昨年に続き、2回目となるみちのく津軽ジャーニーランですが、最大の目標は、故障・ケガをしないで、病院のお世話になるような体調不良にならないで無事ゴールすることでした。
当たり前のことのように思われるかもしれませんが、真夏のこの時期に容赦ない日差しを浴び続けるこの大会は、気をつけないとホント危ないです。昨年も気をつけてはいましたが、備えが不十分だったことから酷いことになりました。
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結果はゴール後に風呂に入ってサッパリして、荷物整理ができるくらいの余裕があり、フィニッシュ会場近くのラーメン屋さんでつけ麺を食べたいと思えるような体調で大会を終えました。
また、大会翌日の今日予定があったので、可能なら昨日のうちに自宅に帰りたかったので、昨年見ることが出来なかったゴールまで5.9kmにある田んぼアートに立ち寄ることも出来ました。
建物の屋上から見ないと分からないのですが素晴らしいです。入場料300円と多少のロスタイムにはなりましたが見に行って良かったです。昨年は全く余裕がなく1mmも余計な動きはしたくなかったので、大きな違いです。
ゴール時間の目安は考えていましたが、何が起こるか分からないので、帰りの新幹線の切符は買ってないし、宿の予約もしてません。制限時間は37時間で2日目の20時ですが、昨年同様35時間台でゴールすると電車に間に合わないので泊まるしかありません。
連休最終日のため切符が買えるか不安はありましたが、新青森駅で3時間くらい時間を潰して自宅に帰ることが出来ました。
様々な気象条件・体調に対応しようとすると荷物は多くなり、この2個のバッグにパンパンになりました。次回以降無駄な荷物を減らすために、朝起きてから汚れたウエアなど含めて全部出して画像におさめました。後日、使った・使わなかった。必要・必要ない。現地で手に入る・入らない。などの項目でリスト化しようと思います。
この重い荷物を持って駅の階段を苦労しないで降りることが出来た時に、今回のレース前に考えていた大きな目標を達成できたと実感できました。
タイム的にはもう少し短縮できる余地はありましたが、サロマからの連戦だったことから、心身ともに把握してない疲労は残っています。そのため苦しい状況にならないよう早め早めに対処していきました。
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予報では今年は走りやすい天気になると思ってましたが、初日のスタート直後から既に暑く、このように日差しを遮ってくれる日陰がほぼない中を延々と走ります。
日本海沿いも暑く、熱中症リスクを感じながら走りました。
今年は秋田犬のわさおを撮影するくらい余裕を持って進みました。
昨年股擦れや足首の痛みに苦しんだこの辺りは、西日が強く肌がジリジリするのを感じました。今年はこの北上する区間は強い向かい風になりましたが、走りにくいけど多少なりとも体感温度を下げる効果はありました。
日が落ちると走りやすくなり、深夜は台風のような強い風と霧雨の中を走る時間帯がありました。それでもレインジャケットは出さずに走ったのだから、気温はさほど低くはなかったのでしょう。
早朝、日が昇り始めると一気に気温は高くなってきました。
鱗のような雲が岩木山を覆っていて、太陽の光を遮ってくれました。朝8時、9時にゴールすれば暑くなる前に終われると考えていましたが甘かったです。
雲の動きは早く、短時間で、この雲が消えていくと、朝5時の時点でサングラスをかけないと眩しいくらいの強い日差しになりました。
黒石駅に向かう道は、暑さと日差しが、さらに厳しくなり、自販機で水を買って、頭やウエアにかけて濡らしてもすぐに乾いてしまいます。詳細は別に書きますが、この辺りは無理に走ろうとしないで、無事にフィニッシュすることだけ考えて進みました。
日曜日の朝7時にスタートし、月曜日の11時前にゴールしましたが、深夜の時間帯にもっと走っておけば、もっと楽なジャーニーランになったと思います。
タイムや順位はこちらです。
チェックポイント通過の目安となる時間は事前に考えていましたが、特にタイム的な目標はなく、さほど暑くはならない気象条件の中、上手に走れたら24時間以内と思っていました。
