先日、男性のsub3は3.1%・・・という記事を書きましたが、女性のsub3は0.4%とあまりにも少ないので、同じ上位3%程度に相当するタイムの3時間30分以内(sub3.5)で調べてみました。
データは同じく、先日発売した月間ランナーズ別冊付録の全日本マラソンランキングを使用しました。
□全日本マラソンランキング
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ウルプロにもsub3.5を目指している女性ランナーは多いですが、sub3.5を達成しないと参加できない大会があります。
私が把握しているだけでもいくつかの大会が浮かびますが、例えばこのような大会の参加資格を得ることができます。
さいたま国際マラソン(代表チャレンジャーB)
(主な条件)陸連登録者として、2017年12月1日以降の公認競技会で3時間30分以内(グロスタイム)の記録を出した女性競技者
→募集期間内に申し込めば全員エントリーできます。
別府大分毎日マラソン(カテゴリー4)
(主な条件)2017年1月1日以降の公認コースで3時間30分以内(グロスタイム)の記録を出した競技者(2019年大会の場合)
→3時間以内のカテゴリー3は全員エントリーできますが、カテゴリー4は先着順になります。(定員2,200人)
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こちらが、女子の年代別sub3.5率です。
全日本マラソンランキングはネットタイムを採用しています。
男性のsub3と同じくフルマラソン完走者に占める比率は3.1%ですが、男性のsub3は年代が上がるごとに急激に低下していくのとは違い、30代も40代も同じく3.9%で、50代になっても2.1%です。
(*男性sub3は、5.2%→4.8%→3.3%→1.2%→0.1%と落ち幅が大きいです。)
大会で年代別入賞を狙うレベルになると、女性は30代より40代が激戦区だと言われていますが、上記表の人数を見るとsub3.5は30代の634人から40代は1,029人に5割以上増加しているのだから、その言葉は正しいように感じます。
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しかし、1歳刻みで折れ線グラフにしてみるとこのようになります。
女性の年齢別sub3.5率
多少のデコボコはありますが、30代後半から40代前半にかけてピークがきて、40代後半から徐々にsub3.5の達成率は低下しています。
こちらは男性の上位3.1 %のsub3の年齢別達成率ですが、男性は若ければ若いほど達成率が高く、加齢とともに低下しています。
この記事を書くために調べなければ、男女でこれほど異なるとは思いませんでした。
男性の年齢別sub3率
なぜこのような傾向になったのかの考察は別に書きたいと思います。
ウルプロには50代で初めてsub3.5を達成した女性メンバーは何人もいますし、この秋に狙っているメンバーもたくさんいます。
男性も女性も50代になれば一般にタイムは下降局面に入りますが、ウルプロメンバーだけでなく、パーソナルレッスンを受けていただいた50代のランナーの動きを見ると、みな大きな伸び代を持っています。私より明らかに高い心肺能力や筋力を持っているのにフルマラソンで30分以上遅いタイムの50代男性ランナーなど珍しくありません。
市民ランナーは、目標達成のために仕事や家庭を顧みないで一心不乱に打ち込むことが良いとは思いませんし、極端に練習量を増やすことにも私は反対です。多くのランナーは現在の練習時間を変えずにタイムを伸ばすことは十分可能です。
レース結果だけではなく、時間的制約のある中で、どうすればタイムが伸ばせるか考え、試していく過程もランニングの楽しみだと思います。
もちろんタイムを狙うばかりがランニングの魅力ではありませんし、楽しみ方は人それぞれですが、周りのランナーとの比較ではなく、過去の自分に勝ちたい。40代、50代になっても自分自身が成長していることを実感できたら楽しいと思います。
こちらは以前書いた記事です。まだまだ紹介できていない50才以上で自己ベスト更新しているメンバーはたくさんいます。
金曜日の夜は、織田フィールドで動き作りをしてから12分間走×3セットしました。
上体の力を抜くとはどのような状態なのかを体感してもらい、その感覚をうまく取り入れていたメンバーもいました。
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