サロマ湖100KMウルトラマラソン②〜レース前の調整や準備で明暗が分かれる〜 から続く
<スポンサーリンク>
スタート時は寒くも暑くもなく走るには最適な気温だった。
スタートして左折するまでは、周りのランナーと接触・転倒しないように流れに乗って走ったので少し速めだったが、すぐにバラけてきたので、興奮状態を落ち着け心拍数を落とし楽に走れる身体の位置など確認しながら走った。
ペースの目安は考えていたが、既に7回走っているので、このペースで走ればフィニッシュタイムはどのくらいに落ち着くかは分かっている。
今回は5km23分半前後(4’40/km程度)のペース感覚で序盤走った。2kmくらいでSUUNTO9を確認するとほぼそのくらいのペースだった。
5km通過は23’20。スタート直後速かったことを考えると体感通り。
今回、スタート前に何度もトイレにいき、出し切ったはずなのに、スタート直後からトイレに行きたくなった。仲間の何人かも同じようなことを話していたので湿度の関係など影響していたのかもしれない。
経験上、トイレに入っても大して出ないこともあるので、しばらくはそのまま走ったが、おさまらないので5-10km間のコースすぐ側にあるトイレから何人かが出てきたのを見て入った。思いの外たくさん出たので入っておいて良かった。多少の尿意なら消えることはあるが、ここまで出る状態なのに我慢して走るとよいことはない。
コースアウトからコースインまで1分少々のロスタイムがあり、それまで同じ位置を走っていたランナーはかなり先まで行ってしまった。キロ5を切ったペースで1分止まれば200m以上置いていかれるが、ここで無理に追いつこうとするとオーバーペースに陥る。
5-10kmは24’26で、最初の10kmは47’46だったので、トイレに入った時間だけ遅れたが、ほぼ予定通りにレースは進んだ。
10km通過 47分46秒
トイレに行き、スッキリしたのでペースが上がると思いきや、そこから思うようにはペースが上がらなかった。もちろん上げようとすれば上がるが、それでは脚やエネルギーを過度に使ってしまう。
楽に走れるペースなのに、時計を見ると思ったより速いペースの時は調子が良い時で、遅い時は調子が悪い時だ。
8時間26分のPBを出した2015年は、楽に走って時計を見ると4’20/kmペースだったが、調子が悪い時は、序盤なのに気付くとキロ5になってしまう。今回は調子が良くも悪くもない。
最初の折り返しで、4人の先頭集団に板垣選手と、今回一緒に行動した大塚選手、そして川内選手を確認。五郎谷選手がいないと思ったら少し遅れて5番目に横を通過したが、かなりキツそうな表情だった。レース後に優勝した板垣選手に聞いたら五郎谷選手はトイレに入って集団から外れたようだ。トイレロスは少なくとも40秒はあるはずなのに先頭集団からさほど差がないのはペースアップしたのだろう。ちなみに先頭集団はこの辺りでは3’35/kmで走っていた。
折り返して1kmほどで20km地点になるが、10kmから20kmのラップタイムは47’43(23’57-23’46)と、トイレに入った最初の10kmとほぼ同じタイムだった。
20km通過 1時間35分30秒
<スポンサーリンク>
この辺りでは、キツさ(心拍数)を上げずにペースを上げるために上体の位置など微調整していた。
20kmを過ぎるとペースが数秒落ち4’50/km付近になったが無理に戻すことなくそのまま走った。そして先程トイレでかなり出たはずなのに、また尿意に襲われたので、25kmのエイド地点のトイレに入ったが、ここでもしっかり出た。これが続くと厳しいと感じたが、これ以降は発汗が増えたからかおさまった。
20-30kmはトイレによるロスタイムがあり、49’46(24:27-25:19)とほぼキロ5になってしまったがレース2週間前の酷い状態を考えると無難な走りが出来た。トラブルの予兆もなく及第点の前半戦だった。
30km通過 2時間25分17秒
今回は、前話で書いた胃腸トラブル防止の対策が功を奏し、胃腸の状態はよく、序盤からアスリチューン・ポケットエナジーのオレンジ味と、アスリチューン・エナゲインを早め早めに摂取した。また30kmのスペシャルドリンクのボトルにはモルテン320を250ccを入れて補給するとともに、ボトルにアスリチューンを巻きつけて補充した。
昨年は30kmくらいから気温がぐんぐん上がり熱中症リスクを感じたが、今年はまだそれほどでもない。ただスタート直後のような爽やかさはもはやない。
脱水を防止するための経口補水パウダーを暑いと感じる前に飲みはじめた。
この辺りではペースを意識しないとキロ5より遅くなってしまったので、腰が落ちず上体が起きてしまわないようにお腹を伸ばし胸を前に出し、感覚的には身体より後ろに接地するようにした。そうするとペースが上がっていくのをSUUNTO9で確認できた。
何キロくらいから水かぶりを始めたか記憶は曖昧だが、多分35kmあたりだろう。出来るだけシューズに水がかからないよう気をつけて頭や首筋に水をかけ水分補給をしたらすぐにスタートした。それでも30秒くらいのロスになる。
30-40kmは50’05(24:51-25:14)だったが、エイドに2回寄ったことを考えれば、走行時のペースは4’50/km程度。
40km通過 3時間15分24秒
<スポンサーリンク>
スタートから30kmくらいまでは交通規制された走りやすい道路を走れるが、それ以降のコースは段差のある歩道や路肩となり、また細かいアップダウンが続くので、それまでと同じような体感で走るとペースは落ちる。
PB出した時の42.195km通過は3時間18分だったので、少なくとも3時間20分以内で通過したいと考えていたが、今回は3時間26分台とそこまでペースは上がらなかった。もちろん意識的に上げれば上がるが、それだと後半の落ち込みが大きくなる。
この時点で8分遅れているが、後半の落ち込みを抑えればまだPBの可能性は残るので、これ以上落とさないで50kmまで走ろうと思ったが、走行中のペースでさえキロ5が保てなくなってきた。
気温は上がり、日差しは強くなってきたが、それらの対策をしているので、まだトラブルになる予兆はない。
40-50kmは51’55(25:32-26:23)で、50km通過は4時間7分19秒とPB出した時より10分以上の遅れとなった。
50km通過 4時間07分19秒
2015年は後半も走りやすい気象条件だったが、今回は日差しが強く気温が上がり、この辺りでPBは厳しいと思いはじめたが、気持ちを切らさずにその時々において、できる走りをするしかない。
サロマ湖100KMウルトラマラソン④〜後半の振り返り〜 に続く