今回のタイムは27時間台でしたが、仮に1時間、2時間速くフィニッシュできたとしても、体調を崩したならば、自分としてはダメなジャーニーランになったと思ってます。
今回も念のために痛み止め、胃薬、下痢止め、攣り防止などの薬は持参しました。(痛み止めはリタイアしてフィニッシュ地点に戻るとき用)途中、内臓の調子が悪くなり、何度も吐きましたが、気持ち悪くて食べられない、飲めないという状況にはならなかったので、コンビニで買ったソルマックも、持参した薬も全く使いませんでした。
痛み止めを使うかどうかは本人がその時の状況で決めたら良いことですが、私は基本使わず、スタート前から痛み止めを使わねば走れないようなら出ませんし、途中痛みが出てきたなら、痛みが大きくなる前に歩くとか、マッサージするとか、痛み止め効果のあるカフェインを飲むなど対応しながら進みます。
特に気温が高く脱水症の恐れがあるような気象条件での使用は身体へのダメージが大きく、また副作用の大きな薬剤であることから、安易に痛いからとか、痛みが出る前に予防的に飲むとかはやめるべきだとドクターランナーの友人は話しています。
また痛みは身体からのサインであり、痛みを麻痺させてしまうことは、そのサインをブロックしてしまうことです。
完走など目標達成への想いは人それぞれで、身体を壊しても目標達成したい。と思う方もいるかもしれません。それはその人の生き様にも繋がることですから自分で決めたらよいことです。たた、どのようなリスクがあるのかを知ってから判断することが大事だと思います。
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レース中の気付きなど、少しづつ書いていきますが、 楽なレースではありませんでした。振り返って、あそこで踏ん張れなかったらゴールまで辿り着けなかったかもしれない。なんて場面もあります。
もう少し走れたんじゃないか?なんて後になって思うことはありますが、その時だって、その時の精一杯の力を振り絞っていたのです。
だから私は次に繋がると思える気付きなどを記憶から記録に残すため、振り返りをしますが、単に頑張れなかった。とか根性がなかった。という言葉は使いたくありません。
苦しい場面で頑張れる人(ここでは痛みを我慢したり、苦しくてもペースを落とさないなど目標達成を諦めない人を言います。)もいれば、頑張れない人もいます。その違いはなんだろう?と考えると頑張れる人は、頑張れる方向に自分を誘導する方法を知っているのだと思います。
私自身は、客観的にはどう見えるか分かりませんが、主観的には頑張れないと思ってます。だからこそ、頑張らねばならないような状況にならないように準備をしたり、対処したりするようにしてます。そのために振り返っているのです。
レースにタラレバはない。と言いますが、そんなの当たり前です。
でも実際に走って記憶が鮮明な時に、あの時、このようにしていたらどうなっていたか?シュミレーションするといろいろ見えてきます。
それは出来なかったことを出来たとしたらという、いわゆるタラレバなことだけではなく、もしあの時、この行動をしていなかったらどうなったのか?を考えることも大事だし、自分ではどうしようもない気象条件に関しても、もっと暑かったらどうなっていたか?涼しければどうなっていたか?そのような天候だったら、どんなアイテムが必要か?それは持っていたか?なければ途中で入手できたか?代替品はあるか?など次から次へと浮かんできます。それを次回以降のレースに生かしたらよいのです。
もちろんアイテムにしても増えれば増えただけ重量増によるデメリットが出てくるので取捨選択するチカラが必要になりますが、取捨選択するには、経験が必要になります。経験はレース参加数の回数より、1回1回の経験を自分のものにしてるかどうかが大事だと思います。
今回、地元ランナーと交流し、その地のランニング環境を学ぶことも大きな目標にしてましたが、そちらもいろいろお話しすることができました。
レース途中で、氷の入った紙コップを渡してくれた地元の方や、応援してくれる方など、大会に興味を持ってくれる方が昨年より多かったように感じます。すれ違う時は挨拶をするように心がけましたが、ほぼ全ての方がしっかり返してくれました。
まだまだ進化していく大会だと思うので、来年以降も楽しみにしています。
区間タイムからレースを振り返る〜2019みちのく津軽ジャーニーラン〜② に続く