走れるようになってきた頃には右膝も痛くなり2015.12には右膝の手術。その後のフルのタイムは4時間切るのがやっとで、同じように走っていたのではこれ以上速くならないと思い2017.10にウルプロに入会しました。
(*入会前はサブ4ギリギリだったのです。)
□目標達成のためにしていること
新澤さんのパーソナルを受けてからウルプロに入会しましたが、それ以前もランニングフォームについては色々な場所で教えてもらっていましたが、前傾姿勢とか骨盤を動かすとか丹田に力を入れるとか、そんなコト言われても結果的に何も変わらなかった。
新澤さんにパーソナルや練習会でみていただきアドバイスを受け、動画をくりかえしみるだけではなく、具体的にどうしたらフォームが良くなるかの意識の持ち方を教えてもらったことからフォームが変わりました。
日々『どうしたら楽にスピードが出るか?楽に走れるのか?』を意識して走るようになりました。
具体的には、おなかを伸ばすとか、胸とおなかを前に出す、肘をコンパクトに降ることで楽に肩胛骨を動かすと骨盤が動く、左右の脚の出方が違うので右腕を少し後ろにひく意識、その他様々なことを、その時々で考えながら走るようになり次第に定着していきました。
一番驚いたことは、以前はシューズのかかとの外側がすぐにすり減ってしまっていたのが、今はかかとは全く減らなくなり、真ん中から前がすり減るようになりフォームが変わってきたことを実感しました。レース中もフォームを意識して、スピードが落ちてきたときにフォームの立て直しを意識するとぐっとスピードが上がる(もどる)のを体感してます。
また、毎回の練習会で目的や目標を考えてから練習会に臨むこと、振り返ってどうしたら良かったかとか、なぜ走れなかったのかとか色々考えることで次につながる練習ができるようになりました。練習が点と点ではなく、目標に向けて線でつながる練習になったと感じています。
仕事や家事、育児をしながら走るので、思うように走る時間がとれなかったり、くたびれていて思うようにスピードが出ないこともあり、がっかりすることもあるけれど、振り返ってみれば速く走れなかったときには理由がありました。
ただ距離を走ればタイムが伸びたのは最初のウチだけで、どうすれば速く走れるのか考えること、見直すこと、振り返ることが大事だと思います。
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□ランニング始めて変わったこと
もうタイムを伸ばすのは無理かなあと思いかけてたけど、今回の結果でまたやる気が出ました。諦めなければ夢は必ず叶うって、マラソンを通して思ったんです。
それってマラソンだけでなく仕事でも人生でも一番大事なことかなあと思うんです。夢や目標を持つことが一番大事で、目標を達成するためにどこをどうしたら良いのか、具体的に実現可能なプランを立てること、プランを実行すること、努力すること、振り返って修正することで目標が達成できるんだと思いました。これがマラソンを始めて学んだこと、変わったことでしょうか。
そして一番大事なのはやはり気持ち、モチベーションで、それを支えてくれるのが仲間だと思います。
□これからの目標
私のトップスピードは400m95秒より速くはどんなに調子がよくても出ないし、1kmも4’12″がPBです。どうにか1km4分を切ってみたいと思うけれどなかなか速くはなりません。ただフルマラソンを走るには1km4分で走る必要はないわけで、4’50″や4’45″で淡々と最後まで粘れれば3’20前半で走れるわけで、今回3時間28分35秒で走れたことがモチベーションとなり、また来シーズンはペースアップして別大マラソンで3時間25分を切るのが目標です。
□サブ3.5challengeについて
昨シーズンのサブ3.5challenge参加させていただき、同じ目標に向けてみんなでがんばったことが大きかったです。そして去年は果たせなかったグロスサブ3.5の悔しさがあったからこそ今年も頑張れたし。
本当はフルだけの練習をすれば1年かけてもっとスピードアップしていたかもしれないけど、4月から10月までウルトラやトレイルが続いたことから貧血で走れなくなりました。10月末の手賀沼ハーフは1時間47分かかり、つくばは苦しすぎて20キロでDNF。そこから鉄剤を飲んで体調が戻ってきて館山若潮マラソンは3時間39分と復活しました。そこからの名古屋ウィメンズマラソンでした。
直前まで山の練習が多くてスピード練習が少し足りなかったのが不安だったけど、自分を信じて、また新澤さんに教えていただいた補給もうまくいき目標達成できました。
□ウルプロについて
ウルプロは年齢も、それぞれの目標もいろいろな人たちが集まっていて、自分と違う考えの人やすごい人たちがたくさんいて本当に大好きです。走力が違ってもお互い励まし合ったり応援したり、仲間がいるからがんばれると思います。
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今回、M.Oさんは42.195kmをほぼ同じくサブ3.5を狙った諏訪さんと近い位置を走り苦しい場面で励まし合い二人で目標達成しました。
諏訪さんの紹介はこちら
M.Oさんから前日に補給やシューズのインソールを変えた方が良いかどうかなど質問がきましたが、緊張しているのだと思いました。直前にあれこれ足したいという気持ちになるのは仕方がないのですが、少しでも不安が消えるようアドバイスをしました。
M.Oさんは集中力があり本番の強さがあるから何とかすると思っていましたが、結果に繋がり嬉しいです。
今まで50代、60代の20人のウルプロメンバーを紹介してきましたが、結果を出しているということだけではなく、そこに至るアプローチにも多くの共通点があります。
まだ、紹介は続けていきますが、合わせてその共通点など紹介していきたいと思います。
50代・60代でも目標達成するために大事なこと〜ウルプロメンバーの実践12〜に続く