茨城100kは日本一フラットで風の強い100kmレース① から続く
50km通過は4時間17分
40-60km 1時間51分35秒(ave.5’34/km)
60km通過5時間09分59秒は、残り40kmを3時間50分かかってもサブ9できるので、よほどのことがない限り大丈夫と思いました。
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その目論見は60kmの折り返し後に一気に崩れました。それまでは湖面は穏やかでしたが、折り返して湖面を見ると白波がたっていて、その暴風が激しく私の行く手を遮るのです。
走り方を変えないと一気にキロ2分くらい落ちるような強い風はペースダウンばかりか、身体を冷やし気持ちも削っていきました。
すぐにnakedに巻いていたウインドブレーカーと手袋を付けて体温低下を防ぎました。
ただ、序盤から動きの悪い身体を動かすことで、サブ9はできる位置にいたから60kmまで頑張れましたが、タイム的に厳しくなると膝回りなど身体の痛みが出てきました。
このような時に痛み止めを飲むランナーは少なからずいますが、私は飲まないようにしています。リタイアした時に自力で移動するために1錠持って走っていますが、私が痛み止めを飲むときはレースを止める時です。飲まない理由は走りながら飲むと副作用があるからです。
そこからはその痛みが出ないスピードで走りましたので、私のレースは実質的に63km辺りで終わりました。
そこからは長かったです。
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罰ゲームか、というくらいの暴風は一向に吹き止まず、眼前に広がる景色はほとんど変わらない。過去に厳しいレースはいろいろありましたが、それらに匹敵しました。
60-80km 2時間06分29秒(ave.6’19/km)
もっと落ちたと思いましたが、トイレやエイドを除けばキロ6で走っていました。
ほぼ向かい風の中を走るわけですが、その風にも強弱があり、著しく強いときは早歩きした方が速いのではないか?と思い試してみました。また上体を倒して風圧に身体を預けて走ってみたり少しでも速くゴールするために色々試してみました。
ペースは遅くて中々先に進まないけど、前に進む限りゴールに近づきます。
85kmくらいで、これってサブ10も出来ないのではないか?という不安が襲ってきました。
実際はそこまで落ちることはないのですが、そんな不安になるくらい心身ともに疲弊していました。
2010年に初めて100kmを走ってからウルトラトレイルや、もっと長いウルトラマラソンなど含まずに今回24回目の100kmレースになりました。(正確には100.9kmと発表されていた。)
今回までの23レースは、8時間台7回、9時間台14回、10時間台3回です。
最後に10時間をこえたのは2014年4月なので5年間超えてません。その10時間オーバーの悪夢が脳裏を過ぎったのです。
結果的に100.9kmで9時間33分39秒ですから10時間超えを心配するようなレース展開ではありませんでしたが、安心したのは95kmを通過した頃です。
今回苦しいながらもこのタイムでおさまった一番の理由は脱水など内臓のダメージがなかったからです。風が強いから寒く感じる時もありますが日差しは強いので脱水リスクは高いと感じ、ゼッケンに貼り付けたモストバスキューラや携行保水パウダーを定期的に飲んだり、スポーツドリンクを飲むようにしました。苦しい場面では色々面倒になってくるので、取り出しやすいというのは非常に重要です。
また、ウインドブレーカーを小まめに着たり脱いだり、アームカバーを上げたり下げたりをして体温調節をしました。
また、完全に気持ちを切らさないように、カフェイン入りの、アスリチューン・ポケットエナジー試作品を飲みましたが、胃腸への負担を感じることなく摂取できました。胃腸が弱っている時にカフェインをとるのは、嘔吐などのリスクもあるので、今回内臓系統のトラブルが全くなかったのは良かったことです。
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ゴールすると、アスリチューン・アグレッシブデザインサポートランナーの安曇さんは既に着替えてましたが、この強風の中で昨年のサロマより良いタイムで100km通過して7時間台でゴールしました。
女子の表彰式までだいぶ待機時間が長かったので、いろいろ話しましたが、ホント強いアスリートです。その話の中で一番頭に残ったことを近日記事にしようと思います。
女子2位はウルプロの宮島さんです。昨年11月のつくばでサブ3しましたが、今回のタイムもPBです。昨年のUTMFは総合10位ですが、今年も頑張って欲しいです。
今回、日本一フラットなコースの100kmマラソンというコピーに惹かれてエントリーしました。同じような方は少なくないと思います。北浦の風が強いのは知ってはいましたが、想像以上でした。
来年出るかと問われたら、60kmから100kmまでほぼ強い向かい風というコースレイアウトが変わらないと走りたくないというのが現在の率直な気持ちです。
フラットでタイムが狙いやすい大会にするなら、60kmの折り返し付近からスタートして、そこに戻るレイアウトにしたら良いと思いますが、スタート・ゴール会場を変えるのは主催自治体の関係から難しいでしょう。
ただ、アップダウンの厳しい野辺山ウルトラや、暑い時期に開催される100kmマラソンを走るウルトラランナーはたくさんいるのだから、強風という困難な状況にチャレンジしたいランナーも少なくないと思います。
日本一(?)の暴風に挑戦するウルトラランナー来たれ 的な。
今回は第1回大会ながら、荷物渡しやゴール後のもてなしなど細部にいたるまで素晴らしい運営でした。ちょっと誘導が分かりにくい場所もありましたが、来年以降はどんどん改善されていくでしょう。
昨日のレース終盤はもう絶対に走らない!って思いましたが、文章を書いてるうちに、疲労が抜けてる時なら暴風に負けずに走るのも面白そうという気持ちに少しなってきました。
キツイことはどんどん忘れてしまうのです。。
身体のダメージは靴擦れから接地が悪かったからか、膝回りがまだ痛いけどしばらくすれば抜ける痛みです。
次は2週間後に昨年も走ったトラック競技を今年もエントリーしていますが、状態が悪いなら走りません。4月のチャレンジ富士五湖は8時間54分のコースベスト更新目指して走ります。
主催者・ボランティアの方々お世話になりました。また過酷な風に立ち向かったランナーの方、お疲れ様でした!!
だいたい私は上位3%ほどの順位が多いのですが、今回は10%です。3%は20位くらいですが、絶好調でもその順位には入れません。かなり強いランナーが集まった大会だと感じました。