サブ4.5ランナーが、灼熱の白山白川郷ウルトラマラソン100km完走

今年の白山白川郷ウルトラマラソンは例年以上に暑く最高気温は34℃まで上がりました。遮るものがないコース上は40℃を超えていたかもしれません。

白山白川郷ウルトラマラソン(100km)の完走率は39%

こちらで書きましたが、今回は特例で59.8kmを超えたら完走になりましたが、100km走りきった完走者は39%と非常に低い数値になりました。

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もともと累積標高が大きくタイムを狙いにくい大会ですが、さらに暑くなったことで、上位選手も苦戦しました。ゴール後に救護されるランナーも多かったように聞いています。

今回紹介するのは、8月からウルプロ®︎に入会した徳田さんです。徳田さんは北海道マラソンてPB更新しましたが、それでもサブ4.5ギリギリのランナーです。

その走力の徳田さんが制限時間内にゴールしたことを、一緒にオーバーナイトランをしたメンバーは自分のことのように喜んでいます。

徳田さんはウルトラセミナーに申込んだのですが仕事で参加できなかったので、40ページ程度の資料を渡し、大事なところを短時間アドバイスしました。この画像のペース目安はフルマラソン4時間半の徳田さんが完走するにはこのくらいという設定を一緒に考えました。第3関門からはキロ7では行けないと思いましたが、キロ8に落ちても制限時間に間に合うから、本人が考えたここのペース設定には特に異議は伝えていません。

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以下徳田さんの振り返りです。

レース前に高低表を眺め、5キロ毎の区間ペースと予想時間を書いた紙をポッケに入れてスタートしました。

スタート直後ですでにかなりの暑さでしたが、序盤の登り坂は、想定していたよりもなだらかでした。今回心拍数が170になったら歩く、150に下がったら走る。と決めていました。

ただ、赤坂御所など走って登りに慣れたのか、心拍数はそこまで上がらず160前後で走り続けました。前半の登りは10’00/kmを想定してしましたが8’30/kmで走れました。

20キロ付近からの下りは、前太ももや膝に大きな負荷がかかるほど急な傾斜でしたので、予定ペースの6’10/kmよりキロ20秒落とした6’30/kmで下りました。

視界に飛び込んでくる山や白川郷の景色は本当に素晴らしかった。

ここまでの40kmは予定よりも早いペースで通過しました。

ここから、川沿いに入ると、日差しがキツく感じ始め、また気温もぐんぐん上がり始めました。

でも、まだ余力は十分残っていたので、予定通りのペースで進みました。

途中にあった予定外の坂道のみ歩きを入れて、60キロでドロップバックを受け取り5分休憩してからスタートしました。ここまで予定していたタイム+5分と順調でした。

ここから地獄が始まりました。

脚はアップダウンでほぼ終わっていたところに、猛暑と厳しい日差しが突き刺さり、ここはハワイ、ハワイ、と瞑想しながら進みました。ガーミンの温度計は39℃を表示していたので、おそらく気温は35℃前後だったのでしょう。

今回は特例ルールがあり、60kmを超えたら途中で辞めても完走なので、ここで辞めても完走と何度も頭をよぎりました。

あまりの暑さに気持ちが切れ始めたらペースもガタ落ちして9’00/kmまで落ちてきました。

でも、100kmにエントリーしたのだから、制限時間で止められるまでは諦めずに走ろうと頑張ったというよりも、その時は、数キロ先のエイドで早く水をかぶりたい、というその思いだけでした。

今回は全てのエイドでかけ水をしました。多分これだけ暑いのだからエイドで氷がもらえると思ってジップロックを用意したものの、数カ所を除き氷はなくガッカリしました。

キツかった。暑かった。でもここまできて歩きたくなかった。

気づいたら70キロを通過していた。

80キロで止められるかな。と思い走っていたら、気付いたら80キロを通過していた。

90キロ手前で、地獄の川沿いから抜け出した。日差しも少し弱まり、日本海に向かって走りだし90キロを通過。

もう夕日になっていて、綺麗に海を照らしていた。

あとたったの10キロじゃん!と思ったら、100キロまで走り切りたいと思った。

それまで、もうしばらく時計を見ていなかったので、タイムを見て計算しはじめた。

やっぱり、私は海が好きらしい。

テンションあがる 笑

海がゴールなら飛び込みたい!!

(ウルプロ®︎オーバーナイトランの画像)

暑さが少し和らぎ、日差しがなくなった。あと10キロだけ。

と思ったら、急に脚が動きだした。

このペースでいけば絶対完走できると確信してからは、脚は止まらなかった。

ラスト3キロ、海から街へ入ると信号待ちで止められた。

ヤバイ、と思ったらもっとペースを上げられた。

なぜ中盤走れなかったんだ?なんて笑いながら、時間内にゴールすることだけ考えていた。

1日で何人の人と話したんだろうと思ったりしていた。

あっという間で長かった、楽しく苦しい100キロだった。

全てのエイドで、おもてなし食材を食べた。

ステキな大自然の景色、美味しいエイドとおもてなし。またパワーアップして帰ってこようと思った。

前半の山越えがポイントだと思っていたが、本当にキツイのは後半の日陰のない単調なコースだった。

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初めて徳田さんが練習会に参加した時、スピードのあるランナーではないけど、コツコツと同じ動作を続けるのが得意で、力の抜けたランニングフォームを持っているランナーだと思いました。

最初はキロ6を切るとキツそうでしたが、1ヶ月後には5km24分台を出すなどスピードも付いてきました。

またウルプロ®︎オーバーナイトランにも3回参加しましたが、その時のことをこう話しています。

オーバーナイトランは、脚力をつけるというよりも、普段とちがう環境や状況の中で走り続けること。想定外の局面やどうしようかなと思った時に、自分自身で答えを見つけること。など勉強になりました。

また、暑い中、長時間動き続ける練習は、今回のレースにも役立ちました。

 

徳田さんは、秋冬のフルマラソンでサブ4を狙いますが、一歩一歩楽しみながら力を付けて欲しい。そしてこんな過酷なレースを走った直後に楽しいと話せる徳田さんには、魅力あるウルトラマラソンがたくさんあるのでチャレンジして欲しいです。

こちらは参加したメンバー10人全員が完走し9人がPBを出した今年のサロマ湖について書いた記事です。

ウルプロメンバー全員完走〜サロマ湖100kmウルトラマラソン〜

10人のメンバー全員が完走した野辺山ウルトラマラソン100kmについて書いた記事です。

野辺山ウルトラ100km完走率100%〜ウルプロメンバーが意識したこと〜その1

ウルプロ®︎練習会日程はこちらです。参加ご希望の方はfacebookページのメッセージにてお問い合わせください。

また、この秋冬にサブ3.5やサブ4にチャレンジする方に向けた座学セミナーを開催予定です。日程が決まり次第こちらのページにて紹介します。



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